「南総里見八犬伝」全10冊、やっと読み終えた。
さすがに最後はうんざりした。
10冊目は蛇足、8冊か9冊くらいの所で終わってたら良かったのに・・・
それに馬琴の衒学趣味にはうんざりさせられた。
これがなかったら小説はもっとしまってたのに・・・
それから、これはある程度仕方ないことなのかもしれないけど、
不要な話の繰り返し。
何十年にわたって書き続けた作品なので、今までの粗筋を忘れている読者のためにも八犬士の一人が自分がやって来たことを他の七犬士に語る、という形で話を繰り返す。
それが何ともわずらわしい。
原稿の枚数稼ぎでしかない。
もっと要約したらいい。
それから登場人物がやたら多いけど、話には関係なく名前だけしか出てこない人の、フルネームでの羅列。
これも枚数稼ぎだとしか思えない。
・・・とまあ、現代の感覚で読むとこの小説はいろいろ難はあると思えるけど、
それは「今」だから言えること。
当時、よくこれだけ書いたな、と思う。