ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

燃料費の値上がり

2008年07月22日 09時50分53秒 | 田舎暮らし
今漁師は燃料費の値上がりで大変らしい。
もちろん農家だって大変だけど、漁師はもろに高騰の打撃を受けている。
それなのに魚の値段はあまりあがってないという。

魚はほとんどの場合セリで価格が決まるため、漁師があげることができないのだ。
米の場合もそうだけどこれは直接客を持っていないからおこること。
農業も漁業も自営業。それなのに自分で売っているものの価格さえも自分で決められない、これで自営業といえるだろうか。

自営業なら顧客を開拓することが一番大切なこと。
これはこのような努力をやってこないで人任せにした結果ではないだろうか?
これからはもっと消費者に直接売る努力をしなければいけない。
昔は漁師の奥さんたちは直接市場や街々を回って魚を売り歩いた。
でも今ではセリに出すだけ。

これは農家でもいえる。
たいていの農家は自分で作った米の価格さえも自分たちで決めることができない。
農協の買い取り価格で値段が決まる。
そのため年々買い取り価格が下がってもただそれを受け入れるほかない。
これでどうやって暮らしていけるだろう。
やっぱり大切なのは自分たちでもっと販売努力をして固定客をつかむことではないだろうか。

しかしそれはたやすいことではない。
ためしに都会に自分たちで作った米や野菜を売りに行ったらいい。
売るのがどれほど大変なことか、
さらに固定客を作るのがどれほど大変なことか、
そして固定客を増やすために都会と田舎との交流がどれほど大切なことかわかるだろう。
「郷に入れば郷に従え」なんて了見の狭いことを言ってはいけない。
「別にうちに来てもらわんでもいいよ」なんていう店はすぐつぶれる。

しかし都会と田舎との交流といっても、補助金をもらい労働を奉仕してしてまで、事実上の「都会の人間のご機嫌とり」のイベントをすることはない。
それよりも田舎暮らし派をもっと受け入れよう。
田舎暮らし派は都会を背負ってくる。
そこから都会の人とのつながりができるかもしれない。
そこから都会への販売ルートが見つかるかもしれない。

それに田舎暮らし派を受け入れることによって田舎も変わってくるだろう。
そのためにももっと都会の人を受け入れなければならない。
田舎はもっと変わらなければいけない。
田舎を変えるにはまず自分たちが変わらなければがいけない。
今変わらなければ中山間地の村の多くはいずれ廃村になるだろう。
コメント (2)
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ツクツクボウシ

2008年07月22日 09時40分20秒 | 田舎暮らし
毎年のように、夏のはじめに鳴きだす慌てもののツクツクボウシがいる。
まだあんたの出番じゃないんだよ。
でこ空気を読めないこのツクツクボウシはただむなしくいつまでも鳴いている。
今頃来ても誰も相手はいないのに・・・。

もしかしたらこのツクツクボウシはツクツクボウシ界の天才かも知れない。
早く生まれ過ぎたために、誰から理解されず、一人ぼっちで、なだ泣くほかないのかもしれない。
ツクツクボウシ・ツクツクボウシ・ツクツクボウシ・・・
やがて泣き止んでどこかに飛んでいった。
そして何もなかったかのように他のセミたちは以前にも増して元気よく鳴き出した。
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