ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

愛しの牛すじ煮込み

2014-12-20 12:27:39 | おいしい食べもん
自由業の私は、曜日に関係なく仕事が入り、それは慌ただしい年末もしかり。
でも、その一方で、平日の昼間からのんびり~ということもあるわけですが

先日は休日のお仕事の方でした。
寒いし、天気は悪いし、ちょっと遅くなってしまったし…

でも、家には 煮込んでおいた牛すじ がある~



ちょうど炊けていた 玄米ごはん があったので、牛すじのトマト煮込みに玄米ごはんを添えて



開いているワインが 仏ラングドックのソーヴィニヨン・ブラン しかなかったので、この白ワインをいただきながら、トロトロの煮込みとプチプチの玄米の絶妙なマリアージュを楽しみました。

牛すじは2日くらいかけて適当に煮込みます。
脂分の少ない部位のパックを見つけた時にのみ買うのがポイントで、適当に調理しているのに驚くほどおいしくなり、しかもお値段もお手頃。
コラーゲンも豊富な上、煮込んでおけば、数日は楽しめるのも便利です。
年末にもう1回仕込んでおこうかしら



トロトロを楽しんだ後は、出先でもらってバッグに入れっ放しになっていたコチラをデザートに。


ままどおる  三万石(福島県郡山市)

「ままどおる」は、スペイン語で「お乳を飲む人」の意味だとか。
バターやミルクの入った、白あんのおまんじゅうのような焼き菓子です。
やさしい味に、またまたほっこり。



この日は、牛すじと「ままどおる」に癒されました

さあ、明日もまたお仕事!

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使えるSOAVE!バイ・ザ・グラス2014優勝店は…

2014-12-19 09:27:00 | ワイン&酒
2014年7月1日から7月31日まで、イタリアのソアーヴェワイン保護協会主催により、日本全国で展開されたレストランプロモーション 「SOAVEバイ・ザ・グラス・キャンペーン2014」 コンクール優勝店が発表されました。
※キャンペーン紹介は以前の記事を参照ください → コチラ


【販売ワイン絶対数】
ラ プロシュッテリア
 東京都新宿区神楽坂2-11-7 神坂AY2ビル1F
 http://r.gnavi.co.jp/1b2bbwtj0000/

【店舗席数あたりのワイン販売数】
ワイン食堂 チポリーナ
 大阪府泉佐野市中町2-2-33
 http://tabelog.com/osaka/A2705/A270503/27057530/



バイ・ザ・グラスプロモーションの終了にあたり、ソアーヴェのワインディナーが3店で開催され、そのひとつに参加してきましたので、リポートします。



フリーテイスティングワインが用意され、8ワイナリーから12アイテムのソアーヴェが揃いました。
食事とペアリングされるソアーヴェも別に5アイテムあり、合計17アイテム。
いくら私でも、これだけの数は無理です(笑)

よって、食事とペアリングされたワインの生産者の別キュヴェがあれば、飲み比べてみました。


【キャンペーン参加ワイナリー一覧】  (ワイナリー名の後に輸入業者名を記載しました)
AZIENDA VITIVINICOLA CORTE ADAMI / (株) ファインズ 
CANTINA DEL CASTELLO / 大榮産業 (株) 
CANTINA DI MONTEFORTE / ピーロートジャパン (株) / イネス (株)
CANTINA DI SOAVE / 高瀬物産 (株) / 日本リカー (株)
FATTORI / (株) 飯田 
LE BATTISTELLE / メイワ (株) 
MARCATO / (株) Panta-Rei / (株) いまでや 
MONTE TONDO / (株) イタショク  
*CANTINE RIONDO / 欧亜トレードサービス (有)  *この日の提供なし





会場となったのは、吉祥寺にある「ヴィッラ・マニョーリア Villa Magnolia」
築60年の建物の梁や柱の木のぬくもりが感じられる、落ち着いた空間の店です。
料理はイタリアンで、イタリアの北から南まで、郷土色豊かなものを提供しています。

ソアーヴェはヴェネト州のワインですので、この日はヴェネトの料理でした。


指南役は イタリアプロフェッショナルソムリエの林 茂さん


【APERITIVO】
Soave Classico Duca del Frassino 2013 Cantina di Soave


【ANTIPASTO】
Soave Vigna alla Corte 2012 Corte Adami


ラディッキオのマリネとマスカルポーネ

ラディッキオはチコリのこと。紫と白の縞模様の鮮やかなラディッキオは、ヴェネトの冬の野菜です。これを強めの酢とオリーブオイルでマリネ。
マリネの酸味とソアーヴェの酸とミネラルが合います。


バッカラ・マンテカートと白いポレンタ

バッカラは干しタラ、マンテカートは練る、という意味で、ヴェネチアの料理。
塩気のほどよいタラが食欲を刺激し、ミネラル感のある白ワインと相性バッチリ!
白いトウモロコシの粉を練ったポレンタのやさしい味にほっこり。


【PRIMO】
Soave Danieli 2013 Fattori


石川県産黄金蟹のリゾット

蟹の味が濃厚なリゾットには、ミネラル感があり、骨格はしっかりしているけれど、しなやかさ、なめらかさがある白ワインがピッタリ。

【SECONDO】
Soave Classico Carniga 2011 Cantina del Castello


ハンガリー産ウサギのロースト SOAVEのソース

臭みがまったくなく、しっとりと仕上げられたウサギには、厚みとコクがあり、熟成感のあるタイプがよくマッチしました。
甘みのあるソースだったのも、よかったと思います。


【DOLCE】
Recioto di Soave 2008 Monte Tondo


ティラミス

かつて大ブレークしたティラミスは、ヴェローナ生まれとか。マスカルポーネチーズにグラッパを加えたザバイオーネソースが絶妙!ティラミスは色々食べてきましたが、これはトップクラスのおいしさ。
甘口のレチョート・ディ・ソアーヴェとのマリアージュは、まさに天国



ソアーヴェは、辛口白ワインが一般的には知られていますが、甘口のほか、スパークリングワインもあります。

こうして料理とともにいただくと、ソアーヴェは柔軟性があり、守備範囲が広いなぁと改めて実感させられました。

さまざまなスタイルがあり、自分は主張し過ぎず、料理を盛り上げてくれます
日本の食にもよく合うのもいいですね。
お値段も手頃なので、1本常備しておくといいでしょう。

これから迎える お正月の料理 にもオススメです。



ソアーヴェに興味を持たれた方は、以前に詳しく書いた記事がありますので、参考にしてください。
コチラ




「ヴィッラ・マニョーリア」のオーナー 角田 豊さん(左) 同店のシェフ(右)

友人から聞いていて、期待していましたが、その通り、とてもいい雰囲気の店でした
またぜひ改めて伺いたいです。
ありがとうございました!

ヴィッラ・マニョーリア Villa Magnolia
東京都武蔵野市吉祥寺南町 1-10-4 2F
www.facebook.com/villamagnolia2013

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チリで購入したワインとの不思議な縁

2014-12-18 10:31:31 | ワイン&酒
“ミラマン・エステートのプレミアムなワイン” で登場した、ミラマンのワインコンサルタント
ステファノ・ガンドリーニ氏が自身で手掛けるワイン を紹介します。

彼は2012年に 「GVV TERROIRS」 というネゴシアンを立ち上げました。
チリとアルゼンチンの、家族経営でテロワールやクオリティを重視するウルトラプレミアムなワイナリーだけを厳選 して扱います。

その中には、自身が所有するワイナリー 「GANDOLINI」 などがあります。

これらのワインは、2014年11月上旬に日本で12年ぶりに開催されたVINEXPO NIPPON 2014で紹介され、私も彼のブースに足を運びました。
※VINEXPO NIPPON 2014 リポート → コチラ



ブースに立ち寄って驚いたのは、私が2013年9月にチリを訪問した際に、サンチアゴのワインショップで購入したワインがあったこと!



サンチアゴのワインショップで、ショップの若い男性店員さんに彼のオススメを尋ねたところ、「Ventolera Pinot Noir 2011」を提案され、購入しました。けっこういいお値段でした。

それは、すでにその年の12月(ちょうど1年前です)に地元のワイン仲間と飲んでしまったのですが、まだまだ飲み頃になっていなくて、もったいないことをした、と、後悔していたワインだったのです。


中央にあるのが「Ventolera」 (2013年12月の地元ワイン会にて)

この「ヴェントレラ」のチーフワインメーカーがステファン・ガンドリーニ氏 だったとは、思いもかけない偶然でした!
彼は2011年にヴェントレラに入ったそうですから、この2011年のピノ・ノワールは彼の初ヴィンテージだったんですね。



ヴェントレラは、海にごく近い場所に位置する レイダ・ヴァレーでつくられています。

ヴェントレラとは、スペイン語で“海から吹く強い風”のこと。
だから、樹が強風にあおられている姿がエチケットに描かれているんですね。



チリの首都サンチアゴのワインショップで購入しました

ちなみに、「GVV TERROIRS」という社名は、Gandolini、Ventolera、Von Siebenthalという3つの代表ワイナリーの頭文字からとっているようです。



VINEXPO NIPPON 2014 リポートでも紹介したように、ガンドリーニ氏の手掛けるワインはクオリティが高いものばかりなので、こういうワインが広まると、チリワインの日本でのイメージが変わるのかもしれません。

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ミラマン・エステートのプレミアムなワイン

2014-12-17 10:54:12 | ワイン&酒
中目黒の 「リストランテ カシーナ カナミッラ」の料理 に合わせたワインは、
チリの MILLAMAN Estate ミラマン・エステート のプレミアムワイン8種でした。



チリワイン というと、安いワインというイメージがありますが、ドンメルチョーやアルマヴィーヴァ、セーニャ、シレンシオといった スーパープレミアムなチリワイン の存在を忘れてはいけません。
そのすぐ下には、これらを追いかけるプレミアムなワインがたくさんあるのです。

今回紹介する ミラマン のワインは、輸入元希望小売価格にして約2000~3500円のもの。
デイリーに飲むというよりは、ごちそうを用意して楽しみたいハイクオリティワイン です。


ミラマンのワインコンサルタント Stefano Gandolini ステファノ・ガンドリーニ氏

11月上旬に東京で開催されたVINEXPO NIPPON 2014に合わせて来日したガンドリーニ氏の解説を聞きながら、ミラマンのワインとカシーナ カナミッラの料理とのマッチングも探りました。

ガンドリーニ氏はチリやアルゼンチンのワイナリーをはじめ、アメリカ、フランス、イタリアなどでワインメーカーとして経験を積み、現在はワインコンサルタント業のほか、自身のワイナリーGandoliniも立ち上げています(2011年)。

彼のコンセプトは、「テロワールに根差したワインづくり」



ミラマンHacienda El Condor S.A. ハッシエンダ・エル・コンドル社が運営するワイナリーで、チリの首都サンチャゴから約230km南に位置するクリコ・ヴァレーにあります。

チリは、北の砂漠、南の南氷洋、西の太平洋、東のアンデス山脈に四方を囲まれ、これら自然の要塞のおかげで、害虫や病気などからブドウが守られます。
国土は南北に長く、東西は短いものの、海岸線から山麓までの多様な地形がありますから、さまざまなテロワールな存在し、バラエティ豊かなワインがつくられています。

Millaman ミラマンは、チリの先住民のマプチェ語で「黄金のコンドル」を意味します。
ワイナリーの建物はスペインの植民地時代だった19世紀に建てられ、その頃からワインづくりが行われてきましたが、1940年に200haの畑を取得しました。その後、マイポ、カサブランカ、マウレに畑を拡大し、2002年には、当初のワイナリーがあった場所に新たなワイナリーを建てています。



ミラマンでは5つのレンジのワインをつくっていますが、今回試飲したのは、「エステート・リザーヴ」「リミテッド・リザーヴ」の2レンジ、8アイテム。

エステート・リザーヴは、各ブドウ品種の典型的個性とクリコ・ヴァレーのテロワールを表現したワインです。所有畑の厳選した区画のブドウを手摘みで収穫され、赤ワインは少なくとも6カ月の樽熟成を行ないます。

リミテッド・リザーヴは、1940年代、1950年代に植えられたブドウを中心に使用し、収穫量も厳しく制限したもので、各品種約6000本という限られた本数が生産されています。



Millaman Estate Reserve Sauvignon Blanc 2013 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Chardonnay 2013 (Curico Valley)

ソーヴィニヨン・ブランは、伝統的なパーゴラ・トレリス(棚)で栽培されたもの。
タッチがデリケートで、ソーヴィニヨンらしいグリーンのニュアンスが爽やか。
山羊のチーズによく合いました。アルコール13%。

シャルドネは、きれいな凝縮感がありました。果実味がツルツルし、ボディは中程度。
だからこそ、食とのマッチングが自然にでき、ねっとりとした牛のタルタルともよく合いました。アルコール13.5%。



Millaman Estate Reserve Pinot Noir 2012 (Leyda Valley)

ピノ・ノワールは、キレイな赤系フルーツの果実味がピュアで、チャーミング。
ほんのりハーブのニュアンスがあり、甘さのある豆腐のソースとよくマッチしました。
アルコール13.5%。



Millaman Limited Reserve Zinfandel 2012 (Maipo Valley)

ジンファンデルは、マイポ・ヴァレーのイスラ・デ・マイポの水はけのよい沖積土の畑からのもの。果実味がジューシーで、タンニンはそれほど感じず、サラリとしています。提供温度がやや冷え気味でしたので、サラリと感じたのかもしれません。少し時間を置いたら、また違う顔を見せてくれそうです。アルコール14.5%。



Millaman Estate Reserve Merlot 2012 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)

メルロは、クリコ・ヴァレーを流れるマタトキ川から数メートルしか離れていないサグラダ・ファミリアという土地の畑からのもの。
口当たりがとてもスムースで、ナチュラルなフルーツの味わいに溢れています。ラビオリ風のアニョロッティと。アルコール13.5%。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、思っていたよりも軽やかで上品。スーッとなめらかなタンニンがソフトに入ってきます。よく開いていて、料理とのなじみもよく、濃厚なチーズソースのニョッキとの組み合わせがステキでした。アルコール13.5%。



Millaman Limited Reserve Malbec 2013 (Curico Valley)
Millaman Limited Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)

マルベックは、サグラダ・ファミリアの畑からのもの。
キレイなスタイルのワインで、かわいらしい甘さがほんのり感じられ、スーッと自然に入ってきます。そんなことから、デザートに合わせてみたところ、これが絶妙にマッチしました。品のよい赤ワインはデザートにもオススメです。アルコール14%。

リミテッド・リザーヴのカベルネは、リザーヴのカベルネよりもスパイシー感があります。凝縮しているけれど、重たさはなく、洗練されています。甘酸っぱいニュアンスが見え隠れしていて、メインの尾崎牛の炭火焼の味噌を使ったソースとの組み合わせが面白いと思いました。アルコール14%。



これらのワインを、先にワイン単体でひととおり試飲したのですが、その時よりも、後で料理と一緒に合わせた時の方がどのワインも格段においしく感じました

「ニューワールドのワインはアルコールが強く、味わいがフラットになりがちだけど、私は、ワインとフードのバランスが大事、と考えながらつくっている」とガンドリーニ氏。

料理があるとよりおいしくなるワイン、って最高じゃないですか?


リストランテ カシーナ カナミッラ 岡野健介シェフ

ミラマンのワインは、ガツンと強すぎず、洗練されたデリケートなところがあるので、家庭で飲むのなら、ちょっと頑張って腕を振るった料理を用意するといいでしょう。

クリスマスや年末、お正月、成人式と、これからのお祝いごとのシーンでも活躍しそうです。

(輸入元:ピーロート・ジャパン株式会社)

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カシーナ カナミッラの特別なディナー@中目黒

2014-12-16 10:30:01 | レストラン&店
International A.S.I. Sommelier Diplomaを持つ 森上 久生さん がシェフソムリエを務める
「リストランテ カシーナ カナミッラ」 に、先日ようやくお邪魔できる機会がありました。

北イタリアのピエモンテ州のトリノで4年半修行した岡野健介シェフ が腕を振るうリストランテです。
ここは私の友人知人たちのファンが多く、いつも彼女たちの写真を見て、私も早く行きたい!と思っていた念願の店でした。

この日はワイン生産者のワインと合わせるディナーで、多くのお皿が並びました。
今回は、お料理だけを紹介します。




ロビオラ ロッカヴェラーノチーズのムースと サラダ はちみつのサルサ

ピエモンテ産の山羊チーズとハチミツのやさしい組み合わせは、ソーヴィニヨン・ブランにピッタリ。



尾崎牛のタルタル 白トリュフのスライス

宮崎産の尾崎牛のタルタル+アルバ産の白トリュフという豪華な組み合わせ



タルタルには臭みはまったくないのは尾崎牛だから、とのこと。
タスマニア産のマスタード(手前)のプチプチ感がアクセントを添えてくれました。
このお皿には、シャルドネがハマりました。



レンズ豆とスペルト小麦のズッパ

むちっ&ぷちっとした食感のスペルト小麦がいい!
ミネラル感があり、野性的な感じもありながら、自然な味のスープ。
意外かもしれませんが、マルベックの赤ワインとの組み合わせが私のお気に入り。



鶉(うずら)のロースト 豆腐とバルサミコ

ここにもアルバ産の白トリュフが
豆腐とバルサミコで作ったディップが甘酸っぱく、ピノ・ノワールの赤ワインとの相性を高めてくれました。



真鯛のヴァポーレ 黒米とルーコラ

真鯛には柚子の風味が加えられていました。フレッシュトマトと黒米がスープに入り、カルドンチェッリ茸が添えられた、手の込んだ一皿。
真鯛にはソーヴィニヨン・ブランが、個人的には落ち着く組み合わせでした。



アニョロッティ ダル プリン 白トリュフ添え

ラビオリに似た、詰め物をした小さなパスタ“アニョロッティ”が、アート作品のように黒いプレートに散りばめられています。中身はウサギ肉、チリメンキャベツ。メルロの赤ワインと。
これは個人的な好みですが、手を付けると作品を壊すような感じがするので、私はもっと素朴なスタイルで出していただく方が落ち着きます



ニョッキとフレッシュポルチーニ イタリアンパセリのスキューマ

食感が独特のニョッキは、大好きな食材です。
ソースにパルミジャーノ・レッジャーノチーズが加えられ、濃厚でウマイ!
カベルネ・ソーヴィニヨンとの組み合わせが絶妙でした。



尾崎牛の炭火焼 フレッシュポルチーニ添え

前菜にタルタルで登場した尾崎牛が、メインで再登場しました。
素晴らしくいいお肉です。味噌と合わせたニンジンのピューレの鮮やかな色が目を惹きますが、それだけでなく、味噌がいい感じに旨味、深みを添えてくれています。フレッシュポルチーニの歯ごたえも良かったです。これには上等なカベルネ・ソーヴィニヨンを。



モンテ ビアンコ 柿のソースとほうじ茶のジェラート

美しくデコレーションされたドルチェは、最後の最後にテンションを上げてくれます



ほうじ茶のジェラートが、まったり&さっぱり
モンテ ビアンコは、いわゆる栗のモンブランですが、姿のカワイさにノックアウトです




昼は気軽にパスタから、ディナーでは皿数の多いコース料理がいただけます。

リストランテですが、堅苦しい雰囲気はなく、くつろぎを感じながら食事とワインを楽しめます。
ワインは、イタリアにこだわらず、世界中から厳選したものを置くようにしている、とシェフソムリエの森上さんがおっしゃっていました。

中目黒の目黒川沿いにあるので、今の季節ならクリスマスの青いイルミネーションを、春には桜の花を窓から眺めることができます。
個室もあり、接待や食事会にも使えますので、覚えておくと心強い店だと思います。

ごちそうさまでした


Ristorante Cascina Canamilla   リストランテ カシーナ カナミッラ
東京都目黒区青葉台1-23-3 青葉台東和ビル2F
TEL:03-3715-4040
http://www.canamilla.jp/

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イタリア古代品種カリニャーノ・デル・スルチス/サルデーニャ

2014-12-15 16:38:12 | ワイン&酒
2014年11月、イタリアはサルデーニャ島の カリニャーノ・デル・スルチス保護協会Consorzio Carignano del Sulcis)の主催により、来日生産者を囲む「サルデーニャワインの夕べ」が都内で開催されました。


来日した Consorzio Carignano del Sulcis の生産者


サルデーニャ島 は、地中海に浮かぶイタリアの島で、人口は約150万人に対して、羊の数は300万頭!羊の乳から作られるペコリーノチーズは、島を代表する産物のひとつです。
ビールも島の特産品で、島の中で生産、消費されているそうです。

サルデーニャは、島であるがゆえに外敵からの侵攻が多く、支配者が次々と変わるという歴史を繰り返してきました。地域によって方言がたくさんあるそうですが、そうした外部との接触の影響もあるのでしょうか。

サルディーニャ島がイタリアのサルデーニャ州となったのは、1861年のイタリア統一の時。
統一の前は、トリノ(ピエモンテ州)を首都とするサヴォイア家が支配するサルデーニャ王国であったこともあり、ピエモンテのブドウ品種が現在のサルデーニャ島でたくさん見られます。

ということで、今回の主役はもちろんワインですが、
ブドウ品種は、赤ワインをつくる黒ブドウで、スチルス地域の カリニャーノ・デル・スルチス



スルチスは島の南端西側の地域 で、島の中でも最も地質年代が古い土壌が見られます。
内陸部は山々がそびえ立ち、海に向うにつれて、なだらかな丘陵地帯となり、白い砂浜の海岸地帯へと変化していきます。

スルチスの気候は、地中海性気候となります。
春と夏は高温で、秋は穏やかな気候となり、冬は変化に富み、雨は秋と冬に見られます。

この砂地土壌に根付くブドウが、イタリア古代品種 “カリニャーノ・デル・スルチス” です。

カリニャーノ・デル・スルチスは、接ぎ木をしない自根“ピエーデ・フランコ” で育てられます。
株を土中に埋めて取り木をするフンドゥ・クロッカウという古い方法で繁殖させ、150年の樹齢に達する樹もあるとか。
自根のブドウ樹は乾燥に耐えることができ、高樹齢の樹はフェノール類の熟成で素晴らしい結果をもたらします。

また、ここでは、支柱のないブドウ樹の仕立て“アルベレッロ仕立て”が見られます。
アルベレッロ仕立ては、夏季のストレス(水分、日射など)にうまく対応できるため、日差しが強くて乾燥した地域でよく見られます。
スルチスのブドウ畑の写真を見ると、樹は低めにコンパクトに仕立てられています。
沿岸部は風が強くて乾燥する場所が多いようですから、コンパクトなアルベレッロが最適なのでしょう。

接ぎ木をしない自根“ピエーデ・フランコ”支柱のない“アルベレッロ仕立て” が、カリニャーノ・デル・スルチスの二大特徴といえます。

カリニャーノ・デル・スルチスからつくられるワインは、香り、ボディ、アルコール度において力強いストラクチュアを持ち、熟成とともに繊細さも増す、といわれます。



左)BARRUA 2011 Agricola Punica (IGT Isola dei Nuraghi)
右)TERRE BRUNE 2010 Santandi (DOC Carignano del Sulcis Superiore)

BARRUA(バッルア) はスルチス地域の古い畑の名前で、石灰質と砂、石灰岩の混ざった、この地域独特の褐色土の土壌で栽培されています。
TERRE BRUNE(テッレ・ブルーネ) は、スルチス南部の歴史ある畑で栽培され、土壌は砂と石灰岩からなる水はけのよい中粒土です。

バッルア2011 は、カリニャーノ85%、カベルネなどのボルドー品種15%のブレンドで、フレンチオークのバリックで16-18カ月熟成させたフルボディタイプ。アルコール度数は14.5%。
洗練された味わいのワインで、フィネスが漂います。国際市場でも人気となるはず。
2002年創業の、新しい生産者です。

テッレ・ブルーネ2010 は、カリニャーノ95%、タンニンの甘いブドウ品種ボヴァレッドゥ5%のブレンドで、フレンチオークのバリックで16-18カ月熟成。アルコール15%。
緻密に凝縮された、しなやかなボディの持ち主。きめ細かくスムースで、酸もキレイでデリケート。
1960年創業、200の組合員がいる協同組合です。



BUIO BUIO 2011 Cantina Mesa (DOC Carignano del Sulcis)

ブイオ・ブイオ はカリニャーノ100%のワインです。
畑は砂質、粘土―白亜質土壌で、岩や片岩の特性のある中粒土。収量を抑えたワインづくりをしているということで、キレイな凝縮感があり、気品、フィネスを感じさせます。これもバリック樽で熟成し、最低4カ月の瓶熟を経てリリース。アルコール14%。
2004年創業、年間75万本を生産する家族経営のワイナリーで、そのほとんどがカリニャーノ。



左)IS ARENAS 2009 Sardus Pater (DOC Carignano del Sulcis Reserva)
右)TUPEI 2011 Cantina di Calasetta (DOC Carignano del Sulcis)

この2つのワインのブドウ畑は、スルチス地域とつながっている サンタンティオーコ島 にあります。
サンタンティオーコ島でつくられたカリニャーノも、カリニャーノ・デル・スルチスのワインになります。
自根、アルベレッロ仕立てという特徴ももちろん同じです。
700haのブドウ畑があり、300の生産者がいます。
なんと、サルディーニャのワインの7割がサンタンティオーコ島で生まれるとか。

イズ・アレーナス はカリニャーノ100%。
砂地土壌、雨が少ない土地で、収量を制限してつくられます。
バリック樽で10カ月熟成後、瓶熟6カ月を経て出荷されます。アルコール14%。
溌剌とした果実味がありますが、まろみのある丸いワインで、熟成の甘みがあり、飲み頃の入り口にある状態だと思います。
実はこのワイン、イタリアのワイン評価誌「ガンベロ・ロッソ」で4年連続3グラス(最高評価)を獲得しているそうですよ。価格を聞きましたが、日本円では28000円くらいだとか。お値段もいいですね。

トゥペイ もカリニャーノ100%で、丘の麓の砂地土壌の畑で栽培されています。
一部をバリック樽(古樽)で6カ月熟成させ、最低3カ月の瓶熟を経てリリースされます。
アルコール13.5%と、今回のワインの中では軽めです。
口にすると、ハーブ、スパイスの独特の風味があります。果実味はしっかりしていますが、タンニンはそれほど多くなく、しなやかでスーッと入ってきます。料理に合わせやすいタイプで、オススメはレバーのムース。バルサミコ酢との相性も良さそうです。



サルデーニャのワインは個人的には非常に興味があり、ここでも何回か紹介してきましたが、ひとつの地域のひとつの品種にフォーカスして飲むのは初めての機会でした。
地域やブドウの特徴を掘り下げて飲むことができ、ますますサルデーニャへの興味が深まりました。
機会があれば、いつかスルチスにも行ってみたいですね。

素晴らしいプレゼンテーションを見せてくれた、カリニャーノ・デル・スルチス保護協会の皆さんに拍手を送りたいと思います。
また、この貴重な機会をアレンジしてくださった事務局ソロイタリアの皆様にもお礼申し上げます。


カリニャーノ・デル・スルチス保護協会
http://www.consorziovinocarignano.it/?language=en

Facebook https://www.facebook.com/consorziovinocarignano

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新芋&芋比率アップのスイートポテト

2014-12-14 10:13:27 | 甘いもん
この12月11日に新しくなった ばかりの “ロイヤルのスイートポテト” をいただきました。


Sweet Potato  ROYAL (福岡県福岡市)

福岡で生まれ、60年以上愛されてきたロングセラーの洋菓子です。
ツヤッツヤの外見が食欲をそそります。

口にすると、思ったよりもしっとりとして、芋がみっちり詰まっていますす。
サツマイモの味が以前よりも濃くなっているような気がしますが、実際に従来品よりもサツマイモの割合を5%増量 しているそうです。
ほどよい甘さで、ねっとりクリーミー。物足りなさはなく、甘党も納得!

素朴なお菓子ですが、素材の良さが感じられ、1個で充分満足の味わいでした。
1個177kcal。



サツマイモは 鹿児島県長島の「長島紅美人」を使っています。
昼夜の寒暖差で糖度が増し、粘土質の赤土が芋を引き締め、年間降水量が少なく長い日照時間が芋の光合成を活発にするそうです。

このサツマイモをはじめ、生クリーム、バター、卵、砂糖などの主原料は国産にこだわり、保存料や着色料も使っていません。





パッケージデザインも新しくなりました。
緑は“よい苗”を、黄色は“こだわりの芋”を、赤は“赤土の大地”を表現しています。



6個入りは、以前の細長いスリムな箱から正方形の箱に変わりました。
箱に関しては、個人的には以前の方がコンパクトで好きでした。
でも、中身は、新しい方がグンとおいしくなっています

このスイートポテトを手土産にいただいたら、私だけでなく、誰もが笑顔になることでしょう



ロイヤルスイートポテト 公式ホームページ
http://www.sweetpotato.jp/

※通販のほか、福岡の店舗、全国のロイヤルホストの店舗で購入できます

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ドイツ大使館で見つけたクリスマス

2014-12-13 10:33:21 | 雑記
今週はドイツ大使館の大使公邸 の方に久しぶりにお邪魔する機会がありました。

ゴー・ミヨワインガイド編集長ジョエル・ペイン氏によるドイツワインのプレゼンテーションが目的でしたが、その前に通された部屋で、素敵なクリスマスのデコレーションを見つけました。



写真を撮っていたら、ドイツ大使がいらして、「妻の手作りなんだ」と仰るのです。

なんて器用なんでしょう!と、驚くと同時に、こうしたものを大使夫人が自ら手作りされ、ゲストを迎える場所に飾っておかれているという、もてなしの心を感じました。見習いたいものです。

今のドイツ大使はとても気さくな方で、気軽にお声をかけてくださいます。
デコレーションの後方に飾られている陶磁器の人形について質問したら、ケースの下を覗いて調べてくださいました。
今はもうなくなってしまったのですが、フランクフルト近郊の窯のものだとか。


ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン 駐日ドイツ大使
(Dr. Hans Carl von Werthern)


部屋に入る時にいただいたウエルカムスパークリングをちょうど手にしていたので、大使の音頭で、その場にいた数名で乾杯しました。


Riesling Sekt Brut NV Wein und Sektgut BARTH (Germany, Rheingau)

ラインガウの生産者の辛口ゼクト(スパークリングワイン)で、ブドウ品種はリースリング
みずみずしい果実味と酸、シュッとしたミネラル感が心地よく、これから本番のテイスティングが始まるというのに、思わず本気でゴクゴクと飲んでしまいそうでした(笑)



庭が日本庭園になっています -ちょうど最後の紅葉が楽しめました



次の間の会場の片隅で お菓子の家 を発見

大使館の職員の方によると、ちょうど前の週末に大使館でクリスマス会が行われ、集まった子供たちのために用意したものだとか。
お菓子の家とは、ドイツらしいですね。

私も以前、ドイツ関係のイベントでお菓子の家が当たったことがありました。
これがあると、クリスマスムードが高まりますから、超ミニサイズの家でも作ってみようかしら?


本来の目的のドイツワインのプレゼンテーションについては、また改めて。

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ワイナリー宿泊やワインを当てよう!@MasterCard

2014-12-12 10:00:00 | ワイン&酒
新潟の人気ワイナリー「カーブドッチ」のフルコースディナー付きペア宿泊券や、「カーブドッチ」から独立した新潟で最も新しいワイナリー「カンティーナ・ジーオセット」とMasterCardがコラボしたワイン「ヴィーノ・ビアンコ」が抽選で当たる 【MasterCard メリークリスマス ワイナリー キャンペーン】 が始まっています。



MasterCard メリークリスマス ワイナリー キャンペーン

【Present1】 キャンペーン期間:2014年12 月10日(水)~24日(水)
キャンペーン期間中に、MasterCard facebook内の「Merry Christmas Winery Campaign」投稿へ「私流・ワインの楽しみ方」や「ワインの思い出」など、ワインをテーマにしたコメントや写真、動画を送ると、抽選で下記のプレゼントが当たります。

A賞:新潟のワイナリーリゾート「カーブドッチ」のフルコースディナー付きペア宿泊券 3組6名様

B賞:「カンティーナ・ジーオセット」とMasterCardのコラボワイン「ヴィーノ・ビアンコ」1本 10名様

投稿先: MasterCard Facebook https://www.facebook.com/MasterCardJP


【Present2】 キャンペーン期間:2014年12 月15日(月)~31日(水)
キャンペーン期間中、都内の対象レストランで、2名以上で15,000円以上利用し、MasterCardで支払うと、各店舗先着20名にワイン1本をプレゼント

プレゼント:「カンティーナ・ジーオセット」とMasterCardとのコラボワイン「ヴィーノ・ビアンコ」 1本
      ※各店先着20名
      ※商品が無くなり次第終了

キャンペーン参加店舗:都内10軒のレストラン
      ※参加店リストは下記にアクセスを
       http://www.mastercard.co.jp/personal/winery-campaign/shop-list/index.html



MasterCard メリークリスマス ワイナリー キャンペーン 専用サイト
http://www.mastercard.co.jp/personal/winery-campaign/index.html

キャンペーン専用サイトでは、2つのプレゼントキャンペーンの詳細のほか、
「カーブドッチ」と「カンティーナ・ジーオセット」の動画、インタビュー記事などが紹介されています。

実はこの2ワイナリー「カーブドッチ」と「カンティーナ・ジーオセット」は私が取材しています。
動画もインタビュー記事も素敵な仕上がりになっていますので、ぜひ覗いてみてください。



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「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー」2011年リポート

2014-12-11 18:21:09 | ワイン&酒
本日ふたつめのボルドーワインの話題です。

先に紹介した 「ある日、ボルドーワインと共に」 は、ワインを飲む時間、シチュエーション、気分に合わせ、コストパフォーマンスにすぐれたバリューなボルドーワインのチョイスでした。

これから紹介する「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー」(以下UGCBとします)は、ボルドーを代表するアペラシオンにある格付けシャトーを主とした134シャトーをメンバーとする団体ですから、ワインのクラス感はグッとアップします。



UGCBでは、2014年11月26日から中国、韓国、日本(12/1大阪、12/2東京)の8都市を回るアジアツアーを行ない、東京では12月2日に開催されました。
※東京会場出展:92シャトー、来場者計872名
※大阪会場出展:41シャトー、来場者計353名

今回のアジアツアーは、2011年ヴィンテージの試飲会 になります。

まず、ボルドー2011年ヴィンテージの概要は下記の通りです。



これではそっけないので、もう少し詳しく書くと(プレスリリースまとめ)、
萌芽は3月最終週に確認され、その直後に夏のような天気となり、4月、5月の最高気温は例年より高く推移。花ぶるいや結実不良は見られず。6月は変わりやすい天気だったが、非常に乾燥した状態が続いた。
7月の平均最低気温は例年より低く、日照量も不足し、嵐にも数回見舞われ不安定だった。水分ストレスは依然として強く、砂利や砂質土壌のメルロや、落葉し生育が阻害された若木には過酷な環境だったが、よいテロワールではヴェレゾンが始まるタイミングで葡萄樹の成長が止まり、いい条件となった。
8月の降水量は80㎜余あり、局地的な嵐も発生。9月初旬は暑く、場所によっては雹が降った。9月後半は日中は晴れて夜は涼しく、カベルネ・ソーヴィニヨンの成熟を促した。

辛口白ワイン用葡萄の収穫は8月17日から始まった。温暖な春に早く成長したが、成熟期間は比較的涼しかったため、最適なテロワールに育ったソーヴィニヨン・ブランとセミヨンは美しい酸を備え、凝縮し、傑出の出来となった。

メルロの収穫は9月5日、カベルネ系品種は9月末から開始。果実の成熟にバラつきがあり、注意深い選果をした生産者のワインは上出来となった。

ソーテルヌでは8月末に収穫が始まった。9月初旬の雨の後に朝霧が発生し、ピュアな貴腐菌が広がった。9月8日から気温が上昇し、ブドウは急速に凝縮した結果、2011年のソーテルヌとバルサックは偉大なワインとなった。


ということですが、ボルドーのアペラシオンは広いですし、生産者によってもそれぞれですから、結局は、シャトーの仕事によります。

しかしながら、ここはいい!と思ったのは、辛口白ワインのグラーヴとペサック=レオニャンです。
アロマ豊かで、果実味がよく熟し、酸もキレイで、今からでも楽しめます。



私のイチオシはシャトー・ド・フューザル。しっかりした骨格の中に甘みが感じられました。
ここは赤ワインも良かった。



ドメーヌ・ド・シュヴァリエ も素晴らしい出来で、よく熟して品があります。
赤ワインもエレガントでフィネスがあり、ノーブルな雰囲気が漂います。
2011年は、この二つが、この地区のツートップでしょう。



マラルティック・ラグラヴィエールもバランスよい出来。
白はソーヴィニヨン80%、セミヨン20%、赤はカベルネ・ソーヴィニヨン55%

2011年はブドウの成熟が遅く、収穫も遅くなりましたが、しっかり成熟した、果実味と酸のバランスがいいブドウが収穫できたとのこと。
白ワインには、白い花や洋梨などのアロマの表現が豊かで、アロマティックなものに。まろみ、熟成感あるものに。赤も素晴らしい出来で、酸がよく熟し、フレッシュさを残しながら、うまみが乗っています。







サン=テミリオン でいい出来だと思ったのが、シャトー・スタール
よく熟して、酸とのバランスもよく、品があります。


シャトー・カノン・ラ・ガフリエールもバランスよく、シルキーで、じんわり染み込み、ウマイ!


酸の乗ったフレッシュな果実味が良かった Ch. VILLEMAURINE



ポムロル で私のイチオシは Ch. CLINET
エキス分が濃く、ビロードのような舌触りの濃密さが群を抜いていました。


他のポムロルも、なめらかでやわらかく、いい出来のものが揃っていると思いました。




マルゴー では、Ch. GiscourCh. du Tertre が私の推し。
果実味と酸、タンニンのバランスがよく、やさしくフェミニン。



サン=ジュリアン はバラつきが見られるように思います。
Ch.Talbot はパワフルながら、以前よりも樽が控えめでバランスよく、おいしい。


定番の Ch. Beychevelle       Ch. Branaire Ducru




ポイヤック は、シャトーによって、少々青さが気になるところが見られました。
よくできているところは、よく熟し、骨格もガッチリし、酸もしっかりあります。
Ch. Lynch Bages は、しっかりとした酸と、丸いソフトな果実味のバランスが良好。




サン=テステフ はシャトーの差が大きく感じました。
Ch. Cos Labory が秀逸で、エレガントな果実味と酸が、スーッと自然に入ってきました。




ソーテルヌはどれも素晴らしく、2011年は買いですね。



以上、ざっくりと紹介してきましたが、アペラシオンでオススメを挙げると、
グラーヴ&ペサック=レオニャンの白と赤、ポムロル、サン=テミリオン、ソーテルヌ&バルサック でしょうか。

もちろん、他のアペラシオンでも素晴らしい出来のシャトーがありますので、結局は、シャトー次第ということなのですが。

2011年は、いわゆる偉大な年ではないと言われますが、バランスよく、早くから食事と合わせて楽しめるものが多いので、使い勝手としてはいいと思います。
問題があるとすれば、手を伸ばしにくくなった“価格”でしょうかね…

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どの時間にどんなワインが飲みたい?@ボルドーワイン

2014-12-11 10:07:18 | ワイン&酒
先週、ボルドーワイン委員会の主催により都内で開催された「ある日、ボルドーワインと共に」という消費者対象のイベントを取材してきました。

「ある日、ボルドーワインと共に」は、フランスのボルドーワイン委員会の新ビジュアル「見れば見るほど発見がある」をテーマにした、一日の時間軸で飲みたいワインを考える イベントでした。

この日は、ワインを飲む時間、シチュエーション、気分に合わせて選ばれたボルドーワインを、それにふさわしいフード類などとともに合わせて楽しみました。


カウンターには10種のボルドーワインが並びました


ボルドーワインは、先日紹介した 「バリューボルドー100 2014年」 より厳選されたものです。
※ワイン画像の下に記載している番号は、バリューボルドー2014のワイン番号です。



さて、朝は7:00から始まります。


07:00 一日の始まり、目覚めと共に。
天然酵母パンとグラノーラバー、麹ジャムとハチミツを添えて

朝の7時からワインを飲むシチュエーションは、やはり休日でしょうね(笑)
私ならまだ寝ていたい時間ですが、早起きの方は、ボルドーのスパークリングワイン“クレマン・ド・ボルドー”を飲みながら、日本でもすっかり朝の定番となったグラノーラのバーをつまむのもありでしょうか?


ワイン番号:37、38、12


10:00 日の光で読書をしながら

フードのサジェスチョンはありませんが、ワインは、朝から飲んでいるものを引き続き?


12:30 軽めのランチタイム
オイルサーディンと卵、ルッコラのカナッペ
自家製食べるラー油風ディップとモッツァレラチーズのカナッペ
ビーツとくるみ、ディルのマリネ

軽め、といいながらも、けっこうしっかりめの食材を使っていますから、ワインもそこそこボディのあるものを合わせたいところ。


ワイン番号:01、36、87


15:00 午後3時は、とびきりのスイーツと共に。
ショコラテリーヌ リットマンの岩塩を添えて



16:30 夕暮れ、冬の散歩道。



18:00 夕食の支度、味見をしながら。
ハーブ、色々な塩
奈良漬クリームチーズ

15時のショコラにはNo.87の赤がいい感じでしたし、18時のハーブやクリームチーズにはNo.01のソーヴィニヨンの白がよく合いました。



19:00 大切な人とディナータイム
プレザオラとドライトマトのリーフサラダ
ラムチョップロースト 醤油麹と赤ワインのソース
フォアグラと和栗のモンブラン



21:00 食後のひととき。
いろいろなチーズの盛り合わせ
羊羹とクリームチーズ、ドライフィグのピンチョス
季節のフレッシュフルーツ



ワイン番号:71、22、97、86

「フォアグラと和栗のモンブラン」には、No.97甘口の貴腐ワイン“ソーテルヌ”がとてもよく合いました。

午後はずっと何か口に入れているような感じで、1日の総カロリーが気になるところですが(笑)、1日のすべてではなく、気になったシチュエーションを参考にするといいですね。



22:30 くつろぎのバスタイム。           00:00 一日の終わりに。



忙しくなってきた年の瀬、これをヒントに、1日のうちでワインとともにほっと一息つける時間を過ごせたら嬉しいですね。


会場の一角では、ボルドーワイン委員会公認講師によるミニセミナーも開催されました。



この日の私のお気に入りは“羊羹とクリームチーズ、ドライフィグのピンチョス”-甘口ワインと




バリューボルドー2014 公式サイト
 http://www.bordeaux.com/jp/wines

100本の情報が掲載されているパンフレット *pdfダウンロード
 http://www.bordeaux.com/documents/100-Value-Bordeaux-2014_brochure.pdf

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現代のキアンティワインと食との楽しみ方

2014-12-10 14:39:09 | ワイン&酒
私が子どもの頃、イタリアワインといえば Chianti -キアンティ でした。

藁で包まれたフラスコ型のボトルに入ったキアンティワインは、赤いチェックのテーブルクロスのかかった店に置かれ、オシャレな大人が楽しむお酒として、憧れをもって眺めていたものです。
その頃は、キアンティがトスカーナ州のワインであり、サンジョヴェーゼという黒ブドウからつくられている、なんてことは知る由もありませんでした。

それからかなりの時が過ぎ、21世紀となった日本には、当時とは比べ物にならないくらいのイタリアワインが溢れています。

1980年代から1990年代にイタリアのワイン業界に変化が起こり、クオリティの高い素晴らしいワインが次々と登場してきました。そう、イタリアワインルネッサンスです。
イタリアワインの評価ガイド「ガンベロ・ロッソ」が登場したのもこの頃で、評価の高いイタリアワインは海外にも進出します。
日本ではイタメシブーム、バブルも後押しし、1990年代後半の赤ワインブームの頃には、非常に多彩なイタリアワインが見られるようになりました。

こうなってくると、かつてイタリアワインの代名詞だった“キアンティ”は影が薄くなってきます。

イタリア国内でも、素朴な酸とタンニンを持つキアンティは、地元民や飲みなれた人にはいいとしても、国際市場では売りにくいワインでした。しかも、イタリアワインルネッサンスによって、同じブドウ品種からつくられる、濃厚でビロードのようになめらかなスーパータスカンのようなワインが登場してくると、ますますキアンティの分が悪くなってきます。

しかし、21世紀を少し過ぎたあたりから、食事とともに楽しむワインへの回帰 が見られるようになってきました。
また、キアンティワイン自体も、イタリアワインルネッサンスの影響を受け、ざっくりとした酸とタンニンのキャラクターから、サンジョヴェーゼの個性、魅力を発揮できるワインへ と変わってきました。

食事に欠かせない酸がしっかりあり、タンニンと果実味とのバランスの取れた現代のキアンティワインは、料理とともに楽しめるワイン です。



2014年11月、キアンティワイン協会のジョヴァンニ・ブージィ会長が来日した際のイベントでは、キアンティワインと料理をマッチングさせる食事会 が開催されました。



料理はイタリアンかと思いきや、都内老舗ホテルのフレンチのコース料理
しかも、各皿には、日本の食材が隠されていました。


鴨フォアグラのテリーヌと“三笠奈良漬”のマルブレ模様 真紅のポルト酒風味

フォアグラの間に、日本の漬物“奈良漬”が挟まれていました。
甘みがあり、発酵食品ならではのうまみのある奈良漬は、フォアグラと意外なほどよくマッチ。


Vin Santo 1997

この皿に合わせたのは、キアンティ地区の高貴なる甘口ワイン“Vin Santo ヴィン・サント”
甘口ワイン+フォアグラはゴールデンカップルですが、奈良漬がさらに両者の結びつきを深めてくれました。
※ヴィン・サントについては後述します



リ・ド・ヴォーと白神山地のアワビ茸、カルドンチェッロのフリカッセ
スパイシーなディアブルソース、胡椒の余韻


秋田県白神山地産のアワビ茸と、フレンチの食材である仔牛の胸腺リ・ド・ヴォーを、スパイシーな胡椒をきかせたソースがひとつにまとめます。
前菜といえ、リ・ド・ヴォーもソースも重ためで、茸の味も深みがあるので、ある程度しっかりめの赤ワインが欲しいところ。
キアンティなら、少し厚みのあるReserva と。


Chianti Colli Fiorentini Reserva 2008


甘鯛のうろこ焼き 秋茄子とタップナードラケ 芳醇なマトロートソースに香る黒七味風味

“甘鯛”、“秋茄子”、“黒七味”という3つの和の食材を持ってきました。
下に敷かれているのが茄子、上に乗っているのが甘鯛、帯状のものはニンジンです。
赤ワインソースに加えているという黒七味は主張しすぎていません。甘鯛ははあっさりしているので、軽めのキアンティが合いますが(ニンジンも)、このソースは、まろやかで口当たりのいい、ほどよい濃さのあるキアンティが合います(茄子も)。


Chianti Reserva 2009


陳年10年熟成紹興酒の香りを纏った山鳩のパイ包み焼き
トリュフ薫るなめらかな馬鈴薯のピューレと赤味噌薫るジュとともに


メイン料理には赤味噌がソースに使われています。
このソースがコクがあり、まったりしたうまみがありますが、赤味噌が入っているとはなかなか気づかれないかもしれません。しかし、味噌が入ったことでうまみがアップし、赤ワインとの一体感をより増しているように感じました。
この料理には、フィネスがあり、余韻の長い上質なキアンティがピタリとはまります。


Chianti Rùfina Reserva 2010

中国の紹興酒を鳩の下ごしらえに使っているのも面白いですね。フレンチではなく、紹興酒+味噌+肉を組み合わせた中華料理とキアンティのマッチングもいいかもしれません。



フロマージュクリームと赤い果実、柿のヴェリーヌ、ビスコッティ・ディ・プラー
白ワインジュレとヴァニラアイスクリーム


日本の “柿” がデザートに入っていました。ヴェリーヌは器のひとつ。
柿は海外でも“Kaki”と呼ばれて、人気があるようですね。
なめらかな食感と上品な甘さの柿は、デザートにもピッタリ。

イタリアならではの ビスコッティは、ヴィン・サントに浸して食べるのが定番です。
ということで、デザートと合わせて、再びヴィン・サントが登場しました。


Vin Santon Reserva 2007

ヴィン・サント はイタリアでつくられている甘口ワインのひとつ で、トスカーナ州では広く生産されています。

キアンティ地区で生産されているヴィン・サントは、2012年9月3日付の農林政策省令により、
「DOCヴィン・サント・デル・キアンティ Vin Santo del Chianti」 の呼称が承認されました。

赤ワインのDOCG Chiantiは栽培面積15500ha、ワイン生産量80万ヘクトリットル、
DOC Vin Santo del Chiantiは栽培面積140ha、ワイン生産量3500ヘクトリットルと小さいですが(2013年の統計)、その伝統は長く、古くから愛されているワインです。

ヴィン・サント・デル・キアンティは、生産地域と使用ブドウ品種に規定があります。
覚えておきたいのはブドウ品種で、トレッビアーノ・トスカーノかマルバジアで70%以上、その他のトスカーナ品種は30%以下となっています。

生産方法が独特で、“アパッシメント”というブドウの乾燥を行なってから搾り、発酵、熟成させます。
アパッシメントの期間は収穫から12月31日以降、翌3月末まで。自然乾燥で行ない、ブドウの糖度は26%以上。

発酵、熟成には、“カラテッリ”という500リットル以下の小樽を使い、リリースは収穫年から3年目の11月以降、Reservaは4年目の11月以降となります。
アルコール度数は15.5%以上ですから、甘いけれど、アルコールの高いワインです。




同日の午前には、このDOCヴィン・サント・デル・キアンティのセミナーが行なわれ、8種の異なるヴィン・サントを比較試飲しました。

まず、使用するブドウ品種の組み合わせが生産者によりさまざまです。
トレッビアーノとマルバジアだけブレンドしているもの、どちらか片方を100%使用したもの、他の品種をブレンドしたものなど、組み合わせは無限にあります。
使用する樽の素材や大きさ、樽での熟成期間、さらに瓶内での熟成期間など、こちらもさまざま。

甘く、アルコール度数が高いワインですので、長期熟成に耐えることができます。今回の試飲で供された中で最も古いものは1997年産のものでした。色は琥珀色が濃くなっていますが、酸に支えられた複雑な甘さ、ナッツの風味があり、余韻も長く、これから先もまだまだ楽しめそうです。

ヴィン・サント・デル・キアンティも、キアンティの宝です。



これらキアンティのワインは、トスカーナの内陸部の丘陵地帯でつくられます。

赤ワインの「キアンティ」はサンジョヴェーゼを主体につくられます。丘陵地はワインにフレッシュさをもたらしますので、涼しさから来る酸やタンニンがワインに反映されます。香りはフラワリーで、スミレのトーンがあるといわれます。

サンジョヴェーゼらしいみずみずしい酸と、カッチリしすぎない繊細なタンニンを持つキアンティは、口の中をリフレッシュしてくれますから、食事にピッタリ合います。

キアンティには、オークの小樽で樽熟させたもの、熟成期間が長いRiservaなどもあり、また、Superioreの復活など、実はかなり多彩です。

さらに、キアンティには追加表記できる7つの地域名があります。

Chianti Colli Fiorentini  コッリ・フィオレンティーニ
Chianti Colline Pisane  コッリーネ・ピザーニ
Chianti Montespertori  モンテスペルトリ
Chianti Colli Aretini  コッリ・アレティーニ
Chianti Colli Senesi  コッリ・セネージ
Chianti Montalbano  モンタルバーノ
Chianti Rùfina  ルフィナ

海に近いコッリーネ・ピザーニ、フィレンツェの東端のルフィナと、同じキアンティエリアといえど、それぞれの土地のテロワールがかなり違いますから、当然、ワインも違ってきます。
これらの各地域のワインについては今回は触れませんが、興味ある方は、各地域のキアンティを飲み比べるのも面白いと思います。




午後の試飲会では30を超えるキアンティの生産者が、自慢のワインを紹介してくれました。

味わいも見た目も、ずいぶんと洗練されたものが多くなっているのを感じました。

イタリアワインにはイタリア料理、と考えるのが王道ですが、上で紹介したように、キアンティとフランス料理でも素晴らしいマッチングが楽しめましたし、日本の食材も混ぜ込むのもいいアイディアだと思いました。中華料理とも合いそうですしね。



ひとくちに、キアンティといっても、生産者のコンセプトやスタイル、細かい地域により、非常に多彩なワインがありますから、どんな料理とでも合わせられる可能性があります。

それを見つけていく楽しみが現代のキアンティワインにあるのは嬉しいことです。

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心温まる上質な冬のごちそう 12/10から@ロイヤルホスト

2014-12-09 12:30:00 | レストラン&店
ロイヤルホスト が、12月10日(水)より季節限定の新メニューをスタート させます。

寒い冬の季節ということで、“心温まる上質な冬のごちそう”がテーマ。
「今日は、とくべつ。~アラスカ天然たらば蟹&アンガスサーロインステーキ~」を全国の229店舗で開催します。

新メニューのポイントは3つ。
アラスカ天然たらば蟹(キングクラブ)
サーティファイド・アンガス・ビーフ(CAB)
旬の国産野菜“下仁田ねぎ”

先週都内で行われた記者発表会で、これら3つの試食をしてきたので紹介します。




キングクラブのシーフードプラッター 1880円(税込2030円)

アラスカ天然たらば蟹(キングクラブ)や海老、帆立を盛合せたもので、取り分けていただけます。
キングクラブは極寒のアラスカで漁獲された、冬が旬の蟹で、ジューシーさを保った状態でロイヤルの各店舗に運ばれます。


身がびっちりと詰まっていました

ピリ辛のカクテルソース、マヨネーズ、パセリバター、馬路村のゆずぽん酢、の4種のソースがあり、私のオススメは馬路村のゆずぽん酢。海老にはピリ辛のカクテルソースがとてもよく合いました。


シーフードたちの元の姿はこちら



ロイヤルアンガスサーロインステーキ  240g 2180円(税込2354円)

この写真のステーキは240gですが、かなり大きなサイズで、私1人では確実に無理。
もっと大きなステーキを食べたい方は、320gサイズをどうぞ。2880円(税込3110円)



断面図を見るとわかるように、
アンガス牛は米国産の牛肉で、バランスのとれた赤みと脂(サシ)を特長としています。
キメが細かく、ほどよく脂がのったアンガス牛のステーキは、肉厚でジューシーで、いい感じの噛みごたえがありました。

ロイヤルのアンガスサーロインステーキは、米国農務省(USDA)の格付け認定よりも厳しい品質基準が設定されたアンガス牛認定制度をクリアしたサーティファイド・アンガス・ビーフ(CAB)を使用しています。
CABに認定されるのは全体の2割程度だとか。


各店舗でチルド管理したブロック肉から一枚ずつ手切りして調理しています

上の写真のソースはドミグラスバターソースですが、ガーリッククリームソースおろしゆずぽん酢ソースの3種から好みのものを選ぶことができます。
開発担当者のイチオシはガーリッククリームソースだそうです。

私がイイナ、と思ったのが、ステーキの乗っているお皿です。
ステーキでよく見るのは鉄板ですが、このステーキはあまり熱しすぎない方がおいしさがより感じられることから、特注品の“美濃焼のステーキ皿”を使っています。お皿はアツアツに温められ、食べている間はずっと温かさを保つようになっています。
また、鉄板では肉汁やソースがはねがちですが、このお皿ならそんな心配はありませんね。
このお皿は、開発に1年半かけたそうですよ。



前菜には、旬の国産野菜“下仁田ねぎ”を使ったアミューズが用意されています。


下仁田ねぎのムース&さつまいものポンデケージョ  430円(税込464円)

ロイヤルホストでは、2014年の春から「Good JAPAN」という方針を掲げ、日本各地の美味しい食材を料理として開発・提供しています。
今回は、群馬県産の下仁田ねぎ が選ばれました。

下仁田ねぎは、榊原盛一(さかきばら もりいち)さんが育てたものです。
榊原さんの下仁田ねぎは、通常の下仁田ねぎよりも身が太く、甘みが強いのが特長。


展示されていたねぎは、かなり太くてビックリ!

下仁田ねぎは加熱すると甘くなりますが、このムースはとてもなめらかで甘く、ほんのり塩気がありますが、コクがあり、まるでデザートのようでした。
添えられているポンデケージョは、チーズ風味の皮生地の中にクリーミーなサツマイモが詰められ、これも美味でした。

「下仁田ねぎのムース&さつまいものポンデケージョ」は単品だけでなく、ドリンク付き(590円、税込637円)、ライス・ドリンク付き(670円、税込723円)もあります。

ねぎの生産が終了したら、このメニューも終了する可能性があるそうなので、お早めに。



寒い季節は、温かい麺料理も恋しいもの。
そんな方にオススメなのがこちら。


海鮮あんかけ湯麺(たんめん) 1480円(税込1598円)

たらば蟹、イカ、海老、帆立と4種の国産野菜を、優しい味わいのあんかけのスープで仕上げたもの。
お好みで馬路村のゆずぽん酢、刻みしょうが、ごまを加えていただきます。

「海鮮あんかけ湯麺」は、たらば蟹を2倍増量したものもあり、1,880円(税込2,030円)。
これはかなり贅沢ですね



キングクラブもアンガス牛ステーキも食べたい!という方にオススメなのが、コチラ


ごちそうセット「冬の饗宴」  2180円(税込2354円)
たらば蟹と紅ずわい蟹のピラフ+アンガスサーロインステーキ+コンソメスープ

ステーキはたっぷり140gあり、女性1人ならこれで大満足のボリュームのはず。



感動したのは、たらば蟹と紅ずわい蟹のピラフで、蟹のうま味がごはんにしっかりと染み込み、ピラフが本当においしい!
ステーキに合わせていた赤ワインを、このピラフにも合わせてみたところ、蟹のピラフと赤ワインがとてもよく合って驚きました。



一見すると地味なコンソメスープも、担当者自慢の“ダブルコンソメ”で、たしかにこれはおいしくで滋味。テーブルでアツアツのスープをピッチャーから注いでくれます。



「冬の饗宴」セットは私のイチオシで、これに赤ワインを加えたら最強



ワインは、白と赤の2種 が用意されています。
どちらも グラス1杯280円(税込302円)、グラス約4杯分のデキャンタ1080円(税込1166円)。
アメリカの食材を使っているので、ワインもアメリカ産かと思いきや、通常出しているフランス産。

白はシャルドネとグリッロのブレンド、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのブレンド。
どちらもバランスの取れたミディアムボディで、ハウスワインにしてはよく選ばれていて、おいしく飲めます。
ロイヤルは素材重視の企業ですから、ワインもそこそこキチンとしたものを選んでいるはず。
ワイングラスが小さめなのは仕方ないですが、グラス1杯300円程度なら、ちょっと飲みたい場合にも使えますね。



中央でメニューを手にしているのがロイヤルホストの矢崎精二社長


「今日は、とくべつ。~アラスカ天然たらば蟹&アンガスサーロインステーキ~」

販売店舗 : 2014年 12 月 10日(水 )~2015 年 3月下旬(予定)
販売店舗 : 全国のロイヤルホスト229 店舗
販売日時 : 11:00~24:00
※ 一部取り扱いのない店舗、販売期間・価格 が異なる店舗があります

ホームページ http://www.royalhost.jp/index.php

協賛:アラスカシーフードマーケティング協会、米穀食肉輸入協会

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多彩な持ち寄りワイン会@六本木

2014-12-08 10:00:00 | ワイン&酒
参加者のリクエストにお応えし、遅ればせながら、1カ月以上前のワイン会のワインをアップします。

同日で既にアップ済の COEDOビールデンマークビール&ドイツワインは、下記を参照ください。

※COEDOビール → コチラ

※デンマークビール&ドイツワインのコラボ→ コチラ


本日は、上記以外のものを紹介します。


Doral St-Saphorin Grand Cru 2012 Olivier Ducret (スイス、Lavaux)

友人がスイス旅行で入手してきたワインで、Doral(ドラル)はシャスラとシャルドネの交配品種
2012年産のこのワインは、生産量500本のみという稀少品。
アロマが華やかで、シャスラらしからぬフルーツのリッチさがあります。
ふっくらやさしい味わいのワインでした。



左)Cote des Roses Blanc 2013 Gerard Bertrand (仏ラングドック)
右)Cote des Roses Rouge 2012 Gerard Bertrand (仏ラングドック)

ラングドック=ルーション地域で環境保護に留意した大規模なワイナリー経営をしているジェラール・ベルトランがつくる、ちょっとオシャレなワインが紅白で登場。

白はグルナッシュ・ブラン、ヴィオニエ、ヴェルメンティーノのブレンドで、さっぱりとした味わいのキリリとした辛口。食事によく合うタイプです。
赤はシラー、グルナッシュ、ムルヴェドルのブレンドですが、味わいは比較的軽く、スーッと飲めるスタイル。



ボトルの底にバラの花のエッチング が施されています。
“Cote des Roses”(コート・デ・ローズ)という名前を表現しているわけですね。
このシリーズにはロゼワインもあるので、色々組み合わせて贈り物にしても素敵ですね。


栓はガラス栓が使われており、この美しいボトルとともに再利用ができそうです



Grgich Hills Estate Napa Valley Fume Blanc 2012 (USA、California)

フュメ・ブランはソーヴィニヨン・ブランのこと。このワインは思いっきりソーヴィニヨンしています!
豊かな果肉感があり、不思議な雑味があり、ブドウの果皮の厚みを感じました。


シーフードサラダのスモークサーモンともピタリと合い、さすが“フュメ=燻す”



CONDE Cabernet Sauvignon 2000 Stark-Conde Wines (南ア、Stellensosch)

南アフリカのステレンボッシュ地区のカベルネ・ソーヴィニヨンです。
とろみがあり、まったりやわらかなテクスチアで、スパイシー感はありますが、ガツンとした感じはなく、ほわっとしていたのが意外でした。でも、さすがに、カベルネらしい高貴さが漂います。



OPUS ONE 2008 (USA、California)

シメはオーパス・ワン2008年で。ワインファンならよくご存知、モンダヴィとバロン=フィリップのジョイントベンチャーで誕生したスーパーワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン主体に、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックがブレンドされています。
2008年は特殊な気候だったようで、2008年までのオーパスの32年間の中で最もエーカー単位の収穫量が少ないヴィンテージとなりました。例年と比べて早熟な性格らしく、早くから楽しめそうです。
この日はデカンタージュをしていただきました。
飲んでみると、やさしくてキレイ!これは洗練された料理に合います。



料理 は、六本木の老舗ワインレストラン「ミスタースタンプス ワインガーデン」のおまかせで。



前菜のフォアグラとトリュフの温かいムース(左)でほっこり。
上で紹介したシーフードのサラダの後は、カベルネと合わせて鹿肉(右)と。





10人でワイン8本と、ワインの数だけ見ると多いわけではありませんが、ここにCOEDOビール、スパークリング日本酒、日本酒の熟成古酒が加わりましたから、翌日はいつものようにツライ状況に…



でも、多彩なワインetc...を楽しませていただきました。
いつもお声かけくださるS先輩には感謝です。
また、お持ち寄りいただいた皆さんも、ありがとうございました

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麦工房のシュトレーン

2014-12-07 17:05:15 | 甘いもん
クリスマスのスイーツ といえば、定番のクリスマスケーキ、丸太の形のブッシュ・ド・ノエル、ドイツのシュトレンと色々ありますが、私のお気に入りは、やっぱり シュトレン

シュトレンはドイツ系の菓子店やパン屋などでの扱いが多いですが、私がひいきにしている
「麦工房」 からも、クリスマスのシュトレンの案内が届きました。


麦工房のシュトレーン  1800円(税込 1944円)

ラム酒浸けのドライフルーツやクルミなどを混ぜ込んで焼き上げたもので、少しずつスライスしていただきます。
サイズはW220×D100×H75mmで、賞味期限は製造日より30日間。

シュトレンは数量限定で、ネットでは12月19日まで注文可能です。

麦工房 ネットショップ
http://www.ruskfrance.net/shop/



「麦工房」はラスクが有名です。
ネット上で、パーティーに活躍しそうな“ガーリックラスクとデリのセット”を見つけました

都内では青山にショップがありますので、ガーリックラスクはもちろんですが、シュトレンも店頭で入手可能かもしれません。
※店にご確認ください
(追記)店に確認したところ、シュトレンは置いてあるそうです。が、完売する日もあるので、予約してから行くことをお勧めします。

麦工房 東京青山店
http://www.cybele.co.jp/shop/areas/tokyo/mugi_kobo_tokyo.html

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