中目黒の 「リストランテ カシーナ カナミッラ」の料理 に合わせたワインは、
チリの MILLAMAN Estate ミラマン・エステート のプレミアムワイン8種でした。
チリワイン というと、安いワインというイメージがありますが、ドンメルチョーやアルマヴィーヴァ、セーニャ、シレンシオといった スーパープレミアムなチリワイン の存在を忘れてはいけません。
そのすぐ下には、これらを追いかけるプレミアムなワインがたくさんあるのです。
今回紹介する ミラマン のワインは、輸入元希望小売価格にして約2000~3500円のもの。
デイリーに飲むというよりは、ごちそうを用意して楽しみたいハイクオリティワイン です。
ミラマンのワインコンサルタント Stefano Gandolini ステファノ・ガンドリーニ氏
11月上旬に東京で開催されたVINEXPO NIPPON 2014に合わせて来日したガンドリーニ氏の解説を聞きながら、ミラマンのワインとカシーナ カナミッラの料理とのマッチングも探りました。
ガンドリーニ氏はチリやアルゼンチンのワイナリーをはじめ、アメリカ、フランス、イタリアなどでワインメーカーとして経験を積み、現在はワインコンサルタント業のほか、自身のワイナリーGandoliniも立ち上げています(2011年)。
彼のコンセプトは、「テロワールに根差したワインづくり」
ミラマン は Hacienda El Condor S.A. ハッシエンダ・エル・コンドル社が運営するワイナリーで、チリの首都サンチャゴから約230km南に位置するクリコ・ヴァレーにあります。
チリは、北の砂漠、南の南氷洋、西の太平洋、東のアンデス山脈に四方を囲まれ、これら自然の要塞のおかげで、害虫や病気などからブドウが守られます。
国土は南北に長く、東西は短いものの、海岸線から山麓までの多様な地形がありますから、さまざまなテロワールな存在し、バラエティ豊かなワインがつくられています。
Millaman ミラマンは、チリの先住民のマプチェ語で「黄金のコンドル」を意味します。
ワイナリーの建物はスペインの植民地時代だった19世紀に建てられ、その頃からワインづくりが行われてきましたが、1940年に200haの畑を取得しました。その後、マイポ、カサブランカ、マウレに畑を拡大し、2002年には、当初のワイナリーがあった場所に新たなワイナリーを建てています。
ミラマンでは5つのレンジのワインをつくっていますが、今回試飲したのは、「エステート・リザーヴ」と「リミテッド・リザーヴ」の2レンジ、8アイテム。
エステート・リザーヴは、各ブドウ品種の典型的個性とクリコ・ヴァレーのテロワールを表現したワインです。所有畑の厳選した区画のブドウを手摘みで収穫され、赤ワインは少なくとも6カ月の樽熟成を行ないます。
リミテッド・リザーヴは、1940年代、1950年代に植えられたブドウを中心に使用し、収穫量も厳しく制限したもので、各品種約6000本という限られた本数が生産されています。
Millaman Estate Reserve Sauvignon Blanc 2013 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Chardonnay 2013 (Curico Valley)
ソーヴィニヨン・ブランは、伝統的なパーゴラ・トレリス(棚)で栽培されたもの。
タッチがデリケートで、ソーヴィニヨンらしいグリーンのニュアンスが爽やか。
山羊のチーズによく合いました。アルコール13%。
シャルドネは、きれいな凝縮感がありました。果実味がツルツルし、ボディは中程度。
だからこそ、食とのマッチングが自然にでき、ねっとりとした牛のタルタルともよく合いました。アルコール13.5%。
Millaman Estate Reserve Pinot Noir 2012 (Leyda Valley)
ピノ・ノワールは、キレイな赤系フルーツの果実味がピュアで、チャーミング。
ほんのりハーブのニュアンスがあり、甘さのある豆腐のソースとよくマッチしました。
アルコール13.5%。
Millaman Limited Reserve Zinfandel 2012 (Maipo Valley)
ジンファンデルは、マイポ・ヴァレーのイスラ・デ・マイポの水はけのよい沖積土の畑からのもの。果実味がジューシーで、タンニンはそれほど感じず、サラリとしています。提供温度がやや冷え気味でしたので、サラリと感じたのかもしれません。少し時間を置いたら、また違う顔を見せてくれそうです。アルコール14.5%。
Millaman Estate Reserve Merlot 2012 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)
メルロは、クリコ・ヴァレーを流れるマタトキ川から数メートルしか離れていないサグラダ・ファミリアという土地の畑からのもの。
口当たりがとてもスムースで、ナチュラルなフルーツの味わいに溢れています。ラビオリ風のアニョロッティと。アルコール13.5%。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、思っていたよりも軽やかで上品。スーッとなめらかなタンニンがソフトに入ってきます。よく開いていて、料理とのなじみもよく、濃厚なチーズソースのニョッキとの組み合わせがステキでした。アルコール13.5%。
Millaman Limited Reserve Malbec 2013 (Curico Valley)
Millaman Limited Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)
マルベックは、サグラダ・ファミリアの畑からのもの。
キレイなスタイルのワインで、かわいらしい甘さがほんのり感じられ、スーッと自然に入ってきます。そんなことから、デザートに合わせてみたところ、これが絶妙にマッチしました。品のよい赤ワインはデザートにもオススメです。アルコール14%。
リミテッド・リザーヴのカベルネは、リザーヴのカベルネよりもスパイシー感があります。凝縮しているけれど、重たさはなく、洗練されています。甘酸っぱいニュアンスが見え隠れしていて、メインの尾崎牛の炭火焼の味噌を使ったソースとの組み合わせが面白いと思いました。アルコール14%。
これらのワインを、先にワイン単体でひととおり試飲したのですが、その時よりも、後で料理と一緒に合わせた時の方がどのワインも格段においしく感じました。
「ニューワールドのワインはアルコールが強く、味わいがフラットになりがちだけど、私は、ワインとフードのバランスが大事、と考えながらつくっている」とガンドリーニ氏。
料理があるとよりおいしくなるワイン、って最高じゃないですか?
リストランテ カシーナ カナミッラ 岡野健介シェフ と
ミラマンのワインは、ガツンと強すぎず、洗練されたデリケートなところがあるので、家庭で飲むのなら、ちょっと頑張って腕を振るった料理を用意するといいでしょう。
クリスマスや年末、お正月、成人式と、これからのお祝いごとのシーンでも活躍しそうです。
(輸入元:ピーロート・ジャパン株式会社)
チリの MILLAMAN Estate ミラマン・エステート のプレミアムワイン8種でした。
チリワイン というと、安いワインというイメージがありますが、ドンメルチョーやアルマヴィーヴァ、セーニャ、シレンシオといった スーパープレミアムなチリワイン の存在を忘れてはいけません。
そのすぐ下には、これらを追いかけるプレミアムなワインがたくさんあるのです。
今回紹介する ミラマン のワインは、輸入元希望小売価格にして約2000~3500円のもの。
デイリーに飲むというよりは、ごちそうを用意して楽しみたいハイクオリティワイン です。
ミラマンのワインコンサルタント Stefano Gandolini ステファノ・ガンドリーニ氏
11月上旬に東京で開催されたVINEXPO NIPPON 2014に合わせて来日したガンドリーニ氏の解説を聞きながら、ミラマンのワインとカシーナ カナミッラの料理とのマッチングも探りました。
ガンドリーニ氏はチリやアルゼンチンのワイナリーをはじめ、アメリカ、フランス、イタリアなどでワインメーカーとして経験を積み、現在はワインコンサルタント業のほか、自身のワイナリーGandoliniも立ち上げています(2011年)。
彼のコンセプトは、「テロワールに根差したワインづくり」
ミラマン は Hacienda El Condor S.A. ハッシエンダ・エル・コンドル社が運営するワイナリーで、チリの首都サンチャゴから約230km南に位置するクリコ・ヴァレーにあります。
チリは、北の砂漠、南の南氷洋、西の太平洋、東のアンデス山脈に四方を囲まれ、これら自然の要塞のおかげで、害虫や病気などからブドウが守られます。
国土は南北に長く、東西は短いものの、海岸線から山麓までの多様な地形がありますから、さまざまなテロワールな存在し、バラエティ豊かなワインがつくられています。
Millaman ミラマンは、チリの先住民のマプチェ語で「黄金のコンドル」を意味します。
ワイナリーの建物はスペインの植民地時代だった19世紀に建てられ、その頃からワインづくりが行われてきましたが、1940年に200haの畑を取得しました。その後、マイポ、カサブランカ、マウレに畑を拡大し、2002年には、当初のワイナリーがあった場所に新たなワイナリーを建てています。
ミラマンでは5つのレンジのワインをつくっていますが、今回試飲したのは、「エステート・リザーヴ」と「リミテッド・リザーヴ」の2レンジ、8アイテム。
エステート・リザーヴは、各ブドウ品種の典型的個性とクリコ・ヴァレーのテロワールを表現したワインです。所有畑の厳選した区画のブドウを手摘みで収穫され、赤ワインは少なくとも6カ月の樽熟成を行ないます。
リミテッド・リザーヴは、1940年代、1950年代に植えられたブドウを中心に使用し、収穫量も厳しく制限したもので、各品種約6000本という限られた本数が生産されています。
Millaman Estate Reserve Sauvignon Blanc 2013 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Chardonnay 2013 (Curico Valley)
ソーヴィニヨン・ブランは、伝統的なパーゴラ・トレリス(棚)で栽培されたもの。
タッチがデリケートで、ソーヴィニヨンらしいグリーンのニュアンスが爽やか。
山羊のチーズによく合いました。アルコール13%。
シャルドネは、きれいな凝縮感がありました。果実味がツルツルし、ボディは中程度。
だからこそ、食とのマッチングが自然にでき、ねっとりとした牛のタルタルともよく合いました。アルコール13.5%。
Millaman Estate Reserve Pinot Noir 2012 (Leyda Valley)
ピノ・ノワールは、キレイな赤系フルーツの果実味がピュアで、チャーミング。
ほんのりハーブのニュアンスがあり、甘さのある豆腐のソースとよくマッチしました。
アルコール13.5%。
Millaman Limited Reserve Zinfandel 2012 (Maipo Valley)
ジンファンデルは、マイポ・ヴァレーのイスラ・デ・マイポの水はけのよい沖積土の畑からのもの。果実味がジューシーで、タンニンはそれほど感じず、サラリとしています。提供温度がやや冷え気味でしたので、サラリと感じたのかもしれません。少し時間を置いたら、また違う顔を見せてくれそうです。アルコール14.5%。
Millaman Estate Reserve Merlot 2012 (Curico Valley)
Millaman Estate Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)
メルロは、クリコ・ヴァレーを流れるマタトキ川から数メートルしか離れていないサグラダ・ファミリアという土地の畑からのもの。
口当たりがとてもスムースで、ナチュラルなフルーツの味わいに溢れています。ラビオリ風のアニョロッティと。アルコール13.5%。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、思っていたよりも軽やかで上品。スーッとなめらかなタンニンがソフトに入ってきます。よく開いていて、料理とのなじみもよく、濃厚なチーズソースのニョッキとの組み合わせがステキでした。アルコール13.5%。
Millaman Limited Reserve Malbec 2013 (Curico Valley)
Millaman Limited Reserve Cabernet Sauvignon 2012 (Curico Valley)
マルベックは、サグラダ・ファミリアの畑からのもの。
キレイなスタイルのワインで、かわいらしい甘さがほんのり感じられ、スーッと自然に入ってきます。そんなことから、デザートに合わせてみたところ、これが絶妙にマッチしました。品のよい赤ワインはデザートにもオススメです。アルコール14%。
リミテッド・リザーヴのカベルネは、リザーヴのカベルネよりもスパイシー感があります。凝縮しているけれど、重たさはなく、洗練されています。甘酸っぱいニュアンスが見え隠れしていて、メインの尾崎牛の炭火焼の味噌を使ったソースとの組み合わせが面白いと思いました。アルコール14%。
これらのワインを、先にワイン単体でひととおり試飲したのですが、その時よりも、後で料理と一緒に合わせた時の方がどのワインも格段においしく感じました。
「ニューワールドのワインはアルコールが強く、味わいがフラットになりがちだけど、私は、ワインとフードのバランスが大事、と考えながらつくっている」とガンドリーニ氏。
料理があるとよりおいしくなるワイン、って最高じゃないですか?
リストランテ カシーナ カナミッラ 岡野健介シェフ と
ミラマンのワインは、ガツンと強すぎず、洗練されたデリケートなところがあるので、家庭で飲むのなら、ちょっと頑張って腕を振るった料理を用意するといいでしょう。
クリスマスや年末、お正月、成人式と、これからのお祝いごとのシーンでも活躍しそうです。
(輸入元:ピーロート・ジャパン株式会社)