ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オーストリアのチョコレート&菓子

2009-10-06 15:41:32 | 甘いもん
昨日オーストリアのワインを紹介したので、今日は甘いものを 

オーストリアの甘いものといったら、やっぱり チョコレート

現地のカフェではドリンクとしてのチョコレートがよく飲まれていますが、日本ではやはり「食べる」チョコレートの方がなじみ深いですね。

先週行われたオーストリアの試飲・試食会では、チョコレートがいくつか紹介されていましたが、
まずは、すでに日本に入っているものをピックアップすると、



ラブーコ  ゾッター社(Zotter Schokoladen)

オーガニック食材にこだわった、フェアトレードのチョコレートメーカーです。
上記「ラブーコ」は8種類あり、カカオ含有量やカカオ豆の品種の違いが楽しめます。



ゾッターでは他にもかわいいパッケージのハンドメイドチョコバーがあり、フルーツ入り、ナッツ入り、スパイス入りなど、バラエティ豊か。


ちょっとした贈り物にも使えそうです



オーストリアのチョコレート菓子といったら、ザッハトルテで有名なチョコレートケーキが思い浮かびます。

こちらのケーキも、一瞬ザッハトルテかと思いましたが・・・


実は「ケシの実」(モーン)を使ったケーキでした (Waldland社)(未輸入)


断面を見ると、なんとなくケシの粒つぶが・・・

Waldland(ヴァルトランド)社はニーダーエステルライヒ州のメーカーですが、同州のヴァルトフィアテル地方という一地方だけで、ケシの栽培農家が750軒もあるとか!

ケシの実は、この地方では中世の頃から重要な産物で、宮廷でも色々なお菓子に使われていたようです。
ということから、もちろん、今でもオーストリアを代表する特産品のひとつです。



ケシの実のペーストを包んだパイ菓子風のもの


ケシの実のシュトルーデル

日本では、せいぜいあんパンの上にパラパラと散らしてある程度しか目にしませんが、種子類は栄養効果が高いですから、たっぷり摂取できる食品があるというのは嬉しいことですよね。

そういえば、お隣のドイツでも、ケシの実を巻き込んだクリスマスのシュトレンを買ってきたことがありますので、欧州のこのあたりでは一般的な食品なんですね。




ケシの実がまぶされたチョコレートボール


ケシの実のペースト入りのチョコレート



口の中が甘くなったら、オーストリアのコーヒーを


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ハイドンの愛したオーストリアワイン

2009-10-05 14:04:58 | ワイン&酒
今年は日墺修交140年にあたります。

先日、大使館商務部主催による大きなオーストリアワインの試飲会&食品の試食会も行われ(こちらの報告リポートは日本ソムリエ協会機関誌「Sommelier」11月号の方に執筆します)、せっかくだからと、手持ちのオーストリアワインを友人とのブラインドの会に持参しました。



ESTORAS 2006  Blaufrankisch/Cabernet Sauvignon    ESTERHAZY

ブルゲンランド州アイゼンシュタットにある エスターハージー醸造所 のつくる、ブラウフレンキッシュと カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドの赤ワインで、アルコール度13.5% 総酸度5.1g/L 残糖度3.7g/L。

きれいなルビー色。
南仏のグルナッシュやカリニャン的なスパイシーな香りがあり、ちょっと野生ぽい香りも感じます。

口にすると、香りと同じちょっと野生的な風味もありますが、口当たりはなめらかで、しなやかなボディです。
香りは確かにスパイシーですが、ピノ・ノワールでもありえるかもしれない?と思ったほどキレイでエレガントなスタイルです。

実は昨年同じものを飲んでいますが、その時はまだまだ若く、タンニンのザラつき、荒々しさを感じました。

が、今回飲んでみると、以前の面影は全くありません。
1年寝かせると、かなり変わってくるんだ・・・と、感心しました。


なお、エストラス(ESTORAS)は、エスターハージーのラテン語表記
ラベルにある金羊毛騎士団の『ブルゴーニュの金羊毛』の勲章は、1628年にエスターハージー家でニコラス公爵が最初に授与されたものだとか。



エスターハージー家は音楽家ヨーゼフ・ハイドンのパトロンで、
ハイドンはエスターハージー宮殿に長年住み、音楽活動を行っていました。
そのハイドン(1732-1809)の没後200年に当たるのが2009年ということから、エスターハージーではこんなワインをつくっています。


Hommage Haydn   ESTERHAZY  (2,730円)

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ各50%の赤ワインで、アルコール13.5%。

ハイドンは給料の一部の支払をワインで受け取っていたということですが、彼のお気に入りのワインはどんなものだったのでしょうか?

そんなことを考えながら、そしてハイドンの音楽を聴きながらこのワインを飲む、なんていうのも、なかなか楽しいことではありませんか


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Whitman のチョコレートと運命の再会(笑)

2009-10-04 11:16:44 | 甘いもん
先月アメリカに出かけた際、運命的ともいえる偶然の再会がありました。

モントレーの街中のスーパーのお菓子コーナーでふと目に入ったのが、こちらのチョコレート。


Whitman's Sampler Assorted Chocolates 12 oz.

そして、いつからか私の部屋にあるのが下の箱。



うーん、デザインは多少変わっているものの、同じもの!
(現在は、私が子供の頃に遊んだ積み木が入ってます)

だいぶ色褪せましたが、アメリカで見た際に、「あ、コレ!」と思い、重くてかさばるのを承知で、即購入しました(9.99ドル)。




見た感じのサイズは近いですが(23cm×14.5~15cm)、古い方が低く(5cm)、新しい方が高い(7cm)のです。

それなのに、古い方が1ポンド(453g)、新しい方が340gと、軽くなってます。

たぶん、昔は仕切りもなく、ぎっしりと詰まっていたんじゃないでしょうか?



箱の横のデザインや




箱の底面のデザインも(左が新しいもの、右が古いもの)



箱の裏に書かれているチョコの配置図も、昔の方(右)が手が込んでいて可愛い


今回買ってきた箱の中身は、こちらのチョコが2段重ねになっていました



私が持っていた古い箱の中身のチョコについては、私の記憶は一切ありません。

母が結婚前に勤めていた先のアメリカ人からもらったようで、本人もよく覚えていない(中身についても)、と言います。

となると、この箱はかなりの年代モノということになりそうです。


箱はあれど、中身のチョコがどんなものだったか、子供の頃から気になっていた私にとって、ついに箱の中が明かされる時が来たわけです(笑)



チョコの種類はだいぶ変わったようですが、このMessenger Boyは昔のままかも?

Whitmanの設立は1842年、当時19歳の青年が小さなお菓子屋をフィラデルフィアのMarket St.に開いたことから始まっています。
けっこう古い歴史があるんですね。


チョコの味自体はごく普通ですが、かなり楽しませてもらいました。
開けたばかりなので、少しずつ大事にいただいていこうと思います。



それにしても、本棚の上に放置されていた古ぼけた菓子箱のことを覚えていたとは、私の記憶力も大したものではありませんか?(笑)

ちなみに、 「Sampler」とは刺繍の見本集のことのようです。
箱のデザインが刺繍のクロスステッチ風なのも納得ですね。

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シャトレーゼの焼き菓子

2009-10-03 16:58:09 | 甘いもん
お裾分けで、シャトレーゼ のお菓子を少しいただきました。

うちの近所にも店舗がありますが、ここは「超高級スウィーツ」が仰々しく並ぶ店ではなく、普段使いできる気軽さのある店ですよね。
お値段も手頃な上、添加物を使わない安全なお菓子作りをしている姿勢は素晴らしいと思います。



さて、今回いただいたのは以下の3種。


豊酪 105 円(税込)   181 kcal

いわゆる「ブッセ」ですが、カマンベールチーズとフレッシュバターを合わせたチーズクリームがサンドされています。
なめらかなクリームの中に粒々のチーズの塊も混ざっていたので(わざわざ混ぜているようです)、あれ?と、軽い驚きの食感です(笑)



ショコラブッセ  105円(税込)   199kcal

チョコ味のブッセで、クーベルチュールチョコを使ったチョコバタークリームがサンドされています。
冷蔵庫で冷やしたので、最初はクリームが硬めでしたが、口の中でねっとりと溶け、けっこう濃厚でした。



無添加ママンマドレーヌ  105 円(税込)   181 kcal

膨脹剤は使用せず、卵の力でふっくら焼き上げたとありましたが、生地のキメが細かく、少ししっとりした感じがイイナと思いました。
北海道発酵バターを使っているというのも◎



どれも全体的にやさしい味わいが楽しめました。
パッケージにカロリー表示がされているのも(しかもやや控えめ)いいですね

ごちそうさまでした~



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OREOの激甘ブラウニー

2009-10-02 10:29:50 | 甘いもん

OREO Brownie   3OZ.(85g)

アメリカで、オレオのブラウニーを買ってきました。

あちこちで(ドラッグストアなど)見かけたので、アメリカ人にとってはごく普通のおやつ的存在なのだと思います。

パッケージの色使いが、先日紹介した「ケロッグのチョコチップペストリー」とよく似ていますね。




7.8cm × 6.5cm、厚さ2.5cmほどのスクエア型で、けっこうズッシリしています。

“Baked with Real Oreo Pieces”とパッケージにプリントされているので、本物のオレオを砕いたものが入っているようで、側面を見ると、なるほど納得です(白いクリームのあたり)。



甘さは強いだろう・・・と予想した通りの激甘! でした

甘さに関しては他の人より受け入れレベルが高いと思っている私ですが、それでも甘い!と思ったほどの物凄い甘甘ぶりで、これはここ数年で一番の大甘スウィーツに間違いありません!

チョコチップも入って食感はしっとりとし、濃厚な甘さが楽しめます(笑)

カロリーはこれ1個で340kcal、糖分は34g(上白糖大さじ1が9gなので、4杯近い!)で、1人でこれ1個を一気に食べるのはかなり危険です。
もちろん、私も分けて食べました。

リピートは・・・見たらまた買ってしまうかも(笑)

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珍しいベリージャム&米国のオーガニックスーパー

2009-10-01 09:39:09 | おいしい食べもん
カリフォルニアのサンタ・バーバラのオーガニックスーパーで、
BOYSENBERRY(ボイセンベリー)というベリーのジャムを見つけました。


ラベルの写真を見る限りでは、ブラックベリーに近いような?

重くなるけれど、海外では日本にないような面白いジャムがあると、けっこう買ってしまいます。
(例:ドイツ→ ビオのサワーチェリージャム


今回も、どんな味か確認してみたかったので買ってみました(2.99ドル)

どうやら、ラズベリーと、ブラックベリー×ローガンベリー(これも何者?)との交配でできたカリフォルニア生まれのベリーで、アントシアニンの含有量が非常に高く、健康的な効果も期待できそうな果実のようです。



プレーンヨーグルトにかけてみましたが、心地良い甘酸ぱさがあり、クセは特に感じません。
食べやすく、日本人でもまったく問題なく受け入れられるベリーだと思います。
が、種の粒々でけっこう大きいものがたまに歯に当たります。



日本ではまだまだマイナーなベリーですが、「日本ボイセンベリー協会」なる団体を発見!気になる方は下記へどうぞ。

日本ボイセンベリー協会  http://japan.boysenberry.co.jp/top.html



今回のジャムを買ったサンタ・バーバラの「Lazy Acres Market」は、オーガニックやビオ、ナチュラル系の大きなスーパーです。



こうしたタイプの店は、日本でもありますが、小規模で、商品の幅に限りがあり、たまに覗いてみようかな・・・という程度ではないでしょうか。

が、この「Lazy Acres Market」は、毎日の生活に欠かせない食品、生活雑貨、日用品がジャスコやイトーヨカドー並みに揃っています。

フランスなどでは、店の一角にビオコーナーは設けられていたりしますが、1店まるごと、というのは、見なかったように思います。

だから、アメリカで「Lazy Acres Market」のような店があるのはちょっと驚きで、意外にもアメリカ人のビオ&健康への意識の高さを再認識しました。

ワイン売り場も充実 (ビオのワインだけじゃないですが)
日本でも、家の近所にこうしたスーパーがあったら、ぜひ毎日通いたいですね。



エコバッグを持っていたのに、知らずにもらってしまった紙袋は5セント。

Lazy Acres Market  http://wp.lazyacres.com/


コメント (2)
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