ヘミングウェイ1/福田恒存訳「老人と海」読了
ヘミングウェイシリーズの最後はやっぱり「老人と海」だろう。
この本は珍しく解説が16ページにも渡って書かれている。訳者が書いたものだが、それによるとヘミングゥエイの小説の手法は「ハードボイルド・リアリズム」といわれているらしい。ヨーロッパ文学のように(と言っても僕はほとんど読んだことはないが。)精神的な内面を描くというよりも事象を淡々と描く、そこが「ハードボイルド・固ゆで玉子」と言われるゆえんなのだと解釈したが、アジア人からの解釈でいくとやっぱり固ゆでより美味しいキムチになってしまうのだ。
僕の持論だが美味しいキムチには味がないと思っている。へんな味がついていないからいくらでも食べられるのだ。
小説は誰でも知っている内容で、サンチャゴ老人が大カジキと格闘して残念ながらサメに食われてしまうという話だが、解説のとおりそれを淡々と描いている。老人の心の変化というものも最小限の表現にとどめられている。最小限だからこそ余計に老人の不屈の精神が描き出されているように思う。
この3冊で「不屈」という言葉のすばらしさを実感したのだ。
ヘミングウェイシリーズの最後はやっぱり「老人と海」だろう。
この本は珍しく解説が16ページにも渡って書かれている。訳者が書いたものだが、それによるとヘミングゥエイの小説の手法は「ハードボイルド・リアリズム」といわれているらしい。ヨーロッパ文学のように(と言っても僕はほとんど読んだことはないが。)精神的な内面を描くというよりも事象を淡々と描く、そこが「ハードボイルド・固ゆで玉子」と言われるゆえんなのだと解釈したが、アジア人からの解釈でいくとやっぱり固ゆでより美味しいキムチになってしまうのだ。
僕の持論だが美味しいキムチには味がないと思っている。へんな味がついていないからいくらでも食べられるのだ。
小説は誰でも知っている内容で、サンチャゴ老人が大カジキと格闘して残念ながらサメに食われてしまうという話だが、解説のとおりそれを淡々と描いている。老人の心の変化というものも最小限の表現にとどめられている。最小限だからこそ余計に老人の不屈の精神が描き出されているように思う。
この3冊で「不屈」という言葉のすばらしさを実感したのだ。