拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

高い壁(マヨ玉トースの奮闘は続く)

2017-06-30 15:25:15 | 日記

Kさんが、パンの中央を窪地にしてそこに卵を入れればどうかとのご提案。私もそれが頭をよぎったが、8枚切りの薄いパンなので、ほじっているうちに貫通したら困るし。そうだ!2枚使って、1枚をまるまるほじって耳だけにして、もう1枚に重ねたらどうだ?そしたらマヨネーズで土手を作らなくても卵が流れることはない。私って天才!?で、実践。ふむ。流れないどころか、壁が高すぎてえらく空間が空いてしまった。私ってバカ。卵3個入れてもいいくらいだ。それにしても、花の接写モードでパンを撮るとは思わなかった。もしミクロの自分がそこに居たならばまさに「高い壁」を感じたろう。スメタナの「わが祖国」になかったっけ?いや、あっちは「高い城」だった。

♪ラリホー、ラリホー、ラリルレロ

2017-06-30 09:18:17 | 音楽

CMで「ラリホー、ラリホー、ラリルレロ」が聞こえてきた。おおっ、50年前のアニメの主題歌!よーく覚えてますとも。CMにこの曲を採用するってターゲットはわれわれ世代?カラダカルピス……ふむ、健康に気になる年代だからなぁ。さて、このアニメはアメリカ製だが、この曲は日本語で歌われてるし、メロディーも国産なんだろうな。ポップだけど、えんやとっとどっこいしょって感じだからな。と思ってWikiを見ると、作詞と歌唱(主役の声を担当した三人)についての記述はあるが、作曲についてはふれてない。え?じゃ、曲はオリジナル?そこで、オリジナルをYoutubeで見る(原題「The impossibles」で検索)。が、この曲は出てこない。ネットの他の情報では日本語版の主題歌の作曲は不詳とある。いずれにせよ、昨日までルターの「来たれ聖霊」(バッハのモテット第2番の終曲コラールの元曲)がなりまくっていた私の頭はいまやすっかり「ラリルレロ」。あっ、今回分かったこと。「ラリルレロ『ン』」が正しいんだと。それから歌詞で「スーパースリーは『超能力者』」で覚えていたところは「諜報部員」だった。「諜報部員」の意味が分からないんで分かる言葉に勝手に置き換えていたようだ。それから、三人のヒーローの一人の「マイト」の声は愛川欽也さんが担当してた。えー?マイトの声って二枚目ぽかったけどな。で、あらためて歌を聴くと、ホントだ、愛川欽也さんの声だ、愛川欽也さんて、おはよう子供ショーのロバくんだったりしたけど、二枚目なんだなー。曲の中の私のお奨めポイント。三人が、ラリホーを順番に歌ってハモるとこ(一番上が石川進さん、真ん中が愛川欽也さん、下が関敬六さんだと思う)。執拗に主和音で攻めるイントロも好きだ。

「肉の弱きを強める」(バッハのモテット第2番)

2017-06-29 08:46:03 | 音楽
こないだブログにリンクさせたトマナーコーアによるモテット第2番(バッハ)の終曲コラールを何度も聴いている。いいなぁ。と思いつつ、気がついたこと。われわれは「t」の発音をしっかりと言うが、ドイツの男の子くんたちの「t」は全然聞こえない。歌特有の発音であって、日常とは違うことが伺われる(そんなことを言うと身も蓋もないが)。それから歌詞。こないだ、感涙にむせびながら書いた「Kraft」を含む「O Herr, durch dein Kraft uns bereit」の次の句、「Und stärk des Fleisches Blödigkeit,」。「bereit」と「keit」で韻を踏んでいるのだが、気になったのは訳。「肉(Fleisch)の弱き(Blödigkeit)を強めて下さい(stärk)」というのだが、まず疑問に思ったのが「肉」。「Fleisch」には「人間」の意味もあり、ここはそちらの可能性もあるのではないか。それから「弱きを強める」。「弱き」を強めると、強くなるのか、より弱くなるのか(マイナスに数字をかけるとより大きなマイナスになる)。「Fleisch」を「人間」とすると、弱い人間を強くしてくれ、と読めるが、「肉(欲)」とすると、肉欲をより弱く(愚鈍に)する(=精神性を高める)意味にとれてしまうのだ(私だけかもしれないが)。前者の方が自然。だったら、「肉」じゃなくて「人間」にすればよかったのに、と思う。因みに、ドイツ語で「AのB」という場合(vonを使わずAが男性名詞の場合)、現代では「B des As」が普通だが、バッハのテキストは「des As B」。日本語の語順と同じといえばそうなのだが、なかなか慣れない。いい加減、慣れろよ、と思う。 

サフランをけちったためあまり黄色くないパエリア

2017-06-29 08:29:56 | グルメ

久しぶりにパエリアを作った。サフランをけちったため、あまり黄色くない。サフランは高いのだ。容器は他のスパイスと同型だが、その中にビニール袋が入ってて、その中に1本、2本と数えられるほどしか入ってない。で、その中から3本、いや、さすがに少ないから5本とか取りだして作るとこの程度の色になる。半分くらいどばっと入れなきゃだめなんだな、ホントは。具は鶏胸肉。やはりモモ肉よりぱさつく。栄養価は高くて安価なのだが。そういえば、昔、お米が不作の年があって、タイ米が大流行したことがある。ああいうお米の方が絶対合うな、パエリアには。おまけの話。「ひよっこ」のシェフがフライパンを洗ってるシーンを見て、えーっ?鉄のフライパンを洗剤つけてごしごし洗ってる?(白い泡が立っていた)。だめじゃん。

マヨ玉トースト奮闘記

2017-06-28 18:21:07 | グルメ

食パンに生卵を乗っけて焼いたら旨いと思って。以下奮闘記。1回目。食パン上に落とした生卵がこぼれ落ちそう。なんとかごまかしてコンベクションオーブンで焼いたのだがうまく固まらず。かじってはチューチュー(分かりますよね)。スリル満点の昼食となった(旨かったけど)。対処法をネットで探す。すると、マヨネーズで土手を作るとこぼれない。しっかり固めたいならアルミ箔で覆うというという。これを実践すべく2回目。マヨネーズの土手の効果はたしかにあるが、アルミ箔で全部を覆うとかなりの時間焼いても固まらない。そして3回目(今回)。アルミ箔は下だけにして、卵を載せた上面には熱が直接当たるようにして12分焼く。見かけよりも固くなった。10分でよかったと思う。

カスタ・ディーヴァ(いろんな話のごった煮だが最後はこれで締める)

2017-06-28 08:36:27 | 音楽
ブルガリア料理の余韻は残り、夢の中でたっぷりのヨーグルトを食していたら、食卓に大量にこぼす。うちの食卓はトイレから出た猫が歩き回っているからそこに落ちたものは食べないのだが(3秒ルールで食べることもあるが。でも食べた方が免疫が強くなるという話もあるが)、「これは夢だから食べても大丈夫」と夢の中で考えて食した(夢のようなうつつのような不思議な夢であった)。ブルガリアは琴欧洲とか言うくらいだから「ヨーロッパ」というイメージだったが、地図をみるとトルコと隣接している。だから、料理名も似ているし、味も似てるんだ。クミンとか使ってると思う。話は変わって。勝負に絶対はないという。だから大本命だったキタサンブラックも宝塚記念では馬群に沈んだ。しかし、藤井四段は勝った。この人は異次元の人なのだろうか?国中こぞって藤井四段の連勝を期待しているが、なんだか相手方が気の毒。将棋と言えば、高校のときクラスメイトの女子とさして勝つには勝ったが「他の男子はもっとさっさと負かしてくれた」と言われたのがトラウマ。「ふたりっこ」(朝ドラ)は将棋と豆腐のダブルテーマで、大好きだったからずいぶんと影響されてしばらく豆腐ばかり食べていたが、久しぶりに将棋をさしてみようとは思わなかった。少しふれたので、キタサンブラック(漢字で書けば北三黒?)のことも。負けた原因は疲労のせいとも言われている。私は、馬が走ってるのをみると、自分の陸上選手時代のことを思い出して、だから面白いのだが、今回も苦い思い出が蘇った。陸上の試合の1週間前にお腹を壊して、次の日には治ったから全然大丈夫と思ったら、800メートルリレー(一人200m走る)で、途中で失速して次走者に所定の位置でバトンを渡せなくてチームが失格してしまったのだ。1週間前の病気の影響が残っていたのだ。私が大好きなジェンティルドンナも、デビューしたての頃、レース前の熱発で順位を落としたことがある。そういえば、1994年、クライバーがウィーンでバラの騎士を振ったとき、ゾフィーを歌ったバーバラ・ボニーは風邪で高熱が出ていたそうだ。それでもあそこまで歌えるんだから(映像が残っている)さすがだが、その秋、日本にきたときは体調も万全。完璧な演奏だった。ビデオ撮り?ダメ、せめて音だけ?ダメ、と言ったクライバーが、公演後、誰か撮ってなかったの?と残念がったそうだ。さて、私が競馬が好きなのは、もう一つ、馬の名前が面白いから。そもそもジェンティルドンナのファンになったのは「Gentildonna」というイタリア語が耳にとまったからだ。こないだは「カスタディーヴァ」という馬が走っていた。言わずとしれた名アリア。しかし、前半のカバティーナはちっとも速そうな感じではない。最後尾をぽつんと走ってる感じ。後半のカバレッタ、これは速いぞ。一気にまくって差し切り勝ちだ。そう言えば、昨日、近所のスーパーに卵1パック99円(お一人様1点限り)を買いに行ったら近所に住む合唱仲間の某さんとばったり。某さんは卵を買わないという。ラッキー!某さんに買ってもらってこの日は2パックゲット。この瞬間、某さんは私にとってのカスタ・ディーヴァ(清らかな女神)であった。

ブルガリア・ヨーグルト

2017-06-27 15:16:45 | グルメ

珍しくお昼時に都心にいたので、かねてから気になっていたブルガリア・レストランでランチ。メイン・ディッシュを一つ選ぶとビュッフェは食べ放題。で、お代は千円ぽっきり。80円も付かない。メインがなかなか来ないうちにビュッフェは三往復。かなり満腹になったとこにようやくきたキョフテのお皿はかなり小ぶり。ビュッフェがメインで、メインはビュッフェにありつくためのお通しのよう。ヨーグルトたっぷりの満足なお昼であった。因みに、キョフテはトルコ語で、ブルガリアではキュフテと言うという話も。というより、ブルガリアとトルコって近いんだなぁ、とあらためて。ブルガリアは、オスマン・トルコの一部であったというし。ところで、店員さんの中にブルガリア人とおぼしき(実際のところは分からない)長身のブロンドさんがいて、あまりのまばゆさに店内ではほとんどうつむいていた私が店の外に出てようやく顔をあげたらそこにいたのが琴欧洲(の立て看板)。そうだよ、この化粧まわしをつけて土俵に上ってたっけ。

聖なる乳房(ではない)

2017-06-27 07:45:31 | 音楽

バッハのモテットの第2番は、大学の合唱団で1年生のとき歌った曲。練習で、終曲のコラールを体験して、この世にこんなにきれいな曲があるのかと思った。それからはずっと私の愛唱曲。私の葬式のときは私の指揮でみんなに歌ってもらう予定だ。こないだの同期の「歌いまくりの会」でも締めに私のリクエストでこの曲を歌った。レガートで歌っていながらも「Kraft」(力)が「クラフt」とビシッと揃うところなど「同じ釜の飯を食った」仲間だな、と思う(ここをクラ~~~~フtなんてやっちゃったらそれこそ力が抜ける)。先生がドイツ語の発音から曲を作る人だったし。トマナーコーア(リンクした演奏)の「Kraft」もとっても力強い(胸が熱くなる)。とか言っても、当時の私(だけ。他の人は違う)はなーんも知らなかった。大体、出だし、「Du heilige Brunst」を「Du heilige Brust」だと思ってた(あなた、聖なる乳房よ……うん、これはマリア様のことだよ、とか言って)。因みに、その先生は、ドイツ留学時代「……Wurst gegessen」(ソーセージを食べた)と言うべきところを「Brust gegessen」と言って、周囲のドイツ人女性を赤面させたそうだ(先生のお葬式でお友達が弔辞で明かした話だ)。それから、後半の「ritterlich ringen」。=棋士……藤井四段……ではなくて「騎士のように戦う」。そう、この曲は、思ってたよりもずっと力強い曲なのだ。ただきれに歌えばよいという曲ではないのだ。

階級闘争(BWV119)

2017-06-26 08:02:00 | 音楽
BWV119(バッハのカンタータ)には、「Obrigkeit(政府)」「Regiment」(統治)と言った言葉が出てくる。同じ言葉が出てくるのがBWV71。こちらはバッハが若い頃(ミュールハウゼン時代)、市の参事官交代の儀式のために書いた曲。はたしてBWV119も、時代こそ違え(こちらはライプチヒ時代)、同じ儀式のための曲。あれ?これって政治色ありありだよな。こういうのも「教会カンタータ」と言っていいのだろうか(一瞬湧いた疑問)。でも教会で演奏されているし、テキストはいつもと同様「主の恵み」を謳っているし(主のもとでよい政府があり、そのもとに民がいる、という図式)。「お父さん、コーヒーちょうだい。あっ、でも男の方がいい」(コーヒーカンタータ=世俗カンタータ)っていうのとはワケが違う。第3曲のテノールのアリアは甘美な名曲。さて。カンタータを歌う会では一つもめ事が勃発している。え?音楽の解釈をめぐる争い?合唱団はそれでよくつぶれるというが……のはずはない。あの「ゆる~~~~い」会で音楽のことでもめるわけがない。じゃあ何か?というと、それは階級闘争。プロレタリアートとブルジョワジーの戦い。具体的には、歌った後、ガ○トに行くか(そして、そこで一番安いものを頼むか)、それとも折角神楽坂なんだからおしゃれなレストランに行くか、その争い。今のところ、プロレタリアート派(首魁とみなされているのは某さんと私。ともに足立区在住)が優勢で、いつもガ○トに行っている。だが、ブルジョワジー派には不満が鬱積している模様で、こないだ私が飲み会をパスしたら待ってましたと言わんばかりに高い店に入っていった。でも、私が復活するとまたガ○ト。どうやら、あちら陣営は持久戦に持ち込む構えだ。つまり、プロレタリアートはますます貧し、ブルジョワジーはますます潤う。そして、足立区のわれわれはとうとうガ○トにも行けなくなる。そしたら、大手を振って高級店に行く心づもりと見た。こんなこと書いて大丈夫?って、大丈夫さ。ブルジョワジー派の首魁の某藤さんはシャレの分かる人だし(ダジャレばかり言ってるんだから、こういうときだけ真に受けるってナシ)。

大阪のおまわりさん

2017-06-25 12:52:17 | 日記

電信柱にときどき描かれているこの模様は遠くから見るとおまわりさん。ドライバーはおまわりさんがいると思ってどきっとしてスピードをゆるめる、それが狙いか。なんだか、電信柱が案山子でドライバーが烏のようだ(私はかねてから、烏はカーではなくアーと鳴くと思っているが、米に臼……お餅か?じゃなくてコメニウス(中世の人)が初めて編纂した子供用の百科事典(ドイツ語版)では烏の鳴き声を「aa」と表していた。ほら、アーなんだよ)。そういえば、「ひよっこ」に出てきた幸子のフィアンセの音楽家志望の青年はおまわりさんを見て思わず隠れようとした。関西ではどうなんだろう?大阪発の朝ドラに出てくるおまわりさんは地元の人にしょっちゅうつっこまれている。関西の人は権力がなんぼのもんじゃいという感じなんだろうか。そういえば、ネットで、似非関西弁と真正関西弁の発音の違いの図解を見た。例えば、似非だと「んでやねん」と語頭にアクセントがあるのに対し、真正は「なんやねん」と二音節目にアクセントがあるのだそうだ。イタリア語と同じだ。「なんやねん」=「ペルー」。私の母は、ほかの関西の人と同様、似非関西弁が大嫌い。それでいて自分の標準語は完璧だと言い張る。だが、そう思ってるのは自分だけのようで、母の発音を受け継いだ私の標準語のアクセントもたまに変と言われる。

オルガン・レクチャー・コンサート

2017-06-25 06:50:30 | 音楽

この素晴らしいオルガンのあるホールで、合唱隊の一員として歌う。米沢陽子さんのオルガン・レクチャー・コンサートでのお話。なんてったって、米沢さんの講義と生オルガンとゲスト(若手のバリトン歌手)の生歌が間近で聴ける。東京の東の端から八王子まで言った甲斐があるというもの。そのバリトン歌手はなかなかのイケメンで、打ち上げでは彼女がいるかどうかに話題が集中。なんでも、日本語の歌を専門にされていて、ミュージカルにも挑戦されるそうだ。そのうちテレビで見るかも。さて、舞台上及び客席にはSM合唱団(イニシャルであって、鞭でびしばし叩く合唱団ではない)の元メンバーが多数。その一人に「イージマさん、アルトが歌えるんですね」と言われる。一応褒めてくれたのだが、そこに「いい歳をして」が加わった。私はこれもいい方にとって「そうでしょう!?」。この歳でのびしろがあるのはいいことだと思ってるんで。

内縁不倫オペラ

2017-06-24 05:28:34 | 音楽
昨日は不倫オペラの話をした。実は、最初に頭に浮かんだのはモーツァルトのコシ・ファン・トゥッテだった。姉妹の恋人たちがそれぞれ変装して自分の彼女じゃない方にアタックするという話。姉妹はそれぞれよろめいてしまう。ベートーヴェン(結構、堅物だった)は、このオペラの不道徳さに我慢がならなかったそうだ。だが、これは不倫とはちょっと違う。いずれのカップルも未婚だからだ。因みに、未婚でも内縁関係が成立していれば、その不当破棄については慰謝料が発生するが、コシの場合は内縁関係でもなさそう。そのベートーヴェンの唯一のオペラである「フィデリオ」。なるほど、「堅物」の作らしく、レオノーレは、男に変装してフィデリオと名乗って囚われの身となった夫を救出する。「フィデリオ」とはよく言った(英語のfidelity=貞節)。同じ変装でも大違い。でも、コシの長女の名前も「フィオール・ディ・リージ」(貞節の花)。名が体を現すとは限らない。いや待て。そのフィデリオだってマルツェリーネに注目してみると、彼氏がいるのにフィデリオに横恋慕して彼氏をポイ捨てする。だが、フィデリオが女だと分かるとちゃっかり彼氏とよりを戻す。ちょっと、ベートーヴェン先生。あまり道徳的でないんでないかい?結婚前ならなにやってもいいってことかい?まあ、このあたりはかわいいもんだ。「ヴォツェック」はもろ内縁不倫の話。「カヴァレリア・ルスティカーナ」のサントゥッツァも内縁だよな。どっちも刃傷沙汰となり、悲惨な結末を迎える(慰謝料どころの話ではない)。因みに、コシの音楽は例えようもないほどきれい。フィデリオの特に最後の場の音楽は例えようもないほど崇高。

最近のベランダ事情

2017-06-23 08:41:33 | 日記

真ん中のプランターの左半分は、もうじき種を収穫する予定のパクチー(だいぶ種が熟してきた=茶色くなってきた)。真ん中の右半分と右側のプランターの左半分は、食べ残しの根っこを植えた糸三つ葉。だいぶ葉っぱが多くなってきた。右の右半分は、種を蒔き直した大葉。発芽率は悪かったが、出てきたやつはなかなか立派に育っている。そして、左側のプランターは、スーパーで食用に買ったパクチーの根っこを植えたもの。なかなか立派な根っこが付いてたので(写真2枚目)、糸三つ葉の成功に味をしめて、百均でプランターと鉢底石を買って(こんなものも百均で手に入る。ホームセンターはたまったものではないだろうに)、植えてみた。そしたら、たちまち葉っぱが出てきた(写真3枚目)。あっ、それからプランターの向こう側に青々としてるのは溝にたまった土から生えた雑草くん(ネジバナだというコメントをいただいた)。ということで、毎朝、三つのプランターとネジバナくんに水を遣っている。

逢びき

2017-06-23 06:22:22 | 音楽
靴下をはかない某俳優さんが「不倫は文化」と言ったときはバッシングの嵐だった。そういえば、去年の今頃はベッキーがゲス不倫報道でバッシングのただ中にあったっけ。でも、某俳優さんは「不倫は良いこと」と言ったわけじゃなく「不倫は文化」=不倫を題材にした文芸作品がたくさんある、と言ったわけで、これは事実だ。「マディソン郡の橋」は泣きましたと言っておいて、「不倫は文化」をとやかく言うのはダブルスタンダードだ。北野武さんのお兄さんは、「マディソン郡の橋」について「でも不倫ものでしょ?」と言って眉をひそめていた。このくらい徹底しているなら分かる。それにしても、不倫を題材にした文芸作品はなぜかくも多いか。自分ではできないから劇中の人物に託しているのだろうか。人々がサッカーの試合を代理戦争にみたてて熱狂するのと似ている。ということで、私、イチ押しの不倫オペラ。まずイタリアものだと「仮面舞踏会」(ヴェルディ)。リッカルドとアメーリアの愛の二重唱は熱く燃えさかって火傷しそう。それからドイツオペラなら「ヴァルキューレ」(ヴァーグナー)。愛の二重唱は時間をかけてじわじわと高まっていくから絶頂時の炎はどうやったって消すことができない。奥までしみこむ低温火傷。そしてロシア・オペラは「ムツェンクスのマクベス夫人」(ショスタコーヴィチ)。とにかくエロい。生で見た舞台では「行為」が照明を利用したストップモーションで表現されていて、やたらリアルだった。さて、映画は?これはもう不倫ものオン・パレード。挙げればきりがないが、一つ、「古典的」なやつを。白黒映画の「逢びき」(1945年のイギリス映画)。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番がBGMで使われていることで有名。子供の頃、テレビで見た。「よろめいた」後、結局家庭に戻ってきた妻を夫が「よく戻ってきてくれたね」みたいなことを言ったのが印象的だった。原題は「Brief Encounter」。これを「束の間の逢瀬」とか訳さないで「逢びき」と訳したのは、説明的な長い邦題が多いなか秀逸。そういえば、「マディソン郡の橋」でヒロインを演じたメリル・ストリープは、「恋におちたら」でもよろめいている。この作品は、「逢びき」のアメリカ版と言われてるんだそうだ。

ワンワン(じゃなくてユジャワン)

2017-06-22 22:47:40 | 音楽
赤坂の中華屋のミンミンのことを書いた。中国名には同音反復語が多い。例えばランラン、カンカン。私にとってパンダと言えば最初に来たこの二頭。そして今世界を席巻している中国の若手ピアニストにもランランがいるし、もっと若いところで牛牛なんてのもいる(牛牛はギュウギュウでもモーモーでもなく、もちろんぎゅうにゅうでもなく(牛っぽいが)、にゅうにゅうと読むのだそうだ)。そう言えば、ミニスカートをはいた超絶技巧の彼女はなんて言ったっけ。えーと、えーと、ワンワン!違う。なんでも同音反復にすれば良いわけではない。ユジャワンだ!ちなみにサンダーバードに出てくるミンミンは、ほんとはティンティン。同音反復である点は変わらない。