拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

カスハラ

2024-02-29 19:53:22 | 日記

夕食は五文字のイタリアンで。メニューが新しくなってて、商品番号がこれまでのアルファベット+数字から4桁の数字に。以前からあった商品もなんだか新しく見える。新社長になってせめてるねー。これじゃ株価が下がりそうもない(あたしが買うチャンスはない)。

でも、不服があった。ワインとお料理を一緒に頼んだからお料理が先に来てワインが来ないの。ヨーロッパでは、まず「お飲み物は?」って聞かれて、で、頼んだ飲み物が来て、料理はそれから(日本の居酒屋と同じ)。なのに、料理が来てワインが来ないってどういうこと?え?ここは日本だって?でも、イタリアンって名乗ってるじゃない。え?経済誌では「ファミリーレストラン」の扱いだって?じゃあ、あたしたちにもそう言いなさいよ、「イタリアン」なんて気取らなくて。よっぽど、店員さんに「ワインがまだなんだけど」と言おうと思ったんだけど、でも、この時代ね、へたに店員さんに文句を言うとカスタマー・ハラスメント、略してカスハラになるんだって。どなんなくて、やさしーく言っても、要は相手が怖いと思ったらそれでハラスメントなんだって。ハラスメントってそういうものよね。だから、猫なで声で、「あの~、ワインがね、ごめんなさいね、まだ、来てないんだけど。あっ、決して責めるつんじゃないのよ。ちょっと喉が渇いてるもんだからまだかなー、と思って」と言っても、相手の店員さんが、これまで一度も怒られたことのない人で、あたしの猫なで声で気分が害したらそれでもうハラスメントなの。だからね、これからこのお店に来るときは、まず、ワインだけを先に頼もうと思う。で、ワインが来てからお料理を頼もうと思う。

こういう話をネタにしてるのがドラマ「不適切にもほどがある」。昭和の体育教師が現代にタイムスリップしてハラスメントのオンパレードになる話。あたし、競馬予想家のスガダイのYoutubeの雑談コーナーでこのドラマを知ってからずっと見てるんだけど、結構、話題になってるらしい。このドラマがやらかしてしまった。いえ、ハラスメントじゃなくて、酸素ボンベに頼ってる病人の側で見舞客がタバコを吸うってシーン。これは危険。アウトよ。で、放送局はすぐにコメントを発表したんだけど、それが「誤解を招く表現があった」っていうもの。違うでしょ。誤解じゃなくて、まさに「不適切」でしょ。シーンもだけど言い訳がもっと馬鹿。この放送局の本質なんだろうな。日曜日の報道番組なんかは上から目線で国民に教えてあげるって態度だけど馬脚を現した。ドラマは面白いんだけどね。「馬鹿」「馬脚」って言って、馬さんごめんなさいね。とんだとばっちりよね。

因みに、この放送局に限らずマスコミは横野君が出た大学の出身者が多いんだって。だから馬鹿なのか!横野君はホントに馬鹿だけどね。


白内障の薬

2024-02-29 09:04:38 | 健康

スズ子の新しいマネージャーはホントにダメ(朝ドラ)。本番の日に遅刻したのもダメだけど、急いでスズ子を追いかけないのはもっとダメ。だけど、演じてるのはキング・カズの息子さんなんだってよ。と思って配役表を見たら、なるほど三浦某とあった。だから遅刻していいってわけでもないけどね、罪一等減じる理由にはなるのかしら。

ということで本題。これまで、探してるモノが目の前にあるのに気がつかなかったときとかは、視野欠損→緑内障?網膜剥離?とかが頭をよぎったけど(テレビがそう言って脅かすから)、こないだ目医者さんにいって区の無料券を使って眼科検診をして、軽度(年齢相応)の白内障のほかは異常なしだったから、そういう心配はなくなった。だから、今回は検診に行ってよかった。

今年もらったお友達の年賀状の中に「視野欠損、眼内レンズ」って書いてあるのがあって、それを読んで恐ろしくなったのも検診を受けた動機の一つだったんだけど、あらためて読み返してみたら、お友達、白内障と緑内障の両方を患ってた。で、視野が欠損したのは緑内障のせいで、眼内レンズを入れたのは重度の白内障の手術で……って両方混ざった話だった。眼内レンズって聞くからに怖いけど、これを入れると白内障は治って視力が戻る(お友達の視力は1.0に戻ったそう)。緑内障の方は、薬で進行を遅らせられても欠損した視野は戻らない。緑内障で失明寸前に眼科を訪れる人が多い、って別の目医者さんが言ってた。だから、怖いのは緑内障っていうのがあたしのイメージ。

ところで今回の眼科検診のときのことなんだけど、あたし、問診票に「目が痒い」って書いたの(あたし、この歳でいよいよ花粉症に本格デビューしたみたい)。そしたら院長先生が、「痒いの、気になります?」「ときどき」「ときどきなら……でも薬を出しましょうか」「花粉症の薬ですか?」「いえ、白内障の薬」。白内障もいろんな症状があるらしい。区の検診の際は薬を出せないので、薬が欲しければあらためて出直さなければならないんだけど、さて、どうしましょう?

軽度なうちに薬を飲んで進行を止めた方がいいと思ったら薬をもらいに行くに一票。そもそも「気になります?」って聞かれた時「ならない」って答えてたら薬って話にならなかったと思うと行かないに一票。5年後にぽっくり逝くなら行かないに一票。あたしの歳だと75%が白内障なのにみんなが薬をもらってるわけじゃないと考えると行かないに一票。あら、今のところ1対3で行かないが優勢だわ。

因みに、眼内レンズを入れる手術は麻酔をかけるから痛くないって言うんだけど、あたし、奥歯を抜く時、麻酔が効かなくて、つうか効く前だったのかもしれない、痛くて痛くて、奥歯の根っこをギリギリ抜くとき絶叫したわよあたし、で、根っこが3本あるから3回絶叫した……だもんだから、「麻酔で痛くない」は信用できないの。だから、次に歯を抜くときは全身麻酔にしようと思ってるの。

で、花粉症の薬の方なんだけど、テレビでどこかのお医者さんが、「市販薬が効かなかったら医院に行きましょう」と言っていた。え?最初は市販薬でいいってこと?だって「市販薬が効かなかったら」ってそういうことでしょ?


緊張克服(音楽の場)

2024-02-28 08:54:55 | 音楽

横野君が通ってるセッションにはフルートを吹く人がたくさん来てる。超絶技巧の持ち主も何人かいる。そんな中で、フルートを持ってきてるんだけど、「吹けない」と言ってひたすら固辞する人がいて。だけど、セッション・ピアニストさんが許さなくてその人の首ねっこをひっつかまえてステージに引っ張り出したら上手いの。上から下までむらなく豊かで綺麗な音が鳴るの。そんなに上手でなんで固辞したかというと、本人曰く、緊張しいなんだって。それを克服するためにセッションに来たことは来たんだけど気後れしたらしいの。でも、一回、演奏したら、緊張がほぐれたみたいで、後は番が回ってくるたびに吹いてくれた。吹くたんびに上手だった。

その人が横野君に、「あなたはまったく緊張しないんですね」って言ったんだって。たしかにね、横野君、下手なくせにステージ度胸はいいわね。こないだも、某子さん関係のおさらい会で、結構立派なホールのステージでクラリネットを吹いておかま声で歌ったんだけど、ちっとも緊張してなかった。でも、それは、半端じゃない数だけカーサ某のセッションや「カンピョウを食べまくる会」(仮名)で歌って演奏してきたせい。初めて人前でソロをやったときは、それはそれは緊張したんだってよ。だから場数よ、ものを言うのは。

横野君は、横野好夫っていうくらいだから、下手の横好きで楽器をいろいろやるんだけど、フルートは難儀してたんだって。これまでの横野君のやり方っていうのは、テンポ(=小節線でくくられた枠)をがちっと決めて、その中で音を配分する方法(月々の生活費を決めて、その中でやりくりする方法)。それだと、犠牲になって鳴らない音とか出てくる。横野君、それじゃだめなんだ、と件のフルートさんの演奏を聴いて思ったんだって。一つ一つの音をもらさず確実にたっぷり息を使って出す、それで尺が足りなくなったら伸ばせばいいと思ったんだって(必要な出費をおしまず予算オーバーも辞さない方法)。そうやって吹いてみると、手応えというか、これまでと違う感触があって、これだ!って思ったんだって。よし、この感じでひそかに練習を続けよう。で、5年経ったら少しは吹けるようになってるだろうから、そしたら件のフルートさんに二重奏を申し込むんだ、って。新しい目標ができたのは良かった良かった。

でもね、横野君のお父様は、今の横野君の歳の10年後に亡くなってるの。横野君、現在の飲酒量は、大酒飲みだったお父様より多いんだって。一人暮らしだから無節制なのね。猫が二匹いるけど、猫は飼い主の健康の心配はしないからね。だから、5年経って申し込もうっと思った矢先にぽっくり、ってありうる(プロポーズしようと思った矢先にぽっくりというのは映画やドラマによくあるパターン)。だから、3年先にしなさい、って言ってあげた。

因みに、横野君のお母様が亡くなったのは今の横野君の歳から23年後なんだけど、後半はずっとボケてたからね、やっぱり猶予はできない。一生懸命練習して早めに申し込みなさいね(プロポーズしようと思った矢先にボケた、っていうのはあまりお芝居では見ないけど)。


雑巾

2024-02-27 09:17:32 | 言葉

朝から脳トレ。今朝の放送で、スズ子が買い物をいいつかった品目を思い出す。ネギ(まずこれをいいつかった)、人参とゴボウ(「根菜」で覚える)、ジャガイモと砂糖。多分、完璧!あたしは、毎日、日記(パソコン)に前の日の三食の内容をつけてるの。食べてすぐ入力してはダメ。次の日に「思い出す」という作業が脳にいい(と信じてる)から。ただ、ときどき、2,3日付け忘れることがあって、そのときは、記憶がかなり怪しくなる(備忘録としては、精度が落ちる)。

アメリカのトランプさんは、共和党の対立候補はもはや眼中になく、相手はバイデン現大統領。こないだも、「ジョー!You are fired. Get out!」と言っていた。

「ジョー」で思い出すのは「立つんだ、ジョー」(あしたのジョー)。それから、オダギリジョー、そこから連想して「カムカムエヴリバディ(朝ドラ)」。

「You are fired.」(お前はクビだ)は、トランプさんがタレントだった頃の決め台詞よね。

そして「Get out!」。「出て行け」って意味だけど、つい最近、菊地凛子さん演じる茨田りつ子が、ゴシップ記者のサメジマに「めざわり。消えなさい」って言ったでしょ。この「消えなさい」を英訳するとき「Get out!」でもいいわね。独訳なら、文字通り「消えろ」の意味の「Verschwinde!」「(少し丁寧に)Verschwinden Sie!」を使えるけど、ワーグナーのワルキューレってオペラで神々の長ヴォータンが、目障りな人間に向かって言い放った「Geh!」(行け!)も「消えろ」の訳に使える。ヴォータンに「行け!」と言われた人間は死んじゃうの(地獄に行けって意味ね)。

今回は言葉ネタなので、後半もそれでいきましょう。昨日の記事に、あたしのブログは「雑記」「雑文」って書いたでしょ?これって自虐的に「つまらない記事」って意味で言ったんだけど、そもそも「雑」って、そういうネガティヴな意味なのかしら。調べてみたら、「いいかげん」というネガティヴな意味のほか、「いろいろなものが混ざってる」という意味もあるんだと。そっか、例えば、「雑誌」は、いろんな種類の記事が混在してるから「雑誌」なのね。「ぞうきばやし」は、子どもの頃からずっと象のような大きな木が生えてる林だと思ってて、いろんな種類の木が生えてる林だと知ったのは最近のこと。どういう意味にせよ、カブトムシの住処として畏敬の念を抱いてました。あたしのブログなんかは、つまらなくて雑多だから二重の意味で「雑」。「雑草」のイメージは、朝ドラの「らんまん」で、万太郎(懐かしい!)が「すべての植物には名前がある」と言ってから随分とその地位が向上したと思う。じゃあ、「雑巾」はどうかしら。これもあまりいいイメージはないわね。そもそもなんで「雑巾」なんて名前になったのかしら。これと決まってないいろんな布から作って、いろんな拭き掃除全般に使われるからかしら……と思ったら、ネットに情報があった。もともと、モノを浄めるために使われたので「浄巾」だったのが訛って「雑巾」になったって話。真偽の程は分からないけど、面白い説ね。「真偽の程は分からない」と書いたのは、ネット情報をまるまる信じちゃだめだから。特に私のブログを信じてはいけません。自慢じゃないけど、ウソばかりだから。


「ママと遊ぼうヒン、ホン、ハン」

2024-02-26 10:56:16 | 言葉

お笑いのネタにもされている通販の石田社長の「d」の発音、例えば「CD」を「シーデー」、「DVD」を「デーヴイデー」と言うのはホントに訛ってるのだろうか、それともネタなのだろうか。

発音と言えば、「チコちゃん」で「私は」というときの「は」の発音は「わ」なのになぜ「は」と書くのかってお題が出て、答えは、大昔、ハ行はパ行だった(漢字輸入当時の中国の文献によると)、だから「私は」の発音は「わたしぱ」だった、その後、パ行はファ行になり、さらにファ行はハ行とワ行に枝分かれした(語頭の「ファ」は「ハ」になり、それ以外の「ファ」は「ワ」になった)。というわけで、「わたしぱ」→「わたしふぁ」→「あたしわ」になった。じゃ、なぜ「わ」と書かないのかと言うと、吉田茂内閣が「新かなづかい」を定めて表記と発音を一致させようとした際、主語に続く「は」は平安時代からずっと「は」と表記してきた歴史があるので、例外的に「は」のままで残した、ということ。これに対してアメリカ人タレントの厚切りジェイソンが「ホワイ・ジャパニーズ・ピーポー、おかしいだろ」と叫んでいたが、そんな文句を英語圏の人に言われたくない。綴りと発音の乖離は英語だって相当のものだから(おかしいのはあんただ)。それより、あたしがピンときたのは、アジアの近隣諸国の人が日本語を話すときハヒフヘオがパピプペポになることがあるじゃない?そっちがオリジナルだったんだなー、って。

因みに、中国を舞台にした「トゥーランドット」ってオペラには、ピン、パン、ポンっていう三役人が出てくるんだけど、この三人の名前が変化するとすれば、まずフィン、ファン、フォンになって、パ行が頭だからヒン、ハン、ホンになるってことね。

同じ理屈で、昔あった子ども向け番組の「ママと遊ぼうピン、ポン、パン」も、「ママと遊ぼうヒン、ホン、ハン」になるってことね。

え?「トゥーランドット」のピン、パン、ポンも、「ママと遊ぼうピン、ポン、パン」も、発音の変化が完了した後の近代・現代に初出の言葉だから、ここから変化することはない?たかが、あたしのブログよ。雑記、雑文よ。これに、そんなに目くじらを立てなくてもいいじゃない?ねー!(追記。マジレスすると、過去に変化したのはパ行の発音に労力を要したから。なら、最近できた言葉だってその発音に労力を要するなら将来変化しないとは限らない。過去の変化と同じパターンになるか、別の変化形になるかは分からないけど)


やさしい悪魔/がっぱら餅

2024-02-26 08:26:12 | 音楽

スズ子のところに来た家政婦のオーノさんを見て、あっ、もたいまさこさんだと思ったら大はずれ。木野花さんだった。もたいまさこさんは小林聡美さんとしょっちゅう共演してる人で、木野花さんこそが「あまちゃん」の「メガネ会計ばばあ」だった。因みに、もたいまさこさんのことを書くとどうしてもひらがなが多くなります。

オーノさんがスズ子の娘に人参を食べさせるために作ったのが「がっばら餅」。青森の郷土料理だそう。ずいぶん砂糖を入れていましたね。人参は、砂糖なんか入れなくても油で炒めるととっても甘くなるけど。つうか、ホントの「がっばら餅」には人参は入ってないらしい。

茨田りつ子が、そんなにオーノさんを推すんならなんで自分とこの家政婦さんにしなかったんだろう、と一瞬思ったけど、そっか、スズ子が子どもを抱えて大変だったのよね。史実でも、笠置シズ子さんのお宅にはお手伝いさんがいて、家族のようだったんですってよ。笠置シズ子さん、波瀾万丈の人生でご苦労なさったんだろうけど、お金はあったのよね。ある年の長者番付で2位になったそうだから。

茨田りつ子を演じる菊地凛子さんは、結構大きくて横野君より背が高いの。でも、菊地凛子さんを初めてスクリーンで見た「バベル」では感じなかった。きっと、回りの人も大きかったんだろう。役者さんって大きい人が多いってことね。因みに、ベートーヴェンの身長は160cm前後だったそうで、今のヨーロッパ人からすると小柄。すると、ベートーヴェンと「不滅の恋人」はノミのカップルだったのか?とも思うけど、ヨーロッパ人も当時の人はそんなに大きくなかったそうな。あら、そしたら、日本人は当時なら体格でひけをとらなかった?ってわけにはいかなくて、比例して、日本人はもっと小さかった。人間だけじゃなくて、猫もザリガニも蛙も亀も日本生まれは海外勢の中では小ぶり。だから日本猫はアメショーを前にすると、絶対居心地が悪いと思うの。動物は人間以上に大きさで序列が決まるみたいだから(動物同士で喧嘩するとき、とにかく自分を大きく見せようとするでしょ?)。

スズ子が東京ブギで「ブギの女王」になった、って聞いて、え?前から女王じゃなかった?と思ったら、前は「スウィングの女王」だった。ところで、「ブギウギ」と聞いて、ヴァイオリニストのウート・ウーギのことを思い出したんだけど、言葉の関連はゼロだった。「ブギウギ」 は「Boogie Woogie」で、ウート・ウーギは「Uto Ughi」だから。

ジャングルブギを歌うときのスズ子の衣装を見て(朝ドラ)、趣里さんのお母さん(ランちゃん)がメンバーだったキャンディーズの「やさしい悪魔」の衣装を思い出した。それまで清純な感じの歌と衣装だったのが、いきなりお色気路線っぽくなってびっくりした。後進で大人気のピンクレディーの影響?って言う人もいましたね、当時。

 

 


春節明け

2024-02-25 08:37:54 | 音楽

横野好夫君、マンション住まいなんで、歌や楽器の音だしが憚られるんだって。だから、弦楽器や金管楽器にはミュートを付けて、歌を歌うときもミュート(メガホンの逆の形をしたヤツ)を口に付けて、木管楽器を吹くときは息を減らして、電子ピアノを弾くときはヴォリュームを絞ってるんだけど、普段、そうやって押し殺したような音を出してると、いざ、鳴らそうと思ってもなかなか鳴らない、って嘆いてる。じゃ、あたしの奥地の家で練習したら?と言ったら来たの。で、キッチンで練習したんだけど、まあ、音が響くこと響くこと。横野君、すっかりいい気持ちになってのびのび。そしたら、音がいつもより数段よくなった。しかも、練習は鏡を見ながらするといい、って言うんだけど、窓ガラスが鏡代わりになっている。

大喜びの横野君でした。やっぱり練習場所も選ばないといけないのね。だったら、本格的に引っ越したら、横野君を下宿させようかしら。家賃が安定収入になるし。横野君だったら貞操の危険もないし。だって、横野君、おかまだもん(え?おかまって声だけなの?)。因みに、「男はつらいよ」の最終作(最近のリバイバルを除く)では、なんと寅さんとリリーさんが同じ屋根の下で暮らしてた。でも、「なにもなかった」って話。信じられる?横野君じゃあるまいし。

帰りは、例によって駅前の中華。もちろん横野君のおごりで。ショバ代よ。お店の人、春節で中国に20日間くらい里帰りしてて、やっぱり故郷がいいって言って戻ってこなかったら困ったところだけ戻ってきてくれた。そしたら、なんと、店内がほぼ満席。半年前に初めて来たときはお客はあたし一人だったんだけど。この変わりようはまるで「かもめ食堂」。ご同慶の至り。たしかに、このお店、安くて美味しくて量が多いからね。昨日、あたしが頼んだ「牛肉のピリ辛炒め」もこの牛肉の量。

因みに、3000円で食べ放題、プラス1000円で飲み放題付きなの。ただし、二人から。誰か一緒に行かない?だって、横野君とだとときめきがないんだもの…遠いけどね。片道3時間、昨日は事故の関係で4時間半かかりました。新幹線に4時間半乗ったらどこまで行けるかしら。

帰るとき、以前と同様、お店の人が店の外までお見送りにきてくれた。繁盛しても変わらないこの態度。いいわねー。その際、「今年もよろしくお願いします」だって。1月に来たときはそんなこと言ってなかった。そっか、中国の人にとって、春節って、まさにお正月(旧正月)なのね。


メガネ会計ばばあ

2024-02-24 10:20:04 | 日記

人生100年時代といい、女性の平均年齢は87歳を超えてるというのに、八代亜紀さんは73歳で、山本陽子さんは81歳でお亡くなりになった。「平均年齢」の信憑性が疑われる今日この頃。因みに、あたしの父は75歳で、母は88歳で亡くなった。父と同じならあと10年。そうとはっきり決まっていれば、雀の涙の国民年金でももうちっと贅沢をするんだけど。

国民年金と言えば、こないだ、テレビのインタビューに答えていた国民金受給者が言ってた一月あたりの振込額を聞いてびっくりした人がいるかもしれないけど、あれが現実。年をとって、家を売ってワンルームマンションで一人住まいなんて聞くと、侘しい感じもするけれど、でも、ご本人たちは、たまになじみの居酒屋に行ってママさんとだべったりしてて、それなりに楽しそう。不幸だなんて決めつけちゃいけないかも。あたしも、イケメンのマスターがいるお店とかに行ってくだをまこうかしら。これまでそういう店とは縁がなかったけど。反対に、豪邸に暮らしていても、絶えず人と争ったりしてたら幸福度は低いわよね。

山本陽子さんが出演したドラマは「となりの芝生」や「京、ふたり」(朝ドラ)を覚えてるけど、一番印象に残ってるのは、あたしが中学生のときみたドラマ。看護師さん役で、看護中に重病の高齢の男性患者に胸を触られて、びっくりして看護師詰め所に逃げ帰るんだけど、田宮二郎演じる医者に「彼は老い先短いんだから、触らせてやれ」みたいに言われて、で、次回、その患者さんとこに行ったとき、「いいのよ」と言って自ら触らせるシーン。次の日、陸上部の練習のとき、みんなで、「昨日、山本陽子が……」って言って話題にしたっけ。これって、今だったらコンプライアンス上問題になるかしらね。医者の命令で胸を触らせたとなると、パワハラ兼セクハラとか言って。因みに、今、「高齢の男性患者」と書いたでしょ?「おじいさん」とは書かずに。だって「おばさん」がダメなら「おじいさん」だってダメなはずだもの。

それでも、「ブギウギ」に家政婦役で登場した木野花さんを「メガネ会計ばばあ」と呼ぶのはいいみたい。「あまちゃん」で木野花さんがそう呼ばれてて、それを華丸さんが「あさイチ」で思い出して言ったんだけど、炎上するどころか、X(旧ツイッター)で「メガネ会計ばばあ」がトレンド入りしたそうだから。一般名詞の「ばばあ」はダメだけど、「メガネ会計ばばあ」は固有名詞だからいいんでしょうね。つうか、いちいち呼び名で目くじらを立てるのもばかばかしいと多くの国民が思ってるのかもね。


岡っ引き

2024-02-23 10:41:33 | 日記

昨日書いたとおり、区の無料券で眼科検診を受けたんですけどね、他にも、インフルエンザの予防注射は国の方針では65歳になって初めてタダになるんだけど、この区はその手前でもタダで打ってくれた。この区って、あたしみたいな貧乏人が多いはずなの。だから共産党が強くて(資本主義の恩恵に預からない人が共産党を頼る構図)、かつて共産党の候補が区長選で当選したこともあるの(今の区長は自民党の人)。なのに、こんなにいろいろタダでやってくれて、どうやってお金を工面するのかしら。そう言えば、駐輪場の料金は高かった。つまり、取れるところから取って配分するってことかしら。自民党の区長さんだけど、このやり方は革新ぽいわね。

話は変わります。今週、スズ子の娘が粉(小麦粉?)をぶちまけて家の中を真っ白にしてた。あら、まるっきりうちの猫だ。猫の知能は人間の2,3歳児と同等って聞くけどほんとね。白って、もともと「色の白いは七難隠す」とか「純白」とかいいイメージだと思ったけど、小麦粉がぶちまかれて白いのはイヤ。だからなの。ドイツでは水車屋(=粉屋)が白い小麦粉にまみれていて、それがきれい好きのドイツ人にとってはイヤで、だから水車屋(粉屋)はかつて下層階級だったの。あと、水車を回すには急流が必要で、急流は森の奥(人里離れた場所)にあるから水車屋も森の奥にあって、危ない人達の隠れ家になってたことも階級を落とした原因の一つだって本(シューベルトの「水車屋の娘」の解説本)に書いてあった。

その本によるとね、昔のドイツで差別された職業は他にもいろいろあるんだけど、あたしの目を引いたのは「牡の動物の去勢人」と「浴場主」と「夜警」。

「牡の動物の去勢人」は、つまり睾丸を抜き取る人なんだけど、それを読んであたしが思い出したのはカストラート。昔、ヨーロッパにいた、子どもの頃去勢してボーイソプラノのまま大人なった歌手達のことなんだけど、ある音楽評論家がカストラートのことを書いてて、その中に、「動物の去勢は簡単にできるから、もしかするとカストラートにされる子どもの去勢もさらっとできたのかもしれない」とあったの。だったら、手術を施した人も「牡の動物の去勢人」かしら。今では、カストラートを作るための去勢は人権侵害で決して許されないけどね、動物の去勢はありますもんね。競走馬の中の「セン馬」って去勢した(元)牡馬のことなのよ。

「浴場主」が差別されてた、ってにわかに信じられなかった。なぜ?でも、考えたら思い当たった。KKさんっていうピアニストのお友達が「女の子のユナって名前、恥ずかしい」って言ったことがあって、回りにいた人が「なぜ?」「だって、恥ずかしいじゃない」で話は終わり。でもあたしは分かった。「湯女」ね。お風呂である種のサービスをする人のこと。因みに、昔のドイツでは、その種のサービスは場所によって三種類あって、「街路」「水車屋(水車屋の身分が低い原因にはこれもあった)」それと「浴場」なんだって。その種のサービス自体が被差別業だからね、場所を提供する方も同じってことね。因みに、現代の日本の銭湯は、これはもう別次元。貴重以外の何物でもない。あたし、いっつも地図で銭湯を探してて、見つけると入りに行く。廃業が続いてるけど銭湯の文化はなんとしても続いてほしい。こないだテレビで紹介してたけど、今回の地震の被災地で、銭湯も被害に遭って、廃業するところもあるらしいんだけど、なんとか続けられないかって模索してる人もいる。その方が84歳!がんばって、ってむやみに言えない。でも、続けてくれたらいいな、って心底思う。

もう一つ「夜警」。これは横野君の受け売りなんだけど、ワーグナーのマイスタージンガーってオペラの第2幕で、夜、町の人がみんな出てきて大げんか、そこに夜警が登場すると蜘蛛の子を散らすように人がいなくなり、シーンとなった舞台に夜警が一人登場してラッパを吹く、で、幕となる。夜警って偉そう。どっちかと言うと支配階級っぽい(だいたい「警」がつく人はえばってる)。なのに被差別階級だったって今でも不思議。そう言えば、銭形平次は岡っ引きで、「十手を預か」ってたけど、史実の岡っ引きは同心の手下で、自らは十手を持っておらず、えばれた商売ではなかったようね。


目医者さん

2024-02-22 15:29:47 | 健康

この数年、モノが見えにくい。と思ってたら、区から眼科検診の無料受診券が送られてきた。病気をほっとくと失明する、との脅し文句。そんなこと言われたら怖くてなおさら行けない。でも、同期からの年賀状に「白内障で人口レンズを入れた」と書いてある。どこかの目医者さんがネットに「多くの人が失明寸前になって受診する」と投稿してる。この際だ、区のタダ券で眼科検診を受けよう。と意を決し、徒歩圏(私の徒歩圏は広い)にあってネットの評判では設備が整っているという某眼科に行く。

結果。軽度の白内障が始まってた。白内障は私の年代では75%が発症してるから「平均」。網膜症、緑内障、加齢黄斑変性等々は問題なし。私が問診票に「涙が多い」と書いたもんだから(朝ドラで泣いてるわけじゃない)、先生が「涙が出るのが気になる?ときどき?だったら……でも薬を出そうか?(看護師に向かって)区の検針じゃ薬は出せない?じゃ、また来てください」と仰った。ってことは、私が気にならなければ薬はいらないってことよね。ということで「再来院の必要なし」と自己判断。無事、終了しました。目の心配が活動のネックになってたんだけど、その心配がとれて、またいろいろやれそう。来てよかった。

目医者さんと言えば、あたし、小学生の頃、角膜炎で学校帰りに学校近くの目医者に行くのが日課だった。でも、今回行ってみて、目医者さんも様変わり。例えば、

昔行ってた目医者さんは先生一人と奥さん(受付)だけでやってた。診察室も待合室も狭かった。それに対し、今日行った眼科医院は院長先生のほか若い男女のスタッフが何人もいて、たくさんある医療器具を流れ作業のように操っていた。

昔行ってた目医者さんの狭い待合室は子どもであふれいてた。多くの子どもが結膜炎や角膜炎やトラコーマにかかってて目が兎だった(赤かった)。目が痒いのは花粉症ではなくて結膜炎のせいだった。でも、今日行った眼科医院は、子供がいなくて高齢者が目に付いた。そんな中には偉そうにスタッフに悪態をつく御仁もいた。「いつまで待たせるんだ」「すみません、予約の方がいたりするとそちらが優先になるので」「言い訳するなっ」等々。こういう老人には絶対なりたくない。

今日行った眼科医院の待合室にも診療室にもシャープのプラズマクラスター付きの空気清浄器が置いてあった。あたしが最後まで持ってた株がシャープ株。株はとうとう売っぱらった(大損が出た)。でも、シャープの空気清浄器はまだある。

空気清浄器があるくらいだから、マスク着用が義務。あたし、マスクなしで行って、入り口でマスク無しの人は入れませんって見て、あわてて近くのお店でマスクを買ったわよ。こんなことの繰り返しで、この期に及んでマスクの在庫が増えてるの、あたしんち。

最後に人間ドッグに行ったのは20年前(目の検査はそれ以来)。そのとき、人間ドッグが入ってるビルの上階のレストランの割引券が付いててそこでお食事をするのが楽しみだった。今回、割引券はないけれど、自費で、お疲れさんランチをしましたとも。ここんとこ行きそびれていた地元のイタリアン。ここのピザって生地がパリパリのわりには中はねっとりなのよね。

食べるうちに、トッピングのアボカドがつるりと床に落ちちゃった。拾いましたけどね、さすがに床にまで落ちたものを「3秒ルール」と言って食べる蛮勇はあたしにはないわ。

人生で最初にピザをたべた時、トッピングがずるっと全部床に落ちたのを思い出します。今回は、例によってあたしお一人様だったんだけどね、コロナ禍のなごりで布で仕切られた向こうには他のお客さん。

こんな風に仕切り布がなければ話しかけて仲良くなって「昼下がりの情事」ってこともあったかもしれないけど、こう仕切られてちゃね。

 

 

 

 

 


岩の上の羊飼い

2024-02-21 17:13:18 | 音楽

横野好夫です。拝島さんが書いてた通り、私、あちこちから撤退して、現在、残ったのはアルカイダ合唱団(仮名が怖い)、カーサ某、それにカンピョウを食べまくる会(仮名)だけ。まあ、本番が重なったから休養の時期かもしれない。と言っても、お友達のアマチュアの皆さんの活動ぶり(週にいくつも団を掛け持ちしてて毎月のように本番を抱えている)に比べれば、何もしてないのも同然だけど(実際、何もしてない)。この機会にこれまであたためてきたヤツをじっくり練習して、いずれ人様の前で披露しよう。例えば、

ライフワークにしてる「美しい水車屋の娘」は半分近く来た……と言っても、暗譜したのはゼロ。全20曲暗譜したらリサイタルを開く、って宣言してるんだけど、そんな日(全曲暗譜)がいったい来るのだろうか。覚えた量より忘れる量の方が多い昨今、これを輸出超過と言うのだろうか。因みに、「美しい水車屋の娘」って邦題だと、美しいのが水車屋なのか娘なのか分からないけど、ドイツ語の原題は明らかに「娘」です。でも、このご時世、娘さんに「美しいね」と言ったらセクハラになりかねないからよく分からない邦題でよいのかも。

クラリネットは、ブラームスのソナタ(2曲)をずっとさらってて、これも継続して、できるようになった楽章からカーサ某で吹こうと思ってるんだけど(一部はもう吹いた)、全曲ちゃんと吹けるようになる日が来るのだろうか。練習による上達よりも指の回転の劣化の方が早い昨今、これを技術流出と言うのだろうか。

だけど、新たな希望(A new hope=スターウォーズの第1作(エピソードⅣ)の副題)もある。と言うのは、シューベルトの「羊飼いの上の岩」……なんかおかしい、岩が頭上にあるのは羊飼いではなくアトラス。逆だ、「岩の上の羊飼い」だ。シューベルトのソプラノ用の歌で、クラリネットの伴奏が付いてる曲。

これをさらっておいて、歌ってくれるソプラノさんをさらってきて(表現がよくないのは語呂を合わせたため)どこかで披露しましょう。カーサ某でもいいし、カンピョウを食べまくる会のソロ食いコーナー(仮名)でもいいし。

他の楽器は最近あまり日の当たる場所に出してない(ビタミンDが不足する?)。というのも、ヴァイオリンとチェロは調弦しなきゃいけないし、オーボエはリードを水に浸さなきゃいけないしで面倒臭い。フルートは結構吹いてるけど先は相当長そう。電子ピアノは常に露出してて、だからすぐ弾けるんだけど、弾くと(大きな声では言えないが)指先にほこりがつく。カバーの購入を検討中。なお、トランペットは無期禁錮の言渡しを(私から)受け服役中。仮釈放の予定はない。


サメジマ

2024-02-21 09:26:51 | 日記

この冬はしもやけにならない、という目標は達成しそう(「ならない」という消極をもって「目標」というのに若干の違和感)。やはり、光熱費をけちるのを少しあらためて、必要なお湯と暖房を惜しまなかったせいだと思う。怖いのは電気とガスの請求書。来た。見た。使用量は当然去年より大幅アップ。あら、だけど、請求額はトータルで去年より少ない。政府の補助策のお陰ね。

あたし、自民党の支持者ではない(これまで自民党に投票したことがない)。けれど、政策は是々非々で評価する。光熱費の補助はホントに助かってる。この政策は大いに評価します。

だけど、岸田政権の不人気ぶりには加速がかかってて、毎日新聞の調査だと、自民党の支持率と立憲民主党の支持率がとうとう16%で並んだ。え?自民党の支持率が下がってるのは知ってたけど、立民がそんなに上がったの?これはびっくり……と思ったんだけど、他の報道機関の調査では、自民党の支持率は下がってもまだ20%台をキープしてて、立民は相変わらず10%に満たない。毎日新聞と並んで反政権で売っている朝日新聞ですら自民21%、立憲7%。毎日新聞の数字だけ異次元。もちろん、各社で調査方法が違うだろうから数字に誤差が生じるのは当然だけど、毎日新聞の数字の突出度は誤差の範囲をはるかに超えている。こうなると一方が「ホント」で他方が「ウソ」の次元。

マスコミは権力を批判するという重要な任務が課せられていて、国民の表現の自由の重要な担い手だけど、それ自体が権力化していて、ことによるとマスコミによる人権侵害だって起こりうる。週刊誌に何か書かれると、裁判で決着がつく前に社会的に葬り去られちゃうし(いつから週刊誌が裁判所になったのかしら)。それでも、まだ、今の時代は言われた方もSNS等で反論する機会があるけれど、昔は言われっぱなし。朝ドラのスズ子だって、あのサメジマってゴシップ記者にいいように書かれても反撃できずにいる(この二日間、日本で一番嫌われた名字は「サメジマ」に違いない。昨日のあさイチでも、放送開始から7分も経って、鈴木アナが辛抱かなわんって感じでサメジマへの怒りをぶちまけていた)。漱石の「坊ちゃん」にもね、新聞にデタラメを書かれた坊ちゃんが「新聞なんて無暗むやみな嘘うそを吐つくもんだ。世の中に何が一番法螺ほらを吹ふくと云って、新聞ほどの法螺吹きはあるまい」って言って怒るシーンがある。よっぽど新聞に恨みがあったのかしら。とか言いながら、漱石は、朝日新聞への入社によってプロの小説家になるんだけどね。

政権批判と言えば、この間、サイゼリヤで例によってお一人様をやってたら、近くの席の女性二人が大きな声で話してて、耳をそばたてなくたって聞こえるくらいの大声で、で、言ってるのが「岸田政権はダメ。国民みんながそう言ってる」。ちょっと気になったのは「国民みんな」って部分。この「国民みんな」にはあたしも入ってるのかしら。あたし、この人に政権のことどう思ってるって聞かれたことないけど。よくあるのがこういう会話。「みーんながこれこれって言ってる」「みーんなって誰だよ」「だから、みんなよ」「だから、誰だって聞いてるんだよ」……不毛な会話ね。2,3人が言ってるだけでも話の中で「みんな」になるのはよくあること。まあね。2,3人でも、それがその人にとっての全世界なら「みんな」になるんでしょうね。でも、2,3人の意見を1億超の日本国民全体の意見とするのは統計学上は無理ね。でも、統計学は関係ないのね、この際。


川向こうから退却

2024-02-20 09:36:51 | 音楽

横野君、木管カルテットってところでクラリネットを吹いてたんだけど、今回、カーサクラシカのセッションでその会のお披露目をして、これまで練習してきた曲を演奏したんだって。で、クラリネットに(横野君にとっては)とっても難しいパッセージがあって、横野君、特訓して、お昼寝をたくさんして(人間は寝てる間に学習する)、本番では、特訓(&お昼寝)したところはそこそこ吹けたんだけど、他のところでこけてここでも損益相殺(株かっ(昨日の記事参照))。まあ、総じて楽しかったって。他の曲ではバスクラも吹いて、低音が身体に響いて心地よかったって。

横野君はこれを区切りに会を卒業するって言ってるんだけど、「卒業」じゃないわね。単位不足で落第して中途退学っていうのが正しいところ。期を同じくして、横野君、こないだ「練習に行って楽しかった」と言ってた麹味噌合唱団(仮名)への参加もとりやめたんだって。「カンピョウを食べまくる会」(仮名)の日程と重なっちゃったからだって。これで、横野君、江戸川を渡る理由が一つもなくなったって言って嘆いてる(木管カルテットも麹味噌合唱団も練習場所は川を渡ったところのM戸だった)。なんでも、M戸にいい中華とイタリアンがあって、そこに行く機会がなくちゃったのが悲しいんだって。考えてみれば、いっとき、横野君、いろんな関係でしょっちゅう江戸川を越えて音楽をやってた。それが、一つ一つ撤退していって、江戸川のこっち、元の場所に完全に退却した。大河を渡ってヨーロッパに侵入して大帝国を築いた後、結局押し戻されて今ではユーラシア大陸の東の一部にのみ版図を持つモンゴルみたいね。

そんなにM戸に行きたいなら、M戸で彼女を作ればいいじゃん、って横野君に言ったら、このご時世、いいなって子がいても名前も聞けないって言うの。下手に聞いて、鼻の下が伸びてればセクハラになるし、無理矢理聞いたらパワハラになるし、そもそも名前って個人情報だから滅多に聞くわけにはいかないって言うの。ちょっと「不適切にもほどがある」(ドラマ)の見過ぎかも。あっ、そしたら、マッチングアプリはどう?希望するお相手を「M戸在住」にして、趣味欄に「B級グルメ、飲酒」って書けば、誰かひっかかるかもよ。

発言撤回。そもそもM戸に行くのに理由なんかいらなかった。別に関所を破るわけじゃないんだから、行きたきゃ行けばいいのよね。そうそう、江戸川の河川敷っにネギ畑があったわよね。今、ネギが旬よね。ほら、横野君、ネギを見に行ってらっしゃいな。で、帰りに中華でもイタリアンでも行けばいいじゃない。そこだけ付き合ってあげてもいいわよ。おごってくれたらね。

この写真は3年前に撮った江戸川の土手。

まさに、横野君が江戸川の向こうに盛んに遠征してた頃だわ。なんだか「大草原の小さな家」のエンディングのシーンみたいね。そのあたりにはてふてふも飛んでた。

このてふてふはどうしているかしら……っているわけないわよね。てふてふの寿命って数か月なんだってさ。


株なんか絶対買わない

2024-02-19 08:30:23 | 日記

早々に確定申告をしました。収入がないんだからホントならする必要がないところなんだけど、数年前に母から相続した株があって、それを今回売り飛ばして、その株って、そもそも母が父から相続したヤツで、父が買ったのは大昔で、そのときの取得価額で相殺すれば利益なんか出るこっちゃないんだけど、今となっては父が買ったときの資料なんかどこにもなくて、だから取得価額を証明できるものがなくて、その場合は、売却価額の5%を取得価額にしなきゃいけなくて、そうすると売却額のほとんどが「利益」ってことになっちゃって税金を払わなきゃいけないの。でも、あたしが個人的に持ってる株を売って損が出ればそれと損益相殺できるの。で、価格が暴落して売るに売れなくてずーっと塩漬けにしてあった株を今回売っぱらって、案の定、ものすごい損が出て、相続株を売ったことによる「利益」を相殺しても余りあるくらい損が残って、で、税金がゼロになったの(税金は利益に対してかかる)。でも、そのためには申告をしなければいけない。だから確定申告をしたわけ。ネットでやったから家の机の前に座って全部手続が終わったけどね。

まあね。もともと法務局でする手続を代行する仕事をしてたから、役所への手続は「しなくちゃいけない」って頭があって、だから、事前にいろいろ調べて、やるべきことは役所から言われる前にやる。セカンドハウスの不動産取得税の減額手続だって、普通なら、県税事務所から通知が来てから「え?なにこれ?」ってなるんだけどね、あたしは、自分で予め県税事務所に問い合わせて通知が来る前に手続を終わらせたもん。

逆に余計なことまでしたりして。例えば、県税事務所には「申告書」と「減税申出書」を作って持ってったんだけど、登記所から通知がきてるから「申告書」はいらないって突き返されちゃった。住民税もそう。セカンドハウスに対しては住所地でなくても不動産所在地で住民税の均等割額がかかってくるって言うんだけど、なんか手続をしなければいけないのかしら、と思って問い合わせたの。そしたら、役所間で照会をするからなーんにもしなくていい、って言われちゃった。普通の人は、そもそも気にもとめない事柄なんだろうけど、なまじ役所での手続に慣れてると、しなくてもいいことにまで頭を悩ませちゃうのよねー。

まあ、とにかく、相続株を売っぱらって、相続人間での精算も終わって、これでホントに相続手続のいっさいが終わった。自分の株も売っぱらったから口座もゼロになって、証券会社とのかかわりもなくなった。世間的には、新NISAとか言って、これから株を買おうか、って話らしいけど、あたしはもう結構。だって、今、バブル期の最高値を更新しそうとか言ってるでしょ?つまり、ものすごく株が高い時期でしょ?株って安い時期に買うべきと思ってますからね。しかも、安い時期に買ってもさらに下がって10年以上奈落を見たあたしですからね。買おうなんて思わないわよ(今んところは)。仮に買って利益が出た場合、本来なら、3年間は、今回の個人株売却による損で相殺できたところなんだけど、今回、損の多くを相続株との相殺に使っちゃったからできない。「損」という財産を相続手続のために消費したって感じかしら。

とにかく、すっきりした。と言っても、新たな悩み事は出てくるもの。当面は奥地の家のリフォームね。


「人間7人夏物語」(不適切にもほどがある)

2024-02-18 08:48:23 | 日記

スズ子の計らいで少年の靴磨きは大繁盛。これで病気のお母さんを病院に連れて行ける。めでたし、めでたし……って待って。パイ(靴磨き市場)は限られてる。少年が繁盛すれば他の少年は閑古鳥。そちらの病気のお母さんはどうなるの?今朝のNHKの紀行番組は、カモが魚を捕まえられてよかったね風の作りだったけど、食べられる魚の気持ちにもなってごらんなさいな。ってことよ。

相変わらずテレビばかり見てるなって?実はそうでもないの。朝ドラとあさイチと大河とブラタモリとカネオ君だけは見てるんだけどね。その「カネオ君」なんだけど、こないだ番組に来た投書が紹介されてて、「「カネオ君」が好きて見てるんだけど、ママともに「カネオ君」って言っても誰も分からない。もっとメジャーになってください」って内容。出演者さんたちはガクッときちゃうわね。あたし、笑っちゃったけど。

え?「見てない」って言いながら随分見てるって?前はもっと見てたのよ。夜のドラマだって見てたし。でも、最近見ない。9時に寝ちゃうの。「大谷翔平」も「パリ五輪」も見ないつもり。どうしちゃったのかしら。人生に疲れてヴァイタリティが落ちちゃったのかしら。それとも、テレビがつまらなくなったのかしら。たしかに、ヴァラエティなんか、ひな壇に芸人さんが並んで仲間受けばかりしてて死ぬほどつまらない。

と思ってたんだけどね、Youtubeで競馬予想家のスガダイの雑談コーナーを見てたらね、「不適切にもほどがある」っていう民放のドラマが面白いっていうの。だから見てみた。夜の10時のドラマなんて何年ぶりかしら。そしたら、宮藤官九郎が脚本で阿部サダヲが主演で、昭和の体育教師が令和にタイムスリップして、で、昭和で許された表現が令和では片っ端から「ジェンダー」「パワハラ」「セクハラ」等々に触れて大騒動になるって話。たしかに面白い。こないだもね、阿部サダヲ(演じる誰とかさん)が、男と女っていう区別がダメって聞いて、「じゃあ「男女7人夏物語」も「人間7人夏物語」にしなきゃダメなのか」って大荒れ。「人間7人夏物語」!笑っちゃった。

あら、男と女っていう区別がダメなら、このブログの副題の「をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり」もダメってこと?皆さんお気づきだろうけど、これ、紀貫之の土佐物語のパクリなんだけど、ってことは紀貫之もダメってこと?学校で土佐日記を教えちゃだめってこと?え?紀貫之だったらいい?どうしてよ?紀貫之はよくてなんで拝島正子はダメなのよ?紀貫之は偉い人だから?そっか。男と女っていう区別はダメだけど、「偉い人」と「偉くない人」の区別ならいいんだ。変なの。あと、(阿部サダヲ演じる誰とかさんも言ってたけど)金持ちと貧乏人で分けるもいいのかしらね。だったらまるで明治時代。当時は、税金をたくさん払った人にだけ選挙権が与えられたのよね。

男と女の区別がだめなら銭湯の「男湯」と「女湯」の表示も変えないとね。どうするの?トイレみたいに人型のデザインの案内板を置く?それとも、いっそのこと混浴にしちゃうとか。あたしが子どものころ、父の実家の近くの温泉は混浴だった。あの時代に戻るか。つうか、ドイツでは今でも温泉は混浴ですからね。

民放でも面白いドラマを作るのか……って、別に宮藤官九郎はNHKの「あまちゃん」だけじゃないからね。そう言えば、東京五輪の招致を描いた大河ドラマもクドカンと阿部サダのコンビだったけど、あれはね、阿部サダヲ(演じる誰とかさん)が人から何か言われるとまず「違うっ」って言ったでしょ(違ってなかったら後から「違ってない」って言い直すんだけど)。あたし、そういう「まず、人を否定する」って態度は好きじゃなくて、だからあんまり見てなかった。

話を戻しますけどね、ってことは、おかま声の横野君のことを「男アルト」って言っちゃダメってことね。因みにね、横野君、ある女声合唱団にどう?って誘われたんだって。横野君、もう手一杯なんで辞退したらしんだけど、もし横野君が参加したら、そこは「混声」になるのかしら?