今週は中秋の名月の週だと言って人々が夜空を見上げてる。数日前はきれいな満月が見えたけど昨日は雲が多くて月が見えない。つうか、どこに月があるのか分からない。こういうとき役に立つのが星空アプリ。スマホを夜空にかざしてぐるぐる回すと画面に月のマークが出たので、みんなに「あそこよ」と言ってその方角を指さした先にあったのは雲。お月様は見えず、みんな「残念」と言っておうちに帰っていった後、あたしが1人になったところで一瞬雲が切れて月が見えました。
あたしには顔を見せてくれたお月様!やっぱり円いわね。雲がグラデーションになって、これも乙なものよ。
話は変わります。例の音楽好きの友達がバイオリンの大きいヤツ、セロっていうの?最近ずっと「床の間の雉子」状態だったんだけど、ようやく引っ張り出して弾いたんだって。このブログに「床の間の雉子」って書かれて奮起したんでしょ?あたしのおかげね、と言ったら、ちがわい!「セロ弾きのゴーシュ」を読んで弾く気になったんだい、と言ってる。あら、だったらやっぱりあたしのおかげじゃない。ちょっと前に「セロ弾きのゴーシュ」のことを書いたからそれを読んだんでしょ?と言ったら黙ってる。図星ね。
とか言いながら、あたしも「セロ弾きのゴーシュ」は題名だけで読んだことがなかった。いい機会だわ、読んでみようか!ただでキンドルにダウンロードできるし。と思って読みました。そしたら、ゴーシュって映画館の楽団でセロを弾いてたんですって。昔は映画館に楽団がいて無声映画に合わせて生演奏をしてたのよね。で、ゴーシュはとっても下手くそだったって。あら友達みたい。それでも、毎晩、夜中にやって来るいろんな動物にセロを弾いて聞かせているうちに上手になったってそういうお話。ははーん。友達はそれにあやかろうとしたのね。すぐ影響されるんだから、ホントに単純な人!
因みに、ゴーシュたちが練習してる曲が「第6交響曲」。誰かさんの6番目の交響曲だぐらいはあたしだって分かる。でも誰の曲か書いてない。友達は、多分ベートーべンの「田園」だろうって言ってる。その他、第6交響曲で有名どころといったら、なんとかスキーの「ひそう」って曲があるけどそっちは「第6番」なんて呼ばれ方はしないから違うだろうって。あたしはどっちも知らないからどうでもいいけど。あと、宮沢賢治は明治生まれの人だから、ベートーベンの音楽は日本に入ってきて間がないのにもう小説に書くなんてすごい、って友達は言ってる。そう言えば、あたし音楽は聴かないけど本が好きで、で、「吾輩は猫である」に「ベトヴェン」って名前が出てくるの。夏目漱石が生まれたのって宮沢賢治よりも30年くらい前。だったら漱石はもっとすごいってこと?でも、漱石はイギリスに留学してましたからね、そこでベートーベンを聴いたかもしれないわね。
だから「田園」って知らないんだけど、「田んぼ」だからカエルがゲコゲコ啼いてるのかしら。あっ!♪かえるのうたが、きこえてくるよ……って歌、もしかしてあれが「田園」?違った、「カエルの合唱」だった。「田んぼ」と言えば、NHKで紹介してたんだけど、群馬県に「田田」っていう若者3人組のユニットがあって、脱サラして農業のかたわらバンド活動をしてるんですって。若いっていいわね!
あたし、交響曲の「田園」は知らないけど、アンドレ・ジイドの「田園交響楽」なら読んだことがある。「わが恋が成就しないようにこの曲も未完成で終わる」とか言うのよね?え?違う?違った!それは映画の「未完成交響楽」だった。でも、「田園交響楽」を読んだのはホントよ。ひとつも覚えてないけど。