拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

犬猫殺処分ゼロの公約

2017-10-31 17:58:19 | 日記
風邪じゃなくて風(風邪もだが)はこわいものだ。希望の党は、当初強い追い風に乗っていたが、その風がまるっきり逆風に変わって選挙は惨敗(風ではないが、源平合戦の壇ノ浦の戦いでも潮が変わって形勢が逆転した)。選挙で負けた人たちは、全部小池さん(と前原さん)のせいにしているが、そもそも選挙に受かりそうだと思えば主義主張をコロコロ変える自分のみっともなさが最大の原因だとは思わないのだろうか。思わないんだろうな。今でも人のせいにして騒いで平気で恥の上塗りをしてるんだから。だが、小池さんも都知事でがんばってもらいたいのに国政に色気を出したりして、しかも負けたら「ガラスの天井」の上には「鉄の天井」があったとか言ってこちらもやはり人のせいと言いたげ。がっかりだ。ところで、小池さんが都知事選に出るときの公約で、山手線の電車を二階建てにするなんて話ははなっから信じてないが、犬猫の殺処分をゼロにするという話には大いに注目した。あれは今どうなってるんだろ。「やることをやってない」という文句を書きそうになったがまずは調べてみなければ。おおっ、昨年度は犬について殺処分ゼロだって(驚)。猫は94匹が可哀想な目にあったそうだが、それでも数は激減。猫についてもゼロを目指すと言ってるそうな。反省。人の評価はちゃんと見てからしなければ。「がっかり」は撤回。この目標、おおいにおおいにがんばって実現してもらいたい。

海賊ソング(属七和音)

2017-10-31 11:27:10 | 音楽

ひょっこりひょうたん島には名曲が多い。その中でも、私にとって「魔女リカ」と双璧なのが「海賊ソング」。トラヒゲが一人で歌うヴァージョンと、海賊四人組が歌うヴァージョンと、今回リンクした音源であっこんなのもあったんだと思った子供達が海賊気取りで歌うヴァージョンとかがあった。私は海賊四人組の歌がとりわけ好きだった。ところで、歌の途中で海賊が自分の名前を歌う部分、私の記憶では、四人組の場合は「♪ガラクーター(ソソソーソー(そのまま伸ばす))♪トウヘンボクー(シシシシシシー(伸ばす))♪ドタバーター(レレレーレー(伸ばす))♪ヤッホー(ファッファー)」と属七の和音でハモるのだが、大人になってから見たリメイク版(リンクした映像の2.37辺りから)では一人ずつ歌っていてハモらない。変だな変だな。どうにも腑に落ちない、と思っていたら、今回聴いた音源の子供達ヴァージョン(3.39から)の3.45あたりで、名前を言う部分が属七でハモってる。これか?これと海賊四人組を混同したのだろうか。でも、ハモってないのはリメイクの歌だしな(ひょっこりひょうたん島の初回放送時のビデオはNHKにはわずかしか残ってない。リメイクは、初回放送時に話の内容を事細かにノートに書き残していた(当時の)子供のノートを基に作られた)。例えば鉄人28号だって「びるーのまちーにがおー」の次の「よるーのまちーに」の「よ」が階名で「レ」だったのがリメイクでは「ミ」になっている。このようにリメイクの際に改変されることだってある。トラヒゲの歌みたいに当時のソノシート(動かぬ証拠)とかがあれば観念するが、まだ諦めがつかない往生際の悪い私である。

子供に「さん付け」

2017-10-30 18:13:58 | 音楽

おかしい。記憶違いか。これだとその後のネタにつながらない。少し前に記事を書いた「勉強なさい」という歌(ひょっこりひょうたん島)、私の記憶では、子供たちが勉強なさいという大人への反抗を歌うとサンデー先生がそれをたしなめる。すると子供たちの中の「テケ」が先生に同調して「(先生の)今の一言みんな忘れるな」と歌う。すると先生が「テケさんもね」と歌う。ところがリンクした音源では先生に同調して歌うのがトラヒゲになっている。記憶違いか。これは「テケ」でなければ困るのだ。なぜなら、「サンデー先生は子供をさん付けで呼んでいる。サンデー先生は子供の人格を尊重するいい先生だ」と書こうと思っていて、この歌でサンデー先生が「テケさんもね」と歌っているのをその動かぬ証拠としたかったからだ。すっかりあてがはずれてしまったが、それでもサンデー先生が生徒をさん付けで呼んでいたのはたしかだ(「ハカセさん」等々)。なので、無理矢理話を続ける。この当時、子供をさん付けで呼ぶ大人などほとんどいなかった。そう言えば、小6くらいのとき、横浜線で横浜に行って(私の郷里は横浜市ではあったが、横浜といったら横浜駅のあたりの中心部のことを言った)、大きな楽器屋さんで楽譜を見てたら店の人が来て「そろそろ閉店時間でございます」と私達ガキにも敬語を使ったんでびっくりした記憶がある。びっくりしたということは、郷里の商店街でそんな扱いを受けたことはなかったということだ。因みに、われらがディーヴァのY内さんは、私んとこの猫を「ケメ子さん」「ワサビさん」と呼んで下さる。Y内さんのお人柄が感じられる。

歌は口ほどにものを言う(貧して楽あり)

2017-10-30 08:41:15 | 音楽
嬉しいことにカンタータの会は最近人が増えて盛況。それでも台風と流行ってるらしい風邪には勝てず(具合が悪い方、お大事になさって下さい)、昨日は少ない参加であった。実は、荒天でもっとも困るのは私。駅まで30分自転車をこぐから。だから昨日もどうしようかと思ったが、キタサンブラックも土砂降りの中どろんこ馬場を駆け抜けて天皇賞を制したし、4000円弱で買ったレイン・スーツもたくさん着なければ元がとれないと思い、重装備で駅に向かった次第。で、帰宅すると、場所を間違えた方から「なぜ場所が違うんだっ」という怒りのメールが来てる。1か月楽しみに練習して歌えなかったんだから、その悔しさは察して余りある。しかし、私に言うのはお門違いだ。私は、吹けば跳ぶような末端会員。この3か月間で参加したメンバーの中では3番目に若い(えへん)。胸には常に辞表を忍ばせ頭にきたらいつでもやめてやろうと思っている(でも、やめてる期間は次の会日の前日までだから、実際やめたことにはなってない)。だから日程や場所については自慢ではないが、新しく入られた方以上に何も分かってない(実は、昨日は私自身、間違っていつもの場所に向かってしまい、駅を降りて、さあ、ちょっと早めだから景気づけに一杯いくか、と思ってた所で、あっ、今日は場所が違うんだ、と気がついた。でも、一度一杯いく気になったその気を変える気にはなれず、どこでひっかけようかとずいぶん算段した)。だから私になぜだ?と言ってもそれは猫に明日の天気を聴くがごとしで役にたたない(いや、この例えは猫に失礼。猫はちゃんと明日の天気を教えてくれる。猫が顔を洗うと雨)。それにしても、私をこの会の幹事のように思う人がいるのはなぜだろう。態度がでかいから?練習場でだじゃれを言いまくる某さんの横で言いたいことも言わずもくもくと歌ってる私の態度がでかいというのは明らかに不当だ。え?存在自体の態度がでかい?隙を見ては全パートを歌おうとするから?歌は口ほどにものを言う。いや、それよりも、終わった後の二次会だ。ここではいくぶん(?)口数が多いかもしれない。それに、本当だったらおしゃれな店に行きたいお金持ち達のご意向を制して毎回ガ○トに行くのは私のしきりだと言えば言えないこともない。分かりました。これからはガ○トでおとなしくします。ピザ切りに専念します。だけどガ○トはゆずれませんから(貧して楽あり!)。

悪魔もいろいろ

2017-10-29 14:13:09 | 日記
魔女は文字通り女でHexe。それに対して男(悪魔)はTeufelと人に言ったが、まてよ、Dämonというのがあった。Satanもあった。手近な辞書でみると、Teufel=悪魔。Dämon=悪魔、魔神、守護霊。Satan=魔王、悪魔。同じようで微妙に違う。DämonについてのWikiのドイツ語のサイトでは、DämonはもともとGeist(霊)であったが、キリスト教の影響のもとにTeufelやSatanになっていった、とある。なるほど、もともとは霊的なものだったのがキリスト教の影響で形のある神様の敵対者になっていったわけだ。個別に検証すると、悪魔の中でもっとも名前が売れているメフィストフェレスはTeufel。魔女が契りを結ぶのはDämon又はTeufel。バッハのカンタータの歌詞によく登場する神様の敵はSatan。そうだ、魔王といえば、シューベルトの魔王はElkönigだった。ところで、昔、「悪魔ちゃん事件」と言うのがあったが(父親が生まれた子に「悪魔」という名を付けようとしたが役所が受理しなかったという事件)、ドイツでは、Teufelというれっきとした名字がある。「スケーターズワルツ」を作曲したワルトトイフェルはフランス人だ(ということになってる)が、その生地はアルザスで、アルザスは長いことドイツ語圏だったから、これはWaldteufel(ヴァルトトイフェル)というドイツ名といってよい。アルザスといえば、フライブルクのドイツ語学校に行ってたとき、クラスメイトにアルザス出身のフランス人の女の子がいて、アルザスの人は他のフランス人からもフランス語が上手だねと言われるくらいドイツのイメージが強いのだと言っていた。そのアルザス、当時、私は地理をよく把握しておらず、もっと北にあると思っていたのだが、フライブルク(ドイツ最南端の辺り)とアルザスはすぐ近所だった。昔、世話になったワインの大家がライン川をはさんで料理の旨さが全然違う、アルザスの料理は絶品だ、とおっしゃていたのを思い出す。フライブルクにいたときちょっと足を伸ばして行っておけばよかった。そう言えば、そのフランス人、バスで里帰りするとき駅で会って、私にバス代を貸してくれというので貸した。まだ返してもらってない。

イワシの餃子

2017-10-29 09:27:16 | グルメ

昨日の餃子のメインの具はイワシ(前から具にしたかった。昨日はスーパーで20%引きだったので)。それにキャベツ、大葉(ニラの代わり)、人参(わが家の隠し味)、にんにく、しょうが(イワシだから)を加えて両面焼きフライパンで焼く。写真左は焼く前の並べた状態。この後、焦げ目がついたら水を入れて、フタをして、焼き上がってから上下ひっくり返してオープンしたのが写真右。フライパンの縁の赤いパッキンが左右で上下逆になってるからひっくり返したのが分かる。ドコサヘキサなんとかがたっぷり!カルシウムも豊富だろう。お味もなかなかでごんした。

ヘクセ(魔女)とニクセ(水の精)

2017-10-28 18:18:51 | 言葉
グリム童話を読んでいたら、湖から「Nixe」(ニクセ)が現れた。読みが「Hexe」(ヘクセ)と似てる。だが、日本語は「ヘクセ」が「魔女」であるのに対し、「ニクセ」は「水の精」と訳されている。「水の精」だと、「魔女」とだいぶイメージが違ってクールビューティーな感じがする。だが、やってることは、人間を水の中に引き込んだりして魔女とたいして変わらない。やはり「ニ」と「ヘ」だけの違いだけのことはある。それどころか、魔女はかなり高齢なイメージなので、例えばヘンゼルがどのくらい食べ頃になったか確かめようとした魔女もヘンゼルの腕の代わりに木の枝をつかまされて気がつかなかったりするが、相手が水の精ならそうはいかないだろう。日本語の「魔女」を一字だけ替えてニクセみたいな言葉にならないだろうか。「アジョ」「イジョ」……と順番に試してみる。日本語にならないものがほとんどだが、ときどき変な単語が出てくる。「○女」(怖い)、「○女」(やらしー)等々(以上、いずれもイ行)。とか思ってたら、朝ドラで「貞女」という言葉が出てきた(「貞子」と名付けられた女性は不倫がしにくい?関係ないか。私は「正史」だがちっとも正しい歴史をきざんでない)。「ニクセ」に戻る。「Nixe」で画像検索すると人魚の図がたくさんヒットする。え?水の精って人魚なの?もともと人魚というわけではなかったが、だんだん人魚になっていったそうだ。だが人魚そのものではない。人魚を表すドイツ語には「Meerjungfrau」というれっきとしたのがある。あっ、ヴァーグナーの「リング」に出てくるラインの乙女は、人魚ではないが、あれこそニクセではないか?性悪だもんな。

♪ドンドンガバガバドンガバチョ(一部記憶違い)

2017-10-28 10:21:38 | 音楽

グルベローヴァのコンサートのプログラムに二つの曲名がハイフンで結ばれて一つの曲のように表記されたた理由を推理する。グルベローヴァサイドが「後宮」からこの二つのうちどっちかを歌いたいと言ってきた。で、日本側がそれをそのままプログラムに載せてしまった。そんなところか。このプログラムには他にも「ドンナ・アンナ<<ドン・カルロ>>」と書いている箇所があった。「ドン・ジョヴァンニ」と「ドン・カルロ」を取り違えている。大急ぎで作ったのかもしれない。「ドン」と言えば、これはスペイン語で、身分の高い人のファーストネームに付ける尊称だそうだ(ドン・ジョヴァンニ=ドン・ファン=サー・ジョン)。だから、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の中でもドン・ジョヴァンニのほかにドン・オッターヴィオという気位の高い貴族が出てくるが、平民のマゼットは決して「ドン・マゼット」とは呼ばれない。待てよ、「カルメン」に出てくる「ドン・ホセ」はどうだ?伍長だから決して高い身分ではないのになぜ「ドン」が付いてるんだろう。改めて歌詞を見る。すると、ホセ(フランス語で歌うからホントはジョゼ)が自分の名前を「ドン・ホセ・リサラベングア」と紹介していた。するとこの「ドン」は尊称ではなく人名のようだ。例えば「Donald」の略称はドンなのだそうだ。尊称の「ドン」もアメリカではマフィアの親分の名前に付けられたりする。「ゴッドファーザー」も「ドン・コルレオーネ」と呼ばれていた(「ドン」には語源的に「親分」の意味もあるという)。さらに日本にくると、一般に親分を表すようになる。「○○界のドン」という具合に。「ドン小西」さんもいる。さて、「ドン」と言って忘れてはならないのがひょうたん島の大統領、「ドン・ガバチョ」。今日がだめなら明日がある、明日がだめならあさってがある、あさってがだめならしあさってがあるというガバチョの歌に励まされて一家心中を思いとどまった人がいるそうな。ガバチョの声は現在3代目だそうだが、リアルタイムで聴いていた初代の藤村有弘さんが断然いい。この方は楽譜とかは読めないのだがいざ歌わせたら最高だったと当時一緒に声優を務めた人が言っていた。そうだ、ひょうたん島の最終回か一つ前かで、人形劇なのにいきなり生の藤村有弘さんが登場して歌うシーンがあったっけ。例によって、今回記憶違いをいくつか発見。「♪あしたーがあるさー」と覚えていたのは「♪あしたーにしまーちょ」だった。「ドンドンガバガバドンガバチョ」は「ドンドンガバチョでドンガバチョ」だった。因んだ話その1。「gabacho」はフランス人の蔑称(スペイン語)なのだという。その2。ドン・ガバチョは「ハタハッハ」と笑うが、ホントは「ハッハッハ」と普通に笑うはずのところ台本の誤植があった。藤村有弘さんがそれをそのまま読んで定着したそうだ。

グルベローヴァは永遠のアデーレ(グルベローヴァその3)

2017-10-27 10:49:07 | 音楽

(承前)さて、鳴り止まぬ拍手の中、指揮者だけ出てきて指揮台に立つ。去年のピアノ伴奏のリサイタルでも、今回の指揮者がピアノを弾いていたのだが、アンコールでピアノソロを披露したっけ。それと同じ?と思ったら、オケが弾き始めたのがアデーレのアリア(Mein Herr Mauquis)の伴奏。そして、やおらグルベローヴァが登場し、「待ってました、大統領!」の図。途中、指揮者が歌手に代わって歌うところは昨年と同じ演出。でも、今回はオケのメンバーも一緒に歌うことになってたらしく、数人の声がしょぼしょぼ聞こえてきたが、恥ずかしがってる様子。だめじゃん、もっと威勢よくやらなきゃ(この日のオケは新日フィル。とても綺麗な音だった)。女王様に至り、少女に戻ったグルベローヴァは、最後に永遠に変わらぬアデーレとなってまさに千両役者。歌も芝居も自由自在。そうだ、グルベローヴァは稀代のコメディエンヌだったのだ。この日の会場は、すみだトリフォニーホール。錦糸町なんて来たの何十年ぶり。いったん都心に出て総武線に乗らなきゃならないんだよなー、と思ったら、なんと北千住から一本で来れた。まるで浦島太郎の私。さすがにスカイツリーが近かった。

グルベローヴァが歌う「私のお父さん」(グルベローヴァその2)

2017-10-27 10:48:24 | 音楽
(承前)グルベローヴァのアリア・コンサート、休憩後はベルカント・アリア。まず、「夢遊病の女」のアミーナのアリア。装飾音をばりばり付けて、いよいよ全開(最近のグルベローヴァは、一叩きしてよくなる(すみません、これ競馬の表現です))。そして「アンナ・ボレナ」、最後に「ロベルト・デブリュー」。そう、グルベローヴァはキャリアの最後に「女王様もの」に行き着いたのだった。老いた女王の苦悩の表現は圧巻。ここに至って会場は興奮のるつぼ。さてアンコールは?最後の曲がヘヴィーだったからはたして歌ってくれるのか?おおっ、指揮者(最近のグルベローヴァのお気に入りのヴァレントヴィッチ)が指揮台に立った。何が始まる?パパー、パパー……おおおおっ、ジャンニ・スキッキ!まさかグルベローヴァでラウレッタの「私のお父さん」を聴けるとは!(パパーは金管の真似だが偶然「お父さん」と重なった)アンコールの定番中の定番。いろんな歌手で耳にタコができるほど聴いてきた曲だが、聴いててこんなに感動したことはない。目頭があつくなった。女王様にたどりついたグルベローヴァが、しかし、少女に戻って「お父さん、お願い」と歌っている。そして最後のピアニシモ。オケもこの歌の伴奏をこんなに丁寧に弾いたことはなかったんじゃないだろうか。グルベローヴァのプッチーニは、去年のコンサートのアンコールで聴いたリューが最初(追記:去年はリサイタルで「ドレッタの美しい夢」も聴いた)。今回のラウレッタが二度目だ(続く)

拷問のアリア!……あれぇ~~~???(グルベローヴァその1)

2017-10-27 08:42:42 | 音楽
昨日はグルベローヴァのオペラ・アリア・コンサート。グルベローヴァは私と同じ干支で誕生日が同じだから、常に私の歳に24を足した数がグルベローヴァの歳となる(去年より嘘度が1回り減った)。すると、グルベローヴァはただ今70歳。去年も聴いたが「69歳のグルベローヴァがすごかった」より「70歳のグルベローヴァがすごかった」の方がインパクトがある。長年のファンとしては行かない手をはない、ということで。今回、曲目はまったく知らなかったのだが、着席してプログラムを開けると前半はモーツァルト、後半はベルカント・アリアが並んでいる。注目すべきはモーツァルトの歌の第1曲。「拷問」の文字が目に入る。やったー。「拷問のアリア」だ。聴きに来たかいがあった。ハイCをピアニッシモで伸ばした後の目が回るようなメリスマを聴ける、と大興奮。やたらとトライアングルが目立つ後宮の序曲が終わってさあいよいよだ。オケの序奏(ドーソミーレドッドッ、ラーソ♯ファッソッ)が先走った頭ん中で鳴っている。そしてタクトが振り下ろされる……あれ~~~~?違うぞ。同じ後宮でも悲しみのアリアの方だ。いや、グルベローヴァの悲しみのアリアも絶品なのだが、いきなり違うのが出てきたんで動揺する私。運命が始まると思ってたら田園が始まったらそりゃ誰でもびっくりするでしょ?その感じ(この例えは我ながら秀逸)。後でプログラムを見返してみたら、「悲しみが私の宿命となった~どんな拷問が待っていようとも」。なんだこりゃ。アリアの名前をハイフンで結んで二つ書いている(前半が悲しみのアリアで後半が拷問のアリア)。二つのうちどっちかということか(実際、どっちかだったわけだが)。そんなこんなで動揺もしたが、ドンナ・アンナのアリアも聴けて、なんといっても、イドメネオの終幕のエレットラの怒りのアリア(サビの部分でハハハハハハハハって歌うやつ)も聴けて十分満足した前半であった(続く)。

♪勉強なーさーいー(ひょっこりひょうたん島)

2017-10-26 08:18:17 | 音楽
今の朝ドラ、テンが藤吉と添い遂げるため家を出て藤吉の実家に行くとそこには藤吉の許嫁がいた……この後の展開、ここで私の大胆予測……いや、絶対そうならないから予測ではないが……はこう。テンは藤吉の家から追い出されて実家に戻る。しかし、実家は妹が婿をとって継いでいた。姉妹のバトルが勃発。テンは妹の婿に色目を使って関係を結ぶ。怒った妹は姉と婿に毒を盛る……ね?絶対なりそうもないでしょ?でもデカメロンだったらこうなる。マスカーニのオペラでもこうなる。さて本題。子供の頃聞いた歌の歌詞を自分の理解可能な内容に変えてしまう話を何度か書いた。これもその例。ひょっこりひょうたん島で子供たちが「『勉強なーさーいー、勉強なーさーいー』大人は子供に命令するよ『勉強なーさーいー』」と歌う。これは勉強をおしつける大人への反抗の歌なのだが。私はこの歌の「勉強なーさーいー」の部分を「勉強なんかいー」だと思って歌っていた。なぜそう思ったか。歌ってるのは子供だ。子供が「勉強なさい」と言うのは変だと感じたからだ。大人の台詞の引用だとは思わなかったのだ。「勉強なさい『と』大人は子供に命令するよ」というふうに「と」が入っていれば分かったと思うのだが。それよりこの歌には今でも納得できない疑問がある。なぜ優等生のハカセも一緒になって歌っているのだ?ハカセは勉強が大好きなはずなのに、一緒に歌ってるどころかソロまで担当している。考えられる理由は二つ。一つは、ハカセは自ら好きで勉強しているのであって、大人から押しつけられるのは嫌だ。もう一つは、ハカセも村社会の人間。他の子供達が「勉強したくない」と言ってるのに合わせた。うーむ、日本人的だなー。でも、ひょっこりひょうたん島は日本ではないけどなー。

♪こまっちゃうなー、おかねがたりないのー

2017-10-25 10:22:00 | 音楽
昨日の記事(2題)の復習。まず、母が脳トレでカレーの材料に生姜を入れたことについて、「私も生姜を入れる」というコメントを多数いただいた。すると、母が正しくて、ぼけてたのは私ということになる。で、今朝母のところに行ったとき「カレーに生姜を入れるらしいね」と言うと「ええーっ?」「入れたことないの?」「ない」。じゃあ、なんで書いたんだ?脳トレんときに他の人が言ってるのを聞いたか、書いてるのを見たのかもしれない(つまりカンニング)。それから、影が独立行動をした件。真相は、手前にいるケメ子のほか、カーテンと窓の間にもう一人(ワサビ)いて、二人が同じ方向を向いているとあたかもワサビがケメ子の影のように見えたのだった。で、向きが変わると、ピーターパン状態(影の独立行動)になったのであった。そのブログで、「こまっちゃうなー」とつぶやいた。山本リンダが歌ったこの曲は、デートに誘われて困っちゃってママに聞いたら……次が問題。私の記憶では2パターンある。一つは「なんにも言わずに笑っているだけ」、もう一つは「誰も最初はそういうものなの」。どっちがホントだ?調べた。50年の時を超えて明らかになった真実は、前者は1番で後者は2番だった(後者は、正確には「初めはみーんなそうなんですって」)。2番の最後の部分が1番に入り込んだのであった。因みに、山本リンダは、後年、「うららー」でイメージがまったく変わった。そういえば、梓みちよも当初は「こんにちはあかちゃん」だったのが、舞台にすわりこんで「お酒を飲みましょうよ」で「あかちゃん」とは全然違うイメージになった。その梓みちよさんは、新婚さんいらっしゃいの初期の頃、ずーっと当時の三枝さんと組んで司会をしていた。初めの頃は下ネタに恥ずかしそうであったのに、最後の方は自ら「初めてのキッスは?」と聞くようになった。現在、文枝さんと組んでる山瀬まみさんはもう長いが最近怪我をされて今番組を休んでいる。早く快復されますように。追伸。山本リンダがデートに誘われて困っちゃうのは「♪まだまだわかいかしーら」だが、私の場合「♪おかねがたりないのー」。

秋鮭のお好み焼き

2017-10-25 10:03:28 | グルメ

昨日のお好み焼きの具は秋鮭。切り身をさらに薄く切って乗せた。何を乗せても自由だから「お好み焼き」。その点、ピザと似てる。Wikiに「お好み焼きのルーツはピザである」との記述がある。ただし、オリジンについてはいろんな説があるようで、東京のいかがわしいサービスをする場所で焼かれたのが最初だとの記述もある。ピザよりも楽なのは、ピザは生地をこねて発酵させなければならないから1時間半はどうしてもかかるが、粉を溶くだけだからあっという間。その粉だが、私がお好み焼き用の粉を買い占めたのは、普通の小麦粉よりも安かったから。それもいよいよあと1袋となった。使い切ったら普通の小麦粉を使うつもり。例によって、日本酒をレーマーグラスについで飲む。

独り歩きする影

2017-10-24 16:48:54 | 

な、なんと、影が独り歩きした。写真左側ではまだ言うことを聞いていた影が、右側では本体とは別の動きをしている。ピーターパンにも似た話があった。本体と影を縫い付けなきゃ……なーんてね。小さい子供なら欺されるだろうか。子供だましといえば、昔、新幹線に乗ってたとき、就学前とおぼしき子供が隣の車両への連絡口の自動扉の前に立ち止まった。すると、祖父らしき人が「『ひらけー、ごま』と言ってご覧」。で、言われた通り子供が呪文を唱えると、あら不思議、扉が開いたではないか。その後、何度も、扉の前に立っては「ひらけー、ごま」。すると扉が開く。もちろん、扉の前に立ってから自動扉が開くまでのタイムラグを利用した魔法であったが、子供はすっかり呪文の威力を信じた様子。罪作りな男性は「信じちゃったな。困っちゃったな」とぼそり。昔、♪こまっちゃーうーなー、という歌があった。