拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

杏疑惑(奥地日記Vol.?)

2024-06-21 09:28:51 | 園芸

奥地の家の梅のことだが、梅酒にしたのは青い実(青梅)。刈り取らずに残した枝の上の方のヤツらがこぞって黄色くなったから、これをゲットして梅干しにしようと思い、「フルーツピッカー」とやらをポチったが、まだ来ない。いい加減腐るぞと思い、「フルーツピッカー」なしで収獲しようと出かけてみると、な、なんと、「一粒残らず」落ちてダメになっている。

一週間の遅れは致命的であった。このあと、「フルーツピッカー」は届くのだろうか。まあ、(もし届いたのなら)来年用として受け取ろうとは思う。

ところで、この「梅」について、売主さんが「杏(あんず)だと思ってた」との情報が入る。えー?最初、早咲き桜だと思って、次に青い実を見て梅だと思ったのに、ここでまた杏に訂正しなきゃいけないの?だが、花は2月に咲いていた。2月に花が咲くのは梅で、杏は3月だという。なによりも、有力な反証はこれ。

葉っぱの先が尖ってる。これは梅である。だから、私の中では杏疑惑は否定された。このあいだブランデーに漬けたヤツは杏酒ではなく、当初の思惑通り梅酒である、と信じている(信じる者は救われる)。

ところで、落ちた梅を拾っていたら誰やら近寄って来た。多分、向かいのウチのご亭主である。頼みがあるという。ウチの生け垣が道路にはみ出てるので、刈ってくれ、ということである。来るべくして来た。たしかにはみ出ている。帝国大学の樹の葉っぱはキャンパスの外の歩道を飛び越して車道にまで大きくはみ出てるが(下の写真)、

それが許されるのは帝国大学だからである。庶民の生け垣がはみ出ていてはいけない。こういう場合に備えて、枝切りバサミもノコギリも用意してある。だからご亭主に「分かりました!今日、これから伐採します!」と言うと、ご亭主は「い、いや、今日じゃなくても。一人で大変なら市のシルバーなんとかがあるから」と言うが、どうせ、完熟梅をとる作業がぽしゃったところ。私にはDo it yourselfが相応しい。ということで、この日は垣根を刈り込むガーディナーに急遽変身である。で、こんなだったのが(うん、たしかに伸びすぎ。帝国大学ほどではないが)、

4時間の作業でこうなった。

私が床屋さんに行ったときのビフォー・アフターと似ている。刈った後のすっきり感も同じ。同じと言えば、父も生前垣根の苅込をやってたな、反発してたけど同じことをやってるなと感慨深めのワタクシである。刈ってる最中に、今度はお隣のご亭主がやってきて、いろいろアドバイスをくれる。亡き父のときもそうだったが、垣根作業は社交場である。

刈ってて分かったのだが、生け垣の樹が古くて育ちすぎてしまってて、フェンスから出ている部分が葉っぱでなくて太い枝だから、チョキチョキ刈るでは足りず、ノコギリでギコギコやらないとダメ(髪の毛をハサミでチョキチョキでは足りず、毛根のあたりからバリカンでバリバリやらなければダメ……という感じ)。こうなったら、サザンカと梅だけ残して、後は全部「元から絶」って(引っこ抜いて)、床屋の例えで言えば坊主にして、空いたところにピザ窯を置こうか、と思う昨日今日である。

因みに「杏」は人の名前だと「あん」だが、果樹になると「あんず」と読むことを初めて知った今日この頃である。



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