拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

色眼鏡でドラマを見る

2015-09-30 17:57:50 | 日記
火曜日の夜10時からのドラマは面白いのが多い。「美女と男子」もよかった。これが終わって最近始まったのが「デザイナーベビー」。ひやひやどきどきのストーリー展開。毎回次が楽しみ。あれ?黒木メイサ(身重の刑事)の補佐役の男子、「まれ」に出てた、全然しゃべらないくせに常盤貴子に抱きついた気持ちの悪いあんちゃんだぞ。ちゃんとしゃべれるじゃんけ。あっ、(刑事の仕事を)どじった。ほーら、やっぱり……って「まれ」に出てたというだけで色眼鏡で見てしまってる。

セントウルは聖ウルにあらず(ケンタウロス)

2015-09-30 09:20:43 | 言葉
国際会議にやってきたロシア人が英語をしゃべってる。英語の国際化、極まれり。でも、「ディザースタ」って発音がどことなくロシア語っぽい。ということで、英語(をよく知らない私)の話。「セントウルステークス」という競馬のレースがある。これ、なに?「セントウルス」?いや、「ステークス」が一つの単語だから「セントウル・ステークス」だ。じゃ、「セントウル」って何?「聖ウル」って聖人いたっけ。いなかった。これは半人半馬のケンタウロスの英語表記だった。「セントウル」なんて書くからいけないのだ。「セントール」と表記してくれればよかったのだ(と、人のせいにする)。このケンタウルスは酒好きの好色漢だそうだ。そういえば、サイボーグ009に出てくるケンタウロス(009たちと敵対するサイボーグ軍団の中の一団)も酒好きの乱暴者だった。ちゃんと調べて書いてたんだなー。いくら言葉を縮めるのが流行っているからといって、ケンタウロスを「ケンタ」と縮めてはいけない。フライドチキンになってしまう。

「圖蘭○」(トゥーランドット)

2015-09-29 17:57:58 | 音楽
こないだBSでブレゲンツ音楽祭のトゥーランドットをやってた。舞台に「圖蘭○」の文字が踊る(○の部分はネットでは文字化けする。上の部分=上がつながった八。下の部分=木)。これはなんだ?「トゥーランドット」だということは察しがつく(トゥーランドットが出した三つの目の問題の答(=トゥーランドット)を書いた巻物にこの字が書いてあった)。「圖蘭」は「トラン」だろう。三つめの文字は何だ?「染」に似てる、ということで推測(最初に言っておくが、この推測ははずれ)。これは「ドット」ではないか?「ドット」=「点」=「染み」=「染」ということで。ブー。考えてみれば、「ドット」(dot)は英語。英語を経由するわけはなかった。この文字は「ダ」と発音するらしい。「圖蘭○」=「トランダ」=「トゥーランドット」ということで、やはり「トゥーランドット」だった(一文字目を「杜」とするものもある。)。さて、演奏だが、「圖蘭○」を歌ったのは、ムラーダ・フドレイ。初めて聴くトゥーランドットだ。どんなだろう。わくわく。なにしろ、トゥーランドットは強烈な役。代々ものすごい声の持ち主が歌ったきた。古くはビルギット・ニルソン。最近……20年前は最近ではないか。私も歳ををとったものだ……ではゲーナ・ディミトローヴァ。ディミトローヴァについては、ものすごいトゥーランドットが現れた、と音楽雑誌に書いてあって、その声は「怒声」「猛声」と評された。ほどなく、NHKでディミトローヴァのトゥーランドットを放送。「怒声」「猛声」とはよく言った。ほーんとにすごい声だった。そういう経験をしたもんだから、今回も期待がふくらむ。そしたら……普通だった。い、いや、イタリア・オペラの普通のプリマ・ドンナとしては素晴らしいんだけど、なにしろ「怒声」「猛声」を期待してたので。リューのユ・ガンクンはよかった。

妖艶な京マチ子(映画「鍵」)

2015-09-29 09:52:33 | 日記
1959年の映画「鍵」を観る。原作は谷崎潤一郎。嫉妬で欲情するじじーが妻に若い男を近づけ、妻も夫の意図を知りながらそれに同調する、という話。海外で賞をとったそうだ。「性欲」という言葉で恥ずかしげに下を向く女を見るに、やはり「性的羞恥心」は時代とともに変化してきたんだな、と感じる。上半身の裸すらないのに当時成人映画に指定された。でも、ある意味、現代においても「そそる」映画だ。妻を演じた京マチ子があまりにも妖艶。その裸(と言っても肝心なところは何も映ってないが)の色っぽいこと。露出度120%の春画の比ではない。最後、じじーは妻の裸を見て興奮して死ぬ。それを見た妻(京マチ子)の「死んだ」(関西言葉なのでアクセントは「し」)という台詞のおぞましいこと!無理矢理春画の話にこじつけたところで、春画展の話の続き。おみやげコーナーに寄ったのだが、展示された作品を収めた画集が4,000円!た、高い。それに、うちに春画集があったはず(春画集は既に20年以上前に解禁されてる)。だからパス。春画をプリントしたパンツ(下着)も売ってる。面白そう。え?これも4,000円以上?冗談じゃない。私のパンツはセシールの通販で買った3着1,000円のもの。4,000円なら12着買える。だから当然パス。で、家に帰って春画集をさがす。あれ?ないぞ。もうー、家中本とDVDとCDであふれかえってて、どこにあるんだか分からない。肝心なときに出てこないんだったら意味ない。広い家に引っ越したい。

喜劇は苦手?(まるでヴェルディ)

2015-09-28 12:23:09 | 日記
NHKが以前放送したドラマ「紙の月」(原田知世主演。銀行の金を着服して男に貢ぐ女の話)の脚本は、「まれ」の脚本家が書いてた。あっちはとっても面白かったぞ。この脚本家、悲劇は得意で喜劇は苦手なのか?(まるでヴェルディだ。ヴェルディが生涯書いた喜劇は二つだけ。最初に書いた「一日だけの王様」は大失敗だった。ちなみにもう一つは傑作の誉れ高い「ファルスタッフ」だが、こっちは喜劇と言うよりメルヘン劇)。それから、原作があるものが得意との話もある(芥川龍之介の短編は、原作があるものが多い。)。犯罪者側に立つと上手い、というのは意地悪か。そういえば、私は朝ドラの「ちりとてちん」が大好きだが、同じ脚本家の「平清盛」はいただけなかった。「ちりとてちん」は登場人物の会話が面白かったのだが、戦の最中の会話(刀を振り回しながら「良き国を作るのじゃ」とかべちゃべちゃしゃべる)はやめてくれ、と思った。人によっていろんな向き不向きがあるもんだ(書く方も観る方も)。

「まれ」(最後に一言)

2015-09-28 10:03:01 | 日記
「まれ」が終わった。最後に一つ言わせてほしい。まれ父(徹)がつぶした会社の元部下は、徹を脅迫し、町中の公共物を損壊する。それに対し、徹は自分のせいだと言って行方をくらまし、元部下が許してくれない限り徹は帰ってこれない。こんな馬鹿な話があるか。元部下のやった行為は立派な(=卑劣な)犯罪行為だ(脅迫、建造物損壊(ペンキでの落書きを建造物損壊罪にした判例もある)、器物損壊等)。特に、公共物を害する行為は、徹一人が被害者ではない。徹が行方をくらまして済む問題ではないのだ。しかし、ドラマでは一貫して元部下が「被害者」。最後、元部下が徹を許してやるみたいな空気で終わる。これを書いた脚本家は、そういう価値基準の持ち主?だったら、決してお友達にはなりたくないタイプだ。だって、喧嘩したら仕返しになんだってやって、で、あんたのせい、って言いそうでしょ?一緒に仕事をしたくないタイプでもある。強引に雇ってもらった店を勝手にやめるまれを、周りに「まじめ」って言わせるんだから。さあ、これですっきりした。新たに始まった「あさが来た」、いいタイトルだ。期待。

トランペット初心者セット

2015-09-27 16:03:12 | 音楽

マウスピースでプゥプゥ音が出るようになったので、いよいよ本体を購入。トランペット初心者セット。本体のほか、ケース、お掃除セット、チューナー、教則本、DVDが付いて金16,800円也!いい時代になったもんだ。早速チャリを25分こいで荒川の土手に行き、1時間半の間、ほとんど一つの音(B)をべーべー(Bだから)吹いて帰宅。メサイアのトランペットは遠い夢のそのまた夢。そもそもB管だし(あっちはDdur)。いやいいのだ。数十年前、「ぷ」の字も出なかったことから考えれば還暦を前にして長足の進歩。それに、これには、実は隠れた目的がある。管楽器は、腹筋を使わなければ「すか」しか出ない。だから、管楽器を吹くときはいやでも腹筋を使う。それが歌に好影響を与えると踏んだのだ。実際、その昔、クラリネットを吹いた直後に歌を歌うと声の出が全然違った。ということで、荒川の帰り、ちゃりをこぎながら、フォーレクのテナーのパート(昨日の本番で歌ったパート)を歌う。おおっ!ファルセットでごまかしたところが実声で軽々出るぞ。もっと前にやっとけばよかった。さて、同じメーカーの「クラリネット初心者セット」も同じくらいの値段で売ってる。私は、クラリネットは初心者ではないが、若い頃吹いたっきりのいわゆるペーパードライバーみたいなもので、今どれほど吹けるか分からない。うちの押し入れの奥には、「ビュッフェ・クランポン」が一本眠ってるはずだ。もう使えないだろう。最後に使ったとき小田急線の網棚に置き忘れ、小田原までとりにいったとき、駅員さんに「骨董品ですか」と聞かれたもんな。

男女七歳にして席を同じゅうせず(Es war einmal)

2015-09-27 09:44:10 | 日記
時代は変わったものだ。私が子供の頃(Es war einmal=昔昔の物語)、「男女七歳にして席を同じゅうせず」……のはずはないが(そこまでじじーではない)、少なくとも、猥談は、男は男、女は女(ですか?)でしたものだ。それが、昨日行った春画展の会場、年配者も年少者も(といっても18禁)、男も女もいりみだれて押し合いへし合い状態。だから、見ず知らずのお嬢さんとじじーが頬を寄せ合うようにしてじっと凝視する先にあるのが男女の交接図だったりする。しかし、一番「変わった」のは、こうしたものが解禁されたことだ。これは当然のことだ。裁判所が掲げた猥褻の定義の中に「性的羞恥心を害す」があるが、会場で、恥ずかしそうな顔をしてる人は皆無だ(笑ってる人はいる。だから(昨日も書いたが)春画は「笑い絵」ともいう)。だから、これまで公開されてこなかったのが不思議なくらいで、そもそも猥談と一緒にして語るべきものではなかったのだ。

春画展

2015-09-26 17:21:58 | 日記
聖歌隊の本番が3時に終わり、別の合唱団の夜の練習まで時間が空いた。よし、京都ではなく春画展に行こう(NHKのNEWS WEBでとりあげてた)。おあつらえ向きに展示会場は練習場の近く。なんでも、大英博物館で展示した後、日本でもということになったが、どこでもかしこでも場所の提供を断られて、最後に細川の(元)お殿様が、じゃあ、じぶんのとこで、ということで開催の運びになったそうだ。そうしたら長蛇の列。会場内も人でむんむん。客の男女比は半々。その中でもカップルと若い女性グループが目立つ。混雑で前が見えなくても前列の女子が「きゃー、あーよ、こーよ」と大声で解説してくれるので助かった。で、今回改めて思ったこと、洋の東西で違うなー。「怖い絵」に書いてあったのだが、ヨーロッパのヌード絵は、女性がつるつるなんだと。生えるべき場所に毛がない。肌もつるつる。つまり現実ばなれ。だもんだからこういう絵でしか女性を知らないまま結婚したある美術評論家は、あまりの現実とのギャップに耐えられず結婚生活が破綻したそうだ。そこへ行くと春画はありのまま。生えるべきところにびっしり生えてる‥どころじゃない、デフォルメされた構図は写実を通り越してグロテスク。先の美術評論家が日本に生まれていれば、結婚生活は破綻しなかったろう。どちらかというと笑ってしまう。だからか、春画は「笑い絵」ともいうそうだ。

モーゼルの黒猫

2015-09-26 08:41:04 | 

「ツェラー村の黒猫」(Zeller schwarze Katz)という名のドイツワイン、久々に飲んだ(と言っても、いろんな醸造所がこのワインを作ってるから、同じものではないと思う。)。私が業界にいた頃はほとんどフランスワインとドイツワインしかなく、その中で、「黒猫」は有名だった。それにしても、ドイツワインのラベルはすっきりしたものだ。昔は、結構、ごてごてしてた(それがよかった。グラモフォンというクラシック・レコード会社を思い出す。どのジャケットにも黄色い立派な飾りが描かれていて、そのレコードを買うのが楽しみだった。)。でも、このラベルの絵も悪くない。シンプルでスタイリッシュ。さて、お味。いやー、紛れもない「モーゼル」!フルーティさと酸味。味も懐かしかった。久々にドイツの夕べということで、ニシンの酢漬け、ソーセージ、それからクネーデル(うそつけ、ニョッキだろって?ドイツにいったらクネーデルになるのだ。ミラノ風カツレツもウィーンにいったらWiener Schnitzelになるのだ。)。