拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ドイツ食材を求めて街を徘徊

2014-08-31 09:16:12 | 日記

合間に街を徘徊して食材を購入。目当ては「ニシンの酢漬け」(写真手前)。目していた瓶詰めは見つからなかった。その他、輸入もののソーセージ、ビール。それにドイツパン(ドイツづくしの中にこっそりイタリアチーズも)。さて、表参道から横浜に行くんだったら渋谷に出て東横線。以前なら銀座線を使うところだが、東横線渋谷駅が地下になったから半蔵門線を選択。正解。乗換スムーズ。久々の東横線。途中の駅、思い出ぼろぼろ。菊名駅、私が幼少のみぎりは横浜線から東横線に乗り換えるとき、いったん外に出て、ハイキングコースみたいな段々道を下ったものだ。ここから横浜行きに乗って反町までが高校のとき使ったルート。妙蓮寺、白楽、え?東白楽?そんな駅あったっけ(あった)、で反町駅、地下駅になってる。駅前にSPA(スパ)があるそうだが、今回はパス。

普門館の第九(1979年)

2014-08-29 10:05:53 | 音楽
カラヤン&ベルリン・フィルが1979年に普門館でやった第九の当時のFM放送を聴く。放送当時聴いたのかなー?当時、フルヴェン、ベームの怨霊にとりつかれててアンチ・カラヤンだったしなー。しかも、大学の合唱団の学生指揮者で古楽に集中してたときだからなー、聴いてもよさが分からなかったかも。まっさらなニュートラルな今、聴いてみたらたまげた。聴き終わった後、放心状態で大の字になって動けぬ私(とかいって、大の字になるのは毎晩。酔っ払って。)。テンポは例によって速い。しかも休符が異様に短い。息がつけない(ぜえぜえしながら聴く)。だから前のめり。前のめりで最初から最後まで全力疾走する感じ。それから、音がものすごい。5000人入る所で音がデッドだそうで、だからこそ全員ムキになったという噂も。第一楽章の再現部のティンパニはいったいなんだ。全部かき消したぞ(わずかにトランペットだけが聞こえる)。鬼軍曹みたいなおじさんと、ちょびひげのおじさんのどっちが叩いてたんだろう?ソリストは、ソプラノはトモワ・シントウ。素晴らしくよく通る声(10年後に聴いたときとは随分違う)。テナーは、シュライアー。後藤美代子アナウンサーが、「今さらご紹介するまでもありません」と言って、ホントに何も紹介しなかった。バリトンは、カラヤンとくればこの人、ヴァン・ダム。

ヴァイツェン・グラスで味が変わる。

2014-08-29 09:52:10 | グルメ

ヴァイツェン用のグラスをゲットしたんで、さっそくそれでベルギーのヴァイツェンを飲す。う、馬じゃなくて旨っ!グラスでこんなに違うものか(まあね、ワインも紙コップで飲むのと大きなグラスで飲むのとじゃ全然味が違うけど)。ようし、グラスもきたし、来週は「ドイツの夕べ」だ。注文してたザウアー・クラウトもきたし。一つ欠かせないのが「ニシンの酢漬け」。ベートーヴェンは、これが大好物だったという。通販ではなかなか見当たらない。週末は、これ探しの行脚に出るか。昨夜、ヴァイツェンに併せたのは塩鯖とナスのオーブン焼きと、久々に赤くないパスタ(カルボナーラ)。い、いかん、写真はブラックペッパーをふる前だ。これがないと「カーボン」にならない。

表記はドリアン、気分は近代(シュッツやバッハ)

2014-08-28 18:41:13 | 音楽
Die Himmel(シュッツ)はドーリア旋法で、せーっかく調号で第6音に♯を付けてるのに、臨時記号で半分以上にナチュラルを付けちゃってるから、近代の短調と変わらない部分が多い。例えば、第1ソプラノが三小節目で「ミー(ナチュラル)ファー、ミミレレレ」と出るところとか。ドーリアっぽいのはトゥッティで歌うとこくらい(ソプラノが、ミー♯ファー、ソミレレレと歌う)。バッハとなると、それどころじゃない。カンタータ第85番の終曲のコラール、調号は♭が二つで、ラに♭は付いてないけど、臨時記号でほとんど♭ラにしちゃってる。ナチュラルで歌うラはテナーのパートにほんのちょっとあるだけ(表記は昔風。気分は近代!)。それだけシュッツやバッハは新しいんですね。ベートーヴェンと比べれば、バッハは100年前、シュッツは200年前ですが、牧場(まきば)のジョスカンからは、200年又は100年後だし、デュファイからだと300年又は200年後!

ドーリア旋法(グリーンスリーヴス、歴史秘話ヒストリア)

2014-08-27 14:59:39 | 音楽
ドーリア旋法が使われてる曲では、グリーンスリーヴスが有名なんだと。なるほど。ラを基音とすると「ラ、ドーレミー♯ファミ……」って具合に第6音に♯をつけることになるが、レを基音とすると「レ、ファーソラーシラ……」で臨時記号はいらない。それから、「歴史秘話ヒストリア」のテーマ音楽!これを作られた方が「スタジオパーク」に出演されて、そのテーマが流れて、あらためて聞いてみると、これもドーリア旋法!?「レ、ラーラドードシ、ラシソラー……」雰囲気もどことなくグリーンスリーヴス。アイリッシュの楽器を使われたりするそうだから、このあたりの音楽がお好きなんだろうか。

ドーリア旋法の話(続き)

2014-08-27 09:33:23 | 音楽
ちょっと前に、ドーリア旋法は♭を一個加えると歌いやすいと書いたけど(http://blog.goo.ne.jp/masashiiijima/e/1e20621d5529be5ae2711ea92a75aece)、これは、短調の基音を「ラ」と言いたい現代の移動ドの話。ドーリア旋法は、「レミファソラシドレ」で「レ」が基音。基音が「レ」ですんなり音がとれるなら、♭を加える必要はない。例えば、シュッツのDie Himmel。現代風に♭を一個加える(=♯をとる)と、「ラードーシシラララ……ミー♯ファーソミレレレ」となり、ドーリア旋法そのままに♭を加えないと、「レーファーミミレレレ……ラーシードラソソソ」となる。やはりこれドーリア旋法だなー、と思うのは、(上記部分に限れば)臨時記号がいらない点(でも、完全ではないようで、ところどころ臨時記号がつく)。

不純異性交遊

2014-08-26 10:05:25 | 日記
もう先週の話になるけれど(今回はドラマの話)、花子はすっかり偉くなっちゃって、「先生」と呼ばれてる。それだけじゃない、大誤算ではなく醍醐さんも「先生」になって、で、内輪の会の参加者が「先生」ばっかで、みんなで互いに「先生」と呼びあってる。「先生と、呼ばれるほどの、馬鹿話……ではなく馬鹿はなし」(このワープロソフトこそ馬鹿だ)。私は、士業のはしくれですが、ほとんど先生とは呼ばれないどころか、私の教え子(今では偉い司法書士の「大先生」たち)は影で私を「イージマちゃん」と呼んでる。こういうのは、思わずぽろっと出てばれる。昔、めざましテレビで、八木アナウンサーが大塚さんを「おじさん」と呼んでしまい、日頃の言動がばれた。花子がラジオに登場する前にラジオが流してた音楽は、ビゼーのアルルの女のカリヨン。火曜日のゆいちゃん(橋本愛さん)の数学ミステリーが終わったんで、これでドラマが一つ減った、たまってるCDやDVDに手を付けようと思ってたら、その次の広末ドラマに石炭王の女中頭さんが出るんで「ちょっと」見たら、広末が高校生とキスして(テレビの前で、アチャーと叫ぶ私)、ベッドインまでして(アチャチャーと叫ぶ私。結構、一人で騒がしい)、すっかり見る気になってしまった。ちなみに、高校生にそんなことをしたら不純異性交遊(この言葉、まだある?)だし、法的には淫行条例違反で処罰対象となる(条例がある地域では)。私が探し求めてる昔見た映画も、そういう意味では淫行条例違反だ。探すぞー。

♭が一個少ない=ドーリア旋法

2014-08-25 18:19:05 | 音楽
バッハのカンタータ第85番の終曲コラールが実質ハ短調なのに調号の♭が二つしかないことが話題となり、某達人が「ドーリア旋法」だから、と。なーるほど。ドーリア旋法では短調なのに第6音に♭が付かない。で、調号の一番最後(右側)の♭は第6音を半音下げるもの。だから、ドーリア旋法だと、普通より♭が一個少ないんだ(第6音を♭にしないんだ)。だから、歌うときは、♭を一個付けると分かりやすいんだ(で、第6音だけ修正する)。だから、シュッツの「Die Himmel」だって♯一つだけど、これをとると(♭を一個付ける=♯を一個とる)イ短調になる。第6音が♭にならないイ短調(Fに♯がつく)と考えればよいわけね。この話の続き=http://blog.goo.ne.jp/masashiiijima/e/2a48ee6bbe0ad6ff20bde651f3ee9396

神様の音程(「王様は裸だ」)

2014-08-25 14:19:14 | 音楽
某合唱団の練習の帰りにみんなで寄ったお食事処で、私にスイッチが入ってしまった。これはS君のせいだ。ボエームの話なんか持ち出すもんだから。ボエームとくれば、スカラ座+クライバー+パヴァロッティ+コトルバスそれに「ルチア・ポップのムゼッタ」の話をしないわけにはいかない。はたの迷惑を顧みず、一人で盛り上がった私であった。そういえば、30年くらい前、別の某合唱団にいたころ、私の父くらいの年代のFさんてオペラ・ファンの方がいらして、この方とオペラ談義をするのが楽しくて、練習帰りにみんなで飲み屋に行ったときは、Fさんと私の二人はすみっこでオペラ談義で盛り上がる。そしたら他の団員からクレームが入る。「まーた、二人でそんな(訳の分からない)話をしてー」。別にエロ話をしてるわけじゃないし(オペラの話には多少の下ネタはつきものですが)、ちゃんとテーブルの一番端っこでこそこそしゃべってるのに、そっちが聞き耳たてて聞いてるんじゃんけ、と思った私。そのFさんは、何がお偉いかっていって、世間的に人気が高い歌手でもご自身の趣味と違えばばっさり切り捨てること。一番の攻撃の的はヘルマン・プライだった(私は大好きなんだけど)。いつも「音程が悪い」と酷評してた(「声はいいけど」というフォローもしてたけど)。あるとき、とりわけプライの音程が下がった録音をもってきて私に聞かせる。私、「え?プライってこんなんでしたっけ?」「そーだよ」ととっても嬉しそう。そのFさんにかかれば、歌の神様の……ピー(神様の悪口なんで放送禁止)……だって、音程が悪い、と切り捨てられる。じ、じつは、私も……ピー……様の歌、うわずってピッチがわけわかんなくなることがある、と心の奥底で思ってた。でも、神様の事を決してそんな風に言えなかった。でもFさんはさらっと言ってのけるもんな。「王様は裸だ」と叫んだ少年のよう。

蒸留水のような指揮

2014-08-25 13:57:49 | 音楽
今夏のサルツブルクのバラの騎士の話の続き。オクタヴィアンの愛称は「Quinquin」だけど、この発音が歌手によってまちまち。ゾフィーは「カンカン」、マルシャリンは「ケ(ン)ケ(ン)」(秋田では「食え、食え」になる?)。指揮はヴェルザー・メスト。メストが作る音楽、なんだか蒸留水のよう。第2幕冒頭のワクワクドキドキのシーンも、幕尻の例のワルツも、妙に平静。メスト、「拍をとるのが指揮者の仕事」と言わんばかりにきちきちっと振ってる。だから精妙ではあるんだけど……そういえば、○○○○という世界的指揮者を○○○○○○○という売れ筋ビールに例えた人がいた。これはうまい例えだ!そのココロは「どっちも素晴らしい」?はい、そういうことにしときましょう。その方が言いたかったのは(私も多いに納得したのだけれど)、「○い」ということです(伏せ字ばかりですみません)。

映画「思い出の夏」(Geeは、じぇ、又は、てっ?)

2014-08-24 10:23:42 | 日記
映画「思い出の夏」のDVDを見る。私、中学のときお正月の深夜にテレビで見た映画の題名を思い出せなくて、その映画、青年が年上の女性に憧れて、最後に一夜を共にする、というもの。で、その映画は「思い出の夏」ではないか、と教えて下さる方がいて、で見たわけ。惜しい!最後が違ってた。その映画のラスト(実は、私が唯一覚えている部分)は、翌朝青年が起きたら「僕は今日大人になった」という日記(その女性が代筆)が残ってた、というもの(そこが違った)。でも、今回見たの、良かった!特に、音楽、あっ、これよく聴く、と思ったら、ミシェル・ルグランで、アカデミー音楽賞をとったんだと。主演のジェニファー・オニールも可愛かった。15歳の青年から見ると「大人の女性」なんだろうけど、+40歳の昔の青年から見ると、若ーいお嬢さん。こうした名画の知識を増やしつつの昔見た映画を探す旅もいいものだ。ところで、今回の映画ん中で、「Gee!」という台詞があった。英語塾の講師んとき、これを「ゲー」と発音して(ドイツ語か!)、生徒に「ジー」と直された「思い出の」台詞。これを訳す場合、去年だったら「じぇ」(おっ、ジーに似てる)、今だったら「てっ」って感じか?

匂いを嗅いだ!(バラの騎士)

2014-08-23 13:23:27 | 音楽
続いて、この夏のサルツブルク音楽祭の「バラの騎士」(Rosenkavalier)の話(映像を見た)。マルシャリンがクラッシミラ・ストヤノヴァだっていうんで大いに期待したら期待達成度120%!上から下までむらなく出る深い声。寝起きの顔(第1幕幕開き。情事の後)を見て、え?こんな顔だっけ?思ったんだけど、劇中髪を整えていくうちに見慣れたストヤノヴァの顔になる。髪型で顔は変わるんだのー。オックス(ギュンター・グロイスベック)にはびっくり。こんなイケメンのオックスがいたろうか(声も申し分ない)。まるで、ロバート・レッドフォード。ガタイもいいし。これじゃ、ゾフィーが迷っちまうぞ。ゾフィーはモイカ・エルトマン。童顔でちっちゃこくて、役柄にぴったり。オクタヴィアンは、ソフィア・コッホ。この人、いつも口を上下に鼓みたいな形で開ける(カーネーションのマサちゃん(玄覺悠子さん)がこんな口で歌う)。別の公演の映像では真っ赤な口紅をつけてこんな口をするもんだから、食虫植物みたいだったけど、今回は口紅が薄くておそろしいものは見ずにすんだ。大詰め、ファーニナルが「Sind halt aso, die jungen Leut'!」(若い人はこんなもの)と歌うとこ、「Sind」が「ザント」になってた(ホントはズィント)。え?この人(アドリアン・エレート)フランス人?そしたらオーストリア人だった(だから拍手が多かった)。お母さんがフランス人だった。それでか。てなわけで、私的には突っ込み所満載のこの上演、タイトルはどれにしよう?「最高のマルシャリン」「Rレッドフォードみたいなオックス」「食虫植物でなくなったオクタヴィアン」等々考えたが、全部ぶっとんだ。最初と最後に出てくる召使いのモハメドは坊やではなく青年。その青年モハメドが、最後にゾフィーが落としたハンカチを拾う。私、モハメドがこのハンカチの匂いを嗅いだら面白いのに……と思ったら、ほ、ほ、ほ、ほんとに嗅いだ。で、この記事のタイトルとなったわけです。

ハンナ・エリーザベト・ミュラー(2014年サルツブルク・イースターFのアラベラ)

2014-08-23 12:11:09 | 音楽
そのリヒャルト・シュトラウスのドキュメンタリーと同時に放送したのが、今年のサルツブルク・イースター音楽祭で上演されたアラベラ。これも見逃す。見ないわけにはいかない。で、オンデマンドで視聴(NHKのオンデマンドを初めて利用。有料(プンプン))。よかったのはズデンカを歌ったハンナ・エリーザベト・ミュラー(欧米人は、名前のヴァリエイションが少ないので区別するためミドルネームを名乗る、と聞いた。なるほど、ハンナ・ミュラーだとまるで山田花子だ。)。ズデンコはズボン役なんだけど、なかなか様になるズボン役はいない(男に見えない)。が、ミュラーは見事な美青年。男顔と思いきや、第3幕で女になったら美形!有名なアラベラとズデンコの二重唱は、二人の歌い方が違ってていまいち。アラベラ役はフレミング。人気絶頂ですが、声がキリ・テ・カナワ的で私はどうも……その昔、アルバイトの面接で、社長さんに「あなた、キリ・テ・カナワお好き?」と聞かれて、「嫌い」「いったいなんでっ?」「細い線をぶっとい筆で塗りつぶすみたいだから」(社長さんの顔が曇る。しくじった。)。この二重唱、アラベラの「Aber der Richtige……」(だけど、私に相応しい人(男)がいつか現れて……)で始まるんだけど、この「der」を歌唱ドイツ語で「ディル」と言う場合は「ル」をはっきり言わないと「die Richtige」となってアラベラに相応しいのは女になる。いまどき普通のことですけど。さて、これで今年のサルツブルクの夏の音楽祭のバラの騎士の記事を書ける。物事には順序があるんで。