拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

早かれ遅かれ(BWV117)

2017-05-31 08:37:01 | 音楽
楽譜を見てると、ときどきあれ?これ間違い?と思えるものがある。だが、生半可なことで間違いと言って後で間違ってなかったことが分かると赤っ恥。物事は奥深い。だから、あれ?と思ってもよーく調べてから何か言うようにしている。先日歌ったBWV117(バッハ)も危なかった。歌詞に出てくる「früh und spat」。「spat」の「a」にウムラウトが付いてない。さすがにこれは間違いだろ、と思ったが、録音を聴くと「シュパーt」と言ってる。で、独和大辞典でひくと、O! ウムラウトなしの「spat」がある。「spät」の古語だそうだ。あぶないあぶない、あやうく「間違い見つけた」と言って赤っ恥をかくところだった。因みに、これを「遅かれ早かれ」と訳すとこれまた赤っ恥(これも言いそうになった)。「早いときも遅いときも」で「朝な夜なに」と訳されている。「遅かれ早かれ」は「früher oder später」。ん?これって語順通りだと「早かれ遅かれ」。

パクチー結実

2017-05-30 17:00:13 | 日記

パクチーのプランターは結実して順調だが、隣のカナブンの幼虫を飼育箱に移して大葉の種を蒔き直した方は、ぽつぽつ芽が出てるのだが、去年のようにばぁーっとという感じではない。間引きをしないですみそうだ(人生何事も塞翁が馬)。

イエス・ノー枕

2017-05-30 08:46:45 | 音楽
先週の「ごごなま」に山田洋次監督がゲストで登場。で、Yes,Noで答える質問の中に「キャスティングに苦労しない?」というのがあって、答に窮しておられた。「苦労する」とおっしゃりたかったのだが、それがYes,Noのどっちだか迷われたようなのだ。これ、日本語なら「いいえ」、英語なら「Yes」(逆)、ドイツ語なら「Ja」ならぬ「Doch」。さて、この番組には「編集長」という名の猫がいて、いつもカメラの真ん前でくつろいでいるのだが、ときどきスタジオに巨大なスマートボール器がどかどかと入って来て(ゲストがスマートボールを打ってボールがいきついた先に書いてあるテーマでしゃべるという趣向)、そのたびに編集長が逃げ惑うのが気になっていたら、やはりそうしたクレームがあったそうで、スマートボールでのテーマ選択が中止になってしまった。あの「どかどか」が見られないのは少し寂しい。猫といえば、昨日の「プロフェッショナルX」がとりあげたのは岩合光昭さん。で、岩合さんがイタリアのチンクェ・テッレのドンという猫の写真を撮ってる最中、教会の鐘が鳴ったのだが、それがベルリオーズの幻想交響曲の第5楽章の鐘の音とそっくり。絶対同じ音だと思ったのだが、チンクェ・テッレの教会の音はB(B♭)。幻想の方はCだった。あれぇ?変だなぁ。そうだ、高校のとき、吹奏楽で幻想をやったとき全音下げたんで鐘の音はBだった。それが刷り込まれたんだ。「Yes,no」に戻る。昔、新婚さんいらっしゃいのクイズの景品の中に「イエス・ノー枕」というのがあった。その使用法を知ったのは最近のこと。そうか、そのための枕だったんだ。最近の同番組の景品は「ヨーロッパ旅行」「金10万円」「たこやき1年分」「たわし」の四つで、前二者が「あたり」で後二者が「はずれ」というくくりだが、食いしん坊なら「たこやき1年分」だってあたりだと思うし(因みに10万円もらって全部たこやきにあてたらどのくらいになるだろう?)、毎日鉄のフライパンをたわしでごしごし洗ってる私からするとたわしだってもらってありがたい。因みに、新婚さんいらっしゃいに出て景品をもらうことだけを目的として、夫婦として生活する気が全然なくてした結婚は、届を出しても法律的には無効です。

お向かいは「勝手口さん」

2017-05-29 11:20:26 | 日記
向島電機が倒産した(ひよっこ)。乙女寮の乙女達はさぞや心配なことだろう。それに比べりゃ、歌の場でのあれやこれやはずーっとまし。会社が倒産するよりもっと大変なことといったら何だろう。頭上に槍や鉄砲が飛んできたらそりゃ一大事だ。さて、最近母のところに行くときはiPadを持参して、グーグルマップの航空写真で昔住んでた場所の現在の様子を見せる。これは「妄想予防」だ(妄想は否定してはだめで、話をそらすのがよいという)。効果はてきめん。目を輝かせて食い入るように見る。しかし、シェヘラザードは王に殺されないため千一夜も寝物語を語ったが(実際のアラビア語の写本には282話しかないそうだ)、母のゆかりの地といえば五指で足りてしまう。どうしよう。心配は杞憂に終わった。昨日見せたところは今日忘れてくれるから。いやしかしこのマップ遊びは私にとっても面白い。自分の故郷の現況も興味があるし、私が行ったことがないどころか全く知らなかった母の実家(和歌山)についてもぼちぼち分かってきた。なんと母の実家は和歌山市内の中心部にあった。シティ・ガールだ。それに比べたら私が生まれ育った中山などは横浜市といっても歩いてたところがそのまま四季の森公園になるような場所。白状すると、高校に通うようになるまで横浜線に乗って横浜の中心街に行くといつも頭痛がした。カントリー・ボーイだ。さて、実家が中山の次に引っ越した先が相模原市。しかし、家がどこらへんにあったか母も私もよく分からない。もちろん住所など覚えてない。遠い記憶を呼び起こして、多分このあたりかなと思った場所をストリート・ビューにして見たら、向かいの家の塀に「勝手口」の表札が。おおっ、見つけたぞ。間違いない。向かいの家にはたしかにこの表札がかかっていた(40年くらい経った今でもかかっているとは!)。で、私は、お向かいの名字が「勝手口さん」だとばかり思っていた。馬鹿丸出し。いったいいつの話?って、大学のときでありました。さて、母以上に感動した私、自分ちに戻ったらその家の住所が突然浮かんできた。で、翌日、また母のところに行ったとき大えばりで「相模原の住所、思い出したよ」と言ったらなんと母がその住所をすらすら言うではないか。ボケって良くなる!?ところで、iPadはときどき私の指に反応しなくなる。こないだもいくらスクロールしても地図が移動しない。試しに母に画面を触らせたらありゃ動いたぞなもし。

ミサ「パンジェ・リングァ」(中世音楽合唱団の演奏会)

2017-05-28 11:28:57 | 音楽
中世音楽合唱団の演奏会でジョスカン・デ・プレのミサ「パンジェ・リングァ」他を聴く。皆川達夫先生(私の先生ではないが、この合唱団のメンバーで他のいろんな合唱団でご一緒の某さんがいつも「皆川先生」と言うので、それに倣った)は、卒寿(って何歳?えーっ?90歳!)でいらっしゃるそうだが、指揮をするときはずーっと立ってらっしゃるし、お話も相変わらず面白い。この合唱団を作られた65年前、当時の「偉い」音楽家や評論家は「バッハの前の音楽は『むすんでひらいて』のようなもの」だとか「バッハの曲をチェンバロのみたいな『おもちゃのような楽器』で演奏するなどけしからん。バッハはピアノで弾くべし」とか言っていたそうだ。偉い人なんてそんなもんだ。天動説を唱えたんだって「偉い人」だし、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を「悪臭のする音楽」と評したのも「偉い人」だ。そんな「偉い人」だらけの中での古楽発掘の船出。ご苦労のほどは想像に難くない。で、この日の「パンジェ・リングァ」は、どこまでも安らかな「明鏡止水」な演奏。ミサの通常文が体に沁みる(一つだけあれ?と思ったのは、「ポンツィオ・ピラノのもとで十字架に架けられ」ときて、「et sepultus est」(葬られた)で急に元気になったこと。元気になるのは、次の「et resurrexit」(復活した)からじゃないのかな。なんだかフライングな感じ)。この曲を最初に歌ったのは大学んとき、ちょうど私が学生指揮者だったときで、先生(鈴木仁先生が留学されたので、宇佐美桂一先生にみていただいていた)が、結構演奏会直前になって「暗譜」とおっしゃって、で、団員は「無理」と反発。間に挟まれた私(学生指揮者=中間管理職)は途方にくれたがなんとか団員を説き伏せ、本番は暗譜で。歌いながら泣きそうになるほど感動した(反発してた仲間もそう言っていた)。特に終曲(二つめのアニュス・デイ)。半端でなく盛り上がった。どこまでも静かな今回の演奏を聴いて、自分達の血湧き肉躍る「パンジェ・リングァ」を思い出した。いや、「若気の至り」と卑下する必要はない。どちらも「あり」だと思う。おまけの話その1。ゲスト出演のリュートのつのだたかしさんが「歳をとるのは皆川先生だけかと思ったら回りも歳をとっていた」とおっしゃったが、つのださんのおぐしも真っ白。誰もが自分だけは歳をとらないと思うものだ。その2。お決まりの、最後に聴衆が参加しての「夏がきた」のカノンはカウンターテナーで女声の音域で歌った。だって、いつもアルトなんだからここでだけ男になるのも変でしょ?その2の2。「夏がきた」の原題(Sumer is icumen)を見るたび、英語とドイツ語は兄弟言語だなぁと思う。その2の2の2。あれ?「夏は育メン」?その3。「みながわ」とキーボートを打ったら、パソコンが変換候補としてまっさきに「皆川猿時」を出してきた。「あまちゃん」の高校の先生役のあの人だ。

ひふみん(間食は必要?)

2017-05-27 09:13:01 | 日記
もう何十年も一切間食をしてない。でも「がってん」で、栄養不良にならないためにも間食が必要と言っていた。覚えがある。最近、民法大改正を控えて資料作りをしていて、夕方になるとふらふら。もしかしたら、こないだの合唱団の練習のずる休みの原因は、気候、肉を食べてないことのほか、間食をしないせいもあったかもしれない。なかなか原因が特定できないが仕方がない。研修医だって、「ドクターG」で真の病名にたどりつくまで、実は何時間もかかっているのだという(放送では45分に編集しているが)。で、ゲストに出ていた「あの温厚な」桃太郎侍がしびれをきらして「早くしろっ(怒)」と言ったという(MCの一人の水道橋博士談。因みに、やはりMCを務めている相方の「玉ちゃん」は、別のNHKの番組で晴れてホントの芸名(玉袋筋太郎)で出演し感無量の様子であった。この「玉袋」がドイツ語の「Beutel」に相当する。話がそれたついでだが、昨日の記事で、「William」がなぜ「Billy」なのか?と書いた。その話の続きだが、なんで「W……y」じゃないのか?と思ったら、「W……y」は幼児語で「Beutel」ではない「棒」の方を指すんだという。間食の話に戻る)。ひふみん(棋士の加藤一二三さん)も、対局中、2日でチョコレートを8枚食べるんだそうだ(チョコレート!?大好きだが歯に悪いんでは?案の定、ひふみんには前歯がない。で、なぜ歯を入れないのかと聞かれて、一度入れたら頭が働かなくなったからだという)。よし、間食をしよう。お菓子だってとってあるやつが山ほどある(こちらも賞味期限切ればかり)。ひふみんに因んだ話その1。トーク絶好調のひふみん(御年77歳)が見て必ず泣くのは、アニメの「ニルスの不思議な旅」なのだそうだ(私は、これとは別に、小学校のとき、学校の映写会で見た実写の「ニルス……」の印象が強く残っていて、これを見たくて探しているうちに1962年のスェーデン映画らしいところまではたどりついたのだがDVDはまだ見つけてない)。その2。ひふみんはテナーだそうだ(声を聞いても分かる)。その3。ひふみんは猫好きで、野良猫にエサをあげて近隣住民と訴訟になって一審で負けたそうだ(この話は「あさいち」ではしてなかった)。で、判決文の中で、猫のことを思ってることが分かってもらえたので控訴をしなかったそうだ。

ビリーがウィリアムである件

2017-05-26 06:19:45 | 言葉
映画の中で、ビリー・ザ・キッドがウィリアムと呼ばれていた。え?「ビリー」って「ウィリアム」なの?知らなかった(汗)。でも「Billy」と「William」って一見似てないけどな。で、調べてみると。「William」の語源はドイツ語の「Wilhelm」だった。「Wilhelm」がフランスのノルマンジーで「Williame」になって(フランス語は「h」を発音しないからなぁ)、それがノルマン・コンクェストをきっかけとしてイギリスに持ち込まれて流行ったのだそうだ(NHKの人名探究バラエティーのようなことをやってる私)。「Wilhelm」の愛称は「Willi」(これは分かる)。すると(ここからは推測なのだが)、「Wilhelm(William)」を輸入する際、「Willi」も一緒に輸入したのだろうか?で、「ヴィリ」が「ビリー」(Billy)になったのだろうか?英語圏でも「W」が「B」になるんだろうか?日本ではなる。例えば、「ヴィールス」は「ビールス」、歌手の「ヴァイクル」は「バイクル」。因みに、日本では「W」はバ行のほかワ行にもなる(こっちの方が普通)。だから、ヴァイクルさんはワイケルさんにもなる。そういえば、私が子供の頃「ビールス」より小さいやつが「ウィルス」だと思ってた。同じものだと分かったのはかなり後だった。変にネイティヴの発音にこだわるNHK、ワールドカップの予想を的中させるタコのことをみんな「パウル」と呼んでたのに一人だけ「パオル」と呼んでいたくせに、ドイツ語の「W」は常に「ワ行」。絶対変だ(ワでもいいが、だったら「パウル」と書け)。「ヴィールス」の話には続きがある。実は、私、さっきまでヴィールスは「Wirus」だと思ってた。だから昔「ビールス」だったが今では(NHKのように)「ウィルス」になったんだと、そう書こうと思ってた。違いました(汗汗)。正解は「Virus」。これ、普通だと「フィールス」だけど、特に外来語の場合「V」が「ヴ」になるのはよくある。例えば、「Venus」(ヴィーナスのこと)は「フェーヌス」ではなく「ヴェーヌス」。おまけ。「久子」さんが「ちゃこ」ちゃんになるのもなんで?と思ってた。「ひさこ」→「ひちゃこ」→「ちゃこ」ということらしい。

肉食のすすめ

2017-05-25 08:39:59 | グルメ

やはり缶詰のせいだった。ここのところの不調の原因は。と言っても賞味期限切れのせいではない。缶詰の中身は大体魚。でも、忘れていたが(忘れるなよ)、私は肉食系だった(あくまでも食卓の話。色事においては草食系……というよりも霞食系=仙人)。昔の猫が短命だったのは、肉食の猫に猫まんま(ご飯+α)を食べさせていたからだ。で、昨日の夕方、カマキリが自身に寄生するハリガネムシに操られて水辺に向かうごとく、私は私の中でたぎる肉欲……じゃなくて肉食欲に操られてスーパーの肉売場に向かった。で、久々の肉(ステーキの角切り300g。500円也)に舌鼓をうちながら見た「がってん」は、タイムリーなことに「じーさんばーさんに肉を食べさせよう」って話。O!とうとう、NHKも真っ正面からこれを言うようになったか。一昔前、肉は健康の敵と言われた。弱小球団だったヤクルトや西武を日本一に導いた広岡監督は、肉は腐った食べ物だといって(たしかに、腐りかけが一番旨いとはいう)、選手の肉食を制限した。これに怒ったのは日本ハムファイターズ。西武を「ヤギさんチーム」と呼んで敵視した(が、当時の西武は強かった。草食の賜物というよりいい選手が揃ってた。そんときの選手の多くが後に監督をやったもんね)。だが、元気な高齢者に好きな食べ物を聞くとみんな肉と言う。よし、これからは、肉と缶詰の魚を日替わりにしよう。

カンパニー

2017-05-24 08:25:31 | 言葉
「ウェストサイド物語」(映画)を見た乙女寮の乙女たちがMariaを「マリーア」と発音していた(今朝の「ひよっこ」)。素直に耳から入って来たとおり発音すればそうなる。でも、多くの場合、そうなってない(素直じゃない)。いや、素直じゃないのは日本人だけではない。どっかの大学の先生によると、英語の綴りと発音が一致しないのは、人々の実際の発音を無視して学者が綴りを語源であるラテン語風にしたからだそうだ。さて本題。「チザム」という西部劇(映画)を見てたら、「Murphy and Co」(Co=Company)という看板が映って、「マーフィー商会」という字幕が出た。直訳すると「マーフィーと仲間達」。そうか、そうやって、仲間が集まってCompany(会社)ができあがっていったんだな。あらためて、会社が人の集まり(社団)であることを確認。そういえば、「某太郎と仲間達」というよく分からない政党名があったが、いつのまにか党名を変更していた。なのに「……仲間達」は政治団体名として残すのだそうだ。選挙での票集めのためだという。それから、「サイトウキネンオーケストラ」は、昔、「小澤征爾と仲間達」と言われていた。ってことは、「Seiji Ozawa and Co」?知らない人が読んだら「小澤商会」と訳すかもしれない。むむっ。さっきの「某太郎と仲間達」だが、「某太郎」を真の党首に置き換えるとこっちも「小澤商会」だ!

中骨

2017-05-23 09:08:24 | グルメ

昨日の「あさいち」で、フランス人シェフが「ドー(ン)」と言ってるから何だろうと思ったらうどんのことだった。へーえ。フランス人なら「ドー(ン)」だと思ったけどね。そしたら今日の「あさいち」で、フランスで修行したというパン職人さんが、レシピのことを「レシピー」と言っていた。「ピー」と言えば、北野武さんがご幼少のみぎり、ご実家でお姉様がひよこから育て上げてある日お父様がお姉様に内緒で鍋にしてしまってお姉様が大泣きされながらしっかり食された哀れな鶏がピーちゃんだった(北野武さんの著書にある話)。で、わが家の昨夜のレシピーは、例によって缶詰を利用したパスタ。使った缶詰は鮭中骨。ほんとに中骨がごろごろ入ってる(写真でも分かる)。しかも柔らかい。カルシウムをとってるぞー、という気になる。この缶詰だったら白米だろう、って私もふとそう思ったが、わが家には、米よりもパスタ類の在庫が圧倒的に多い。在庫減らしが当面の目的なので。それでも、なかなかおいしゅうござんした。

最近のベランダ事情

2017-05-23 08:50:57 | 日記

左側のプランターのパクチーは満開を維持(写真1枚目)。問題は右側。去年買って余らしてた大葉の種を蒔いたのに3週間たっても芽が出ず。種にも賞味期限……ではなくて寿命があるというが、いくらなんでも1年もたないってことはないだろう。地中のカナブンくんの仕業か。いや、カナブンの幼虫は悪さはしないらしい。悪さをするのはコガネムシの幼虫だという。見分け方。カナブンの幼虫は背中歩き。コガネムシの幼虫は足をもぞもぞ動かして移動。するとうちのはカナブン?じゃあシロか?とりあえず、百均で飼育箱を買ってきて、そこに土と幼虫くんを移動。プランターにはあらためて大葉の種をまく。すると、あなた、芽が出てきたではないか(2枚目)。状況証拠からすると、やはり幼虫くんはクロだ。ところで、頼みもしないのにわんさか葉っぱが茂ってるところがある(3枚目の上側)。ベランダの端にある溝だ。ここにプランターから流れてきた少量の土があって、そこにどこからか飛んできた種が根付いたようだ。ついでだ。この葉っぱにも水をくれてやる(飼い猫にごはんをやるついでに野良猫にもやるようなもの)。

テンパク先輩

2017-05-22 09:39:31 | 日記
日曜日の競馬中継の前にやってる「ザ・ノンフェクション」は、凋落久しいこのテレビ局の番組としては出色。一週間前は競走馬の生産牧場の話だった。夫婦だけでやってる牧場。だが起きる事件は悪いことばかり。ようやく走る馬が出たと思ったら重賞レースでまさかの「落馬」。「よりによって落馬~?」と頭を抱える夫婦。「落馬」でがっかりするのは馬券を買った人だけではない。因みに、障碍レース(陸上競技のハードル走みたいなもの)ではよく落馬する。そして、私は、中学時代、障碍レース……ではなくハードルの選手(馬ではない)だった。で、その牧場、いよいよ食っていけなくなり、妻はパートに出て、牧場の仕事は夫だけでするようになり、ますます大変。それでも、昨年は生産馬が結構がんばったおかげで奥さんがパートを辞めて牧場に戻ってこられた。今、競馬界には、巨大な生産牧場グループが君臨しているが、こういうがんばってる零細牧場もあるのだ。で、その番組、昨日は徳之島から同じ料理屋で板前修業をするために上京したシゲキくんとマホちゃんの話。真面目で意識が高いマホちゃんは最初からがんばりまくるが男社会の壁にぶつかりまさかのリタイア。故郷には帰れず母のいる和歌山に行く。一方、シゲキくんは先輩からのいじられキャラとなって結構いい調子。特に店のホープ(そうか!「ホープ」って「hope」だったんだ、と今さら。スターウォーズの第1作の副題は「a new hope」)のテンパク先輩とは兄弟のように仲良くなった。そのテンパク先輩が実は他店から引き抜きにあっていて、で、シゲキくんに「この店にいてもいいように使われるだけだぞ」と悪魔のささやき。こういうことを言う人がいるものだ。絶対それに乗ってはいけないのだが「勘違い」してそれに乗っかるシゲキくん。先輩を追って店をやめてしまった(勘違いはしてしまうもの。私も覚えがある)。ところが、新しい店がうまくいかない。そしたらテンパク先輩が「お前はもう少しあの店に残ってた方がよかった」。え~っ?シゲキくんでなくても耳を疑う。それどころではない。テンパク先輩は結婚を機に新しい店をやめてしまった。完全にはしごをはずされた感じのシゲキ君。一方、和歌山でレジ打ちのパートをしていたマホちゃんは一大決心をする。それは最初にやめた店に戻ることだった(そうなればよい、とおじさん(=私)も思っていたよ)。一度挫折を経験してるせいか、マホちゃん、今回は肝が据わった感じ。さて、日本中の視聴者を敵に回したテンパク先輩はどうしたかというと、居酒屋の調理場にいた。これまで経験したことはすべて糧になると、あきれるほど前向き(ネット民の興味は先輩に集中)。「置いてきぼり」をくったシゲキくんの店にもぼちぼち常連客がついてきた。いやー、波瀾万丈ですねー、ってまだ二十歳前後だもんね。いーーーーーーっくらでもやり直しがきくもんね。っという感じで、若者から勇気をもらって人生巻き返しを図るカンレキ直前の青年のつぶやきでありました。

缶詰活用

2017-05-22 09:37:37 | グルメ

こないだやたらに体がだるくて玄関を出る元気が出ず某合唱団の練習をさぼるじゃなくて休む。すると、「ほれ見たことか。賞味期限を過ぎてるものばかり食べてるせいだ」という御見舞いをいただいた(感謝)。私も一瞬それが頭をよぎったが、思い出してみれば、もう何十年も梅雨が近づくこの時期、私は「不治の病に冒されたヴィオレッ『ト』」になるのだ(気分だけ)。どうにも季節が合わない。これが夏になってかんかん照りになると、元気百倍になる。いずれにせよ、賞味期限を過ぎた缶詰は濡れ衣を着せられた。「がってん」でも、缶詰工場に勤める人たち(プロ)が「缶詰は賞味期限を過ぎた方が美味しい。その違いは明らか」と言っていた(あくまでも自己責任。私は、うちの猫には賞味期限切れのものは絶対食べさせない)。ということで、めげずに賞味期限を過ぎた缶詰消費に相務める。山ほどある。そう言えば、母んところからも賞味期限を過ぎたやつを回収してきたんだった(母は賞味期限切れをいやがる……って普通か?)。昨夜は缶詰の定番の「ツナ缶」。オリーブ油で炒めてパスタに炒める。十分いける。

イギリス英語ってドイツ語みたい?

2017-05-21 08:38:24 | 言葉
メリル・ストリープがサッチャーを演じた映画でイギリス英語を話したと書いた。あらためてその映画を見てみよう(自分のブログに影響される私)。うちにDVDあったっけ。目録で探す。まず「ア」。「アイアン・レディ」だと思って。ない。次に「サ」。サッチャーだから。ない。そしたら「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」だった。長い。「鉄の女」で分かるだろうに。しかも「涙」は絶対いらない。劇中、泣いてるシーンは記憶にない。で、視聴してみて。各単語の頭に強烈なアクセントが付いている。まるでドイツ語。ドイツ語での会話は「喧嘩をしているよう」とか言われるが、Mストリープが真似てるサッチャーのイギリス英語も十分喧嘩をしているよう。こうして聴くと、なるほど、英語とドイツ語は兄弟言語なんだなと思う。因みに、「ブラザーズ・グリム」って映画にも「ドイツ語での会話は喧嘩をしてるよう」って台詞が出てくる。その映画で、ドイツ語として話されてるのは英語。同様に、「アマデウス」って映画でイタリア人たちが「ドイツ語でオペラ~?」といってドイツ語を馬鹿にするシーンがあるが、そこでドイツ語として話されているのも英語だった。ひとつ、「鉄の女」で興味深い表現があった。「私は何々に興味がある」を「なになにinterests me」と言っていた。「なになにが私(目的語)に興味を起こさせる」という文型。これは、ドイツ語ではお馴染みの文型で、件の例をドイツ語に置き換えると「なになにinteressiert mich」となる(これを「私」を主語にすると「Ich interessiere mich fuerなになに」という具合にドイツ語特有の再帰動詞の表現となる)。へーえ。英語にもこういう表現があったんだ。ますます兄弟言語だなーと感心。さて、一つおまけの話。トランプ大統領が、「smart cookie」(利口なヤツ)と言ったか書いたかしているのをみて、「クッキー」ってこういう使い方もあるんだと初めて知った。そのトランプさん、名前から分かるとおり……え?「Trumpf」じゃなくて「Trump」?おじいさんがドイツ移民であるのはたしかだから、じゃ、どっかでか「f」がとれたのかな。とにかく、ドイツ系であるのだが、ドイツのメルケル首相とは大の仲悪し。なんと、会見をしたとき握手をしなかった。普通は、どんなに気に入らなくても表面上は繕うだろうに。

山賊シャイト、いけめんシャイン、Rシュトラウスが「かすがい」となってJシュトラウスとヴァーグナーをつなぐ話

2017-05-20 08:10:20 | 音楽
シュッツとシャインとシャイトは「ドイツ三大S」と言われる。このうちシュッツとシャインが仲良しだったというと、シャイトが仲間はずれみたいでお気の毒。実際、シュッツとシャインは、共に元ボーイソプラノの合唱団員で、一時法律を勉強し、ザクセンの隣り合った二大都市(ドレスデンとライプチヒが「隣り合った」というのは乱暴か。そしたら東京と水戸や甲府も隣り合ってることになる)の楽長だったって具合に共通項が多い。しかし、シャインは病弱だった。その点、三大テナーのカレーラスと重なる。三大テナーが並ぶと、カレーラスはいつも真ん中で、両隣に大男(パヴァロッティとドミンゴ)がいて、なんだか両脇をかかえられた宇宙人の写真を見ているようだった。いや、シャインが病弱だったからといって、小男だったとは限らない。Wikiの日本語版の肖像画はなにやら貧相だが、ドイツ語版の肖像画はなかなか格好いい。それに対し、シャイトの肖像画(Wikiの日本語版とドイツ語版で共通)はひげもじゃで山賊のよう(こういうとき私が海賊ではなく山賊というのは父の影響。父は私のぼさぼさの髪を見ては山賊のよう、と言っていた。父は山梨県(海無し県)の出身だ)。さて、「ドイツ三大S」と書いたが、ドイツ語のサイトでは「三大Sch」。そうだよ、「S」だとStaraussを入れろってことにもなってくる(時代が違うか)。「シュトラウス」と言えば「ヨハン」「リヒァルト」。「リヒァルト」と言えば「ヴァーグナー」「シュトラウス」。どっちにも入ってるのがリヒャルト・シュトラウス。すると、この人がかすがいとなってヨハン・シュトラウスとリヒャルト・ヴァーグナーを結びつける? いや、Rシュトラウスがかすがいにならなくともヴァーグナーは、ヨハン・シュトラウスを圧倒的に評価している。重厚長大のヴァーグナーがちょっと以外?いや、そう思うのは色眼鏡。ブラームスだって唯一ねたましい才能がヨハン・シュトラウスだと言ってる。ウィーン国立歌劇場のレパートリーにJシュトラウスの「こうもり」を入れたのはマーラー。最後に法律論を一つ。同じ家に侵入して家人を二人殺すと殺人罪が二個成立するが、住居侵入罪が「かすがい」になって、二つの殺人罪を結びつける結果、殺人罪は(科刑上)一罪になる。これを「かすがい現象」という(ホントの話)。