金曜日のチコちゃんの時間帯に朝ドラ名場面スペシャルを放送していたので(主語=NHK)視聴。以下はその感想文。私のことだから、清く正しく美しい感想文ではないこと、及び、朝ドラとは無関係のネタをも含んでいることを予めにお断りしておきます。
「半分、青い」でスズメがリツの布団にもぐりこんでキスするシーンはなるほど胸キュンものではあるけれど、今見てみると、スズメが服を着たまま布団に入っている。布団に入るならパジャマに着替えなさい。じゃなきゃ、服が臭うよ……ということを、中学生の私に言ってやりたい。当時、私は、面倒臭くて毎夜制服のまま布団に入っていた。しかも、制服は1着しかなかったから文字通り着たきりスズメ(スズメつながり!)。相当臭ってたはず。え?橋の下に住んでたのか?って。いえ、屋根のある家に住んでました。親はなにも言わなかったのかって?はい(ヨーロッパ言語では「いいえ」)、言いませんでした。
子ども時代の長澤まさみが「さくら」に出てたって言うんだったら、子ども時代の稲垣吾郎が「青春家族」に出てたことにも触れてほしかった。
イントロだけで胸キュンとなる朝ドラの主題曲。イントロ当てクイズとまいりましょう。第1問。(ヴァイオリンで)ティーラリラリー。第2問。(ピアノで)ティラリラリラ×4。第3問。(オーボエで)……(イントロはなくて直接本編で始まる)。
ヒロインのお母ちゃんは昔のヒロインが務めることが多いが、お父ちゃんは昔も今もバイプレーヤーが務めることが多い。例えば……「おしん」のお父ちゃん(伊東四朗さん)は殿堂入りだからそれ以外で……
「ちりとてちん」のお父ちゃん=松重豊さん。今や売れっ子。「孤独のレストラン」の井の頭五郎もいいけれど、私は「英雄達の選択」(歴史番組)のナレーションが好きです。
「てっぱん」のお父ちゃん=遠藤憲一さん。育てのお父ちゃんを演じた。因みに、生物学上の父は、ヒロインが産まれた年から逆算してある時期ヒロインの母親と関係があったことをもって自分が父と主張したけれど、そんなことは証拠にはならない。それでもって自分が父だと言うのは自惚れというもの。例えば、映画「マンマ・ミーア」では、アマンダ・セイフライド演じる娘の父親候補は三人いた(メリル・ストリープ演じるマンマが該当時期に交際していた男が3人いたらから)。なお、この映画のロール・クレジットの際に流れる、アマンダ・セイフライドが歌う「Thank you for the music」は絶品。本家のABBAのヴァージョンと違って、ピアノ伴奏でたいそうシックです。
「青春家族」のお父さん=橋爪功。このお父さんは、いしだあゆみ演じる妻がいながら遥くらら演じる芸者と関係を持つ。へー、朝ドラでも不倫をするんだー、と感心(?)したものです。
「ふたりっこ」のお父ちゃん=段田安則。このお父ちゃんは、手塚理美演じる妻がいながらオーロラ輝子と駆け落ちをする。ところが、後から、旅先で二人が枕を並べたことはない、って話になっていて、不自然、大内静の脚本らしくない、NHKからの圧力があったか?と疑った。段田さんは大内静の脚本作品の常連で、現大河の「光る君へ」では藤原兼家役で出てて、この兼家がめちゃくちゃ強権的で、ものすごくはまってて、これまでの「やさしいお父ちゃん」とは別人のよう。なお、4月から大内静の朝ドラ第2弾の「オードリー」の再放送が始まるのだけど、見ようか躊躇している。ネックその1。日本人キャストが英語を話すこと(「シン・ゴジラ」にも同じことが言える)。ただし、英語が上手けりゃいいってもんでもなくて、「さくら」のヒロインは英語ペラペラだったけど録画は消してしまった。その2。ミスターの息子が役者役で出てること。「おれは演技が下手なんだ」って台詞には開き直り感があふれていた。なお、「さくら」には「世界の某」(指揮者)の息子が出ていた。
「お父ちゃん」ではないけれど、國村隼さんを初めて見たのも朝ドラだった(ふたりっこ)。それからは大好きな俳優さんになったんだけど、一番舌を巻いたのは、映画「バルトの楽園」。徳島の収容所でドイツ人捕虜が日本初演となる第九の演奏をした話なのだが、國村さんのドイツ語の発音は完璧だった(と、共演したドイツ人も言っていたそうだ)。