拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

杏疑惑(奥地日記Vol.?)

2024-06-21 09:28:51 | 園芸

奥地の家の梅のことだが、梅酒にしたのは青い実(青梅)。刈り取らずに残した枝の上の方のヤツらがこぞって黄色くなったから、これをゲットして梅干しにしようと思い、「フルーツピッカー」とやらをポチったが、まだ来ない。いい加減腐るぞと思い、「フルーツピッカー」なしで収獲しようと出かけてみると、な、なんと、「一粒残らず」落ちてダメになっている。

一週間の遅れは致命的であった。このあと、「フルーツピッカー」は届くのだろうか。まあ、(もし届いたのなら)来年用として受け取ろうとは思う。

ところで、この「梅」について、売主さんが「杏(あんず)だと思ってた」との情報が入る。えー?最初、早咲き桜だと思って、次に青い実を見て梅だと思ったのに、ここでまた杏に訂正しなきゃいけないの?だが、花は2月に咲いていた。2月に花が咲くのは梅で、杏は3月だという。なによりも、有力な反証はこれ。

葉っぱの先が尖ってる。これは梅である。だから、私の中では杏疑惑は否定された。このあいだブランデーに漬けたヤツは杏酒ではなく、当初の思惑通り梅酒である、と信じている(信じる者は救われる)。

ところで、落ちた梅を拾っていたら誰やら近寄って来た。多分、向かいのウチのご亭主である。頼みがあるという。ウチの生け垣が道路にはみ出てるので、刈ってくれ、ということである。来るべくして来た。たしかにはみ出ている。帝国大学の樹の葉っぱはキャンパスの外の歩道を飛び越して車道にまで大きくはみ出てるが(下の写真)、

それが許されるのは帝国大学だからである。庶民の生け垣がはみ出ていてはいけない。こういう場合に備えて、枝切りバサミもノコギリも用意してある。だからご亭主に「分かりました!今日、これから伐採します!」と言うと、ご亭主は「い、いや、今日じゃなくても。一人で大変なら市のシルバーなんとかがあるから」と言うが、どうせ、完熟梅をとる作業がぽしゃったところ。私にはDo it yourselfが相応しい。ということで、この日は垣根を刈り込むガーディナーに急遽変身である。で、こんなだったのが(うん、たしかに伸びすぎ。帝国大学ほどではないが)、

4時間の作業でこうなった。

私が床屋さんに行ったときのビフォー・アフターと似ている。刈った後のすっきり感も同じ。同じと言えば、父も生前垣根の苅込をやってたな、反発してたけど同じことをやってるなと感慨深めのワタクシである。刈ってる最中に、今度はお隣のご亭主がやってきて、いろいろアドバイスをくれる。亡き父のときもそうだったが、垣根作業は社交場である。

刈ってて分かったのだが、生け垣の樹が古くて育ちすぎてしまってて、フェンスから出ている部分が葉っぱでなくて太い枝だから、チョキチョキ刈るでは足りず、ノコギリでギコギコやらないとダメ(髪の毛をハサミでチョキチョキでは足りず、毛根のあたりからバリカンでバリバリやらなければダメ……という感じ)。こうなったら、サザンカと梅だけ残して、後は全部「元から絶」って(引っこ抜いて)、床屋の例えで言えば坊主にして、空いたところにピザ窯を置こうか、と思う昨日今日である。

因みに「杏」は人の名前だと「あん」だが、果樹になると「あんず」と読むことを初めて知った今日この頃である。


ドクダミと梅(続報)/マンションの賞味期限

2024-06-14 08:45:31 | 園芸

食べても食べても減らないドクダミ。最近は、食べ過ぎて胃腸が不調(韻を踏んだ)。降参します。世間一般に習ってドクダミ茶にします。ということで、吊して乾燥中。

ドクダミでググるとよく出てくる絵。収獲は関東の奥地で、乾燥は23区の奥地で、というわけである。

関東の奥地で収獲を待ってる完熟梅については、脚立に乗って届く範囲のモノはみんな穫ったので、上の方の枝になったヤツをとるべく高枝切りバサミと網を用意したのだけれど、

ハサミの幅が厚くて枝と実の間に入らず、思ったような成果は得られなかった。「フルーツピッカー」と称す別の器具をポチって、それが来るのを待っている。なんとか実が落ちる前に対処したい。間に合うかだろうか、とやきもきしてる現場からの報告である。収穫後、漬けるのはやはり23区の奥地で、である。

その23区の奥地の話。暑くなったから夜、窓を開けて寝ると、いっそう車の音がうるさい。特に、朝の5時6時台がひどい。荷台の音(ガシャガシャ)が響いてるからトラックが多い感じ。ウチの前の道路は区が幹線道路にして拡張しちゃったから、料金の関係で夜間に高速道路を走るトラックが朝になって高速道路を下りた後のルートになっちゃった、これが私の見立てである。

その23区の奥地のマンション、なんと専有部分の所有者のうち約半数はここに住んでないという。私がぶちぶち言いながら引っ越せないでいる間、半数の所有者がとっとと見切りをつけて去ってしまっていた。そう言えば、いっとき、「お宅を買います」ってちらしが随分入ってた。多くの住人があれに応じたのか?だからこのマンションの懸案事項だった「管理費の未納」がなくなったのか。専有部分を買い取った業者がたまってた未納金を払ったんだな。ところで最近はちらしが入らなくなった。マンションの賞味期限が過ぎたか(売り時を逸したか)。ちょうど固定資産税の請求書が来たところ。え?今、全国的に地価が上がったとニュースで言ってるのに下がってる。限りなく関東の奥地に近づいた。いよいよ賞味期限切れである。これが消費期限切れになったら一大事である。

そのマンションの管理規約変更について、理事が理事を選んでどうする(怒)と毒づいた私だが、まだある。理事の定数が3名から2名に減らされていた。3名なら一人が反対しても残りの賛成で可決だが、2名だと一人が反対すれば否決である。監事がいる?あのね。監事は理事会に出席できても議決権はないのですよ(管理会社はそのへんを分かってるのだろうか)。まあ、普通んとこだと、そのへんのことを意識しなくても、たいがい「全会一致」だから問題にならないだろうが、かりに私が理事なら変ちくりんな内容を総会の議案とすることに反対する。すると、残りの一人と監事が賛成しても否決である。総会で一人が反対しても多勢に無勢で決まっちゃうけど、理事会で否決されればそもそも総会に提案できないから決められない。まあ、こんなことでもめたくないからね、だから理事の番が回ってくるまでに逃げ出したいのです。

因みに、このマンションには、昔、若いお母さん達がマンションをよくしようとがんばってるのにいちゃもんをつける抵抗勢力のオヤジがいた。ところが、なんかの拍子に誰かにおだてられたらすっかりいい気持ちになったらしく、その後は理事でもないのに理事会に来て「オレが議事録に判子を押してやる」と息巻いていた。理事でも監事でもない人は議事録に押印する権利も義務もありません。ただ、押印したからといって無効になるわけでもない。大事な紙の上を猫が歩いてつけた足跡と同様、意味のない「余事記載」とみなされるだけです。


ドクダミ・ラーメン

2024-06-06 10:16:06 | 園芸

猫の額(奥地の家の庭)でドクダミを収獲。

ドクダミは「刈り取ったとき強烈な臭いを出す」「魚が腐ったような臭いがする」「手に臭いがついたら大変だから手袋をしろ」等々恐ろしい情報がネットにあふれていたが、なるほど、これがドクダミの臭いか、「匂い」ではなく「臭い」と書くくらいだから私も香ばしいとは思わないが、いわゆる薬の臭いであり、魚の腐った臭いとは思わない。十分、耐えられる臭いだし、石けんで洗えば用意に落ちる。なんとなくパクチーに似てると思った。なるほど、パクチーがダメな人がいるのだから、ドクダミがダメな人はもっと多いだろう。

ドクダミの臭いは新聞紙にくるめば外にもれなかった。新聞紙は案外役に立つ。ただし、ウチは新聞をとらなくなって久しく、今あるものは過去の遺物である。いずれ使い切るときが来るだろう。使い切ることはあるまいと思われたレジ袋だってとうに使いきった。それでもまだゴミ袋を買わずにすんでいるのは、新聞屋さんからもらったゴミ袋の在庫があるからである(過去新聞をとっていたことによって、私は新聞紙とゴミ袋の二重の恩恵に浴している)。

はて、ではなく、さて、ドクダミの活用方法である。多くの人はドクダミ茶にするらしいが、水(お湯)で煎じるのであればラーメンに入れても同じでかつ手っ取り早いと思い、ドクダミ・ラーメンを作って見た。

「加熱すると臭いが和らぐ」と誰かが書いていたが、逆で、似てる間、臭いが際立った。物は考えよう。エスニックだと思えば美味である。薬効を思えばさらに美味である。今後、炒め物、天ぷら等を試して見るつもりだ。

今回、新聞紙2包分収獲したが、その後でも「猫の額」は何事もなかったかのようにドクダミであふれている。

食べられる野菜が無尽蔵!何もしなくて大豊作である(「左門豊作」は星飛雄馬のライバルの一人である)。バカ高いキャベツの代わりにこれを食そう!そうだ!餃子の具にもなるぞ!

因みに、「猫の額」でもう一つ豊作なのが梅。こないだ脚立に乗って手が届く範囲の青梅を収獲して梅酒に漬けたのだが、上の方の残した実が2週間でだいぶ熟して黄色になっている。

これをどうやって採ろうか、が次の思案処である。

奥地の家の話のおまけその1。風呂場に窓がついていて、磨り硝子に映る外の色がなかなか良い。

映画「Perfect days」でフューチャーしていた「木漏れ日」といいたいところだが、それとは違う(映っているのは隣家の壁である)。だが、この手の古い作りの風呂場は最近流行らないようで、マンションの風呂場(密室)のようにリフォームする例が多いらしい。私は気に入ってるけどなー。

その2。居間に、臭い消し用の木炭袋を置いているのだが、

もし、猫をこっちに移す時は、これを隠さなければならない。袋をひっちゃぶいて中の木炭をぶんまく様子が目に浮かぶ。


童が見た「野ばら」の詐称疑惑

2024-05-28 06:21:14 | 園芸

園芸初等科1年D組のワタクシにとって草木の世界は未知の世界。分からないことだらけ。例えばバラとツバキの区別は、
①中央部分も含めて花全体が花びらで被われてるのがバラで、花びらが周縁部にだけあるのがツバキ
②花びらがギザギザなのがバラで、丸いのがツバキ
③トゲがあるのがバラで、ないのがツバキ
④葉っぱの色が薄くて厚みがないのがバラで、濃くて厚いのがツバキ
だと思ってたんだけど、じゃこれは?

花全体が花びらなんだけどツバキなんだって(千重咲きのツバキ。写真はウィキペディアから拝借。以下の写真も同じ)。たしかに花びらは丸いし葉っぱはツバキっぽい。じゃ、これは?

花びらが周縁部にしかないけどバラ(ロサ・カリフォルニカ)。もうワケわかんない。トゲの有無も決定打にはならないようだし(モッコウバラにはトゲがない)。結局、花びら、葉っぱ、枝等々を総合的に見て判断するしかないみたい(その中でも葉っぱは結構決め手になる?花は服みたいにいろいろ替えられても葉っぱでお里が知れる、ってことだろうか)。

あと、蕾にもバラの特徴が出るらしい。ネットに写真を揚げて「これはツバキですか?」って聞いてる人に「八重咲きのツバキだと思ったのですか?これはバラです。蕾で分かります」と丁寧に答えてる人がいた。同じような疑問を持つ人が他にもいたことと、答えてあげた人が「あなたそんなことも知らないの?園芸なんかやめときな」って言い方をしなかったことにホッとした。ネット民は攻撃的な人(人格が疑われるような人)が多いからね。

因みに、椿と言ったら伊豆七島の大島の椿油を思い出すんだけど、同じ「大島」でも「大島紬」の「大島」は奄美大島(鹿児島県)だってことを最近知った。漱石を読んでたら「大島の表と秩父の裏」って出てきて、その後「鹿児島と埼玉」って続いて最初はちんぷんかんぷん。まず「表と裏」は着物のことだろうから「大島」「秩父」は織物のことなのかな?と想像して、それは合ってて、「大島紬」と「秩父銘仙」のことだったんだけど、「大島」と「鹿児島」が結びつかなくて往生した。今から考えると「秩父」=「埼玉」なんだから「大島」から「鹿児島」を連想すべきだったんだけど、どうしても「大島」と言ったら椿油の伊豆七島の方を思い浮かべちゃって(足立区と同じ東京都だし)。だから、しばらく登場人物が鹿児島出身なのかと思っていた。そんな具合だから、私、漱石を読んだと言っても、半分は理解していない自信がある。

椿油に対してバラからとった油はローズオイルと言って、美容にも精神にも良いってことは、大島紬よりももっと最近知った。すなわち、たった今知った。

あと、「椿姫」ってオペラがあるけど「バラ姫」ってオペラは浅学にして知らない。「バラの騎士」ってオペラがあるけど「ツバキの騎士」ってオペラは浅学にして知らない(「リボンの騎士」って漫画があるのは知ってる)。

歌曲でバラと言ったらこれはもうシューベルトやヴェルナーの「野ばら」(原詩の作者はゲーテ)。ところで、日本で「野ばら」と言ったら、植物学的にはコレ。

正しくはノイバラ(野茨)と言うそうな。これも一般的なバラの形状とは随分異なる……と、ここで問題。し、白い。歌の「野ばら」は♪紅匂う(Röslein,rot)と言ってるから赤。色が違う。ノイバラの詐称疑惑が生じた。ノイバラよ、貴様は本当に野ばらかっ?だが、ノイバラが自分で「野ばら」と名乗ったわけではない。そもそもゲーテは童に見られてこれを刺すも結局は手折られてしまう花を「Röslein auf der Heiden」と呼んだ。「野に咲く小さいバラ」という意味だ。じゃあ、大昔、この歌詞を訳した人が「野ばら」と言ったのか?否。訳した人は二種類の訳を起こしたがそのタイトルの一方は「野中のバラ」で他方は「荒野のバラ」。まだ原詩に忠実である。これがいつ「野ばら」になったのかは定かではない。時が流れる間に集団圧力でそう変わっていったのか。だが、そもそもノイバラが植物学において野ばらと言われていたからと言って、それを歌の野ばらに結びつけることが間違っていたのやも知れぬ。それぞれは「歌の世界」「植物の世界」というパラレルワールドにおける相容れない存在だったのかも知れない。横野君は、シューベルトの「野ばら」を歌ったとき、ノイバラをイメージして歌ったと言ってえばってたけど、お門違いだったかもね。お気の毒様。

なお、原詩の「Röslein auf der Heiden」についてだが、「auf der」だから文法的には「Heide」でなければならないはずだが、韻を踏むために「n」をくっつけたのである。詩人は韻を踏むためには何でもするのである。


梅がたくさん穫れた

2024-05-24 06:07:46 | 園芸

「猫の額」(奥地の家の庭)で梅の実を収穫。落ちるのを待つのではなく、脚立(売主さんが置いていってくれた)に乗って届く範囲でなってるヤツを枝から採った。

1.5㎏くらいにはなったろうか。青梅だから梅酒用にする。脚立に乗って届かなかったヤツは樹上で熟させて梅干しにしようと企んでいる。

あと、以前は雑草の代名詞くらいに思ってて、とっとと退治しようと思ってたドクダミが今一斉に花を付けてて、

しかも、薬草だし、天ぷらにすると美味しいと聞いたら急に愛おしくなって(葉っぱもハート型だし)、しばらく鑑賞してからありがたく収獲(退治ではない)することにした。蝶々もドクダミが好きだと言っている。

それより事件なのは、サルスベリの葉っぱがうどんこ病に罹ったこと。

罹ったヤツは枝の元の方から除去。するとその元の方が枯れている。弱った枝の先の葉が罹るらしい。弱ると病気になるなんざ人間と同じだ。私も、先週、ここ(奥地の家)の改造第1段が済んでホッとしたらちょっと体調が芳しくなかったからねー。とにかく、今後に備えて、次回は薬を持ってきて散布しようと思う。

それに対し、ホトトギス(植物)の葉にできた点々は、

病気じゃないらしい。病気だと思って刈り取ったら病気じゃなかった、と泣いている人の投稿を見た。

そんな「猫の額」で私の一番のお気に入りはこれ。

直系1㎝に満たない小さい花で、ニワゼキショウという。拡大するとこう。

小さい花が好きな私です。

 


カタバミとドクダミ(旨い!?)

2024-05-16 10:46:10 | 園芸

だからって横野君に、奥地の家の音楽室をタダで貸すわけではない。ちゃんと、その分おごってもらう。ま、音楽室は横野君用だとして、私は園芸に励もうと思う。一からだけど。その前に現状を把握しなければいけない。どこらへんに何が植わってるのかという。モッコウバラが散った今、「猫の額」を占拠しつつあるのがカタバミとドクダミ。

カタバミは黄色い小さい花。

スマホのアプリで撮ったんで名前付き。私、小さい花が好きなんだなぁ。道歩いてても、撮りたくなるのは小さい花。あれ~?附近に似た形の紫色のがあるぞ。

アプリはムラサキカタバミだと言ってる。たしかに、ハート型の葉っぱが3枚角を突き合わせてるからカタバミなのだろう。グーグルの画像検索も同意見。

「カタバミ」って名前の私流の覚え方は「カタ」と「バミ」で分けて、「カタ」は片倉駅又はカタクチイワシから連想する。片倉駅辺りの横浜線は沿線随一のジャングル地帯でそこを通るたびにワクワクしてたんだけど、こないだ乗ったら開けてしまっててがっかり。カタクチイワシはアンチョビの原料。対して「バミ」は「ウワバミ」から連想。「ウワバミ」は大蛇転じて大酒飲みのことを言う。

このカタバミを上回る勢いで「猫の額」を占拠しつつあるのがドクダミ。その勢いたるや空恐ろしい。「ドク」がつく名前も「毒」を連想させて薄気味悪い。私にとっては雑草中の雑草、最強の雑草なのだけれど、この時期、白い花を咲かせ始めた。

小さくて私好みの花ではある。このドクダミ、「毒」とはうらはらに薬効があるという。独特の臭気も加熱するとおさまり、天ぷらにすると旨いのだそう。どっちみち、根が広がっていて引っこ抜いてもラチがあかないというから、ここは食用としてありがたがることにしますか。え?カタバミも食べられる?天ぷらにすると旨い?あれま。なら、タイトルの括弧書き(旨い!?)がカタバミにもかかったら旨く……じゃなくて上手くないな、と思ったけど、どっちにかかっても良かったんだ!なら、カタバミとドクダミだらけの庭って大豊作ってことじゃん!

で、一段落ついた昨日なんだけど、一段落祝いに一人祝杯を!と思ってたんだけど、昨夜の記事で案じていた通り疲労爆発。発熱こそしなかったけど、速効で足立区に帰りました。横野君には前回来たときにおごってもらった。数駅電車に乗って少し都心に戻ったところで(と言ってもまだまだ奥地)降車し、それほど歩かない距離にあるイタリアンに行きました。

シェフも給仕も若い男の子。あれ、500ccのはずなのに赤ワインがデカンタの底の方にしかない……なーんて思うのは5文字のお店ばかり行ってるから。デカンタが大きいからこうなるのです。デカンタもグラスも大きいのは素晴らしいこと。香りがより香るから。料理も美味しいしいいお店。でもこんな場所で大丈夫?なんて心配は無用らしい。常連らしい年輩の夫婦が来てシェフと話し込んでいた。シェフは野菜とかにこだわってるらしい。「夫婦」と書いたけど、決めつけはいけない。不倫カップルかもしれないし。

 

 

 


花の名を当てるアプリ

2024-05-15 06:59:39 | 園芸

最近スマホに入れた花の名前を教えてくれるアプリは、スマホをかざすと画面に花の名とそれが当ってる確率が表示され、さらに花の名付きで写真を残せるという便利物なのだが、AIと言えども、常に100%で花の名を言い当たるわけではない。それどころか、多くの場合、複数の花の名の候補が50%前後の確率で次から次に出てくる。「あーでもない、こーでもない」と悩んでいる風である。悩むところは人間の知能と同じ。園芸ショップで売られてる花などは高い確率で名前を言い当てることが多いが、雑草は苦手のようである。

まあ、それでも、「あーでもない、こーでもない」と言えるだけ私より優秀である。キャンディーズの曲なら最初の「ジャン」だけで曲名を当てられる私だけれど、花となるとずぶずぶの初心者で、何一つ思い浮かばないことがざら(ドイツ語でいうkeine Ahnung)。これは一から勉強しなければならぬ、と思っている今日この頃である。

そのためには、スマホのアプリもいいが、やはり紙の事典がよいのではないか。ポンポン画面に出てきた名前はポンポン忘れる。苦労してページをめくって探し当てたモノこそ頭に残るのではないか。と思い、花の名の候補ではなく花の事典の候補を検索してみると、野の花ほど種類があってどれが良いか分からない。ところで、ずぶずぶの初心者は子どもと一緒。そうだ!京都に行こう……ではなく、子供用の図鑑を買おう!との方向に傾いている直近の私である。

図鑑と言えば、私の親は、男の子には昆虫図鑑、女の子には花の図鑑と決めつけていた。まあ時代が時代だから今さらとやかく言うつもりはないが、今の時代なら大いに糾弾してしかるべきステレオタイプな考え方である。ところが、最近、図鑑についての親御さんの投稿の中に「女の子に合う図鑑を増やしてほしい」というのがあった。女の子が例えば恐竜図鑑を見てどこがいけないのだろう。

件のアプリが「あーでもない、こーでもない」と言った花の写真をグーグルの画像検索にかけると意見が分かれることがある。例えばコレ。

アプリはセイヨウヒルガオと言っているが、グーグルはヒルザキツキミソウと言っている。こういう場合、判定を下すのが生身の人間の役割だが、私にはその能力が皆無。だからこそ、子ども図鑑で勉強しよう、と思うのである。

因みに、アプリが「これはマーガレット」と教えてくれたときの確率が100%だった。でも、マーガレットなら、この私でも確信をもってマーガレットと言える。

あと、花の図鑑のほか、岩石の図鑑も欲しいなぁ、と思っている。いまだにブラタモリの終了を惜しんでいる私である。


落ち梅/雑草

2024-05-12 10:53:13 | 園芸

奥地の家の梅の木から落ちた実を拾った。たくさんあった。

素人目でこれは傷ついててダメだろうと思ったヤツでも、そのほとんどが使えるのだそう(ネット動画情報)。まだまだ木になってるからその全部を梅干しにできたら奥地の家を買った元が簡単にとれるというもの。梅干しを作ったことはないが挑戦しよう。作ったら料理に使おう。梅干しとシソを薄く伸ばしたササミで巻いてパン粉をつけて揚げ焼くレシピは、私が料理を始めて間もない頃試したモノである。

はて、じゃなくて、さて、問題は、「猫の額」の地面を這うように覆っているいわゆる雑草。

「雑草」とは言ったが、万太郎博士も二つ前の朝ドラで言っていたとおり、この世に雑草などはない、雑草と言われてるものもすべて名前がある。はてさて、そうすると、これらを退治すべきかどうか悩むところである。退治すべきか否かの基準を考えてみよう。

まず、花を咲かすか咲かさないかの基準。だが、シダや苔でなければ大きい小さいの違いはあってもみな花を咲かす。「猫の額」の地べたの草たちも小さいながら可憐な花を咲かせているものがある(写真左上はカタバミ、左下はブタナ、その右はニワゼキショウ(だと思う。画像検索の結果))。逆に、花を咲かせても特定外来種のナガミヒナゲシなどは大いに退治すべきである。

次に、自分で植えたかそうでないかの基準。自分で植えたのでなければ「意図せず」存在するものだから退治するという考え方。これだと、「猫の額」に生えてる草木はすべて退治しなければならなくなる。

などと考えていると、なかなか方針が定まらない。いつでも退治にとりかかれるように四銃士を待機させているのだが、

現在、処分保留につき銃士たちは暇をかこっている。因みに、これら四銃士の中で、当初もっとも期待されたのが左端の「三角ホー」。草木を根元から切り取る農具である。だが、敵(草木)がわんさか繁茂していて、かつその根が深い場合はこれでは力不足。そうした場合、深いところから掘り起こすために用意したのがシャベルであり、つい最近応援に加わったのが鍬である(くわがくわわった=韻を踏んでいる)。期待外れだったのが枝切りバサミ(右端)。思ったほどに切れない。それよりも、園芸バサミの方がよっぽどパッツンパッツン切れた。なお、園芸ばさみが「四銃士」に名を連ねてない点は、「ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃」でタイトルに名前を入れてもらえなかったバラゴンの悲哀を想起させる。それに対し、「三大怪獣 地球最大の決戦」の「三大怪獣」にキングギドラがカウントされてないが、これは存在感がないからではなく(その真逆)、外来怪獣だからである。その点、「ナガミヒナゲシ」と同じである。

なお、「シャベル」と「スコップ」の違いについて、以前チコちゃんで説明していた。もともとは英語由来かオランダ語由来かの違いだそうだが、現在の日本のJIS規格では、脚をかける部分があるのがシャベル、そうでないのがスコップということである。だが、地域差もあるらしい。「シャベル」と「ショベル」の違いは、これは「shovel」の「o」を「ア」と発音するか「オ」と発音するかの違いである。因みに「ショベルカー」はこの一択であり、「シャベルカー」「スコップカー」にはならないようである。

鍬(クワ)と鋤(スキ)についての違いは、チコちゃんでとりあげてないと思う(私が見逃してなければ)。当初、先端の刃が一枚かフォークのように何本かに分かれているかの違いか?と思ったが、それらはいずれも鍬だった(平鍬と備中鍬)。現在の私の理解では、刃が柄に対して直角に(L字型に)付いているのが鍬で、角度がないのが鋤である。そう言えば、四銃士の一員である三角ホーの「ホー」(hoe)は鍬の意味だそうな。たしかに、三角の刃は柄に対して直角に付いている。鍬の親戚だったのだな。


桜だと思ったら梅だった

2024-05-08 07:29:14 | 園芸

奥地の家の「猫の額」の二大勢力はモッコウバラ(写真左)とトキワマンサク(右)なのだが、

このトキワマンサクの名称がなかなか覚えられない。トキワ=常磐=名字、マンサク=万作=名前、で覚えようとしたのだが、名字がどうしても「吉田」で「吉田万作」になってしまう。多分、「吉田栄作」が頭にあるからだと思う。因みに、このトキワマンサクはリボンのような花を付けるのだが、

これが大量に落ちた先が道路なもんだから、箒で掃いてちりとりですくった。京都の人は自分ちの前だけ掃くって聞くけど、京都の人でなくても大概は掃くのは自分ちの前だけじゃないの?人んちの前まで掃いたらお節介だし、とか思いながら。

この二大勢力以外にもいろんな草木が植わってるのだが、お隣との境界近くの孤高の存在がこれ。

カナメモチである。と分かって街を歩くと、いたるところにカナメモチがある。大概は、垣根として植えられている。それどころではない。芥川龍之介の「秋」を読んでたら、「要もちの垣、……すべてがどの家も変りはなかつた」とあった。へー、大正の時代から、垣根はカナメモチと相場が決まっていたことにびっくりである(そう、漱石は明治の人だが、芥川は大正の人である。その分、文体が漱石よりもモダンな感じがする)。さあ、すると「猫の額」のカナメモチが垣根としてではなく一本だけぽつんと生えてるのが不思議だ。もしかして勝手に生えたか?お隣の垣根がまさにカナメモチだから、その種が飛んで来て根をつけたというのはありうる。因みに、此奴の成長力はすごい。ついこないだお隣に越境しそうな枝と裏に回るのにじゃまな枝を切ったばかりだというのにもう伸びてじゃまをしている。だからまた切った。

ところで、早咲き桜が大量に実をつけている。あれ~?これが桜の実=サクランボ?梅の実にそっくりだなー。

桜の実にも梅の実に似たヤツがあるのか……いや、認識が根本的に誤っていた。そもそも早咲き桜だと思ったこれは、

梅だった。ズーラシアで、あっ、オカピーがいた!と叫んではしゃいだ対象がシマウマだったのと同様である。それならば、早咲き桜やオカピーに固執すべきではない。過ちては改むるに憚ること勿れ、前言を翻し、梅やシマウマであったと認めることこそが君子の道である(なお、ズーラシアでシマウマをオカピーと間違えたというのはたとえ話であり、私の体験談ではないことを申し添えよう)。

ホントなら猫の額の雑草取りにとりかかりたいところなのだが、ネックは雑草かどうかの見極めができないこと。例えば、こないだも、これは雑草だろうと思って抜いたら球根がついている。

球根と雑草はどうにも等号で結びつけがたい。美味しそうでもある。

 

 

 

 


半分当たり=半分はずれ(草木特定)

2024-04-20 10:36:58 | 園芸

こないだ、奥地の家の「猫の額」(庭)のこの写真をアップして、

「開花して分かった、これはモッコウバラだ!」と書いたのは、黄色い花の周りにたくさんある白いのを蕾だと思ったからなんだけど、もしかして白と黄は別物?と思い始めて、で、昨日も奥地に行って、♪みーあーげてー、ごらん、よるのー、ほーしをー……じゃなくて、午後の奥地の上空を見上げてみれば一目瞭然。

黄色いのは蔓に咲いた花で、白いのは木に咲いた花(蕾だと言って失礼しました(花に謝ってる))、別物でした。モッコウバラは蔓の方。木に咲いてる白いのはハナズオウだと思う。因みに、ハナズオウとおぼしき木の葉っぱはこう。

草木辞典に書いてあるハナズオウの葉っぱの特徴(広い卵型で、先が尖って、付け根がハート形)と一致。ということで、モッコウバラと断定した私の判断は半分当たり、半分はずれ。原告の100万円の支払請求に対して裁判所が被告に50万円の支払いを命じた場合、一部勝訴であり、同時に一部敗訴であるのと同じ。因みに、この場合、弁護士先生は、原告側なら半分取れたと言って、被告側なら半分取られないですんだと言ってどっちも一部勝訴!その分の成功報酬を要求されます。

以上に対し、すんなりと特定できたのがコレ。

トキワマンサクということで疑いがなかったんだけど、今回、同じ形の白いヤツを発見。

トキワマンサクには白いヤツもある、というから、それだと思う。

「猫の額」には他にもいろいろ生えていて、例えばコレ。

グーグル画像検索で一択。「シャガ」。それに対してコレは、

グーグル先生は「ハルジオン」と「ヒメジョオン」の二つの候補を出してきた。花びらが若干下を向いていて、蕾が垂れ下がってて、葉っぱが巻くようについてるからハルジオンだと思う。

とにかく、自分で植えた草木じゃないから、何が出てくるか想像できない。出てきたらすぐに捜査開始。捜査資料の収集にも励んでる。だから、これまであさイチでは「おーい、ごはんだよ」のコーナー(料理コーナー)が大好きで、金曜日だけ「おーい、グリーンだよ」(園芸コーナー)になるのが恨めしかったけど、今では待ち遠しい。

もともと山座同定に励んでいたところに入って来た草木の特定。のみならず、ときどき鳥の特定も入る。奥地の駅の横の公園の桜に来てたこの鳥は、

ほっぺたが黒いからスズメでしょうね。それに対し、こないだ錦糸町公園で見たコレは、

嘴が黄色いからムクドリ。大勢でギャーギャー鳴いてうるさいヤツ。

私も楽器をやろうか、朝ドラで見たジャズもあさイチで見たスカパラオーケストラも恰好良かったからそういうのを…とも思ったんだけど、こんな具合に年がら年中特定作業に追われてとてもじゃないが時間がない。だからやめておこう。