拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

プログラムの色は独断と偏見

2021-07-31 10:46:15 | 音楽


私は、感染対策をしっかりとったうえで、できるものはやる、という考えであるから、オリンピック開催には賛成である。アスリートがもたらす感動はさぞかし人々の免疫を向上させていることだろう。挫折を経た復活劇にも感動するし、互いを称え合うアスリートの姿も感動的である。こうやってアスリートが世界を一つにするんだから、今回、オリンピックの標語に加えられた「together」は伊達じゃない。十分、開催する価値があったというべきだ。社説でオリンピック中止を主張した某大新聞も、スポーツ部の記者が今回のオリンピックの価値を書いている。考えが変わった?それとも社内の多様性?もっとも、この新聞社は、そういう社説を書いておきながらスポンサーを降りなかったから、もともと首尾一貫していなかった。首尾が一貫しているのは某政党。以前、私んちの周りを練り回って「オリンピックを中止させましょう」と鼻息の荒かった街宣車が最近来なくなって、どうしたのかな、と思ってたら、今でも国会で「中止しろ」と言っている。日和らないところは見上げたものだ。だが、野党の立場だから言えることでもある。政府がオリンピックを何が何でもやりたかったのは、とどのつまり、是非ともやらせてくださいと世界にお願いしといて今更自分からやめるとは言えないからではないか。野党も、自分がオリンピックを招聘した立場だったら、中止しろと言えたかどうか。え?そもそも招聘なんて絶対しない?それは失礼しました。さて。ワタクシは、とりあえず運動はしないが音楽をする。ソロ会はもう目の前。プログラムも今さっき作り終えた。プログラムの紙の色は、ワタクシが独断と偏見で選んだものである。作り終わってから、「ソロ会第1回」にしとけばよかったかな?と思ったが、まあいい。回数が書いてないヤツは第1回である。もし第2回があれば、その副題は「ソロ会の逆襲」、第3回は「ソロ会の帰還」にするつもりである。これも幹事の独断と偏見である。

チコちゃんとキヨエ=ボッチとキーコ

2021-07-30 19:03:05 | 日記
思わず見入ってしまうバドミントンだが、実は、この競技について私には甘酸っぱい黒歴史がある。小学生のときから足が速かったので中学は陸上部に入ろうと思って、親友のキーコに一緒に陸上部に入ろうと誘ったら、ただ走るだけなんてつまらない、それよりもバドミントン部に入ろうと逆に誘われて、自己の確立していない私はそちらにつられてバドミントン部に入ってしまった。そして、2週間でやめて陸上部に移ったのである(2週間でやめたのは大学の某有名オケもそう。こっちも黒歴史である)。その親友の「キーコ」というのはニックネーム。男の子である。なんでそんな名前か、というと、当時、「ロボタン」というギャグ・ロボット・アニメを放送していて、そこにいつもおしゃぶりを咥えている「ボッチ」と九官鳥の「キーコ」というキャラクターが登場する。で、ボッチが私でキーコが親友だったわけである。今、「ボッチ」は「独りぼっち」の略称であるらしいから、あまり良い感じはしないが、当時、「ボッチ」は人気のニックネームで、同学年に私ともう一人「ボッチ」がいて、そのボッチはH間さんという女の子だったが、私が彼女のニックネームを盗ったと言ってしばらく恨まれていた。私は、自らそう名乗ったわけではないから「盗った」はえん罪である。そのH間さんは、私の実家の南側に広がる森林を切り開いて造成されたおハイソな中山団地の住人で、ニックネーム盗用疑惑が起きる前は、私と仲良しだった。小学校高学年のとき、人前でハグをしたこともある。ところが、運悪く、ハグのシーンを近所のおばさんに見つかり、彼女の親にチクったのだろう。うちの母が、お前、あの子に何かしたのか?あそこんちのお母さんが口をきいてくれなくなった、とぼやいていた。なお、私がH間さんの次にしたハグは、最近、H美女としたハグである(ウソである。H美女とハグをしたのはホントである)。H間さんは、その後、美大に進んだ。大学のとき、免許とりたての私が親から3万円で車を買ってもらい、そのボロ車でぶいぶい言わせていたとき、中山駅近くで帰宅するH間さんを見つけて家まで送ったのが会った最後である。そう言えば、おしゃぶりを咥えたボッチと九官鳥のキーコの関係は、今、一斉を風靡している五歳児のチコちゃんとカラスのキヨエの関係とよく似ている。その「ロボタン」の主題歌を最近思い出して、その歌詞をドイツ語に訳してみた。途中でロボタンが「えっへん!」というところを「E-chen」にしたが、これでは「エーヒェン」である。

♪今は幸せかい?はーい!

2021-07-30 09:26:28 | 音楽
順風満帆で来てメダルをとりました、なら、さほど感動するものではないが、多くは挫折を経験したうえでの逆転人生でメダルをつかんでいる。だから、ワタクシのようなどん底にあえいでいる者は勇気をもらう。免疫もさぞやあがっていることだろう。(テレビでの)オリンピック観戦は感染予防に効果的である(シャレである)。挫折を経験したといえば、水泳の池江選手もそう。大病のニュースが流れたとき、池江選手が東京五輪に間に合うと誰が思ったろう。その泳ぎはメダルに関係なく感動的だった。さて、池江選手が出場した混合リレーは、男女二人ずつがチームになり、誰が何番目を泳ぐかは国によってまちまちだから、男女が隣同士で泳ぐことがある。競馬をやる私は、常々、人間の場合、競技が男女別に分かれているのがちょっと残念だった。球技の混合ダブルスは以前から男女が打ち合っていたが、スピードを競う陸上や水泳の場合、それから柔道等の格闘技もそうか、男女が直接戦うことはなかった(男女6歳にして席を同じくせず?)。ようやく、今回、そういう光景を見ることができた。ジェンダーフリーの浸透だろうか。そういうことで言えば、競馬の世界は相当先を行っている。牡馬と牝馬が同じレースを走るなんざ日常茶飯事。それどころか、この数年、ビッグレースのほとんどを勝つのは牝馬である。アーモンドアイが引退した後もそう。思い返してみれば、ウォッカ、ダイワスカーレット、ジェンティルドンナあたりは、牝馬の地位向上にがんばっていた世代である(ご本人(馬)には、そういう意識はないが。因みに、私がジェンティルで好きなのは牡馬に体当たりするようなガッツである)。そして、アーモンドアイで牝馬の優位が当然のこととなり、今のクロネジェネシスに至る。もともと、馬のような草食動物は牝も速い、なぜなら、もし牝が遅ければ牝だけライオン等に食べられて牡ばかりになり、その種は絶滅しただろうから、という人がいた。それにしても、クロノジェネシスは真に強い。わが愛しのジェンティルドンナは重馬場は苦手だったし、アーモンドアイは走れる競馬場が限定されていた。しかし、クロノジェネシスは、どの競馬場でも、どんな馬場でも走る。ところで、冒頭、私はウソをついた。私が「どん底人生」などと言ったら、ほんとに辛い生活を送られている方に失礼である。もちろん、23区でもっとも地価の安いところに住み、最寄り駅まで自転車で20分こがなければならない私は貧乏には違いないが、それでも、ブランドモノのオーボエを買った(中古で市価の4割の価格ではあるが)。よい音楽友達にも恵まれている。♪いまはしあーわせかい?……って歌があった。はいな、幸せですとも。だが、ホントは口に出したくないことだが(書いてる分には口には出してない)、20分チャリをこぐのが辛くなってきた。認めたくないが、歳はそこそこアルトである(「アルト」は「高い」という意味である。アルトビールは上面発酵のビールだし、声のパートのアルトはテナーより高いという意味である)。なお、♪いまはしあーわせかい?と歌ったのは佐川満男。いい役者さんになったなー(感想)。

野獣

2021-07-29 12:16:21 | 日記
男子柔道の金メダリストの多くはテナーである。スポーツマンはもてる。だが、女性の恋愛ホルモンの分泌を促す声は低音だという。では、高い声のスポーツマンと、低い声のオペラ歌手ではどちらがもてるのだろう。もてると言えば、「姫」というニックネームのついたカザフ美女は、陸上の三段跳びの金メダリストで、競技中のお姿はやはり姫というよりアスリートである。メイクやファッションで人の見た目は変わるんだなー。バレーの迫田選手も、柔道で「野獣」と言われた松本薫選手も、スタジオでのいでたちは大変チャーミングである。私も変わるだろうか。だが、メイクやファションと言えば、私の想像の及ばない世界。だれか、私を着せ替え人形にして飾ってみない?人形といえば、野獣・松本薫の等身大の人形を使った柔道の解説はとっても面白くてよく分かる。そう、今回、解説陣も充実。ソフトボールは、13年前の金の再現だったが、同様に、宇津木妙子さんの解説も13年前の再現である。私、宇津木妙子さんは、ソフトボールの監督の宇津木麗華さんを養子にした、だから同じ宇津木だと思ったら違うのね。宇津木麗華さんは日本に帰化するとき尊敬する宇津木妙子さんの名字をもらったんだってね。その解説陣の中に、体操の塚原さんがいる。私にとって、「塚原」と言えば、「月面宙返り」の塚原光男さんで、今の塚原さんはその息子さん。息子さんも引退して解説をしてるんだから、私もいつまでも青二才のつもりだったのに実際は結構長く生きてきたわけだ。美女選手といえば、女子バレーのセルビアのボシュコヴィチ選手こそ絶対的エースの名にふさわしい。セルビアの得点のほとんどはこの人がたたき出したもの。だが、その美女ぶりは、かわいい系美女ではなく、美人系美女、つまりちょっと怖い感じだ。こういう怖そうな人こそ、実は、付き合ってみたら、優しくて可愛いとか……いやいやそんなに甘いものではない。怖そうな容姿は実際に怖いからである。ゴジラもキングコングもなぜあんなに怖い顔をしてるかと言ったら実際に怖いから。猫だって、狩りをする外猫の人相ならぬ猫相はこわい。他方、家猫は、外猫がする狩りに相当するのが人間に甘えることだから、猫相がよくなるのである。野獣・松本薫さんも、金メダルをとったとき(勝負をしてたとき)の顔は怖かった(でも、当時から、実は可愛いんだよ、という噂があった)。

ワサビ

2021-07-28 10:29:55 | 日記
私が足立区民になったのは30年くらい前。当時、バスに乗ると、外国人(東洋系、西洋系を問わず)ばかりで、ここはどこの国?と思った。後年、日本にいるドイツ人に聞いたのだが、東京の東、足立区のあたりは地価が安いから家賃も安いという噂(=真実)が外国人の間で広まっていたという。だから、多くの外国人が足立区に住んだのだ。そして、日本人と恋に落ちて子供がたくさん産まれたのだろう。今や、日本選手といっても、一見してそのルーツはインターナショナル。あのときバスに乗ってた人達の子供もいるかもしれない。このことは、種の保存の見地からも合理的。だいたい、雌雄に分かれて遺伝子の組合せによって子孫ができるのは多様性を求めたからである。かりに、今いる人間の遺伝子がスターウォーズのクローン戦士のように一種類だったら、一つの疫病によってあっという間に全滅するかもしれない。それに、そもそもの日本人だって、北方系、大陸系といった複数のDNAの混合体である。因みに、私は、戸籍にバツが付いたとき、次の相手はドイツ語をしゃべるイタリア人と決めていた。最近は、千一夜物語の影響で、ドイツ語をしゃべるイラン人にも興味がある(近いところで、ドイツ語をしゃべるトルコ人は結構いる)。そう言えば、なんかの番組で、イランをひっくるめて「アラブ」と言っていて、私、え?イランはアラブじゃないよな、イランはインド・ヨーロッパ語族でアラブはアラビア語族だよな、と思ったら番組後半で訂正していた。こないだの開会式を見てからは、ドイツ語をしゃべるカザフスタン人もいいな♥と思った。話は変わって(引き続きオリンピックネタ)、自転車のクロス・カントリーの試合を見てたら、コースのあちこちに現地の伊豆らしい名前が付けられていて、その中に「WASABI」があった。なるほど、ワサビと言えば伊豆である。そのことを知ったのは、朝ドラ「青春家族」。橋爪功演じるお父さんが妻に無断で伊豆のワサビ田を買う話である。急勾配の斜面にあって、近くに清流が流れていた。自転車コースの「WASABI」も急勾配で、なるほどと思った。ドラマでは、ワサビ田の売値が1,000万円という破格値だったので橋爪父が飛びついたはいいが、整備するのにさらに1,000万円かかり(購入費と同じくらい整備費がかかるのは、中古の楽器を買ったときのあるあるである)、橋爪父は、妻と共有する自宅に抵当権を設定するため「登記書」を勝手に持ち出すのだが、「登記書」という言い方はない。一般に「権利証」「登記済権利証」である。ドラマでも途中から「登記済権利証」に直っていた(なお、抵当権設定のためには、妻の実印と印鑑証明書も勝手に持ち出しているはずである)。因みに、このドラマでは、橋爪父は遥クララ演じる芸者と浮気をする。私の記憶にある限り、朝ドラで浮気を描いたのはこのドラマが最初である。私は、そのシーンで思わず「きゃー」と叫んだ。自転車競技の話に戻る。急斜面を自転車で登るのは見るからに大変そう。多くの選手が降りて押していた。中山の丘の上にあった実家にたどり着くのに、途中で自転車を降りて押していた昔を思い出した。そう言えば、水泳で金をとった選手が「最後、止まった」と言っていた。もちろん、ぴたっと止まるわけではない(そうだったら金メダルはとれない)。止まっているかのようにきつくなるということである。競馬でもよく「(馬の)脚が止まった」という表現を使うが実際に止まるわけではない。だが、馬以外でホントに止まったのを見たことがある。ヴァラエティ番組で、いろんな動物が競走したのだが、ラクダだったっけ、ものすごいスピードで走っていたのが、いきなりがくっとなったと思ったらビクとも動かなくなった。ラクダのONとOFFの切り替えの速さにびっくりした。そのレース(?)で優勝したのはポニーのナリタブラリ(!)アンである。因みに、うちのワサビは、ワサビ田のワサビではなく、「サビ猫」からとった名前である。国際映画賞をとった「WASABI」っていう北野武監督の映画もあったっけ。

ジャボチンスキー

2021-07-27 11:17:06 | 日記
毎朝ごはんをあげてる相手は私自身と猫とベランダのパクチー(パクチーのごはん=水)。雨の日はパクチーにあげなくていいから一手間省ける。今日は台風で雨。NHKのアプリで雲の動きを見られるのだが、いつもは雲が左から右に動くのに逆になってるのは台風だからだろう。午後にはやむ時間帯がありそうである。さて。日本選手は日本国民から多大な応援を受けられるんだから外国選手を応援しようか、と思っていた私は大事なことを忘れていた。メダルをとった選手が口々に「このような場を設けてくれて感謝」と言っているので思い出した。日本選手は国内でもアウェーだった。オリンピック反対の声(「命が大事」という錦の御旗のもと、その声は大きい)を聞いて、選手は、そんなことは決してないのに自分たちのせいみたいに感じてるのだろうか。だったら、やはり日本選手を応援しよう。でも外国選手も応援しよう。スケボーの選手達は、ライバルが失敗すると我が事のように悔しがるという。えらいねー。順位ではなく、互いに素晴らしいパフォーマンスを披露することが大事なのだね。そのスケボーで10代の選手が金と銅。未成年者が法律行為をするには親の同意が必要だが、スポーツは親の同意がなくてもできる。そもそも、運動という事実行為は、親の同意がないからと言って取り消しようがない(因みに、来年の4月から成人年齢は18になる)。そうした若い選手もいれば、ソフトボールの上野投手のような大ベテランも健在。女子バレーの鉄腕エリカも大ベテランである。私、もう20年近く前になるのだろうか、メグカナ・ブームのときよく女子バレーを見ていて、当時、吉原選手という大ベテランのキャプテンがいて、そこに入って来た高校生の木村沙織選手が吉原選手のことを「お母さんみたい」と言っていた。そのように子供子供していた木村選手がいつの間にかキャプテンになり、そして現役を引退し、今大会では解説をしてる。え?ご結婚あそばしてるの?「時は流れる」だなー。もーっと昔の話をしよう。重量挙げの重量級の選手こそ絵に描いたような「力持ち」だが、その歴代の「力持ち」の中で、私の記憶に深く刻まれた名前が「ジャボチンスキー」。前回の東京大会とメキシコ大会の金メダリストである。とてつもない巨漢というイメージだったが、それは当時の私が子供だったからで、今見ると、イメージよりもずっと締まっている。パヴァロッティの方がよっぽど巨漢である。10代のスケボー選手に戻る。インタビューで、上手くなるコツは?と聞かれた銅メダルの選手が「毎日やること」。そっか。楽器も寝て上手くなろう、などと虫のいいことを言ってないで毎日少しでもすることが大事なのだな(と言っても、どれをやるかをという選択の問題がある。ソロ会を目前に控えた今は断然クラリネットである)。未成年者に頭を垂れる、一回りして子供に戻ったカンレキ過ぎのワタクシであった。

見せております!

2021-07-25 08:23:43 | 日記
開会式で、コンゴ選手団が登場したとき解説者が「昔の国名はザイールだった」と言ったが、もっと昔(私が小学校で習ったとき)はコンゴだった。「多摩川駅」が昔は「多摩川園前駅」だったが、もっと昔は「多摩川駅」だったのと同様である。そっか、(移動ドで)♪ド、レ、ミ、ファ、ソッ、ドー、(ン)シーララーソ(ン)♯ファーラソッミー……てよく聞くけどゲーム音楽だったのね。ゲームとゴルフにはまったく疎い私。開会式の音楽といえば、直前にクビになった人がいたよね。ホロコーストを揶揄したのは……これはまた別の人か。ホロコーストの揶揄と言えば、大昔、三人組のある音楽ユニットが、コンサートにナチスの制服を連想させる衣装で登場した。私は嫌悪感を覚えたし、世界に通用すると言われたこのユニットがそんなことをするのにがっかりした。今回のクビだ辞任だって騒ぎの原因も大昔。カラヤンだって、ナチス党員だった過去のおかげで、戦後もアメリカで煮え湯を飲まされた。だったら、このユニットだって非難されておかしくないのだが、そういう声はあがらない。メンバー(特にそのうちの一人)が超大物だから、と言うのなら不公平である。さて、オリンピックの熱戦を見てて、私、歳をとったのだろうか、妙にうるうるしてしかたがない。特に、三宅宏実選手については、メダルなんかどうでもいいから、神様、一回だけでも挙げさせてあげてと思った。なんてったって、私が物心がついて最初に見たオリンピックは1964年の東京五輪。そして、その大会で鮮明に覚えているのは、三宅選手の伯父さんの三宅義信選手が表彰台の上で、金メダルを高々と掲げ、アナウンサーが「見せております、見せております!」と絶叫したシーン(あと、閉会式で五輪の旗が降ろされるシーンが寂しかったことも覚えている)。大学の体育で重量挙げを選択したのもその影響である(授業でも体重別に分けられるのだが、私、1年間で激太りしたせいで、重量級が軽量級で楽に勝つみたいな状態になった。先生からも「楽勝だね」と言われた)。なもんだから、三宅宏実選手を応援していて、今回、(多分)最後の競技になるということで関係者ではないのに感無量だったのである。コンゴじゃなくて今後、三宅宏実さんがコーチとしてオリンピックに登場したら、その育てた選手を応援するんだろうな。「応援」と言えば、まあ、三宅選手についてはそうした応援する理由があるのだが、一般に、日本人だから日本の選手を応援する……というのはどうなんだろう。と思っている。だって、日本は、このコロナ禍にかかわらず多くの国からやってきた選手の皆さんに「ウェルカム」と言った。「ウェルカム」と言っておいて、負けてくれ、と言うのは筋が通らない感じがする。だが、身内が応援しなくて誰が応援する?最後の最後に味方になるのは身内だけ(普通は)。タケシさんが講談社を襲撃したとき、「ウチのおふくろは、死刑にしてくれって言った。ひどいばばあだ」なんて言ってネタにしていたが、本心のはずがないのは誰でも分かる。まあ、対戦相手の母国の人は対戦相手を応援してるんだから、こちらも日本人を応援してバランスがとれるということか。だけど、「コソボを代表して来ている」なんて聞くと、あのコソボから!大変だねー、と思って応援したくなる。柔道でメダルをとった日本選手の決勝の相手は高身長のイケメンだったから、こっちを応援してた人もいたんじゃないかなぁ。このような熱戦が繰り広げられている舞台裏で、オリンピック賛成派と反対派の直接対決もあった模様。相当に激しく組み合ったようである。ただ、どちらの派であるにしろ、敵を罵るときはマスクを付けてやってちょうだいね。

トーチから直接点火したのが良かった。ON砲が登場したのも良かった。

2021-07-24 12:35:17 | 日記
なにが良かったって聖火台での点火方法。ここのところ、導火線に点火するとか、遠くから矢をはなって点火するとかの奇抜な方法が流行だったが、私は、1964年の東京五輪のときのように、シンプルに、聖火台にトーチをかざして点火する方法が見たかった。それを見ることができた。聖火台は宇宙船のような奇抜な形をしていたが、点火は、大坂なおみさんがトーチをかざして行った。シンプルであったが、感動的な開会式だった。以下、私なりに気づいたこと(あるいは分からないこと)を徒然に。その1。最初の方の国旗入場のときの音楽は、クラリネットとオーボエのソロが交互に出てくる曲だったが、あれは何の曲だっけ。その2。ミーシャの君が代独唱はよかった(ブレスが1小節ごとになったのはやむを得ないか)。伴奏が、いつも聞いてるやつ(「ちよにやちよに」のところの低旋律が♪ドーミーファーミファ、♯ファーソーレ♯レミ)と違って、新鮮だった。前半のパフォーマンスに流れた音楽も、日本の伝統音楽と洋楽がミックスした不思議なものだった(よかった)。その3。選手入場はアイウエオ順。ところがア行の中にアメリカがない。その後、イギリスが「えいこく」で登場したから、じゃあ、アメリカは「べいこく」なんだな、変なの、と思ったらヘ行でも出てこない。まさか見逃した?と思ったら、今後の開催国ということで最後の方に出てきた。国名は、普通に「アメリカ合衆国」だった。国名と言えば、最後に登場した日本について、アナウンスは「ニホン」。え?正式国名は「ニッポン」じゃないの?それから、リベリアが、アメリカの奴隷解放によって解放された人達が建国した国だということを初めて知った。そうか!だから「リベリア」(自由)か!その4。そのニホンの選手は行進しながらびょんびょん飛び跳ねたりしてなかなか自由。半世紀前は、一糸乱れずにザクザクと行進した国である。それから、他の国の選手と同様、スマホで写真を撮ったりもしている。昔、行進中に「携帯」(スマハはなかった)で写真を撮って懲罰にかけられた選手がいたことを思えば、この点も様変わり。後で聞いたら、やはり「スマホ禁止」だったのだが、選手が守らなかったんだと。この点も様変わりである。その5。ネットで大騒ぎの「カザフ美女」については、音楽に使われたゲームを知っていれば、登場のタイミングも絶妙で相当に盛り上がれたらしいが、私は、残念ながらゲームには無知である。その6。各国の旗手が身にまとう民族衣装が綺麗だった。今回、妙にファッションに目がいった私である。外国選手のユニフォームが桜をあしらったりしてると、気を遣ってくれてありがとう、よくぞ来て下さいました、と言いたくなった。その7。だから、橋本聖子会長が挨拶で「日本にようこそ」と言ったことに賛同する。会長がこの人に変わっててよかった、路上キスくらい何だ、私なら、いくらでもしていただきたいと思った。その8。私は、アンチ・バッハ会長ではないが、あのスピーチは長すぎると思った。最後に天皇に開会宣言を依頼するとき「エンペラー」と呼びかけていたのを聞いて、そうか、天皇は「エンペラー」なんだよな、とあらためて思った。その他、聖火ランナーにON砲(と言って分かる?)が出てきたのもよかったし、オリンピック・マークを表現するパントマイムも良かった。

ルメールが来て大当たり!

2021-07-23 07:22:07 | 音楽


ルメールが来て大当たり、と書くと、ルメール騎手が乗った馬が優勝して馬券が大当たり、のようだがさにあらず。ここでの「ルメール」は、オーボエ三大メーカーの一つ、マリゴー社のスチューデント・モデルのブランド名である。スチューデント・モデル(学生用=廉価品)と言っても、新品は50万円くらいする。それをネットオークションで19万8,000円で落札したのだ。「落札」と言っても、入札者は私だけ。売主が設定した最低価格に誰も入札しなかったので私が落札できたものである。だが、ネットオークションってやつは、とりあえず自分が最高価をつけていても、終了間際になって他の人が最高価をつけてかっさらっていくことが多い。実は、今度こそはネットではなく、実際に店頭で吹いてみて良かったら買おうと決心していた私が再びネットに注目したのは一つ前のオークションである。やはり三大メーカーの一つであるロレー社のものの入札価格が私が気づいた時点で6万円くらい。市場では70万円くらいする一品である。この値段だったら、たとえハズレだったとしても傷は小さい。また売ればいいし。と思って、終了1分前にそれまでの価格にちょっぴり色をつけて入札。その瞬間は最高価申出人。ところが数秒後、別の人が私の価格にさらにちょびっと色をつけて入札。残念、今回は縁がなかったか、と思ったらなんと終了時間が10分延長された。せっかく諦めたのにまたゲームに戻らされる。そして再現ドラマ。つまり、更新後の終了時間1分前に色をつけて入札して最高価申出人になるが、その地位は数秒後に他人に移り終了時間延長。これを何度か繰り返すうちに、あっという間に価格は倍以上にはねあがる。いい加減キリがないと思ってゲームから退出した後、まだゲームに残った人達の間で数時間バトルが続き、結局16万円くらいで落札されたようだ。この一件で、私のアドレナリンに火がついてしまい、次なるゲームを物色したら今回の物件を見つけた次第。私が見つけた時点で入札者はゼロ。それでも、ぎりぎりになったらまたコンペティターが現れ熾烈な争いになるかと思ったら現れず、あっさり私が落札者の誉れを手にしたのである。はたしてモノはどうなのだろう。管楽器は実際に吹いてみないと分からないというのは身に染みている。初代A子(A管クラリネット。お里知れず)は音程が悪かった。二代目A子(いいとこのお嬢)は実は吹奏感がまだしっくり来ない。そして、わが家に並み居る管娘の中でも別格的存在であるB子(B管クラリネット)は、いいとこの出だし、年齢も他の娘達より桁外れに高いからこそ別格なのだが、近年、調整に出したら真ん中のA(実音G)が高くなった。引き取るときお店で吹いたときから感じたのだが、調整者は高名な技術者である。そんな偉い人にいちゃもんをつけることができずに、吹いてるうちになんとかなるだろうと思って持って帰ったがなんともならず、結局、再調整に出してようやく落ち着いた。さあ、そして先代O子である(もう先代になってしまった)。ウチに来たときは、私はオーボエに触ったことすらなかったからいいも悪いも分からない。だが、なんとなく曲らしきものを吹けるようになってみると、真ん中のドがえらく高い。調整に出して一瞬直ったがすぐ元に戻ってしまった(調整者から、音が狂いやすい楽器だと言われた)。だから「まともな」オーボエが欲しくなり、そういういきさつだから今度こそ実際吹いてみて、と思ったわけだが、結局試奏なしにゲット。賭けである。さあ、どうだ!? 見た目は美品である。吹いてみる。おおっ、おおっ……感激のあまり声が出ない。でも、オーボエからはしっかり音が出る。そして、ドが高くない!賭けに勝った。大当たりであった。さて、ルメ子を吹き散らしたいところであるが、とりあえず、ソロ会のために今はB子に専心。その後にしよう。ただし、F子の出番も控えている。因みに、別格のB子には後輩の2代目がいる。クラリネットで復活しようと思ったとき、まさか40年前の楽器は使えないだろうと思って、お里知れずをポチったのである。お里知らずでも馬鹿にしてはいけない。中学の吹奏楽部あたりでは十分使える性能を備えていた……が、リガチャー(リードの留め金)だけがダメ。そうだ、初代のリガチャーを流用しよう。と思い、カビで真っ青になってるかも、とおそるおそる初代のケースを開けてみたら、なんと昔のまま。まさにスリーピング・ビューティであった。そして吹いてみると、全然いける!ということで、2代目は、来たそばから二軍で冷や飯暮らしをしているのである。あと、二軍にいるのは初代A子と今回二軍落ちしたO子。おっと、忘れちゃいけない、ケガをして療養中の初代弦子もいた。女王B子よりも、この初代弦子の方が古参である。そうそう、さらに上がいた。最近「発掘」した初代リ子こそが最長老である。

あたし、オトコなんです。ゴジラを見て、ケバブをいただくの。うふ♥

2021-07-22 19:14:54 | 日記


千葉県ではマンボーの地域を除き、ちゃんと感染予防対策をとっていると認定されたお店については、時短だとか酒類提供禁止とかの規制をしないそうだ。「一律の規制には限界がある」と知事。へー!こういう知事さんもいるんだ!最近、千葉づいているくせにやっぱり千葉県民ではないから、一都三県の知事さんがテレビに映ってるとき森田知事の位置に若い人がいるなー、そういえば森田知事は任期満了って言ってたなー、くらいの知識であったが、しっかり認識しましたぞ。そうかと思えば、許認可権をちらつかせて酒販店に圧力をかけた大臣もいた。国家の強権発動。これはアウト。あの大臣はそう言うことを言う人じゃないと思ったけどな。新規感染者数を抑えることで頭がいっぱいなのだろう。お疲れでもあるのだろう。どんなに優秀な人でも何日も寝てなかったりするととんでもないことを言ったりやったりする、と元官僚の方がおっしゃてた。因みに、元知事の森田健作さんは、大昔、学園ドラマの中で、しょっちゅう「お~い、ヨシカワくん」と言っていた。「ヨシカワくん」は、ドラマの中の前知事のガールフレンドである。このドラマのタイトルが「おれは男だ!」。ジェンダーフリーの現代には合わないドラマ名である。ワタクシも、アルトを歌っているからというわけではないが、オトコっぽいのは好きではない。宇能鴻一郎先生ばりに「あたし、オトコなんです」の方が好きでなんです。うふ。さて。ゴジラ映画の新作=ゴジラVSコングが公開されて20日を過ぎた。ゴジラとスターウォーズを映画館で見ることが私の人生の決まり事の一つである。だが、早く見ないと映画館で見れなくなってしまう。よし、今日、決行しよう。ごめんね、自営業で。みんなが働いてるときでも時間を作れるの……と思ったら、なに?今日は休日?じゃあ、なにはばかることはなかった。席は一人置きだから気兼ねない。で、中身だが、ネタバレになるから一言だけ。ゴジラとコングのバトルは、千秋楽の白鵬と照ノ富士の一番のようだった。ここに来たら帰りにケバブを買って帰るのも人生の決まり事の一つ。ケバブを知ったのはドイツで。ドイツにはトルコから働きに来ている人がたくさんいるから、トルコ料理のケバブは町のあちこちで見かけた……と思ったら、いつの間にか東京でもそこかしこでケバブを見るようになった。朝ドラ「あまちゃん」にも、上野(だっけ?)で、まめぶを売ってる横でケバブを売ってるシーンがあった。ということで、これからケバブ。そうそう、その前にルメールが来て(騎手ではない)、音がばっちりで大喜びだったのだが、その話は次回。


副反応/O姫/美女の連弾!負けずにがんばろー!

2021-07-21 18:19:31 | 音楽
ワクチンを打ちたくて打ちたくて仕方がなくても早く打てるとは限らない(正確に言うと「打つ」のではなく「打ってもらう」。だからドイツ語では「lassen」を使い、「Ich lasse mich ウッツィーレン」となる)。今日、ようやく1回目。足立区の集団会場(区の体育館)は、混んでもなく、ガラガラでもなく、実にスムーズな流れであった。全然痛くないと聞いていたので「チクっ」ともしないと思ったら「チクッ」はあった。だが、知らないうちに打たれていたら気づかないだろうレベル。それより、炎天下に会場まで片道20分チャリを漕いだ方が応えた感じ。帰りにサイゼリヤに寄ってドレッシングを買う。ん?サイゼリヤ・ワインをテイクアウトできる?そういう紙が受付に貼ってあったので、よし、買って帰って写真をブログに載せようと思ったら売ってないとのこと。なぜ?在庫切れ?いや、酒はテイクアウトもダメなんだという。なんというナンセンス、これじゃホントの禁酒法である。さて、帰宅して副反応は出るだろうか。あれは若い人に出るというから、ほんのちょっとだけ若くない私には出ないだろう、と思っていたらあなた、打った側の肩にまさかの筋肉痛!出た、副反応!ほんのちょっとだけ若くなくはなかった!それに、副反応が出るのは免疫がめきめき作られている証しである(ちょっと早すぎる?)。さて、オーボエのことである。箸か棒にはかかりそうなので、まともな楽器が欲しくなった。管楽器は個体差が大きいから、今度こそは絶対実物を店先で吹いて決めよう、と決心した……のもつかの間、やはりオークションに目が行く私。まるで、もう二度と旅に出ないと決めながら7回も旅に出たシンドバッドである。私のことをシンドバッド・イージマと呼んどくれ。だってね、こないだもお茶の水を歩いてみたけれど、店頭のやつって中古でも新品の7,8割の値段がするだもん。それがオークションとなると、半額以下で手に入る。ということで、ええとこのお嬢(しっかりしたメーカー品で定価が50万円位)を20万円弱でゲットした。家柄では、B子とA子に続く三人目のお姫様である。さて、この姫が来ると、せっかく1軍でがんばろうとしていた初代O子は二軍落ちということになる。実は、ほかにも、二軍でくすぶっている馬娘ならぬ管娘が複数いる。どうなのだろう。このままウチで二軍でくすぶっているよりも、新天地に向かわせた方がいいのだろうか。ほしい方に差し上げるとか、あるいは、私がオークションに出品するとか。活躍できるところがあれば、売値などは1円でもよい。因みに、O子……いやいやO姫がふさわしい(O嬢だと「ぶってマゼット」の世界になる)、そのO姫が来ても、当面、私ががんばらなければならないのはクラリネットである。来たるソロ会でのオーボエとピアノとのセッションに私は燃えまくっている。だから、がんばってたくさん寝ている(寝ているうちに脳が成功体験を増幅すると聞いたので)。参加者もみな燃えている様子(同様に寝まくってはいない様子)。今日、明らかになった話だが、K鍵盤美女とY先生美女が連弾をやるんだと!すごい!負けずに僕らもがんばろーね!あっ、一つ言っとかないと。文中で「ウッツィーレン」と書いたのは「impfen」ですから。

デスです

2021-07-21 06:17:12 | 音楽
昨日の記事の第1稿には、月光ソナタの第1楽章を♪ソド♭ミ……とハ短調で書いたが、これは間違っていた。正しくは♪♯ソ♯ドミ……の嬰ハ短調(ツィスモル)であった。Y先生美女のご指摘。おお、そうであった。私が1年生のときの高校の吹奏楽部の夏合宿(軽井沢)で、部長が、夕食後、練習場所に集まって、参加者が同じ曲を弾いて競うピアノ合戦をやろうと言い出して、お題がまさに月光の第1楽章。だから、私はこの曲を弾いたことがあるのに間違った。私はホントにテキトーな人間である。そのピアノ合戦の話。エントリーした中で私がトップバッター。拙い演奏が終わり、2番手が音大のピアノ科を目指していたイトーさん。曲も勝手に派手な悲愴の第3楽章に変えて縦横無尽に弾いていたところに施設の舎監が乱入して「夜、音を出すな」。合戦はそこでおしまい。だから私とイトーさんの一騎打ちになってしまった。こりゃ勝敗は火を見るより明らか。私は、衣川で藤原氏の急襲を受けた義経であった(勝ち目はないってこと)。この衣川の戦いで名高いのが弁慶の立ち往生。私が最初に見た大河が「源義経」であり(タッキーが主演のずっと後のじゃないよ)、弁慶は、前年「太閤記」で秀吉を演じた緒形拳の続投だったが、その立ち往生の様子は今でも鮮明に覚えている。それを見た義経が「弁慶、死してもわれを守るか」と言ってお堂に入り、家来が泣きながら外から火を付けるのである。テーマ音楽も鮮烈で、後年、武満徹の作であることを知った。月光に戻る。Y先生美女のご指摘メッセージの中に「2楽章とは同主調関係なんですよね」とある。おお、そうであった。第2楽章は、♭5個=変ニ長調(デスドゥアー)。嬰ハと変二は異名同音である。そして、デスドゥアーと言えばデススター。いみじくも、昨日の記事ではデススターについても書いている。スターウォーズの第1作(エピソードⅣ)では表面の排気口から爆弾を投入されて爆発したデススターは、第3作(エピソードⅥ)では、中に入り込まれ、中央部の原子炉に打ち込まれて爆発したのである(宇宙戦艦ヤマトの劇場版第3作にそっくりのシーンがあった)。そして、最新第9作では、近くの星に墜落したデススターの残骸が登場する。因みに、「デスドゥアー」と「デススター」をからめるネタは日本だから通用するネタである。前者の「デス」は「des」であり、後者の「デス」は「death」だから欧米人の耳には全く違う音に聞こえるものである。その「デスドゥアー」=変ニ長調。大好きな調で私にとっての名曲ぞろい。例えば、プッチーニの「冷たい手」もそうだし(後半、ハイCが出るあたりは変イ長調になっている)、こないだ某会でめずらしく男になって歌った「カルメン」の「花の歌」もそう。そして、「サムソンとデリラ」のデリラのアリアもこの調である。このアリアこそ、某会で、女として歌いたいのであるが、最高音が下司(♭G)で、絶叫と言うか、悲鳴になってしまうから原調ではできない。だが、頭の中にはDes durで入っているからその調で歌いたいのが本音である。そして、再びベートーヴェンのピアノソナタに戻るが、熱情ソナタの第2楽章もデスドゥアー。これこそ「my favourite piece」で、生涯もっともよく弾いた曲である。さて、今日はようやくワクチン1回目。帰ってから副反応が出なければ、二代目O子(ええとこのお嬢さん)がウチにくることになった話をいたしましょう(予定は予告なく変更されます)。

天才は体に悪い!?

2021-07-20 18:31:26 | 音楽
スーパーでゴーヤーを売ってるのを見て早いなーと思ったら私が後れていた。いつの間にか梅雨が明けて真夏である。ゴーヤーが売られてるのは当然だ。因みに、私がゴーヤーを初めて知ったのは朝ドラ「ちゅらさん」の「ゴーヤーマン」(ゴーヤーをかたどった人形)によって。今では大好きな食材で、今朝、アサイチで言う前からゴーヤーのワタも食べていた(栄養豊富だと言うので)。そのアサイチで、ダメになったお酢の話題のときのBGMがベートーヴェンの月光ソナタの第1楽章(♯ソ♯ドミ‥)。悲しい気分を表したかったのだろうが違う気がした。さて。昨日、運動や楽器の能力は天性よりも反復練習で培われるって記事を書いたら、その後もタモリさんの番組で山中先生が「オリンピック選手の才能というのは、尋常ではない練習を繰り返すことのできる才能だ」と仰ってた。やはり、能力は反復練習によって培われる!だが、誰でもそうした反復練習をすることができるわけではない。それを可能とするのは、厳しい練習が続くと脳幹から出る「もうやばいからやめとけ」という指令に逆らって続けろと命じる前頭葉の指令であり、そうした「反抗的」な前頭葉を持つ人が天才らしい。すると、天才は、かなり体に悪いこととなる。だって、脳幹がやめろと警告をしているのに続けるわけだから。デススターの表面の排気孔に爆弾を落とすため、警告音を無視して突進する反乱軍のパイロットと同じでかなり危険である(スターウォーズより)。楽器と言えば、狭いわが家には楽器がそこかしこに転がっているのだが、もし、私がぽっくり逝ったら大変である。大体、「遺品整理」ってやつは容赦ない。母は、引越のとき、父が実家からもらってずっと床の間に飾っておいたキジの剥製(昔の山梨の家には必ずあった)なども「いらない」と一刀両断。珍しく業者の方が「これ、ホントに捨てちゃっていいんですか」と聞いたくらい(あの業者さん、自分ちに持ち帰ってくれてないだろうか。そしたらキジも浮かばれるだろうに)。キジに対して数十年にわたり母がいただいていた隠された気持ちが見て取れた。そして、今度はその母の遺品の処理だが、妹が宝石をとり、私が洗剤と歯磨き粉とCDをとって残ったものを業者が根こそぎ運び出した。「仏壇捨てちゃっていいんですか」と聞かれたらどうしよう、などと思ったことも杞憂であった。その様子を自分のときに置き換えてみたら、クランポンのクラリネットも千円で買ったプラスチックのリコーダーも十把一絡げ。そんなことになったら死んでも死にきれない(ぼけていなければ)。これはもう、ぼける前に、そうなったときの処分法を考えておかなければ、ということだ。

楽器は寝てる間に上手くなる!?

2021-07-19 19:21:53 | 音楽
大相撲の千秋楽の白鵬は立会いざまに相手の照ノ富士に肘打ちを食らわしたように見えた。その後は、張り手を連発。「張り手」と言えば聞こえがいいが、要は「ビンタ」である。だいたい、白鵬は普段から張り手が多い。ちゃんとした戦法なら下位の相手だってやっていいはずだが下位の力士は白鵬には張り手をしない。なんだか不公平である。先生は生徒をビンタしてもよいが、生徒は先生をビンタしちゃいけないって言ってるみたいである。どちらかと言えば、勝つためになんでもやっていいのは下位の力士なのに、今、なんでもありなのは白鵬である。だが、来場所は照ノ富士も横綱だ。「先生同士」なんだから、遠慮無くビンタの応酬をしてほしい(それにしても、照ノ富士は、いったん序二段まで落ちて、そこから横綱になるんだから、これほどの「逆転人生」はないだろう。奥様のドルジハンドさんもさぞやお喜びだろう。そう言えば、白鵬の日本人妻もお子さんを連れて千秋楽を観戦していた)。スポーツの話と言えば、チコちゃんで、運動神経の良さは遺伝ではなく、もっぱら反復練習で培われると言っていた。特に、成功体験を反復することで運動能力があがるのだという。へー!さらに、時には休息も必要とのこと。自転車の練習でこけてばかりいた子供が一週間休むとすぐ乗れたりするそうだ。休息の間に脳内で成功体験が増幅するそうだ。我が意を得たり!同様の体験を、私は楽器で経験している。練習してもなかなか上手くいかなかったものが、しばらくさぼってからまたやってみると、いきなりできたりする。私は、寝ている間に脳が学習するのか?と思っていたが、まんざらその考えは間違いではないようだ。特に、最近始めたオーボエとフルートは、某会のカンタータに出てくるときだけ引っ張り出して練習するから、間が相当空くことがある。例えば、こないだ吹いたオーボエは、その前1か月間吹いていなかった。最後に吹いて絶望的な気分になったからだ。ところが吹いてみるとさぼってた割には音が出る。で、本番(某会の例会)で吹いた結果、暗澹たる気分になったが、その前は「絶望」だったから「暗澹たる気分」はかなりの「良化」である。そして、次回はフルートの出番である(フルート・トリオのデビューである)。ここんとこオーボエと格闘してたからフルートもかなりさぼっていたのに良化している。やはり、脳が夜、密かに練習していたのだ。因みに、フルートはようやく高いミが出るようになって、ブラームスの1番の第4楽章の「ミーーーレドーソーーー、レーーミドーー」を吹けるようなったが、その後の「ソーーー♯ファレーーー」から先はいまだ「未開の地」である。たくさん寝て、脳に練習をしてもらおう!それにしても、私の脳は、私が寝ている間、デートをする夢を見つつ、楽器の練習もしているのだからご苦労さんなことだ。

サイゼリヤでワインが飲めないのはバッハのせいではない

2021-07-18 18:27:36 | 音楽
IOCのバッハ会長のニュースのBGMにいつもは無伴奏チェロ組曲を使っている番組が、今日はG線上のアリア(管弦楽組曲第3番の第2楽章)を使っていた。思えば、オリンピックをやりたいと言ったのも、コロナ禍でも中止にしなかったのも日本。その日本人からバッシングを受けるバッハ会長の心中は「Warum?」ではないか。今頃も迎賓館で歓迎会が行われていて、国民に自粛を求めておきながら宴会を開くということについてバッハさんに批判の矛先が向かっているが、バッハさんは呼ばれた立場である。そっか、日本人はバッハさんに空気を読め、宴会に呼ばれても行くな、と言いたいのか。だが、ドイツ人に空気を読めと言っても無理である。「行っちゃいけないなら最初から呼ぶな」。これがドイツ人である。それにしても、ラーメン知事さんの立ち回りの上手さは相変わらず。本来、オリンピック関係で叩かれるべきはオリンピックのホスト・シティの長であるラーメン知事さんのはずなのに、いつのまにか、傍観者というか、下手をすると被害者風でもある。先の都議選でもこの人が応援する党はさほど議席を減らさなかったし(病み上がりでも党の応援にはいらっしゃる)。批判は、私が聞く限り、せいぜい、競馬予想家のスガダイのYoutubeの番組の「雑談コーナー」で言ってたくらいである。その競馬だが、母校に因んでワセダインブルーを買おうと思ったが、まさかの締め切り時間切れ。でも、買わないでよかった。それに対し、東京カテドラルで室内合唱団の定演をやったよしみでカテドラルの単複を300円ずつ買ったら2着に来て、300円儲けた。サイゼリヤならグラスワインを3杯飲める……と言っても、現在、禁酒法が施行されているから飲めない。だからサイゼリヤにも行かない。サイゼリヤでワインが飲めないことすらもバッハのせいにされそうな風潮であるが、私はそんな八つ当たりはしません。因みに、サイゼリヤでかかっているBGMはイタリアの歌である(JSバッハがかかることはありえない。サイゼリヤは、一応イタリアンである)。もう一つ因みに、「ラーメン知事」と書くたびに思い起こすのはカリッシミのオラトリオ「イェフタ」のエンディング。哀しみの合唱が鳴り響くのだが、その歌詞が「ラーメン食ーべに」に聞こえる。