拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

別に誰かが欲しいわけではありませんが

2010-05-31 14:32:11 | インポート
朝っぱらから2件、オンラインで登記を申請しました。このところ、登記申請がたてこんでます。この時期でよかった。作問のシーズンにぶつかってたら目もあてられません。昨日のFMリクエストアワーの話の続きです。とにかく、普段、自発的に聴かない曲がたくさん流れていてとても新鮮です。その中でも、サティの「あんたが欲しいの」(ジュ・トゥ・ヴー)、いい感じでした(別に、今、誰かが欲しいわけではありませんが。)。うちに録音はたくさんあると思うのですが(オペラ歌手がアンコールかなんかで、たまに歌いますので)、フランスのシャンソンですので私の守備範囲外でして(私の守備範囲は、ドイツの重いやつか、イタリアのパッパラパッパッパーのどっちか。男女の微妙な心の機微など知るよしもなく、そうしたことを歌うシャンソンはてんで趣味ではありませんでした。)、ほとんどまともに聴いたことはありませんでした。でも、今聴くと、なんかいい歳とって趣向が変わったのかしらん。

シャリアピン・ステーキ

2010-05-30 20:08:55 | インポート
3枚で1000円のステーキ肉を買いまして、2枚は冷凍庫に入れ(こういうことでもしなければ、冷凍庫はがらがらです。)、残りの1枚をこれから焼きます。最近、ステーキを食べる時は、タマネギをみじん切りにして炒めたやつを上に乗っけます。つまり、「シャリアピン・ステーキ」です。シャリアピン・ステーキは、その昔、偉大なバス歌手であるシャリアピンが日本公演を行ったとき、歯痛に苦しんでいたので、レストランのシェフがタマネギの炒めたやつを乗っけたのがきっかけだということを聞いてて、で、私、最近歯痛なんで、シャリアピン・ステーキにしたわけです。たしかに、これだと歯は痛みません。で、今日も、タマネギをみじんにしようっと、たしか半分残ってたよな、と思ったら、なんと、いたんでます。うーん、半分使ってからそうとう日がたってたからなー。話は変わって。何十年かぶりで、FMでクラシック・リクエストを聴きました。いい感じです。知らない曲を聴けるし、知ってる曲も普段聴かない演奏家で聴けるのも楽しいです。オネゲルの曲で、機関車の曲ってぇのがあるんですね、知りませんでした。機関車が動き始めてから停車するまでを見事に描写しています。それから、ルイサダの演奏する子犬のワルツ。ルイサダは、ブーニンがショパン・コンクールで優勝した時、小山みちえさんとともに入賞した方で、そのコンクールのドキュメンタリーをNHKが放送したため知ってました。でも、いかにも、芸術家って感じの優男の風貌で、質実剛健を旨とする(?)私はちょっと敬遠してました。でも子犬のワルツはよかったです。変幻自在な繊細な演奏で(この点は、風貌そのままです。)、特に左手のもたらす音が実に新鮮でした。

魔法使いのお豆腐屋さん

2010-05-29 21:38:47 | インポート
今日、家への帰り道で(私はチャリ)、若い(かどうか近視の私にはよく分かりませんでしたが、声からすると。)女性のお豆腐売り屋さんとすれ違いました。懐かしいお豆腐屋さんの笛を吹いていると思ったら、なんと、「とーーーーふーーーー」と歌?い始めました。これがとってもいい声なんです。合唱団に入ったらきっと活躍すると思えるような美声です。すれ違ってからかなりたっていたのですが、声フェチの私は思わず引き返して、声の主を追ってしまいました。ドイツの昔話に、ある村に不思議な人が現れ笛を吹くと村中の子供達が笛の音につられてどこかへ行ってしまった、というのがありますが、まさにその子供達状態です。で、その魔法使い(じゃなくてお豆腐屋さん)に追いついて、思わず「お豆腐ちょうだい」と言ってしまったら、値段が二丁で350円だと!げーいつもスーパーで買うのは三丁で100円です。思わぬ出費に、ちょっとあせりました。この時の私、津村記久子さんの「ポトスライムの舟」(芥川賞受賞)の主人公のようです(その主人公、いつもせっせと節約してるのに、時たま、思わぬ出費をしてしまって、その金額をいじいじ思い出します。私、この小説にびったしはまりました。)。きっと、おいしんだろー、と期待してます(だって、350円だもん。まだ言ってる。)。それにしても、印象的な歌?でした。私、帰り道、チャリこぎながら思わず「とーーーーふーーーー」と歌ってしまいました。音は、「ソーーーーラーーーーー」です

つくば山麓

2010-05-28 20:38:52 | インポート

仕事で、つくばエクスプレスに乗ってつくばの方に行ってきました。私は車窓の景色が大好きです。餓鬼のように窓にひっついて、外を眺めてます(さすがに、靴を脱いで窓向いて座席に座る、なんてことはしません。でも、いいおじさんが何やってんの?って感じではあります。)。で、ここでも興味はスカイ・ツリー。「流山おおたかの森」のあたりからも見えます(写真)。近くだと、まわりのビルなんかがじゃまになることがありますが、この辺までくると、じゃまをしていた東京のビルなんざ問題になりません。見えるのは、スカイ・ツリーだけです(やっぱり、ずぬけて高かった、ってことですね。)。で、つくばの方に近づいてくると、今度は筑波山が見えてきます。これ、結構面白いです。平地に筑波山(とそれに連なる若干の峰)だけがボンとあって、ほか、山がありません。この点、他の山地とは趣きが異なります。私が短期留学したドイツのフライブルクの近郊にStaufenという小さな街(というか村)があるのですが、ここに電車で向かうと、平原の中にいきなり小高い丘とその上に建てられた砦の跡が見えてきて、これがだんだん近づいてきます。それと(規模は違いますが)同じ感じです。よしっ、デジカメで、と思ったら、なんと電池切れです。これだから、専用電池ってぇのは困るのです。乾電池だったら予備だって持ち歩けるし、地元で調達することもできます。だったらとっとと乾電池式のやつを買えばいいのですが、私の消費マインドは依然冷え切ったままです。某小売大手が最近の消費者の動向を、「生活防衛意識」「節約嗜好」という2文字で表していました。私にもぴったりです。

箱入り娘

2010-05-27 15:58:37 | インポート
猫がタマネギを食べると毒です。ですので、家でタマネギを料理するときは、破片がそこらに散らばらないように細心の注意をします。それから、ジャガイモはパックで買っておいとくと、すぐ芽が出てくるので、料理するときこれをえぐり取るのですが、そのとったやつがそこらに散らばってたりするものなら、私は半狂乱になります。人間にとって毒なら猫にとっても毒でしょうから。とにかく、ニャーが間違って(ニャーにとっては間違いもなにもありません。)口に入れたら大変だってんで、めちゃくちゃ気を使います。なにしろ、にゃーはなんでも口にいれちまいますんで。こないだなんか、1Q84を読んでる私にケメ子がまとわりついてると思ったら、あっという間にヒモのしおりをくっちまいました。そんな具合です。なので、下手なものを出して置けません。で、タマネギの話になるわけです。飼い主は、落ちた物を拾って食べろという教育方針のもと野蛮に育ったのですが、自分の子(猫)は、深窓のお嬢様としておじょーひんに育ててます(その割には、仰向けにごろんちょが好きで、お行儀はよくありません。)。

私は一応男ですが

2010-05-26 12:15:31 | インポート

2ニャーの昼間(ふとんがたたまれている時間帯)の定位置です。写真のようにシーツの中に手をつっこむのが大好きです。時々2ニャーで大げんかしますが、最終的にこの形に収まるというのは、なんだかんだいっても姉妹です。まだうーーーんと小さいときヴォランティアさんのケージの中にいたときから、2ニャー一緒でしたから。そんな2ニャーももう1歳ですので成猫です。そんないい大人でも私が横になるとひっついてくるのは、私のことを母猫(の代わり)だと思っているからだと思います(私は一応男ですが)。ワサビは、たかーい声で「キャッ、キャッ」と鳴きます。ケメ子はもう少し低い声で「ウエーン」と鳴きます(4ニャーの中で「演歌向き」と言われていたトラと同じような鳴き方です。)。

思い出ぼろぼろ

2010-05-25 20:28:37 | インポート

ほぼ真下からのスカイ・ツリーです。

今日、仕事で総武線に乗りました。錦糸町あたりからスカイ・ツリーが大きく見えたのですが、すぐビルに遮られて、デジカメでうまく撮れません。で、どうしても近くで見たくなって、帰りに、浅草橋で降りて、都営浅草線に乗り換えて、ちょっと遠くから徒歩で近づいていこうと思って浅草で降りて、吾妻橋に来ると、もうすぐ近くに見えます。橋を渡って墨田区に入り、アサヒビール直営のビールレストランのメニューの「ヴァイツェン」(ドイツビール)に心惹かれながらも寄り道せず、まっすぐ歩いていくと着きました。東武線の業平橋駅のすぐわきです。やっぱ、近くで見るとすごい!デジカメ越しに見るよりやっぱり肉眼です。ところで、スカイ・ツリーを目指して墨田区内を歩いている途中、大学出て会社に入ってすぐの頃にお世話になった得意先にぶちあたりました。店の前で、その店の人が近所の子供をあやしてます。すぐ分かりました。当時、中学生くらいだったこの店のお嬢さんです。この店の奥さん、私のお祝い事の時、カフスボタンを下さいました。その奥さんとそっくりでしたから。思わぬ「思いでぼろぼろ」でした。

100万ドル登鯉男じゃなくトリオ

2010-05-24 12:20:27 | インポート
久々にCDショップに行ったら(最近は、CDはネット通販でばっかり買ってるので)、村上春樹さんの小説に登場する曲、それも小説に出てくる演奏家のものが大々的に売られてました。例えば、最近話題になった「1Q84」のシンフォニエッタ(小澤征爾=シカゴ交響楽団)、第2巻の第2章に出てきますという注釈まで付いてました。それから、「海辺のカフカ」に出てくる、100万ドル登鯉男(なんで「トリオ」と打ったらこの字に変換するかね。「トリオ」は「トリオ」でしょうが、ワープロさんよ。もう、腹減ったじゃなくて腹立ったもんね。)によるベートーヴェンの大公トリオ!大公トリオはいいですねー。運命とか書いていた時期からちょっとたって、激しさが影を潜めてきた時期に書かれた名曲です。100万ドルトリオによる演奏っていうのも私的には懐かしいです。このトリオ、超巨匠の寄り集まりで、ヴァイオリンは、ハイフェッツ、ピアノはルビンシュタイン、チェロはフォイアーマンです。大昔の人たちで、それこそ、SPレコードの時代です(今売られているCDは、SPレコードの復刻版で、音質は推して知るべし。村上春樹さんがとりあげなければ、CDショップで山積みされるようなことはなかったでしょう。)。私がなんでこのトリオが懐かしいかというと、子供のころ、なんかで読んだんです。なんだったかなー、と思い返してみて、あっ、もしかしたらと思って、堀内敬三さんの「音楽の泉」(父親が持っていたやつで、今手にとっただけでぼろぼろに分解してしまいそうな古い本です。)をめくってみました。「音楽の泉」は今でもAMラジオで放送しているクラシックの番組で、もう何十年も前の大昔から続いています。で、初期の案内役が堀内敬三さんで、ラジオで放送された解説が本になってたのでした。子供の私は、レコードを買えない代わりにその本を読んで、どういう曲なんだろーなーと想像を巡らしていました。読むのは久しぶりです。で、ありました!まさに大公トリオの解説で、その時放送で使ったのが100万ドルトリオのものでした。このメンバーの中で、私が一番レコードで聴いたのは、ヴァイオリンのハイフェッツです。ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキーの協奏曲で初めて買ったレコードは、皆ハイフェッツのでした。もう半端ではない超絶技巧でして、難しくて有名なチャイコフスキーの協奏曲なんか、親の敵をとるような猛スピードで弾ききっちゃってます。この曲、この方の演奏を聴いた後、他の方のを聴くと、ゆっくりすぎちゃって別の曲みたいです。ただ、音はちょっと乾燥した感じです(レコードのせいかなー)。ハイフェッツの超絶技巧ぶりは、映画「カーネギーホール」で見ることができます。

株価も真似をしなくていいのに

2010-05-23 08:07:21 | インポート
キャベツが1玉100円を切っていました。一時野菜が高騰しましたが、安くなりました(キャベツが安くなったからと言って、株価も真似をする必要はないのに。)。お料理熱復活してから食材の値段が自然と頭に入るようになり、高安も分かるようになりました。食費も大分下がり、4月などは、1月1万5000円でした。5月もこの調子で、と思ったのですが、米が底をついたりして、臨時の出費が嵩みます。ってな具合に相変わらずケチケチ生活を送っています。国も、企業も、そして一庶民たる私も、みんなが経費節減です。でもね、経費節減だけでは進歩がありません。国は、経費節減も大事ですが、成長戦略を示してくれないと。日本の企業は気の毒です。法人税からなにからまったく違う条件で外国勢と競争しなければならないのですから。以前出席したある企業の株主総会で、株主の一人が「こんな政治がおかしい日本に見切りをつけて、外国に移転する気はないのか?」なんて質問を社長にぶつけていました。社長さんはなかなかの大人物で、その株主さんの言いたいことは分かるが日本も捨てたものではない、と言ったような含蓄のある答をされていました。そうかと思えば別の会社の社長さんは、ブログで、新政権に期待したがダメだ、中国に出て行く、と怒りまくってらっしゃいました。そんな風に企業にみんな出て行かれたら、われわれが困ります。なんとか、企業が外国勢と対等に競争できるような土俵がしっかり作られて欲しいものです。

ボンドでくっつけたヴァイオリン

2010-05-22 11:02:15 | インポート
「ganz klar」はどこへいっちゃったんでしょう。ドイツが他のヨーロッパ諸国に相談せずに対策発表してますます市場混迷化です。対策にはそれなりの理由があるんでしょうけど、少なくとも、ビニール袋に頭つっこんでぱにくってる猫に等しい市場をなだめる効果はなかったです。ほんとに世界中の現在の指導者たちって、ぱにくってる猫のなだめ方知らないですねー。ヨーロッパは、走り回る猫の後からつかまえようとしておっかけてるみたいだし、アメリカは、猫に喧嘩ふっかけてるみたいだし、日本は見てるだけみたいだし(ホントの猫だったら、見てるだけ、が正しいのですが。)。シューベルトに戻ります。私は、歌ほどにシューベルトの器楽曲は知らないのですが、その中でもヴァイオリンとピアノのためのソナチネはとてもきれいで好きです。有名なピアノ五重奏曲「ます」を思わせるようなメロディーが出てきます。思えば。私が中学生の頃、神奈川県立音楽堂で月1回無料でコンサートが催されていて、私はしばらくそれに通っていたのですが、無料とは思えないすごい演奏家を聴くことができました。中でも印象に残っているのは久保陽子さん(ヴァイオリン)。曲目は、シューベルトのソナチネ(上記)、ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ、フランクのソナタと、豪華ラインナップでして、私は、ヴァイオリン・ソナタの素晴らしさをそこで十二分に味わいました。実は私、ヴァイオリンを独学しました。それはひどい話でして。6年間ためた小遣いで買ったおんぼろヴァイオリンに隙間が出来たときなんざ、ボンドG17(なつかしい!これまだ売ってますね。DIYで見ました。)で埋め合わせたりして。そんなくらいですから、一般的基準から言えば超下手です(推して知るべし)。が、独学の割にと言うことであれば、なかなかです(どうせ、今後人前に披露することはあり得ないから好きなことを書きます。)。

糸を紡ぐグレートヒェン

2010-05-21 09:57:01 | インポート
国外ではユーロ危機に北朝鮮問題。国内では口蹄疫問題。どうして世の中はこう問題だらけなのでしょうか。いただいたコメントにSchubert(シューベルト)の話がありました。私は、オペラを除くロマン派音楽の中では、シューベルトとシューマンが好きです。もともと声フェチですので、シューベルトの歌曲は大好きです。ただ、私はずっと、もっぱら音のみにこだわっていて、詩の意味などはほとんど気にとめませんでした。それが変化したのは、15年くらい前でしょうか。NHKで声楽の神様であるディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウが生徒に歌のレッスンを付ける番組を見たときです。そこで、詩と音の結合を初めて心で感じられて、それゆえにシューベルトがますます好きになりました。詩と音の結合という意味では、シューベルトやシューマンに匹敵するものは見あたりません(歴史上、最大の作曲家とも言えるかもしれないJ.S.バッハは、同じメロディーに、違う詩をあてはめていくつものカンタータを作ってます。ベートーヴェンも、詩的というより器楽的です。)。特に当時私の心を捉えて話さなかったのが、「糸を紡ぐグレートヒェン」です(ちょうど、通っていたドイツ語学校でこの詩がとりあげられ、また、上記のフィッシャー・ディースカウの番組でも取り上げていました。)。シューベルト17歳の時の小品ですが、その世界は、どこまでも内側に向かって深く沈み込み(ベートーヴェンやヘンデルの音楽が外側に拡散していくのとは逆のベクトルです。)、気がふれた(Verrueckt)少女の内面が恐ろしいほど表現されています。当時、多分にVerruecktだった私の心は見事に共振しました。(おまけ)村上春樹さんの「海辺のカフカ」の中で、シューベルトのニ長調のピアノ・ソナタを「天上的長さ」と評している部分がありますが、へー、と思いました。ハ長調の交響曲も、「天上的長さ」と評されてます。シューベルトの器楽曲は、その傾向があるんでしょうかね。リート(歌曲)は、簡潔無比です。

無粋なことを言えば住居侵入

2010-05-20 10:52:43 | インポート
連日、HPに民法最新判例をアップしています。(話は変わって)やった!スター・ウォーズ6部作と劇場用アニメ1作、BShiでハイヴィジョン放送決定ですと。だから、NHKはやめられません(連ドラの放送時間を変えられても、受信料払ってます。)。(またまた話は変わって)昨日、映画「オーケストラの少女」の話題を書いたら私自身が懐かしくなっちゃいました。3Dともハイヴィジョンとも無縁の大昔の(なんてったって、ストコフスキー(指揮者)本人が出演してるんですから。)白黒映画です。それでも心に残るものは残ります。ストーリーは、失業オーケストラのトロンボーン奏者の娘さん(演じるのは、ディアナ・ダービン。)が、有名指揮者のストコフスキーに指揮をしてもらえばオケが立ち直ると考えて奮闘する、というものです。映画の中のいくつかの音楽、印象的です。まず、ディアナ・ダービンが始めてストコフスキーの前で歌う歌、モーツァルトの「Exultate,jubilate・・」(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)、そして、最後の手段とばかりに、ストコフスキーの部屋にディアナ・ダービンが訪れ、「これを聴いて下さい」と扉を開けると、そこには、失業オーケストラのメンバーがずらり(無粋なことを言うと、これ、やばいです。ストコフスキーの家への不法侵入ですから。)。で、「ジャーーーーーーーン。ジャジャジャジャーーーーーーン。ジャジャジャジャジャーーーーーーーン」と演奏が始まります(ジャが並んでいるからと言って、「運命」と決めつけてはいけません。昨日記事にしたリストのハンガリー狂詩曲第2番です。)。ストコフスキーは、最初のうちは演奏をやめさせようと思うのですが、あら不思議、手がもぞもぞ動いてきます。それを横で見ていたダービンがびっくりした表情をするはずです(私の記憶では。)。とうとう、ストコフスキーは楽団の指揮を始めます。とんとん拍子で晴れのコンサートの舞台。演奏終了後、功労者としてダービンが紹介され、挨拶の代わりに歌を歌うことになり、ヴェルディの椿姫から「乾杯の歌」を歌います。ディアナ・ダービンの声は、ストレートでとても好感のもてる声です。中学の時だったしょうか、テレビでこの映画を観た次の日が学校の遠足で、バスの中で私はこの歌を歌った覚えがあります(当時は、私も怖いもの知らずでした。)。

ハンガリー狂詩曲第2番

2010-05-19 10:53:41 | インポート
これまで使っていた洗剤「ニュー・ビーズ」、香りが気に言っていたのですが、「すすぎ1回」「エコ」という言葉につられて、他の洗剤を試してみました。臭いがちょっと・・。身に包むものですし、昨日のクローズアップ現代でも、香りが商売につながると言っていたくらい、香りは重要です。ということで、元に戻しました。ユーロはめためた安いです。ヨーロッパはどうなるんだろう・・・なんて、実は、ヨーロッパの企業はほくそえんでいるそうですよ。ユーロ安はヨーロッパの輸出企業にとって利益ですから。たまらないのは、日本、中国、アメリカの輸出企業です。ただ、投機筋が動いていると言うことだから、そうするといずれ逆転するんじゃないでしょうか。私の子供時代の音楽生活の話です。そもそも、レコード(LP)の再生装置がありませんでした。電蓄(電気蓄音機の略。当時はハイカラな機械だったそうです。)があったのですが、故障でLPの再生ができませんでした(家が「ステレオ」装置を買ったのは、私が中学1年の時です。)。で、SPレコードばっかり聴いてました(もう若いとは言えない私ですが、でも私の年代でSPレコードをたくさん聴いたって人はあまりいないと思います。)。SPレコードっつぅのは、78回転のレコードのことで、1面が5分くらいで終わってしまいます。で、うちにそれが何枚があったのですが、私のお気に入りは、ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏による、リストのハンガリー狂詩曲第2番でして、朝、必ずこの曲を聴いてから学校に行きました。この演奏家によるこの曲とくれば、映画「オーケストラの少女」そのままです。辻井伸行さんが、よくこの曲を弾かれます(原曲はピアノ曲です。)。辻井伸行さんと言えば、ヴァン・クライバーン音楽祭で優勝されたわけですが、クライバーンは、私が最初に買ったベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」のレコード(LP)のソリストでして、ジャケットに、クライバーンが当時のソ連のチャイコフスキー音楽祭で優勝したことが書いてあり、その時のパレードの写真も載ってました(当時冷戦状態だったソ連でアメリカの若者が優勝した、というのも驚きです。)。ということで、辻井さんは、偶然にも、私のいろいろな昔の記憶を呼び覚ましてくれたのでした。

収集癖と肥満

2010-05-18 11:29:55 | インポート
がっくしちりとてちんの録画、失敗しました。NHKの連続もの、まともに全話録れたためしがありません。NHKが放送時間を変更するからです。ブルー・レイに放送時間変更に対処する機能が付いているのですが、大きな変更だとそれでもおっつきません。私は善良なNHKの視聴者です。聴取料だって銀行引き落としで払ってます。なのに、なのに、なぜゆえにこんな目に遭わなければならないのでしょうか(ちょっと、トスカが入りました。トスカは、警視総監スカルピアに、恋人を助けたければ関係を持て、と迫られて(記事にしました。)、「Vissi d’arte,vissi d’amore・・」(歌(芸術)に生き、恋に生き、お祈りだってちゃんとしているのに、なんでこんな目に遭わなければならないの?」と名アリアを歌います。)。ちりとてちんだけは全話ハイヴィジョンで残したかったのですが・・でも、失敗続きなので慣れました。この「録りだめ」の趣味をそろそろやめようかしらん。一生かかっても見聴きできないCD、ビデオ、DVDの類がたまりまくってますので。このたまり方、人間の肥満と同じです。人間は昔、年中飢えていたので、栄養が体内に入ると脂肪としてためる構造になっているそうです。その構造が飽食となった今でも残っていて、たくさん食べたものがみんな脂肪になってしまうんだそうです。私も昔、レコードは高嶺の花で、なかなか手に入りませんでした。安く手に入れるチャンスがあると必ず飛びついていました。その習慣が残っていて、家中あふれかえっている今でも集めるのをやめられないわけです。

誤字俗字

2010-05-17 13:44:06 | インポート
これからしばらくの間、HPに、民法の最新判例をアップしていきます。登記申請の実務で、受検時代に教わらなかったことの一つに外字があります。日本人の名前には、同じような漢字であっても、微妙に異なる文字(誤字俗字)が使われていることがあります。その人の名前を登記するときは、なるべく、そういった文字を用いてあげたいと思います(オリジナリティの問題ですから。)。で、紙(申請書)で申請していたときは、その文字だけ手書きで書いたりとかして対処は簡単だったのですが、オンライン申請だと、そう簡単ではありません。あーやってこーやってこーやってあーやって(要は、外字をこしらえて保存して申請情報に貼り付けて、ということです。)、どうにかその字で申請します。そうやって申請しても、登記所から電話がかかってきて、「あのー、外字で申請されたんですけど、その字、登記できないんで、一番近い文字で登記します。」とか言われたりします。学校で教えてるおかげで、法令の知識はいつもぴっかぴかなのですが、字にはいつも苦労させられます。こういった苦労は、欧米ではないですよね。言語によって違いはあるにせよ、決まったアルファベット(日本語で言えば仮名に該当する。)だけで、表現しますから。時々、日本語の漢字(+誤字俗字)の制度って、世界と競争するにあたって不利じゃないかなー、と思います。だって、いろんなことを勉強するほか、膨大の時間と脳みそを漢字の勉強にもあてなければならないわけですから。漢字の本場の中国だって、漢字は簡略化してます。でも、文化ですから、守らなければならない、という漢字(じゃなくて感じ)もします。難しいです。