拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ご機嫌な「なめ」ではなく、ご機嫌斜めだった

2014-03-31 23:14:21 | 音楽
いいとも終了。感無量。忘れもしません。始まったのは私が23歳のとき。その年に結婚して、私の結婚生活はいいともと共にあると思ってたのに、私が一人もんになった後もいいともは続いた(裏切り者、と思った)。とにかく、私の社会人生活のほとんどはいいともと共にあったのだった。今日、タモリさんが久しぶりにオープニングテーマを歌った。で、字幕がついて。私、32年かかって初めて知った。「ご機嫌な「なめ」はまっすぐに」の「なめ」ってどんな「なめ」かと思ったら、「ご機嫌斜め」だったんね。

「神はわがやぐら」とかけて「運命」ととく

2014-03-31 08:57:55 | 音楽
「神はわがやぐら」(バッハのカンタータ第80番)とかけて「運命」(ベートーヴェンの交響曲第5番)ととく。そのこころは、どちらもいきなりガツーンと主題で始まる。バッハのカンタータの多くは、第1曲がシンフォニアだったり、第1曲がコーラスでも長い序奏があったりしますが、80番は、第1曲の第1小節からテナーのトゥッティで「Ein'feste Burg……」と断固として始まる。歌詞は攻撃的。「Burg」(砦(やぐら)=城の小さいやつ)のほか、「Waffen」(武器)「Wehr」(防御。転じて軍。ドイツ語学校の先生の中で、短髪であんちゃん風の人がいて、自己紹介でいきなり敬礼して「(Bundes)wehr」(ドイツ軍)出身と叫んでた。)等の言葉がたくさん出てくる。宗教改革記念日に演奏されたそうで、旧体制に立ち向かう、というイメージか。ところで、「Ein'feste Burg ist unser Gott」と素直に読むと、「堅い砦(やぐら)は神」となる。が、「神はわがやぐら(堅き砦)」ということは倒置法ですね(主語が後にくる)。

山賊か海賊か

2014-03-30 10:37:01 | 音楽
「ごちそうさん」の最終回だけ見る。亭主がブタを抱えて帰ってきた。え?そのブタ食っちゃうの?食っちゃうブタをペットみたいに抱かないでよ。そのブタ逃げた。でも、どっかで食われちゃうんだよな。アーメン(ファルスタッフ調で)。豚肉は大好物だけど、「ベイブ」(映画)を見た後、金輪際豚肉は食べないと決心して、その決心は1か月もった。さて。私の髪の毛は大概ぼさぼさ。随分前、資格予備校で教えるとき、担当者に「おグシにクシを入れてきて下さい」と言われた(「グシ」と「クシ」、点々の有無だけの違い。関連性は?)。クシなんか入れたってちゃりこいでるうちに風にあおられるんだから(言い訳)。子どもの頃、父親に、「そんなぼさぼさな髪してると山賊になるぞ」と言われた。海賊でなくて山賊なのは、父親が山梨県出身者だからだろう。瀬戸内海出身者だったら海賊と言ったか?海賊ヤッホーは元山賊(だからヤッホー!ちなみに、ガラクータは元貴族、ドタバータは元人足、トウヘンボクは元馬賊)。シモン・ボッカネグラ(ヴェルディのオペラの主人公)は、その逆で元海賊。カルメンがなったのは山賊。

女心の歌

2014-03-29 10:19:43 | 音楽
いいともの最終回のテレフォンゲストはたけしさんだそうだ。たけしさんは弟子から「殿」と呼ばれてる。私が子供の頃なじんだリゴレットの日本語訳(レコードに附属してたヴォーカル・スコアの音符に付いてた訳詞)では「Duca」(公爵)が「殿」だった(とーの、とーの♪)。全般に古風な訳で、殺し屋スパラフチレがリゴレットと初めて会った時の自己紹介=「これでも武士でござるぞ」。音符に付けた訳なんで、音符との相性が最優先。リゴレットの「Straniero?」の問いに対してスパラフチレが「Borgognone.」と答えるシーン、直訳すると「外国人か?」「ブルゴーニュ出身だ(おおっ、ワインの名産地!)」なんだけど、その訳では「生まれは?」「他国じゃ」。女心の歌もそう。有名な「かーぜーのーなーかのー」の原詩は「La donna è mobile qual piuma al vento.Muta d'accento e di pensiero.」。直訳=「女(心)は変わりやすい。風の中の羽のよう。言うことが変わるのも心持ち次第」。後半部分は全部カットでした。こんな風に元のイタリア語の意味が多少分かるようになったのは大人になってから。第1幕で、合唱が「しめでたっ、しめでたっ、しめでたっ」と歌ってるように聞こえた箇所があって、何が締め出たのかと思ったら、「Si,vendetta!」(そうだ!復讐だ!)だった。

歯痛~シャリアピン~ボーイト~R.シュトラウス

2014-03-28 11:01:33 | 音楽
歯痛とくればシャリアピン(往年のバス歌手)。来日時歯痛で悩んでたんでホテルの料理長がシャリアピンステーキを作ってあげたんだと。たまねぎは肉を柔らかくするそうだ。ボーイトのオペラ「メフィストーフェレ」は、スカラ座でシャリアピンとカルーソーが共演(すごい組合せ。ゴルバチョフとレーガンみたい?例えが飛びすぎ)してから有名になったんだと。このオペラ、最近CSで観たばかり。ヴァーグナーの真似をして自分で台本を買いたそうなんだけど……。ヴァーグナーにはなれないと悟ったのか、その後、ヴェルディに台本を提供して、で、二つの大名作(オテロとファルスタッフ)が生まれた(ボーイトの改心に感謝)。似た話で逆になったのがR.シュトラウス。やっぱりヴァーグナーの真似をして自分で台本を書いたグントラムが大失敗で、シュトラウスはスコアを庭に埋めた。で、ホーフマンスタールの台本を得てバラの騎士等々が生まれたのでした。さて、メフィストーフェレに話を戻して。私がメフィストという悪魔を最初に知ったのはテレビの「悪魔くん」。メフィストが魔力を使う時、「魔力○○」と叫ぶんだけど、メフィストは途中で役者さんが代わって、どちらかは「まりょく」と言い、どちらかは「まりき」と言ってました。

若狭塗り箸がきたーっ

2014-03-27 20:27:57 | 日記

私が消費増税の前に買ったもの、スチールパンじゃなくて(それは前の記事)フライパン。ビタクラフトがすっかり気に入って、中華鍋型(ウォックパンと言うんだと)と20センチの小さいやつを買い足した。私、フライパンが大好き。フライパン売場を通るとわくわくする。それから若狭塗り箸。前から欲しかった。この際、ちりとてちんで五木ひろしが買ったやつと同じ値段のにしよう!そ、そしたら一膳で1万3,000円。うぐっ……結局、二膳で1万3,000円から1万を引いた値段のにした。それでも、超きれい。ほんときれい。見とれてたら歯痛がどっかに飛んでいった。

Life goes on=Es kommt,wie es kommt=なるようになるさ

2014-03-27 17:47:24 | 言葉
スチールパン(トリニダード・トバゴで使われるドラム缶で作った楽器)のドキュメンタリーを見てて、土地の人がさかんに「life goes on」という。これ、ビートルズのオブラディ・オブラダの歌詞にも出てくる。直訳すると「人生は続く」。すると、ドイツ語にすると「mein Leben dauert」?これで検索するといくつもヒットする。だからそういう言い回しがあるのはたしか。ところが、オブラディ・オブラダのWikiのドイツ語ページでは、「Es kommt,wie es kommt」となってる。「なるようになるさ」って意味。そっかー、「life goes on」もそういう意味だったんだねー。トリニダート・ドバゴの人たちのつらい歴史が言わせた台詞だったんだのー。

ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ

2014-03-26 15:59:42 | 音楽
そこで(二つ前の記事の続き)、ヨハン・ルートヴィヒ・バッハの「Die mit Tränen」のCDを探す。ドイツの通販二社がヒット。今ユーロが高いからなー。それに送料で1,000円位かかっちゃう。そしたらMP3でのダウンロードもあった。これなら安いし、送料もかからない、で、クリック。ところが先に進まない。MP3のダウンロードはドイツ国内の客に限る、だと。がっくし。それでも一部を試聴できた。おろ~、いい曲じゃん。シュッツのように詩と曲が一体となった謹厳な感じとはちょっと違う。すぐにメリスマが始まるところなんざ、まるでヨハン・セバスチャン(以下、大バッハという)。でも、大バッハのように増4度だー、7度だー、なんて感じではない。大バッハは、ヨハン・ルートヴィヒを尊敬してて、そのカンタータを書き写したという。大バッハのあまたの要素のうち、親しみやすい部分はヨハン・ルートヴィヒから引き継いだんじゃなかろうか。肖像画も優しそう(人を見かけで判断してはいけないが)。もっと聴きたくなったぞ。

涙をもって種まく者は(Die mit Tränen säen)

2014-03-25 09:45:27 | 音楽
「涙をもって種まく者は」(Die mit Tränen säen……詩篇126番)を用いた合唱曲といえば、シュッツの宗教的合唱曲集(Geistliche chormusik)の中のものが有名ですが(以下、SWV378という)、同じ作曲家が若い頃書いたダヴィデ詩篇曲集の中にもあります。こちら、細かい装飾音を用いたダブル・コーラスで、ガブリエリの影響もろ受け。それでも、SWV378を思わせるパッセージがそこかしこに。30年戦争を経て、イタリアっぽさがそぎ落とされて、SWV378になった感じ。詩篇126番には、シュッツのお友達だったシャインも曲を付けてる。これが面白い。「喜びをもって刈り取る」(werden mit Freuden ernten)の三拍子がSWV378とそっくり。それだけじゃない。出だしの半音階は、レオ・ハスラー(シュッツやシャインより20年くらい年上)そっくり。ハスラーとシュッツはドレスデンつながり。シャインはライプチヒで近い。相互に影響し合ってる!?さて、この詩篇にはバッハも曲を付けてる。バッハはバッハでもヨハン・ルートヴィヒ(大バッハの遠縁で少し年上)。この曲の録音はうちにないなー、どっかで手に入れるか。

「トリスタン」が「タントリス」って「まいうー」と同じじゃんけ

2014-03-24 18:03:36 | 音楽
トリスタンは、もうちっとましな偽名を思いつかなかったか(自分が倒した敵の許嫁のイゾルデに傷を治してもらいに行ったとき、正体がばれるとやばいので偽名を使った。)。タントリスって、芸人さんが旨いもの食べてまいうーって言うのと同じじゃないけ。それから、ラドン(空の大怪獣のことであって温泉ではない)は欧米ではロダンなんだと。そのラドン、怪獣としては珍しい。プテラノドンという実在の恐竜の名前を縮めてる。しかも、「○○ラ」という名前全盛のおり、プテラではなくラドンにしたあたり、気が利いてる(今プテラだと、ラベル貼り器と紛らわしい)。ちりとてちんは、いよいよ最終週。今週のお題は「大草若の小さな家」。「大草原……」をもじってます。もじらないで「大草原」のままだと、草原兄さんが偉くなったみたい。

スカラ座のリゴレット(70歳越えのヌッチ)

2014-03-24 08:45:11 | 音楽
Eテレで、昨年のスカラ座の来日公演のリゴレット(ヴェルディ)を視聴。リゴレットは大好きで、子供の頃、プチ家出をするたびに山ん中で全曲歌う(頭の中で)。すると2時間たつから家に戻ると鍵が開いてる。そんなことをしょっちゅうやった(ろくな育ち方をしてない)。どこをとっても名曲の金太郎飴のようなオペラですが、実演に接して初めて超感動したのは25年位前のボローニャ・オペラの引越公演。題名役は今回と同じヌッチ。ヌッチについては、2008年のパルマでの公演をCS放送で視聴した感想をブログに書いた。
http://blog.goo.ne.jp/masashiiijima/e/c5464d7b8d956b441f3822a6e545d54b
今回は御年70歳超え。衰えなし(相変わらずAsを出す)。聴いてるこっちが歳をとったから、娘を思う歌により共感。私にも二人娘がいるし(毛深くて脅迫鳴きをする娘)。ジルダはモシュク。私、グルベローヴァ以降のツェルビネッタでは、この人が最高かなと思う(横顔が若い頃のグルベローヴァと似てる)。マントヴァ公爵はデムーロ(騎手に同じ名前の人がいる)。声が清潔すぎて、ハイDを出してるわりには拍手が少ない(前記のパルマ公演もこの人)。

谷川慕いて(水くれーっ)

2014-03-23 10:25:27 | 音楽
メンデルスゾーンのボックスがきて、真っ先に聴いたのは詩篇第42番「谷川慕いて」。私は、この詩篇を使ったパレストリーナの曲が好きなんで、ラテン語(Sicut cervus)を思い浮かべますが、メンデルスゾーンはドイツ語を使用(Wie der Hirsch schreit)。すごいですねー、「慕いて」が「schreit(nach)」です。「verlangt」とかではありません。カール・ベームが歌手っぽい名前ではないといったシュライアーのschreitです。「慕いて」というより「叫び求む」。「みずー、みずー」って感じ。ご飯を催促するワサビの脅迫鳴きと同じだ。この詩篇の状況(過酷な砂漠)がよく現れている。ところが、そんな歌詞にメンデルスゾーンが付けた曲は穏やかで流れるような6拍子。さすがメンデルスゾーン、脅迫鳴きなんかはしません。

広島風お好み焼き

2014-03-22 23:35:00 | グルメ

わが家ではビタクラフトのフライパンが大活躍。でも、お好み焼きと餃子はハッピーコール・フライパンが超便利(フタもフライパンになってて、ひっくり返して焼ける)。これだったら広島風お好み焼き(生地の上に具を乗っけていく)も簡単かな?簡単だった!合わせるワインは南アフリカのピノタージュ。旨!