拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「Padre」+「Vater」=「Pater」(神父様か?)

2015-01-30 15:24:34 | 音楽
妄想した。私はオペラ歌手(妄想)。ドイツのオペラハウスでドイツ語でアモナスロ(アイーダ)を歌うことになった(だから妄想だってば)。で、第2幕で「お前は誰だ」と聞かれて「Suo Padre」(彼女の父親じゃ)と歌うところ、ドイツ語だから「Ihr Vater」と歌わなきゃいけないのに、思わず「スオ・パ~~」とやってしまった。「パ~~」を思いっきり伸ばしてるうちにハッと気がついて、あせったせいで着地は「……テル」(イタリア語で始まりドイツ語で終わる)。お前は神父様か?と突っ込まれたら、あそこだけラテン語で歌った、とうそぶこう。

株式醸造所

2015-01-30 10:01:51 | 言葉

私のヴァイツェングラスには「Aktienbrauerei Kaufbeuren」の文字がある。ビール会社の名前のようだ。このグラスは専用グラスというわけだ。ところで、「Aktienbrauerei」意味は「株式醸造所」。ん?ドイツでは、「株式会社」(Aktien-Gesellschaft=AG)のほかに「株式醸造所」という企業形態があるのけ?で、調べた。そしたら、この会社の正式名称は「Aktienbrauerei Kaufbeuren AG」。なーんだ、やっぱり株式会社じゃんけ。直訳すると「カウフボイレン株式醸造所株式会社」。「株式」がダブる。その昔、株式の制度を取り入れた醸造所が「株式醸造所」と呼ばれたそうな。それが固有名詞として残ってるらしい。因みに、ドイツには「GmbH」(Gesellschaft mit beschraenkter Haftung=責任が縮減された会社=有限会社)という企業形態がある。ワインの醸造所は多くがこっち。因みの因み。日本の有限会社は、今では法的には株式会社。

百均フックもまちまち

2015-01-29 13:49:42 | 日記

こんな風にフライパンを壁にかけたかった。で、いいフックがないかな?と思ってたら、百均で3kgまでOKのフックを発見。鉄パンでも2kgだから、これで大丈夫なはず。で、実行。右の三つはビタクラフト(大活躍。料理のあと、スポンジでさっと洗うだけでぴかぴか)。左端は両面焼き用(お好み焼きと餃子を焼くときは必ずこれ。便利)。その右隣が唯一活躍してない(私が使いこなせてない)鉄パン。写真に撮って悦。「百均のフック大活躍」のタイトルでブログを書こうと思ったら、キッチンからガッシャーン、ガッシャーンの音。二つが脱落してた。やっぱ、安物の実力はそんなものか?でも、残りはがんとしてがんばってる。同じ百均フックでもまちまち。

「ク」と発音したくなるのは人情?

2015-01-28 09:56:07 | 音楽
カンタータの第4番(バッハ)の歌詞に「verkuendigt」がある。元の形は「verkuendigen」で発音は「フェルキュンディゲン」だが、「……digt」になると発音は「……ディヒトゥ」になる(はず)。でも、ほんとだろうか?ドイツ人の多くは「……ディクトゥ」と言ってる。元が「……ゲン」だから「……クトゥ」と言いたくなるのが人情!?もしかして、「ヒ」と言ってるのはハンブルクの人だけ?(ハンブルクの人は、自分たちの街を「ハンブルヒ」と言う。)だもんで、今さらながら調べる。独和大辞典では、件の単語の原型の発音記号に「( )2」が付いてる。これは「語形変化に伴うクとヒの転換」を意味する。「ヒ」に一票。それから、Wiktionary(ネット辞書。これ、変化形にも発音記号が付いてて重宝)では明確に「ヒ」。これで二票。で、決定打=バイエルン放送協会のラジオニュースを聞いてたら、「kuindigt」がたくさん出てきて、アナウンサーは全員が「ヒ」(一人、レポートをした記者らしき人が「ク」だった。)。バイエルンはハンブルクと逆で、「ヒ」も「ク」になる土地柄。そこで「ヒ」なんだから、標準語は「ヒ」でよいようだ(とか言っても標準語を話すのはアナウンサーくらい。だから、いろんな発音がある。)。とにかく、解決!ところが、まだくすぶってる問題がある。件のカンタータの第5曲、コラール旋律を歌うアルトは「……digt」だんだけど、他のパートは「……diget」(「e」が入ってる)。音に合わせるため(=語呂合わせ)に「e」を入れたり取ったりするのは日常茶飯事。すると困った。「e」が入ってたら「……ディゲットゥ」と読まざるを得ない。同じ曲に「ク(グ)」と「ヒ」が混在する?

今度はオレンジ煮の残り汁

2015-01-27 18:06:31 | 音楽

また汁かっ、って?色が違うでしょ?こっちは鶏のオレンジ煮の残り汁。完成品の写真は二枚目。普通は完成品を一枚目にするのかな。でも、残り汁がとってもきれいなんで。以前も、お皿に残ったスープの写真をアップした。残り汁フェチ!?鶏のオレンジ煮は得意料理の一つ。いただいたみかんがあったんで、みかんとして食さずオレンジ煮の材料にした。

トマトライス(ラーメン連続記録は途切れる)

2015-01-27 10:08:58 | グルメ

肉と野菜のトマト煮を作って具を食べた後、汁が多めに残った(写真1枚目)。きらきら輝いてて旨そう。なもんで、翌朝トマトライスにした(2枚目)。朝食のインスタントラーメン連続記録はこれで途切れた。因みに、正月の若干の贅沢=ラーメンに餅とセリを入れる。セリは香ばしくて好きだ(が高い)。

ヴァイツェンの空き缶の運命=E本と同じ

2015-01-26 08:43:30 | 日記

街で偶然見つけたヴァイツェンの500ccの缶。懐かしい!ドイツの語学学校にちょっこし行ってたとき、毎晩これ(銘柄は違うが)を飲んでて、寮の部屋の壁に飲み終わった後の空き缶を並べてた。それが壁一面を埋めるくらいにたまったある日、部屋に戻るときれいになくなってる。掃除のお姉さんの仕業だ。似た経験。大学生の頃、密かに買い集めて押し入れに隠しておいた雑誌(=E本。「いい本」ではない。そういえば、JRが国鉄だった頃、近郊を走る電車(山手線とか横浜線とか)は「国電」と呼ばれてた。民営化の際に「E電」に改められた。公募された中で「E電」は上位ではなかった。なのに「偉い人」がこれに決めて、みーんなが「変なの」と思ってたらあっというまに使われなくなった。長い括弧を終わる。)がある日なくなってる。犯人は母。「押し入れにあったあの変な本、捨てたから」だと。母親といえども子供の所有物を勝手に処分することはできないはずだが、子供も後ろめたいから(だから隠してる)、「ボクのエロ本なんで捨てたんだよっ」とは言えない。それを見越してのこと。

ゴールド湿布=スリオティス

2015-01-25 22:56:10 | 音楽
ゴールド湿布じゃなくてゴールドシップ(馬。ドイツ語にするとゴルトシフ。ドイツ語にする必然性=なし)、惨敗。このお馬さん、すごいときはすごいが、やる気がないと惨敗する。その昔、スリオティスという歌手がいて、「調子のいいときはカラス以上、悪いときはフクロウ以下」と言われた。スリオティスは、私がオペラに目覚めるきっかけになった1971年のNHKイタリアオペラの「ノルマ」のヒロイン。私、競馬をみるにつけ、人間も馬も同じだな、と思う。私、中学時代は陸上の短距離の選手だったのだが、長距離は勝手が違って、かり出されて出場した長距離の試合では、短距離のつもりでダッシュして、最初の50メートルはトップ。その後、70人に「ごぼう抜かれ」を喫したことがある。だから、途中10馬身離しながらゴールの時はビリの馬(大体そうなる)にはシンパシーを感じる。ときたま、逃げ切る馬がいると拍手喝采。「ネコパンチ」がそうだったなー。名前もよかった! https://www.youtube.com/watch?v=6WJPcrkwVxk

四角いのにリングとはこれいかに

2015-01-24 08:36:30 | 音楽
ボクシングのリングは四角いのになんでリング(Ring=輪)なんだろう?推測した。リンゲン(ringen=戦う)からきてる。ブッブー。はずれ。大昔は丸かったそうだ。だからやはり元は「Ring」だ(いや待て。そもそもRingとringenの関係は?八つ墓村の事件は、最初はたたりのせいと思われた。が、実は人間の仕業だった。が、犯人の先祖をたどっていくと……金田一探偵を演じたのは渥美清さん。一番好きな金田一さん)。「ringen」の話が出たので。バッハのカンタータの第4番に「Da Tod und Leben rungen(ルンゲン)」という歌詞がある。「死と生が戦った」と分かったつもりで歌ってるが、ふと考えるとおかしい。「ringen」の三変化形は、リンゲン(現在)、ング(過去)、ゲルンゲン(過去分詞)だぞ(ドイツ語学校に通ってたとき、ドイツ人の先生が生徒を一人ずつ当てて、三変化形を言わせる。私が間違うと、先生、それはうれしそうな顔をした)。過去形の複数形だとすると、「ランゲン」と「ルンゲン」で母音が違う。過去分詞だと「haben」と「ge」がない。私の推測(性懲りもない)。これは過去分詞(現在完了)では?中世においては、現在完了の「haben」はしょっちゅう省略される。問題は「ge」がない点だ。「ge」がとれるわけないって?いや、例がある。同じ第4番の歌詞に「und hat uns bracht das Leben.」がある。ね!?「bracht」、「ge」がないでしょ?ということで、問題の箇所、「ge」抜けで仮決定(私的に)。

幸福な王子

2015-01-23 09:05:37 | 音楽
タミーノは、下の者には「おい、こら」とか上から目線のくせに、大蛇に追われると「助けて~」と逃げ回ったあげく失神する。こういう人だから、パミーナには「ボク、大蛇を退治したんだ」とか言ってそう。さて、王子つながりで「幸福な王子」。ある旅館は物語に合わせて料理を出すそうだが、テレビが紹介した日の物語は「幸福な王子」。これはいかん、悲しくて食が進まないぞ。「幸福な王子」を最初に知ったのは大昔にNHKでやってた影絵人形劇。二つの歌が交互に頻繁に登場する。王子が困ってる人を見て泣くシーンでは「こーふくーなーおうじはないているー」(ドードドードーシラソミララソソミー)。王子の意を受けてつばめが宝石や緊迫を届けるシーンでは「つばめがとぶよ、ひらりー」(ララララソソソ、ミファミー)。

迷い

2015-01-22 09:52:21 | 音楽
私は迷いの中にいた。シュッツを歌う会は、ドイツ語の語感で音楽作りをするとのスローガンで始めた。私がそこにイメージするのは厳しい世界。言葉が意味しているものを「強く」歌う。でも、メンバーが求めているのは、もっとルネサンス的な、静かで清澄な世界?と思うことがある。じきに来られなくなった新人さんもそちらを期待されていたみたいだし。古楽と一括りにされるけど、ルネサンスとバロックは全然違う。その間の距離って、もしかしたらバロックと古典派の間より広いかも。いや、だからといって、「Es muss sein」(かくあるべし~ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番の楽譜に添えられた言葉)などと言うつもりはない。バロックをルネサンス的に歌うのが最近の傾向だし。ヒリヤード・アンサンブルの歌うバッハのモテットなど、まるでルネサンス。私の趣味がaltmodisch(old fashioned)なのかも。でも、それだったら私がやる意味はない。とかなんとかで、ハンス・ザックス状態(マイスタージンガーの第3幕の冒頭の迷えるザックス)で迎えた練習日。第20番の冒頭は、私(この日はアルト)が一人で皆より一拍早くでる。「Das」とソット(=そっと)・ヴォーチェで出た私。迷いが出た。そこに、一拍遅れて加わったトゥッティは「Das」!背中を押されたようだった(それとも、肩をたたかれた?)。

ホヨトホー

2015-01-21 10:40:07 | 音楽
オペラの訳を見てると、ときどき、日本語にするんではなくて、発音そのままを訳にしてるのがある。「Heda,heda,hedo」(ヘダー、ヘダー、ヘドー)とか「he,he,he」(ヘヘヘ)とか。オペラに限らず、例えば、スターウォーズの「force」は、第一作(エピソード4)では「理力」(苦心の訳?)だったのが、その後「フォース」になっている。翻訳のプロの方のお話では、この「force」を下手に訳そうものならクレームが殺到するんだそうだ。オペラに戻って。パパゲーノの「鳥刺しの歌」の「heissa! hopsasa!」も、手元にあるいくつかの訳は「ハイサ、ホプササ」と発音のまま。音符に合うように強いて訳してみる。「わーい!よっこらさ!」はどうだ?意味を度外視して語呂だけでいいなら「hop-sa-sa」=「ほいさっさー」(空耳アワーの世界だ)。さてさて、訳すとなると難物だろうな、と思うのがヴァルキューレたちの「hojotoho」。これはもう「ホヨトホー」しか言いようがなさそう。ところで、これ、もちろん、出典はヴァーグナーだけど、オリジナルはバイキングの挨拶?いやね、ずーっと前、メトでやったレヴァインのお祝いコンサートで、もう歌はやめちゃったビルギット・ニルソンが舞台に出てきて、「バイキングの子孫らしくお祝いする」と言って(ニルソンはスェーデン人)、「hojotoho」を一節歌ったんですよ。

He42連発

2015-01-20 10:00:36 | 音楽
He談義の掉尾を飾るのはHe42連発!魔弾の射手(ヴェーバー)の第1幕で、射撃に失敗したマックスを村人達がからかうシーン。まず、ライバルの狩人が「シャッポを脱いだらどうだい、frag'ich,he,he,he?」と歌うと、村中の女性たちが「hehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehehe」と歌ってからかう。このシーン、集団いじめみたいであまりいい気分がしない。こういうことをするからマックスは非行(魔弾の使用)に走ったんだ。それはともかく、告白します(Ich gebe zu.)。私、ずーっとこの「hehehe」は笑い声だと思ってた。対訳も「ヘヘヘ」となってたし。でも、今回、He談義の末にあらためて見てみたら、これ、呼びかけ?つまり、Duの意味?ライバルの「frag'ich,he,he,he?」は「he(お前)に聞いてるんだよ」だし、それに続くhe42連発は「お前だよ、お前だよ、お前だよ(これが全部で42個)」で筋が通る。おっ、そういえば、昔見た映画仕立てのビデオで、このシーン、村人が「へへへ」と言いながら、マックスを指さしてなかったっけ?でも、台本のト書きには「指を交叉する(=侮辱のポーズ)」とある。そっちだったっけ?そのDVDを引っ張り出して見る。おおおっ、やっぱりマックスを指さしながら「へへへ」と言ってる(侮辱のポーズとは別に)。「お前だよ」に決定(私的に)。因みにこのビデオ、エンヒェンをエディト・マティスが歌い、悪魔の手先のカスパールを悪魔の声を持ったゴットロープ・フリックが歌ってる。そして、隠者(こないだ記事にしたいいとこどりの役)はハンス・ゾーティン。当時、一緒にこの映画を見たSさんは、ゾーティンをハンサムだといいまくってた。Sさんはハンサム好き。にもかかわらず、元亭主はあの人(この人どの人?)……

タミーノが「He da」と言ってた

2015-01-19 10:12:15 | 音楽
「Heda」の「e」が長母音だとすると、「ヘダー」より「ヒーダ」。ん?ヒーダ?タミーノ(魔笛)が言ってなかったっけ?言ってた!最初にパパゲーノに会ったときに「He da」と言ってるではありませぬか。こっちは台詞だからみんな普通に「ヒーダ」と発音する。だから「ヘダー」から思いつかなかったんだ。いや、そう言ってヴァーグナーのせいにしてはいけない。ヴァーグナーの「Heda」だって「He」に付いてる短い音を精一杯長めにとって長母音ぽくできる。実際、多くの場合「ヒダー」と聞こえる。タミーノに戻って。パパゲーノへの「He da」は、もろ「おい、こら」と訳されてる。上から目線の王子様だ。