拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

股は男女どっち?

2014-09-30 10:09:59 | 言葉
さて問題。「股」は男と女のどっちのでしょう?そんなもん共通だろっ。ブー。正解=女(ラ・マータ)。男の股は「イル・マート」。複数の男の股なら「イ・マーティ」、複数の女だったら「レ・マーテ」(以上、全部ウソ。初めてウィーンに旅行したとき、街に「Er luegt(政治家の誰それは嘘つき)」という立看板があった。)。じゃ、ホントのイタリア語で「股」は何て言うんだ?「股 イタリア語」で検索したら「prosciutto」がヒット。生ハムかっ(ブタのモモ肉)。「鼠蹊部」は「inguine」と言うんだそうだ。へ?パスタの「linguine」とそっくりじゃんけ。こりゃー、イタリアのお店でエルをしっかり発音しないと、「リングイネ下さい」と言ったつもりでも「お股下さい」になっちゃうぞ。

二つの股を股にかける=二股

2014-09-29 10:25:22 | 言葉
二つに分岐することを表す言葉は「俣」「岐」とかがあるのに、「ふたまた」の「また」が「股」である、というのはなんとも興味深い。なるほど、この場合の「股」は、「二つ」と「足の付け根」の両方を意味するわけだ。つまり、客体=二つの股。しかも、「二つの股を股にかける」と言った場合、主体も「股」となる(erotischですね~)。「また」とない大発見!(この場合の「また」も「二つ」の意味?)さて、男の「股」を被うのはブリーフ「また」はトランクス。大事な箇所の感触にかかわるものですから、どちらが好きかの嗜好はそうは変わらないはず。私は変わりました。確認したところ、少なくとも結婚してたときまではブリーフだった。すると40前後で変わったか。トランクスの方が圧迫がなくて体にいい……とかなんとかテレビで聞いたんだろう。肉派が魚派に変わるようなもんだ。この話をブログにする、といきまいたら、下品だからやめろ、とアドヴァイスをいただいた。何を今さら。「ありの~、ままに~」と言うじゃないですか(まだ見てない。蟻のままだったら生涯働きづめ。厳しい)。

「痔」だったら「疾く去ね」

2014-09-28 14:49:43 | 音楽
その歌人のTさん(歌号ではMさん)を検索してたら、詩人の方との対談動画が出てきて、その詩人の方が言うに「『恋』とは『来よ』(こっちに来い)からきている」だと。詩歌のことは1ミリも知らない私の脳裏にただちに響いた曲=「ソーーファミレミファーーミレドレミ、ファ、ソ、ラ、シレー、ドミー、レファー、シレー、ドー」、そう、フィガロの結婚のスザンナのアリア「疾く来よ、愛しき方」です(ただし、このメロディーは、アリアの前のレチタティーヴォ(とうとう嬉しい時がきた))。原詩は「Deh vieni,non tardar」。直訳すると、「ああ、来て!遅れないで」。「遅れないで来て」が「早く来い」になって、さらに「疾く来よ」になるんだから翻訳という仕事は奥が深い。これ、呼びかけの相手によってニュアンスも変わるんだろうな。結婚30年後のスザンナ=「ちょっと~、早くしてくんない?」。浅草のちゃきちゃき=「おせぇんだよ、バカヤロー」。糸子=「早くこんかい、ぼけっ」等々。ところで、「疾」って「痔」と似てる。「痔」だったら「疾く去ね」。

米沢陽子さんのオルガン・レクチャー・コンサート

2014-09-28 07:42:51 | 音楽
米沢陽子さんのオルガン・レクチャー・コンサートに合唱隊で参加させていただいた。米沢さんがバッハのコラール編曲を弾くたび、その元となったコラール(シャイン等が編曲したもの)を歌うというもの。聴かせていただくだけでもありがたいのに(去年は聴衆だった)、歌まで歌わせていただいて感謝の嵐。ところで、合唱隊の中のお一人が高校の同期であることが判明。しかも同じ白組(体育祭(なぜ運動会と言わないのだろう?)では、生まれ月で組が分けられる。白組の応援歌は「紺碧の空」だった。各組とも大学の応援歌をぱくって使ってた。「紺碧の空」は、その後、ぱくりではない「母校の応援歌」になった。)。同じこと(同期の発見)は、20年前に別の某合唱団でもあった。そのときの同期さんと今回の同期さんはお友達だと(世の中狭い、は言い尽くした)。最近では、同期であることの確認は「Nくん(有名社長)知ってる?」。それから、同期のTさんが有名な歌人になってテレビに出てる、って話を今回聞いた。そんな感じの人だったなー。さっそく検索。名前が違う。世間では歌号で通ってるようだ。

ハチマタノオロチ

2014-09-27 06:05:30 | 言葉
中断しながらではあるけど、源氏物語を読んでる(iPadに入ってるので、移動中に気が向くと読む。)。それにしてもすごい世界。二股、三股は少ない方。四股、五股は当たり前。今「○○が恋しい」と言ったと思ったら、次の行では「△△が愛しい」と言ってる。ところで、「ヤマタノオロチ」っていたよな。あれって「ハチマタノオロチ」と読むと、彼女が八人いるオロチになる!?オロチのくせにもてすぎ。漢字では「八岐」「八俣」だって(お利口なワープロは、一瞬、「山田のオロチ」と変換した)。「股」じゃないなあ。でも、「股」も二つに分かれてることを表すそうだ。告白!「股」は胴体から足が二本別れてることを表すって今初めて知った。

私の路線=バジリオ?

2014-09-26 11:42:35 | 音楽
「オペラを通して歌う会」に参加。「上手くなることを目指さない」という趣旨が嬉しい。今回はフィガロの結婚の第1,2幕。男が私だけなので、フィガロも伯爵もバルトロもバジリオも歌う。が、自他ともに一番はまってたのがバジリオ。へらへらしたテナーの声で「コシ・ファン・トゥッテ」と歌う。この路線が私の生きる道か?(因みに、ロッシーニのバジリオは重いバス。「陰口はそよ風のように」と歌う)。終わった後、ワインをしこたま飲んでたら、家の近くまでくる電車が終わってる。で、4kmをジョギング(半分は歩き)。肉が重い。途中で、白チャリのおまわりさんに抜かれる。離されないよう後を追走(白バイに先導されるマラソン選手の気分)。久しぶりにとんでもない運動をしてしまった。この歳だとダメージはすぐには出ない。翌日はまだ平気。ん?その次の日もどこも痛くないぞ。まさか一週間くらいたって出てくる?

あこぎなアン(高利貸しか)

2014-09-26 08:43:46 | 言葉
「花子とアン」の出版社の社長役は脳科学者のMさん。身内(NHKの解説委員)からして「棒読み」と評した学芸会ぶり。この起用の意図はなんだ?笑いをねらった?(私は気恥ずかしかった)今日の放送、その社長さんを含めたみんなで本の題名を決めてた。私もアンではなくて案を出そう。「あこぎなアン」(高利貸しか?)、「赤字で哀」(ご愁傷様です)、「芦毛のアン」「栗毛のアン」(馬か?ちなみに、「アカゲノアン」はもちろん、「アシゲノアン」も「クリゲノアン」も実在の馬のようです。)。

酢残菜(フィガロの好物)

2014-09-25 10:13:52 | 音楽
「酢残菜」=冷蔵庫の残り物の野菜を酢漬けにしたもの。フィガロの好物。「兎酢果」=りんご酢を使い、ウサギをかたどったお菓子。美味だが猛毒。当たると死ぬ(犠牲者の一人=河馬裸歳)。「長腸腑腎」=腸によく効く漢方。長崎原産。「耳」=ミミーっ(オチがないので叫んでごまかす)

樽金(羅馬(ローマ)の王様)

2014-09-24 08:35:21 | 音楽
コメントをいただいた。「吾輩は猫である」では、ある羅馬(ローマ)の王様が「樽金」と呼ばれてる、と。ありがたい、好奇心に火がつきブログ記事が一つできた。「樽金」と言ってるのは苦沙弥先生の奥さん(電子書籍は便利。該当箇所をすぐ検索できる。)。正式な名前は、「タルキニウス・スペルブス」。傲慢な王様(古代)で、結局ローマから追い出されて、共和制になったそうだ。で、知りたい点=「タルキニウス」がなぜ「樽金」になったか?「Tarquinius」を短縮したか?別の原語か?イタリア語=タルキニーオ、フランス語=タルカン(おっ、近づいた)、で、英語=「タルキン」(Tarquin the Proud)!これですよ、漱石は英文学者ですから。タルキンがそのまま樽金になったのでしょう(ワープロの誤変換……のわけはない)。「スペルブス」が「プラウド」(プラウドで、傲慢って意味もあったんですね)。「スペルブス」って言えば、今某合唱団(私が首をつっこんでる某合唱団はたくさんある)で歌ってるバッハのマニフィカトでこの言葉出てくる。「Fecit potentiam in brachio suo:dispersit『superbos』mente cordis sui」。やっぱり傲慢な者は追い出されるんだ。

まっさん(一瞬、渡鬼と思った)

2014-09-23 09:23:41 | 日記
次の朝ドラの「まっさん」に期待。モデルは、ニッカウヰスキー創業者の故竹鶴政孝さんご夫婦。酒類業界のレジェンドだし、(今話題の)スコットランド人の奥さんとの話は少女漫画にもなった(読んだ)。竹鶴さんは帰国後、独立するまでサントリーの前身の会社にいたんだけど、そこの社長を演じるのは堤真一のようだ。予告編で「やってみなはれ」って言ってたし(これ、サントリーの昔の社長の口癖だって)。予告編では、泉ピン子さんと前田吟さんも出てて、一瞬、渡鬼?と思った(渡鬼では、前田さんはピン子さんのお姉さんの夫。ピン子さんの夫は、白鳥かおるこさん(を演じている近藤春菜さんが似てるという角野卓造さん)。

タカジアスターゼ~ベトヴェン

2014-09-23 08:55:18 | 音楽

大根おろしの残り汁にはタカジアスターゼが入ってるから体にいい、という人がいて飲す。体にいいと思って飲むと旨い。「タカジアスターゼ」の名を最初に見たのは漱石の「吾輩は猫である」。漱石がモデルである主人公の苦沙弥先生は「胃弱」でこれを愛飲してた。年代はあってるかな?高峰譲吉がタカジアスターゼを発見したのが1894年。「猫」の発刊は1905年。合ってる。「猫」には、「ベトヴェン」(ベートーヴェン)のシンフォニーも登場する。「ベトヴェン」って、今はやりの四文字短縮形ってわけではないだろう(大正時代に「ベエトオフェン」と訳されたこともある。)。疑問、漱石はどこで「ベトヴェン」を聴いたのか?国内の可能性は?日本でのベートーヴェンの交響曲の初演は、1987年の交響曲第1番の一部(やはり、第1番ですね。一番演奏しやすっぽそう。私はハ長調のこの曲が大好きです。)。その後、1909年にエロイカの第1楽章って言うんだから、「猫」の前に日本で演奏されたのは第1番の一部のみ。すると、留学先(イギリス)での線が強いか。漱石がイギリスで、アデリーナ・パッティ(伝説の名歌手。うちにSP復刻のCDがある。)を聴いたのは確かなようだ。

カラヤンは好きになったけど、晩年の糸子は

2014-09-22 11:31:20 | 日記
「花子とアン」も再放送の「カーネーション」も残り一週。カーネーションの最後の1か月は糸子役が変わちゃったもんだから、初回放送時、私、怒髪天を衝いていた。しかも、尾野真千子は今後も出るかもしれない、という詐欺にまんまとひっかかり、最後まで見てしまった(あちらさんは、「しれない」と言ったんで断定したわけではない、と言い訳をするのであろう。)。でも、数年経った。アンチだったカラヤンも好きになったんだから、今だったら違う見方ができるかもしれない、と思って見てみたら。うぐっ。サバに二度あたった感じ。しかも今度の方が重症。あのナレーションの変チクリンなアクセントは夢にも出てくる。俳優さんのせいではない(ホーゾーキョーカイが悪い。)。この俳優さんはメリル・ストリープを見習え、という投稿があったけど、ストリープは役に合わせてアクセントを変える、マジソン川ではイタリア語風に、サッチャーさんを演じたときはクイーンズ・イングリッシュに、というけれど、プロに言わせると、ストリープのクイーンズ・イングリッシュはわざとらしくてきもいそうだ。そんな急失速したカーネーションでも、吉沢加奈子(役名)のエピソードは良かった。初回放送時、この方の深刻な病状をファッションショーの多くの観客の前で言う(脚本の)神経が分からなかったけれど、最終回だかそのちょっと前だったか、この方が元気になってパーティーにきているのを見て、こういうことだったのか、と合点がいった。演じた中村優子さんもよかった。予告編で、この人の姿がちらっと出たとき、オノマチファンは、オノマチ!?と思ったもんだ。

世の中狭い(恐ろしいくらい)

2014-09-21 19:44:41 | 音楽
最近ご無沙汰の合唱仲間がオペラに出た、と言って写真をアップ。他方、高校の先輩がオペラを聴きに行ったと言って記事を投稿。二つのオペラは同じオペラだった。おまけに、先輩の後輩(私の後輩でもある)が、オケのメンバーだったんだと。世の中狭い(恐ろしいくらい)。見知らぬ人の中で人生やり直そう、と思ったら、合唱やめるだけじゃだめだ。音楽を全部止めなければ。じゃあ、何を趣味にする?競馬?いやいや、音楽好きの競馬ファンも実はかなりいる。馬名を見れば分かる。「グルベローヴァ」って馬までいるし。ドイツ語好きの馬主もいる。「ベステゲシェンク」(最高の贈り物)って馬がいた。でも、どこかおかしい。そうだ、「Das」が抜けてるんだ。でも「ダスベステゲシェンク」だと10文字で1字オーヴァー。だから抜かしたんだな。

ニョッキ(1個だけならニョッコ)

2014-09-21 09:16:29 | グルメ

急に思い立ってニョッキを作る。じゃがいもの茹で方、皮をつけたままレンジで5分、これまでは、「ボクの手の皮は鋼鉄だいっ」と強がって、あちちと言いながらむいてたんだけど、なんと、新発見!水をかければ良かった。これ常識?誰も(というのはテレビのこと)教えてくれなかったぞ。ふきんを使えとか言ってて。で、ニョッキ(1個だけならニョッコ)。今回はトマト味(ズッキーニも混ぜた)。旨。次回はクリーム系で作ろう。

マリリン・ホーンを低評価する評論家の検証実験

2014-09-20 09:45:14 | 音楽
マリリン・ホーンは若い頃ドイツの歌劇場で歌ってたそうだ。だからドイツ語が上手いんだ。それから、若い頃はソプラノだったのが、「自分の声を発見」して、コロラトゥーラ・メゾになったんだと(普通は、低い音から高い音にいくのに(ドミンゴとか)、ホーンは逆。そのドミンゴ、お歳を召してバリトンに戻った。バリトンが分厚い声で高音を張ると「すごー」と思うが、ドミンゴがそのあたりの声を出しても驚かない。だって、昔、普通に出してたでしょ?。ホーンの話に戻る。だからですよ、なんとフィデリオのレオノーレのアリアを歌ってる。ということで……またCDが増える(11枚)。ホーンは、欧米では「greatest」な歌手の一人として崇められている(メトの100周年記念公演で、この人の後では誰も歌えない。一人を除いて。それはビルギット・ニルソン)。なのに、日本では評価は低い。なんでもTという偉い大評論家先生が徹底的に悪口を書いてきたのが原因だそうだ。なにやら、生涯カラヤンの悪口を言い続けたUという大評論家先生と似てる。こういう「大先生」がいるから、日本の純朴な少年少女は名演奏を聴きそびれるんだ、と、悪口を言う人の悪口を書こうと思ったが(もう書いてる)、体験しないで悪口は書けない。U大先生の評論は山ほど読みましたが(で、子ども時代、たんまり欺された。でも、文章が面白いんで、ちょっと好きだったりして)、T大先生の評論ってあんまり記憶がない。だから注文しましたよ、その人の書いたオペラの本。