森昌子さんは八代亜紀さんの胸をさわるのが好きだそうだ。「いたずら」なんだと脳天気だが、男がやったら強制わいせつ罪でお縄になる（表現が古い）。なぜ、森昌子さんはおとがめなしかというと、それは所属プロダクションが強力だから……とかいう話ではなく、強制わいせつ罪が成立するためには故意のほか「主観的傾向」が必要だからだ。「主観的傾向」には法律的にややこしい定義があるが、とどのつまりは「むらむらして」やったのでなければ強制わいせつ罪にならないということだ。実際、もっぱら復讐心のみでわいせつ行為をした男について強制わいせつ罪の成立を否定した裁判例がある（復讐心となると別の意味の「むらむら」があったと思われるが）。するとだ。逆に行為者（犯人）が女でも、むらむらしてやったんなら強制わいせつ罪が成立することになる（このご時世だ）。因みに、今国会で審議中の刑法の改正案では、強制わいせつ罪の客体（被害者）が「男女」から「者」に変わってる。なるほど、このご時世、男と女で簡単にくくれるものじゃないもんな。そういえば、昨日の「ザ・ノンフィクション」は、おかまのマキさんとおなべのジョンさんの逆転夫婦の話の後編。さすが、ノンフィクション。この二人の夫婦げんかがリアル。せっかく楽しい夕食になるはずだったのに、何かの一言でマキさんがきれちゃう。なにやら心が痛い。世の夫婦はこの番組の録画を見るとよい。喧嘩がへるだろう。マキさんは、この頃仕事がなかった。最近、舞台に出始めて夫婦も仲直りができたという。衣食足りて礼節を知る……ちょっと違うか。けさの「アサイチ」で、低血糖だと怒りっぽくなるとも言っていた。さて、マキさんはいよいよもって私と同い年っぽい。ってことは卒業アルバムに載ってるのかな。
