鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

さすが私学の雄、慶應義塾大学

2006-11-23 | Weblog
 22、23日の2日間、東京・丸の内の丸ビルを中心に慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所が「現代リアル学」と銘打って産学連携を呼びかけるイベントを実施している。たまたま、招待のDMが届いたので、入場登録し、22日にメイン会場の丸ビルをのぞいてみた。12時過ぎに丸ビル7階の丸ビルホールへいくと、なにやら講演をしている。ロビーに「第3の開国‥‥」といった声が聞こえてきて、ホールへ向かうと、学生らしき整理員が「どうぞ」と中へ案内してくれる。そのまま中に入ると、壇上でパネルディスカッションが行われていた。パンフレットを見ると、オープニングセッション「慶應義塾創立150年に向けて」となっていて、パネラーは福沢武三菱地所会長、安西祐一郎塾長、モデレーター、国領二郎SFC研究所長となっているが、肝心の安西塾長はいなくて2人だけでやりとりしている。会場300人のところ、せいぜい100人くらいのもので淋しい。福沢会長は慶應の創立者、福沢諭吉の曾孫にあたるうえ、今回のイベントの会場を提供した三菱地所の会長ということで、登壇したのだろう、企業の人づくりについて語っていた。
 前日だかに共立薬科大学との統合の発表があったせいか、45分くらい送れて、登場した安西塾長は今回のイベントが自ら問題を発見して解決し、創造していく人材をいかに大学が育てていくかを探求するねらいで開かれたもので、2008年に創立150周年を迎える慶應義塾にとって最大の課題である、と力説していた.一週間くらい前に慶應義塾はロンドンに事務所を開設し、来年は北京に、そしてニューヨークにも事務所を開設し、グローバルに評価される活動していく、と宣言していたのが印象的だった。
 パネルディスカッションとしてはやや組み立て不足な内容であったが、慶應のめざしている思いは伝わってきた。SFCは大学のなかでも先進的な活動をしていることで有名であるが、今回塾創立150周年を機に企業社会との結びつきをより深めた活動をしようと、ビジネス街のメッカ、丸ビルを中心に研究成果の発表会を企画した。2日間にわたり、丸ビルホールでセミナーを開くほか、丸ビル周辺で研究成果の展示も行っている。ざっと展示も眺めてきたが、学生特有の熱気が伝わってきた。丸ビル1階コンコースでの展示では2年前に流行った自動歩行機「ジンジャー」の試乗会も行われて、まずまずの人出だった。
 それにしても丸ビルを中心にこんなイベントを堂々と開催できるのは凄い。さすが慶應義塾大学である。しかもオープニングセッションで塾長が講演するのにサクラの動員もなく淡々とプログラムを進めていく姿勢にもさわやかさが感じられた。どこかのタウンミーティングのようなやらせ、作為もない、爽やかなイベントであった。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする