鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

IT以外のことでは凡人のビル・ゲイツ

2006-11-16 | Weblog
 マイクロソフトの創始者で、いまや世界ナンバーワンの富豪、ビル・ゲイツ氏の保有する投資会社を中心とするグループがカナダの高級ホテルチェーン、フォーシーズンズホテルに買収提案をした。今後、高級ホテルに対する需要は増すことは明らかであり、投資対象といsて悪くはないが、マイクロソフトをゼロから立ち上げ、世界最高峰に登りつめたビル・ゲイツ氏がホテル買収とはいかにも夢がない。せめてIT関係で次代のマイクロソフトを超えるようなベンチャー企業を1つと言わず立ち上げてほしかった。ITでは巨人であっても、IT以外の分野では並みの人よいうことなのか。
 共同通信社の伝えるところによると、カナダのフォーシーズンズホテルはビル・ゲイツ氏が所有する投資会社を含むグループから1株87ドル、総額37億ドル(約4370億円)で買収提案を受けた。提案したグループはゲイツ氏のカスケイド・インベストメント、サウジアラビアの王族が運営するキングダム・ホテルズ・インターナショナル、フォーシーズンズの最高経営責任者の関係会社の3社で構成されている、という。フォーシーズンズの経営主導権争いに過ぎないのかもしれないが、ビル・ゲイツ氏が関与しているだけになんらかの意図がある、ともられても仕方がないだろう。
 フォーシーズンホテルは日本では東京・目白の藤田観光が経営する椿山荘の一角にあり、一泊4-5万円の超高級ホテルとして有名である。今後レジャーが高級化するにつれ、こうしたホテルに対する需要は増すことは誰しも予測できることで、一般の投資対象としてうなづける点は十分にある。
 しかし、これにビル・ゲイツ氏がかんでいるとなると話は別だ。ビル・ゲイツ氏はいまや世界ナンバーワンの富豪で、400億ドルを超える財団をもっている。この財団にはつい先頃、ウオーレン・バフェットも参加したばかり。それだけにビル・ゲイツ氏が次にどんなお金の使い方をするのか、に注目が集まっている。
 それが、高級ホテルではいかのも夢がなさ過ぎる。世界の青少年の憧れの的なのにホテル経営ではお先が知れる。ベンチャー企業を支援してくれ、とは言わないから、せめて夢を壊さないように願いたいものだ。
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