鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

相変わらず頓珍漢な小泉前首相

2006-11-08 | Weblog
 小泉純一郎前首相が7日開かれた自民党の「日本夢づくり道場」で昨年初当選した衆院議員61人を前に「政治家は使い捨てにされることを覚悟しなければならない。甘えちゃだめだ」とまたぞろ場違いな発言をし、大方の顰蹙を買っている。昨年の総選挙で郵政民営化に反対したいわゆる造反議員の復党が問題視され、その間隙を縫って初当選した新人議員にとって、造反議員の復党は死命を制しかねない大問題で、こぞって復党に反対している。それを逆なでする発言に聞いていた新人議員はまるではしごをはずされたか、のような表情だった、という。
 一体、小泉前首相の頭の中はどうなっているのか、彼ら新人議員のおかげで自らの存立基盤を築いたというのに、感謝の念どころか、谷底へ突き落とすような発言は”変人”でなければできない。少しでも新人議員の立場に立ってみれば、恐ろしくて公式の場では言えないだろう。それをぬけぬけと言ってしまうところに、変人たる所以がある。
 小泉前首相の発言を聞かれた安倍首相は「新人議員に覚悟しなさい、と諭したのだろう」と好意的な発言をしていたが、一応聞かれればそう答えざるを得ないだろう。仮にも前任の首相なのだから。
 それにしても心ない発言である。自分は瓢箪から駒で首相にまでなったのだから、気楽に「使い捨て……」と言えるのだろうが、使い捨てる方の立場にあった人の発言としては穏やかではない。
 小泉前首相の思いつき発言は依然といsて改まっていない。一国の首相である限りは片言隻句をマスコミなり、世論は好意的に解釈して受け入れてくれるが、前首相の発言となると、もう今回を限りにもう取り上げてくれなくなるだろう。もともときちんとした政治の仕組みなり、あり方を考えてきた人でなく、その場その場しのぎで40年を政治家として過ごしてきただけの御仁だから、政治理論に傾聴に値するものはない。
 だから、漫談的、もしくはお茶の間のワイドショーの話題にはなっても今後、小泉前首相の言が取り沙汰されることはないだろう。
 同日の発言で、小泉前首相は一部に書かれたイタリア移住については否定したが、離任前の卒業外遊で使った10億円余のケリをつけて、さっさとイタリアでもどこへでも行ったらいいのだ。
 さらば小泉前首相である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする