鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

違和感残る東京ベイ幕張オープン

2006-11-18 | Weblog
 千葉市幕張の幕張プリンスホテルがいまなにかと話題のアパグループに買収され、新たに東京ベイ幕張としてオ^プンし、17日その披露パーティが開かれ、縁あって招かれ、顔を出した。新たに4階すべてに大浴場を設けたのと、レストランを全面改装したのが特徴で、知らなかったが建築家、丹下健三氏の設計となる54階のガラス張りの外観はそのまま残した。3000人収容のホールもそのままとなっていて、そこを使って披露目のパーティが大々的に行われた。しかし、いわゆる都心のホテルの完成披露パーティとしてはなにか感じの違う妙な感覚の残るパーティであった。
 パーティはグループ代表の元谷外志雄の挨拶に続き、アパホテルの元谷芙美子社長が自慢たらたらの挨拶。安倍首相となにか親交があり、とかくうわさのある人物で、成功した経営者にありがちなお金といけいけドンドンの話ばかり。2万室、会員200万人が目標とぶちあげ、聞いている人にとって経営の参考となるような話は一切ない。続いて、千葉市長を皮切りに国会議員、ロッテ球団代表、幕張メッセ社長ら地元の名士の来賓祝辞が延々と続き、最後は壇上に大勢の来賓が上っての酒ダルの鏡割りで、乾杯。やっと食事にありつけるわいと思って時計を見ると、もう約1時間は経っている。
 1000人を超えるパーティの参加者はこれでもか、これでもかというアパ礼賛の祝辞に半ばうんざりしていた。パーティがはじまっても国会議員や関係者の祝辞
が続き、やや食傷気味であった。アパグループ発祥の地である石川県小松市でのオープン披露パーティならこれでいいだろうが、千葉とはいえ都心のホテルの完成披露パーティではちょっといただけない。
 開始1時間半くらいして、真っ赤なドレスを着た支配人の池田久美子氏が中締めの挨拶を始めたところで、もういいやと退出した。  
 帰りにいただいた紙袋のなかを見ると、お茶のペットボトルとなぜかロッテのチョコレート、それにパウンドケーキ、小さめの洗顔石鹸が入っていて、まるで結婚式の引き出物の雰囲気。もらっておいて失礼ではあるが、ちょっと笑える感じである。
 全体に近代的なホテルの完成披露パーティにしては泥臭くて、違和感の残るセレモニーであった。確か、昨年のいまごろ話題となった耐震偽装問題で、アパグループのホテルだか、マンションもそうだ、との声があったと思うが、なぜかいまに至るまで表面化していない。後で、アパグループが耐震偽装か、政治家がらみで、なにかスキャンダルで世間の注目を集めるようなことがあった際には映像として、振り返られるようなイベントであった。元谷会長夫妻を間近に見たのは初めてのことであるが、2人の持つ雰囲気がどうも企業経営者として健全さが感じられなく、企業としてのアパグループになにか不自然なものが感じられた。この意味で、アパグループの絶頂期がいまであるような気がしてならない。
コメント (3)
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