鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

かげる競馬人気

2006-11-07 | Weblog
 先週末の29日に夜、月に1回の家族みんなでの食事会まで昼間ぽっかり空いたので、天候を気にしながらも東京競馬場へ出かけた。朝9時20分頃に競馬場へ着いたら、結構な人で「今日は天皇賞である」ことを思い出した。いつもは土曜日なので、比較的この時間でも観覧席を確保できたが、もう隅っこまで占拠されていて、とても余裕はない。新聞、雑誌の類が椅子の上に置いてあり、本当に人が座るのか定かではないが、確かめようがないから、諦める。出がけに双眼鏡を忘れて、かみさんに駅の途中まで持ってきてもらったが、その時ふと満員なら携帯の折り畳み椅子も頼もうかな、と頭をよぎったものの、そのままにしたのが悔やまれた。夕刻、息子に聞いたら「昨晩、東京競馬場の近くを通りかかったら、もう徹夜組が出ていた」とのことだった。
 パドックで第一レースに出走する馬のなかで、目についた2頭で馬連を一点買いし、配当920円也を手にする。幸先よし。そのまま、パドック脇の耕一路でコーヒーを飲みながら、腰の落ち着き先を考え、結局、いつもパドックを見下ろす、2階のデッキに陣取ることにした。パドック重視の馬券戦術としてはこのスタンスが一番いい、と思った。
 第3レースか、第4レースのだかの新馬戦に、4億9千万円のサンデーフサイチなるすばらしい馬体の馬が登場した。パドック周辺が何やら騒がしい、双眼鏡で覗くと馬主の関口房朗氏と日本テレビのアナウンアサー、徳光和夫氏がなにやら親しげに話していた。もう一人どこかで見たような大柄な青年がいたが、一週間後、日本テレビのサンデーモーニングでこの時の模様を報道していて、件の青年は元ジャイアンツの元木大介選手と判明した。レースの結果はサンデーフサイチは3着に終わり、競馬はお金だけで片がつかないことを証明してくれて、やや溜飲が下がった。
 メインの天皇賞まで一進一退の状態が続き、目当ての天皇賞はパドックで好馬体が目についた4頭を馬連、3連複で買ったが、残念ながら1,3,4着で外れてしまった。来場者は見た感じでは多くの人が来ているようではあり、ラジオでは10万1千人といっていたが、翌日の新聞を見ると、前年比5.4%減の9万8067人、売り上げは同18%減の217億1648万9400円だった、という。売り上げが減少しているのは来ても馬券を買わない人が増えているのだろう。女性のお客が目につくのだが、そんなに馬券を買っているようには見えない。
 やはり、先日のディープインパクトの凱旋門賞失格も影響して競馬人気は下降しているのだろう。売り上げ面では多様化するレジャーのなかで、特に携帯電話代に食われているのだろうし、ディープインパクト引退の後はこれといった馬はいなさそうだし、世間の話題から取り残されていくことだろう。これではしばらく、競馬人気がかげるのも無理はない。
コメント
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