鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

文化の日に迫力ある前衛書

2006-11-03 | Weblog
 昨2日、高島屋二子玉川の額縁屋から頼んでいた大型の前衛書の額が届き、早速、リビングルームに飾った。横2メートル、縦1メートルの書は想像以上の迫力で、リビングが美術館に早変わりしたようで、見ていて心が落ち着くし、見る者に書の持つエネルギーが伝わってくるような気がするから不思議だ。最初、リビングに飾るか、一番奥の客室に置くか、迷ったが、毎日食事をしたり、テレビを見て過ごすリビングに置いて正解であった。
 飾った前衛書は富山県に住む書家Nさんの手になるもので、甲骨文字で「土による」と書いてあるが、ちょっと見た目にはなかなか判読できない。Nさんは毎日書道会の審査委員で、数年前に毎日新聞の販売店からたまたま毎日書道展の招待券をもらい、上野の東京都美術館に見に行った際に迫力ある書を書く人だな、と思って、以来毎年足を運んで、作品を見るようにしていた。
 そのうちに会社で個室に入るようになり、壁面に書を飾るのもいいかな、と思って、Nさんに「書に関心があります。手に入れるにはどのようにしたらいいのでしょうか」と手紙を出したことがある。が、手紙をやり取りしているうちに、機会を逃してしまい、ずっとそのままになってしまっていた。今年になって、一室を占領していた末っ子が出ていき、今度は我が家に書を飾ってもいいスペースが出来たので、改めて「今年の作品が気に入りました」と手紙を出したら、Nさんは覚えていてくれたようで、即座に話が決まり、全国巡回の北陸展が終了した段階で、作品を送ってもらうこととなった。
 ただ、誤算は額縁で、毎日書道展の場合、専属の額装屋さんがついていて、主催者の方で作品に応じて額装をしてくれるが、展覧会が終われば作品だけが」戻ってくる仕組みとなっている。Nさんは審査委員なので、特別に毎日新聞社の方でそう取り計らってくれるのか、よくわからないが、とにかく額装はこちらで、手配しなければならなくなった。
 以前に小さな書画の額装を頼んだことがある玉川高島屋の額縁屋に作品を持っていったら、本格的な書の額装は扱ったことがないと見えて、奥から店長らしき人が出てきて、いろいろ周りの装飾の木枠を見せてくれ、最後は作品にふさわしい額装をお願いして帰ってきた。
 で、期待の作品が出来上がり、めでたく我が家のリビングに収まった。額縁屋の言っていた通りの見事な出来栄えで、日本広しといえどもこの書を飾っているのはここだけというのが気持ちいい。たまたま今日は文化の日で、タイミングも素晴らしい。今後、リビングで飲むコーヒーの味もよくなることだろう。
 早速、写真にとって、Nさんにお礼の手紙を添えて送ることにしよう。
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