鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

アカデミー賞もの演技フライトプラン

2006-02-15 | Weblog
ジョディ・フォスター主演の映画「フライトプラン」を観賞した。休日の朝一番だったにもかかわらず、400人の座席がほぼうまる程の盛況ぶりで、改めてジョディ・フォスターの人気を裏付けた。公開前に確か毎日新聞に載った記事ではラストの結末が平凡と酷評していたが、あにはからんや、大変面白かた。新聞の批評など信用するな、ということだ。
「フライト・プラン」は不慮の事故で亡くなった夫の遺体安置室にジョディ・フォスターが入ってくるシーンから始まる。そして、故郷の米国へ帰るため、悲しみにくれる娘を抱いて空港へ向かう。飛行機に乗り込み、座席に座り傷心の娘が落ち着いたところで、ひと寝入りし起きたら、娘がいなくなっていた。必死で行方を探しまわるが、杳としてつかめない。機内を隈無く探すが、どこにもいない。乗客全員に助けを求めるものの、冷たい視線が帰ってくるだけ。最初は協力的だった機長もなかなか見つからないことから、母親の妄想だ、と思い出す。乗組員もそんな女の子は見なかったし、搭乗記録にもない、とい
いはる。挙げ句の果てに母親はたまたま乗りあわせた航空監察官の監視下に置かれてしまう。
 座席にもどされた母親は窓に娘が書いたハートマークを見て、娘が誘拐されたことを確信する。トイレに行くふりをして、機械室に忍び込み、機内の気圧を下げたり、照明をおとしたりして混乱におとしいれる。おどろいた機長は緊急着陸を決め、FBIに出動要請する。ここまできて、ようやく真犯人が登場し、はは親の名をかたって機内に爆弾を仕掛けたとし、乗客全員を降ろし、なおかつお金を要求する。乗客の最後に降りようとして、犯人と機長のやりとりから、事情を察知した主人公の母親は犯人がドアを閉めた隙に消化器でなぐりかかり、手錠をはずし、娘を再度探しに出る。
で、最後は無事に娘を見つけだし、犯人も爆破し、めでたし、めでたし、となるが、途中まで一体どうなることやら、と手に汗にぎる展開で娯楽作品としてはよくできている。主人公が航空エンジニアという設定も無理がない。
何よりも主演のジョディ・フォスターがいい。先日見た「スタンドアップ」のシャリーズ・セロンとアカデミー賞主演女優賞を競うことだろう。まあ、新聞の映画批評など信用せずに自分の目で真贋を見分けることだ。
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