鈍想愚感

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うら若き女性の訴えの裏に隠されていた暴力の実態に唖然とした損害賠償裁判

2024-05-15 | Weblog

 15日は東京・霞が関の東京地裁へ裁判の傍聴に行き、午後1時30分から806号法廷の女性が弁護士法人ガーディアン法律事務所に損害賠償請求している裁判を傍聴することにした。時間前に楽天グループが関係している裁判など2つの判決があり、それらが終わると傍聴席に控えていた人は原告席に移り、傍聴席にはわずか1人という状態となってしまった。裁判長が原告の女性と被告席の男性に証人申請をするように促し、どうやら離婚紛争中の2人がそろって宣誓に臨んだ。弁護士事務所の所員が雇われている事務所に対し、損害請求している裁判と思っていたら、単なる離婚訴訟の様子で、とりあえず傍聴してみることにした。

 まず、原告の女性は代理人の質問に従い、夫が家を出ていってしまい、困難な状況にあることを切々と訴えた。男の子がいるが、それも夫に従い、出ていったきり、戻ってくる気配がないことも嘆いていた。こんな状況に置かれた若き女性が一体どのようにして生活していくのか、同情さえ呼びかねない感じさえしてきた。ただ、被告の弁護士事務所に対して慰謝料を要求しているようなのだが、その内容が明らかにされず、尋問を終えてしまった。最後に裁判長が「あなたはお酒を飲むようだが、どのくらい飲むのか」と質問して、それに対し原告は「結構飲むし、子供を連れていって夜の飲み会に参加したこともある」と答えてたことから、一挙に雰囲気が変わってしまった。

 続いて尋問に立った原告の夫は「実は妻は仕事を終えて帰ってくると、毎日のように酒を飲み、呑むと正体を失い、それをたしなめると激高して、暴力をふるってくるのが常で、時にはこちらが身の危険を感じるほどの激しさとなることがしばしばだった」と語り、その暴力が子どもにも及びかねないとして、弁護士事務所に相談することにした。2年前の8月には警察にも相談し、警察から本人に注意した方がいいか」と聞かれたこともあった、という。

 そして、昨年10月に子供と一緒に家を出るしかない、と思い、原告と離婚することも決意し、ガーディアン弁護士事務所にその手続きを依頼した、という。夫は「妻は暴言は多々あったし、暴力を振るうことも多かった」とも証言した。離婚については立川家裁で調停が進んでいるし、財産分与についても今後進められる見通しだ、という。

 今回の裁判は次回以降、弁護士事務所の被告尋問を予定しており、最終的にはどう判断されるかは見通せないのが正直なところである。ただ、ここまで聞いている限り、原告の女性側だけの申し立てを認めるわけにはいかないというのが正直な感想である。普通うら若き女性が離婚を申し立てると、多くの人は男性の横暴を想像し、女性側に同情するのが常だろうが、この裁判のように逆に女性が男性に暴力をふるい、男性と子供が困っているようなケースもあるのだ、ということを実感できたことだけは確かである。世に中にはそうしたケースもあるのだ、ということを改めて実感した次第である。

 

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