写真①:〈貝寄せ館〉に展示したカズラガイ(瓶入りの中央部)
=2013年3月10日撮影
〈貝寄せ館〉展示の貝にアドバイスをいただきました
「海とまちなみの会」の事務所・〈貝寄せ館〉に3月3日、北九州市八幡西区にお住まいの貝に詳しい男子大学生Oさんが来館され、展示している津屋崎の貝殻についていろいろとアドバイスをいただきました。10日、本会の〝貝博士〟の大賀康子会員に確認してもらい、展示の内容をよりわかりやすくしました。
Oさんによると、〈貝寄せ館〉に展示しているカズラガイ(トウカムリガイ科)=写真①=は、正しくはナガカズラガイではとのご指摘のようでしたが、大賀さんによると、旧津屋崎町が平成8年に発行した『津屋崎町史 資料編下巻(二)』の「津屋崎町産貝類目録」に収録されている「カズラガイ」の和名に従って展示したそうです。カズラガイは、細かく分けるとカズラガイとナガカズラガイがあるようですが、その見分け方や津屋崎町で両方とも取れた記録の有無など、またOさんにご教示いただければ、「貝寄せ館」の貝の知識が増すことになり、うれしいです。
津屋崎町出身の麦野裕会員(千葉県在住)から〈貝寄せ館〉に寄贈された『原色日本貝類図鑑』(保育社刊)によると、カズラガイは縦縞の褐色彩のある美しい貝です=写真②=。瓶に入れて展示していたカズラガイの縦縞の褐色彩が見やすいように10日、和名ラベルの真下に入れ直しました。
写真②:縦縞の褐色彩が美しいカズラガイ(保育社刊『原色日本貝類図鑑』から)
また、Oさんが「貝寄せ館」にいた「海とまちなみの会」会員に和名を話された食用にもなる巻貝のマガキガイ(ソデボラ科、またはスイショウガイ科)=写真③=についても、ラベルに和名を書いて表示することにしました=写真④=。
写真③:食用にもなる巻貝のマガキガイ(保育社刊『原色日本貝類図鑑』から)
写真④:瓶入りの「コナガニシ」と「シドロガイ」のラベルの間に詰められたマガキガイ(和名入りラベルを貼って11日表示へ)
=〈貝寄せ館〉で、10日撮影