写真①:城下町大垣のシンボル・「大垣城」
=岐阜県大垣市郭町2丁目で、2012年10月5日午後2時45分撮影
〈尾張・美濃・飛騨・町歩きスポット〉2
:大垣城
岐阜県内の息子宅に泊まり、一夜明けた10月5日、同県大垣市郭町2丁目にある「大垣城」=写真①=を訪れました。
室町時代の天文4年(1535年)、宮川吉左衛門尉安定が築城したとされ、水門川の流れを外堀に利用しています。江戸時代初期・慶長5年(1600年)の「関ケ原の戦い」の折、西軍石田光成の本拠地になったことで知られています。寛永12年(1635年)、摂津国尼崎から美濃国大垣に移封された戸田左門氏鉄が入城、以降11代にわたる善政が続いたという。10万石を封与された戸田氏鉄は、新田の開発や治山治水事業、文教の振興などに尽くし、藩政の基礎を築きました。
「大垣城」(入場料百円)の天守閣には、「時の太鼓」=写真②=が設置されています。江戸時代、大垣の「時の太鼓」は、俵町柳口門外にあり、毎日城下に時刻を知らせていました。大垣の古謡に〈お天気よければ大垣様の太鼓の音の好さ〉〈明日はお天気、大垣様の時の太鼓の音の好さ〉と唄われ、領民に親しまれていたという。きょうはお天気もいいし、ならば試しに私もと、「ドド-ン」と太鼓を叩きましたら、あまりの〈音の好さ〉に気を良くし、再び「ドド-ン」と太鼓を打ち鳴らしたほどでした。
写真②:天守閣に設けられている「時の太鼓」
=「大垣城」で、5日午後2時50分撮影