写真①:フジバカマの花に止まったアサギマダラ
=福津市手光の「わかたけ広場」で、2013年10月22日午前8時40分撮影
〈福間・町歩きスポット〉 13
:アサギマダラの渡来地・「わかたけ広場」
「海を渡るチョウ」として知られるアサギマダラ(タテハチョウ科)の群れが、南へ渡る途中、福岡県福津市に次々と飛来しています。10月22日朝、同市手光の野外活動広場・「わかたけ広場」では、秋の七草の一つ、フジバカマ(キク科)の淡い紫紅色の花にも止まっていました=写真①=。
翅の外側に、「10/20」「MSふくつ」の文字が書かれています=写真②=。10月20日、どこまで渡っていくのか調査しようと、地元のアサギマダラ保護グループの人たちが「わかたけ広場」でマーキングされたのでしょうか。飛来地として知られる大分県北東部の姫島では、今年4月下旬から捕獲した1600匹以上のアサギマダラの翅に油性ペンで姫島の印を付け〝放蝶〟し、うち1匹が6月3日に約1200㌔・㍍離れた北海道上ノ国町で函館工業高校教諭に確認されています。「わかたけ広場」飛来の個体が今後、南の国のどこで確認されるか、楽しみです。
写真②:翅の外側に「10/20」「MSふくつ」の文字がマーキングされた個体
=「わかたけ広場」で、22日午前8時40分撮影
杉の木立の下に植栽されているフジバカマのそばには、写真付きの「ちょう(アサギマダラ)をとらないでね」と呼びかける看板も立てられています=写真③=。
写真③:「ちょう(アサギマダラ)をとらないでね」と呼びかける看板
福津市中央公民館の北側にある「わかたけ広場」=写真④=は、芝生広場やアスレチックなどの施設が整備されていますが、春と秋の2回、渡りの途中に立ち寄るアサギマダラの中継地として、子供たちの自然教育に絶好の場ともいえそうです。
写真④:「わかたけ広場」(左奥の杉木立下の斜面にフジバカマが植栽されている)