吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2009年4月10日/〈津屋崎の四季〉423・「名呑池」にコガモ戻る

2009-04-10 04:06:20 | 風物
写真①:再び水が溜められた「名呑池」で泳ぐ雄のコガモ
     =福津市在自で、2009年4月9日午後4時56分撮影

 9日午後、福津市在自の農業用溜め池「名呑池(なのみいけ)」を訪れ、コガモ(カモ科)=写真①=の家族が戻っていることが分かりました。2008年9月に堰堤改造工事が再開され、再び池の水が干されていましたが、09年3月に工事が終了、池に水が溜められたためです。

 「福岡県営ため池等整備事業(一般)名呑地区堤体工事」は、福岡農林事務所農地整備課が07年11月から行っていた最初の堰堤改造が08年3月に終わり、下部に石垣を築いた南側堰堤が完成。以前、草が生えていた堰堤南斜面はいったん土が削られたあと、赤土の斜面にならして草を植えられ、頂上は平たく東西方向に歩けるようになりました。

 08年4月から水が溜まり始めたあと、改修工事が再開され、再び池の水が干され、カモやサギ類たちは池に舞い降りることができなくなっていました。現在、西側の丘陵地から「在自川」へ通じる排水路が完成し、池には満々と水が溜められています=写真②=。これで今冬は、北国から渡って来る冬鳥のカモたちは07年の冬から2年ぶりに満水の池で長旅の翼を休めることができそうです。


写真②:満々と水が溜められた南側堰堤付近
     =「名呑池」で、9日午後4時55分撮影

 北側の堰堤付近は工事前と大きく様変わりし、池の南側に畑ができていました=写真③=。コンクリートで堰堤を固め、一見堅固になったような雰囲気ですが、以前の土盛りの堰堤でアザミの花が咲き誇り、緑豊かな自然の溜め池の面影はありません。


写真③:池の南側にできた畑(手前)と様変わりした北側堰堤(向こうは在自山)
     =「名呑池」で、9日午後4時56分撮影
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