とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014熊野古道:那智駅から川の参詣道へ

2014-11-04 23:12:11 | 観光
今年の春に行った熊野古道中辺路の仕上げとして熊野三山全てを回ることにした。春の時は熊野本宮大社までだったので、秋はその先にある熊野速玉大社、熊野那智大社を巡ることになる。今回の参加者は、YさんとKさん夫妻だ。

熊野速玉大社と熊野那智大社の両方を1泊2日で回るとなると、車で行った場合は、那智駅前にある道の駅「なち」に車を止めるのが一番いい。前日夜立ちで到着した道の駅「なち」で朝を迎えた。雨模様で生憎の天気だった。


まずは、那智駅からJRに乗って新宮駅まで向かう。乗客は、我々中高年のメンバー以外高校生だらけだ。なんだか通学列車に乗り合わせたような雰囲気だった。


20分ほどの乗車で新宮駅に到着する。


新宮駅からは、熊野交通バスで本宮大社行きに乗車する。


日足(ひたり)というバス停で下車すると、熊野川川舟センターの人が迎えに来てくれていた。迎えの人の案内で川舟センターまで行き、舟下りの手続きをする。この日は、ずっと雨模様で舟下りが出来るかどうか心配だったが、水量はまだそれほど多くなく、ダムの放流もないので予定通り運航するとの事だった。雨具、笠、救命胴衣を全て身につけ、バスで乗船場まで向かった。


川原では、既に船頭と語り部が待っていた。


いよいよこれから乗船だ。


語り部の話を聞きながら、舟下りが始まった。徒歩を原則とした熊野詣だが、本宮-新宮間の往復には昔から熊野川の舟運が利用されていたそうだ。熊野川は単なる水上交通路ではなく、熊野参詣の道であり、世界に類のない「川の参詣道」として文化的意味でとても貴重なものだと考えられ、世界遺産にも登録されている。


午前中は、雨が酷く雨に打たれながらの舟下りではあったが、雨の日だから見られる景色が堪能できた。それは、雨で水量を増した滝がいたるところで見られたことだ。晴れている時では見られない幻の滝もあるのだ。




屏風を重ね合わせたような柱状節理の岩壁。


まるでサルの顔のように見える。苔が作り出した自然の造形だ。


語り部の話は、さらに続いた。


釣鐘石と呼ばれる岩場。


人の顔のような岩壁。


鵜が川べりにとまっていた。アユを食べてしまうので困るという。


御船島(みふねじま)。熊野速玉大社の境内の一部で、熊野速玉大社の例大祭「御船祭(みふねまつり)」で祭礼の場となる島だという。


国道の赤い橋が見えてきた。


無事、熊野速玉大社下の川原に到着する。これから、速玉大社に参拝だ。


「2014熊野古道:熊野速玉大社から高野坂へ」に続く。