とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015年の山を振り返る

2015-12-31 14:19:23 | 山登り
2~4月はランとお遍路のため山には行けなかったので、その後は積極的に山に出かけた。今年も夏を中心に百名山登山を計画し九州、東北、北海度と遠出が多くなった。百名山は、91座となり、残りは10を切った。印象に残る山は、九重連山、羅臼岳、斜里岳、早池峰等だ。また、初めてではないが岩殿山、白馬三山、剱岳、茅ヶ岳、乾徳山なども企画し、初めての人たちと行くことができた。いい山は、メンバーが変わるとまた楽しいものだ。

1.1月 百蔵山1003m(山梨県大月市)
 山頂からの展望に恵まれ、大月市街、猿橋周辺、中央本線新桂川橋梁などが一望できる。富士山の眺望は秀麗富嶽十二景の一つに選定されている。山の名と近隣の地名から、桃太郎伝説が伝わっている。山頂で富士山を見ながらのキムチ鍋が美味しかった。
2.1月 葛城山960m(奈良県御所市)
 関西で金剛山と並んで霧氷が見られる山と知られ、青空に輝く真っ白な霧氷を期待していったのだが、暖冬で雪が溶けてしまい、山頂は茶色い土がむき出しになっていた。登山としては、物足らない結果となってしまったが、ついでに行った明日香村観光や若草山の山焼きを見られた事が印象に残った。
3.5月 横山岳1132m(滋賀県長浜市)
 2月は、ラン、3~4月はお遍路で山に行けなかったので、久しぶりの登山となった。滋賀県・琵琶湖の北端に位置する横山岳は、花が多く見られる山として有名。美しい「経の滝」「五銚子の滝」を望む白谷本流コースを歩く。この時期は、ヤマシャクヤクをはじめ、イチリンソウ、イカリソウ、イワウチワといった花を見ることが出来、花を見る山旅を満喫できた。
4.6月 九重連山:大船山1786mm、白口岳1720m、中岳1791m、久住山1786.5m(大分県久重町)
 九州の最高峰である九重連山を登り、温泉のある法華院温泉に宿泊。この時期一番見頃となるミヤマキリシマの群落を見る。初日は雨だったが、翌日は好天に恵まれ九重の山並みを満喫する。何といっても天然温泉付きの法華院温泉は、最高の山小屋だ。ミヤマキリシマで山がピンクに染まったこの時期がベストシーズンである。今年最初の百名山だった。
5.6月 祖母山1756m(大分県豊後大野市)
 もう一つの百名山である祖母山は、天孫降臨伝説のある山で、じっくり味わうと味がある山だと言われている。北谷登山口からの周回コースで行ったが、最初から怖い渡渉が始まり、険しい道がずっと続く味わいのある山だった。 
6.6月 岩殿山634m(山梨県大月市)
 3年半ほど前の秋に登って以来2回目の登山だ。岩殿山の標高は東京スカイツリーと同じ634mであり、それほど高い山ではないが、山頂から望む富士山が素晴らしく、秀麗富嶽十二景に選定されている。ただ、この時期は富士山の展望はあまり臨められない。今回は、富士山の展望より、岩殿山から先に行った所にある稚児落しや、そこに至るまでの岩場や鎖場のスリルを初参加のメンバーに楽しんでもらうのが目的だった。
7.7月 羅臼岳1661m(北海道斜里町)
 今まで手付かずだった北海道本島への初遠征登山だ。知床半島はヒグマの生息数が人間より多いというくらいクマの聖域である。ヒグマに遭遇しないかヒヤヒヤしながらの登山となったが、幸い出会う事はなかった。山頂から海を隔てて国後島や択捉島が見えロシアを間近に感じさせられた。キタキツネやエゾシカを何度も見ることができ、北海道の大自然を満喫できた。    
8.7月 斜里岳1547m(北海道斜里町)
 滝が連続する清流を登りつめてたどり着く花の名山で、清岳荘から旧道経由で斜里岳に登頂したあと新道経由で清岳荘に戻る。とにかく、旧道は渡渉の連続でスリルがあり、夏だから楽しめるコースだ。その後も、見事な滝がいくつもあり変化があって飽きることのない山登りとなった。
9.7月 雌阿寒岳1499m(北海道釧路市)
 雌阿寒温泉から雌阿寒岳を経てオンネトーに下山する周回コースにしたかったが、帰りの飛行機に間に合うか心配だったのでピストンコースに変更する。山頂からは、阿寒湖を挟んで雌阿寒岳と雄阿寒岳が対峙する景色はまさに絶景であった。また、ところどころに噴煙が上がっており、山が生きていることを感じさせられた。日本百名山で阿寒岳と呼んでいるのは雌阿寒岳の事である。そして、雌阿寒岳は、中マチネシリ・南岳・東岳・コブ山・剣ヶ峰・西山・北山・ポンマチネシリ・阿寒富士で構成される火山群の総称だ。マチネシリとはアイヌ語で「女の山」を意味するという。雌阿寒岳の主峰であるポンマチネシリの山頂に立ったことで百名山84座目の達成だった。
10.8月 白馬三山:白馬岳2932m、杓子岳2812m、白馬鑓ヶ岳2903m(長野県白馬村)
 夏なお豊富な残雪を抱く大雪渓と雲上のお花畑、高所の源泉かけ流しの温泉を楽しむ等、多くの登山者を魅了する山域である。何度も行っている山域であるが、何度行っても感動は大きい。白馬の良さを味わってもらいたくて初めての人を何人も連れて行った。参加者全員が大満足で下山できたことが一番の喜びとなった。
11.8月 八甲田山1584m(青森県青森市)
 昨年計画しながらも、悪天候で断念した山だ。今回は、酸ヶ湯温泉から毛無岱、八甲田大岳、仙人岱を経て酸ヶ湯温泉に下る周回コースとした。二段の湿原が奏でる本州北端の火山山塊を楽しみ、無事下山。下山後は、酸ヶ湯温泉ではなく秘湯蔦温泉に宿泊する。
12.8月 岩手山2038m(岩手県八幡平市)
 馬返し登山口から八合目避難小屋まで歩き宿泊(自炊)、翌日最高峰薬師岳まで登ってから馬返し登山口に戻る。二つの外輪山からなる複成火山で、岩手県の最高峰であり、岩手県のシンボルとされているだけあって素晴らしい山だった。山頂のコマクサ群落も見所だ。
13.8月 早池峰1917m(岩手県花巻市)
 エーデルワイスの咲く北上山地の最高峰。河原坊登山口から早池峰を経て小田越登山口に下山する周回コースで行く。早池峰には、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに一番近いとされるハヤチネウスユキソウなどの固有種や稀少種の珍しいお花が咲き、春から秋まで沢山の種類のお花が入れ替わり湧くように咲く。日本国内で屈指の高山植物が咲き誇る山であり、以前からの憧れの山だった。
14.8月 蔵王連峰:熊野岳1840.5mm、刈田岳1758m(山形県上山市)
 樹氷と全国有数のスキー場で知られる蔵王連峰は、山形県の象徴だ。古来から蔵王連峰は災害をもたらす火山として恐れられ、神の山として崇められていたという。修験道の行場となり、蔵王権現の信仰の山ともなっている。主峰の熊野岳を最短ルートで登る。刈田岳からは、エメラルドグリーンのお釜がよく見えた。
15.8月 西吾妻山2035m(福島県北塩原村)
 百名山の吾妻山というと吾妻連峰の西吾妻山を指す。白布温泉から天元台ロープウェイと3基のリフトを乗り継ぎ最短ルートで登る。西吾妻山山頂は、樹木で覆われ展望はないが、最高峰に登ったという満足感がある。途中で、岩稜帯や湿原を楽しんだ。
16.8月 朝日岳:古寺山1501m、大朝日岳1870mm、小朝日岳山頂1647m(山形県朝日町)
 朝日岳は、奥深い山塊で大変な山だと聞いていたが、最短ルートである古寺温泉から日帰りで登る。日帰りでも、地図のコースタイムは10時間となっていたが、意外と調子良く歩き2/3程の時間で下山できた。最高峰の大朝日岳から見た雲海は素晴らしかった。
17.9月 剱岳2999m(富山県立山町)
 北アルプス北部に君臨する岩と雪の殿堂であり、多くの登山者の憧れでもある。私自身は2回目だが、山友達からずっと前からリクエストされていたので、やっと約束を果たすことができた。コースは、扇沢から立山黒部アルペンルートで室堂まで移動。室堂から雷鳥平、別山乗越を経て剱岳へ向かう定番のコースである。この日も好天に恵まれ、全員無事に剱岳山頂を制覇する。翌日、立山三山も縦走したかったが、悪天候となりそちらは断念する。
18.9月 茅ヶ岳1704m(山梨県北杜市)
 南麓から望む山容が八ヶ岳に似て、その風格に敬意も込め「ニセ八ツ」の異名を持つ。また、「日本百名山」の著者、深田久弥終焉の地として、多くの登山者が特別の思いを抱く山である。山頂より少し下となる「深田久弥終焉の地」で冥福を祈り山頂に到着する。
19.10月 安達太良山1700m(福島県二本松市)
 万葉集にも詠まれ、古くから南東北の名山として名高い。また、高村光太郎が詩集「智恵子抄」で詠んだたおやかな山容と荒々しい頂を持つ山である。この時期は、紅葉の真っ盛りで、安達太良山の燃えるような紅葉を満喫できた。コースは、あだたらエクスプレスに乗って山麓駅まで向かい安達太良山を経てくろがね小屋経由で下山。温泉付きのくろがね小屋に泊まれなかったのが、唯一の心残りとなった。
20.10月 東吾妻山1975.3m (福島県福島市)
 吾妻連峰の西吾妻山と反対側にあるのが東吾妻山だ。浄土平から姥ヶ原を経て山頂に登り、下山は鎌沼を経由する。あいにくの雨模様の天気となり、山頂は強風のため記念写真を撮ると早々に撤退する。道中の吾妻スカイラインの紅葉は見事だった。また、一切経山は、火山噴火警戒レベル2のため入山できなかった。
21.10月 磐梯山1816.3m (福島県猪苗代町)
 会津富士、会津磐梯山とも呼ばれ、福島県のシンボルの一つである。磐梯山の麓は南が表磐梯、北が裏磐梯と呼ばれる。表磐梯から見る山体は整った形をしているように見えるが、裏磐梯から見ると、明治21年に大爆発を起こし、山体崩壊の跡の荒々しい姿と桧原湖をはじめとする300におよぶ湖沼群が形成され、風光明媚な裏磐梯高原ができている。標高差が少なく登りやすい八方台登山口から登る。快晴の下、最高の紅葉登山であった。
22.10月 高野三山:摩尼山1004m・楊柳山1008m・転軸山906m(和歌山県高野町) 
 女人禁制であった真言密教の聖地・高野山を目指す。金剛峯寺、弘法大師御廟など高野山のメインスポットを見てから、奥の院から高野三山を巡る。世界遺産の地だけに外国人が多く早朝から観光客が多かったが、高野三山に入ると静かな山旅となった。高野山も、四国お遍路の後、志度山から町石道を歩いて行ったばかりだったが、あまりにも素晴らしい場所だったので、登山に絡めて山友達を連れて行きたくなって企画したのだった。
23.11月 御在所岳1211.95m(三重県菰野町)
 平日しか休めないという友達のために、近場で紅葉が美しいお勧めの山として企画した。ロープウェイで簡単にピークを踏める山だが、それでは面白くない。奇岩・怪石が多い中道を経由して山頂に向かい、下山は裏道で行く。天気が良くて、山頂ではのんびり山ご飯を楽しんだ。下山後の温泉には、スイーツやパンの店があり、女性陣には好評だった。
24.11月 乾徳山2031m(山梨県山梨市)
 草原、森林、岩場と三拍子そろった人気の山である。奥秩父の山域の一つで、夢窓国師が乾徳山で修業し悟りを開いたと伝えられている。山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、山頂付近は険しい岩場となっている。山頂までは、草原、森林、岩場を楽しんで登っていけたが、下山時は、北側斜面となり積雪が多くて、慎重に下らなければならなかった。山頂での鍋が好評で、よそのパーティにも振舞った。
25.12月 浜石岳707m(静岡県静岡市)
 ランのカテゴリーに入れたのだが、登山でもある。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして浜石岳からの富士山の眺望を楽しんだ。昨年に引き続きの企画だったが、大勢のラン友が参加してくれて嬉しかった。