とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

今日から裁判員制度スタート

2009-05-21 22:36:20 | ニュース
新聞やテレビでさかんに報道しているが、今日から裁判員制度がスタートする。何年も前から報道されていたが、あまり関係ないこととして気にもしていなかった。しかし、実際に制度がスタートするとなると、いつか自分もその立場になるかもしれないので無関心ではいられない。

裁判員に最終的に選ばれる確率は、約3500人に1人、パーセンテージに直すと、約0.03%で確率的には低いともいえる。一生のうちでは50人に一人は一度経験することになるそうである。選ばれることがいいことなのか、不運といえるのかは何とも言えないが、人が人を裁くことの重さを考えると手放しで喜ぶべきことはできない。

裁判員制度の導入の理由は
①裁判をもっと身近に
②もっと分かりやすく
③裁判への民意の反映
④裁判や司法への信頼性の向上
ということだが、これだけの理由でごく普通の人が裁判員として選任された時、公正な判断を下すことにつながるのか大いに疑問だ。また、この制度が実施されることで裁判を迅速化させるようであるが、拙速な判断で誤った結果が出てしまわないか心配である。

裁判員に選ばれた時、辞退できるのは下記のときだ
·70歳以上の人
·学生さん
·会期中の各地方自治体の議会議員
·過去5年以内に裁判員や検察審査員などの業務に従事した人
·1年以内に裁判員候補者として選任手続きの期日に裁判所に出頭した人
·職務上、本人が仕事を処理しないと重大な損害が出る場合
·同居の親族の介護が必要であり、本人が処理しないといけない場合
·思い怪我や病気にかかっている人
·お葬式など、社会通念上の重要な用事に出席する場合

このどれかにあてはまらないと辞退できない。選ばれたものは国民の義務として3~6日間程は裁判員として拘束される事になる。拒否した場合は10万円以下の過料の制裁を受けることがあるのだ。しかも守秘義務があり、裁判員の立場で知った事柄や裁判員として話し合った内容については、生涯それを誰にも漏らしてはならない。こんな話を聞くとますます選ばれたくない気持ちになってしまう。ただ、無償ではなく、裁判員として活動する際に発生する交通費や日当が支給され、地方の裁判所へ行く為に宿泊が必要な場合は宿泊費も出るらしい。

このくらいの情報は、わかってきた。裁判員制度、はたしてどんなふうにこれから進んでいくのか気になる制度だ。まだ周りで選ばれた人の話しは聞かない(選ばれても黙っているかもしれないのだが…)が、選ばれた人は気が重い日を過ごしていることだろう。