とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『レッドクリフ PartI』

2009-05-09 23:14:27 | 映画
三国志映画『レッドクリフ』予告篇


中国の歴史ものというと、何か難しそうで面白くなさそうと毛嫌いして見てなかったのだが、先日WOWOWで劇場公開後半年で放送されたので、録画して見てみた。おおまかな内容は、中国文学の四大古典小説とされている羅貫中の『三国志演義』を基に、前半のクライマックスシーンである赤壁の戦いを描いたもので、現在劇場公開されている続編の『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』を合わせると5時間を越える長編映画だ。

監督は、『ミッション:インポッシブル2』のジョン・ウーでアクションものでは定評のある監督である。中国映画過去最高額の投資と言われているだけに、大掛かりな合戦シーンや圧倒されるほどの水軍の数には驚きだ。CGが相当つかわれているはずであるが、亀の甲羅の形に因んだ八卦の陣での合戦シーンは圧巻である。

ここであらすじとキャストを紹介しておく

[あらすじ]

三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺だけでなく、今は周瑜の妻となった天下一の美人小喬の奪取にもあった。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ、敗走する。
夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮(孔明)の提案に従い、孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣する。孔明は孫権の総司令である周瑜と意気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対し、両者互いに決戦のために水軍と陸軍を動かすのだった。

[キャスト]

孫権勢力側(のちの呉)
 孫権(チャン・チェン)
 孫尚香-孫権の妹(ヴィッキー・チャオ)
 周瑜-孫権の総司令(トニー・レオン)
 小喬-周瑜の妻(リン・チーリン)
 甘興-孫権の部下(中村獅童)
劉備勢力側(のちの蜀)
 劉備(ヨウ・ヨン)
 諸葛亮孔明-軍師(金城武)
 関羽-劉備の部下(バーサンジャブ)
 張飛-劉備の部下(ザン・ジンシェン)
後漢・曹操勢力側(のちの魏)
 曹操(チャン・フォンイー)

この映画を見て、三国志について少し勉強できた。歴史物は登場人物の名前と役割がわかってくるとなかなかおもしろい。映画の中では80万の兵力を持つ曹操に対して数万の兵力しかない孫権と劉備が同盟を結び、赤壁の戦いに挑むという展開となる。曹操は独裁的な指導者で、この戦いは天下一の美人小喬の奪取でもあるということで悪役のイメージだ。それに引き換え、諸葛亮孔明と周瑜の二人が友情でつながり強大な敵に向かう善玉のイメージだ。諸葛亮孔明は金城武、周瑜はトニー・レオンと二人ともイケメンで女性観客が多かったという話も納得である。とにかく二人ともかっこいい。諸葛亮孔明は扇子の一振りで軍を動かし、勝利を導く。周瑜と妻である天下一の美人小喬とのラブシーンもなかなかいい。

2時間半もの長い映画だったが、ついつい見続けてしまった。しかし、これから赤壁での戦いが始まるところで「To be continued」になってしまった。赤壁の戦いの結果はどうなるのであろうか?これでは続きを映画館に見に行くしかない。

それにしても、『レッドクリフ』とはうまくタイトルをつけたものだ。「三国志・赤壁の戦い」では、インパクトが弱い。名前を見たときはハリウッド版アクション映画というイメージが強く、中国映画というイメージはなかった。