とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

屋久島ツアー1日目(5/23)

2009-05-27 23:48:55 | 山登り
いよいよ旅の初日である。朝4時半に起きて、妻とともに中部国際空港行きの直行バス乗り場に向かう。待合室でバスを待つこと10分ほど。しばらくするとバスが着いた。スーツケースやらザックを荷物室に押し込んで乗り込もうとすると、見覚えのある顔が見えた。なんと伊豆に住んでいるすぐ上の姉だった。さらにバスの中には、二人の姉がいてびっくり。つまり直ぐ上の3人の姉がバスに乗っていたのだ。三人の姉が、自分と同じ日に九州の宮崎に旅行に行くという話は知っていたのだが、まさか同じバスに乗り合わせるとは思っていなかったので驚いた。姉三人が一緒に旅行に行くのは初めてのことなのだが、さらに自分も含んで身内同士で遠くに出かけることなんて、めったにないことなので嬉しかった。空港に着くと姉たちは宮崎行きの便、自分たちは鹿児島行きの便にそれぞれ分かれた。

鹿児島空港には1時間半ほどで着いた。ここで、約1時間ほど大阪伊丹空港から来る娘を待つ。娘と合流後、鹿児島港へバスで向かった。鹿児島空港から鹿児島港までは高速道路経由で約1時間かかり結構遠いのだ。鹿児島港にはブーゲンビリアの花が咲いていて南国の雰囲気が漂っていた。


鹿児島港からはトッピーという高速船に乗る。このトッピーという船は、所謂水中翼船である。船底に翼があって、水面から浮かび上がり時速80キロほどで海面を走る。通常のフェリー等は屋久島まで4時間かかるそうだが、トッピーは1時間半ほどで着いてしまう。まさに海上のジェット機である。座席は全て指定席で、航行中はシートベルトを締め船内を歩き回ってはいけないのだ。高速道路を走る車と同じ扱いである。


さて、乗り物をいろいろ乗り継いで屋久島港に着いた。まずは、宿に向かわなければならない。港からは遠いと聞いていたので、お迎えを期待して電話をしてみた。宿の女将さんが電話に出て「お泊りは26日からの予定になっていますが…」と言われて、顔面蒼白状態になった。「そんなバカな…」言葉が出てこない。自分ではしっかり日にちを伝えてあったはずだが、請け書等といった文書もなく証明できる術もない。とりあえず、今日泊めてもらえるか調整してもらいたい事を伝え電話を切った。そして、明日からの山岳ガイドをお願いしてあったエコツアー会社にも電話して予定が合っているか聞いたら、そっちは大丈夫だったので少し安心した。

しばらくして、再度宿に電話したら、知り合いの客を別の宿に移ってもらい、我々を泊めるようにしてくれたとのことで一安心した。この宿はエコツアー会社のお勧めの宿で、一日3組しか取らないこだわりの宿なのである。客室は全て独立したコテージとなり民芸調の総杉の木の落ち着いた佇まいだ。風呂も杉の立派な浴槽がある。

少し山の中に入ったところで、周りは樹で囲まれているが、鹿が庭に入り込んできて草木を食べてしまうと女将さんが嘆いていた。そのため入口は、いつも柵でかこっており、境界はすべてネットで囲っているが、たまに中に入ってきてしまうようだ。

女将さんの話をきくと、ここのご主人は、屋久島では有名な山岳ガイドで、屋久島の山岳地図を全て作った人でもあり、ヒマラヤ等、世界の山も登っているという凄い人だった。あの野口健もここのご主人に屋久島ガイドをしてもらったそうである。自分の買った屋久島地図の執筆者名が、ご主人の名前だったのであらためて感激した。

宿の確保はできたものの、夕食だけは手配できないとの事で、女将さんが近くの料理屋に連れて行ってくれた。せっかく屋久島に来たので、地元の名物料理を食べようということでトビウオの刺身やら唐揚、焼き物等を食べてみた。味は特に普通の魚と変わらなかったが、刺身に大きな羽が付いたまま出てきたので、びっくりした。トビウオの羽ってこんない大きいのかと感心した。

腹も一杯となって、気持ちよくなって宿に戻った。そして、翌日はいよいよ憧れの宮之浦岳登山である。朝が早いので、準備をして早々に眠りについた。続きはまた明日。