とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『レッドクリフ PartⅡ』

2009-05-15 20:58:39 | 映画
レッドクリフ Part2 予告編


PartⅠを見たので、やはりPartⅡも見たくなり昨日劇場に行ってきた。丁度1000円の日なのでこの日を待っていた。PartⅡも2時間半ほどの長編版だが、娯楽大作と言う点では飽きることなく最後まで楽しめた。テレビで見るよりは、画面も大きく音響効果もあって迫力あるシーンが満載だった。

PartⅠを見た時点では、三国志について知識がなく結構面白かったのだが、その後「赤壁の戦い」についてや、登場人物の関係等をいろいろ調べて予備知識がある程度あったので、PartⅡを見ての驚きは正直言って少なかった。面白いことに変わりはないのだが「おおー!」という感動があまりなかったのが失敗だったかもしれない。特に諸葛亮孔明の三日間で矢を10万本集めた秘策なんかは、予備知識がなかったほうが驚きは大きかっただろう。

結末自体は、おおよその見当はついていたし、その期待を裏切ることもなく安心して見ることができたといえる。悪玉として描かれた曹操は、天下一の美女「小喬」を奪取するために戦いを起こすが、単身乗り込んできた「小喬」のたてたお茶を飲んだために、開戦のタイミングを外し、圧倒的な兵力を失い敗退する。まさに歌舞伎的ストーリーである。一国の大将も、美女で身を滅ぼすものである。

PartⅠの時にも書いたのだが、三国志の3人の大将のうち曹操はメインとして描かれていたが、孫権や劉備の影は薄い。孫権の総司令である周瑜と劉備の軍師である諸葛亮孔明が曹操に戦いを挑むといった構図であり、本来の三国志から外れているのではないかという感じはした。ジョン・ウー監督は二人のイケメン男優と一人の美女を中心に描きたかったのだろう。

PartⅠとPartⅡを合わせると5時間にも渡る大長編映画であるが、もっと短くしても良かったと思った。PartⅡでの敵地に潜入した尚香と敵方の兵士との友情(恋)の話は余分だ。尚香は劉備と結婚するはずだが、そのあたりはまったく触れられていない。サッカーみたいな鞠蹴りの試合のシーンなども余分としか思えない。また、それぞれのPartでの戦闘シーンも長すぎるきらいはある。全体的に編集しなおして、もう少し短い時間にしたほうがピリッとした映画になったのでは…。この点は惜しい気がする。ただ、「三国志」という壮大な筋書きの入門編として考えれば、お勧めの映画ではないだろうか。