気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

転生の話(20)眠り・まどろみ・目ざめ

2019-12-07 10:55:13 | 語り部の章
わたしたちの”肉体”とは、
”自ら”の意識の無限性を現すところの1つ1つの表現体であり、有限という姿を託(かこ)った、無限の意識の・現れにすぎない。

その現れを・・人は「生命」などと呼んでいる。
あるいはその粗大な形式においては「物質」と呼んでいる。

我々自身の身体、身の回り、環境内の諸物、見上げる宇宙も全てその現れなのだ。

既にこの世界の科学者たちは見いだした、
粗大な顕現形である物質を分解してゆくと、細胞、分子、原子、素粒子さらには基本的なクオーク、言わば、空(くう)に出現する存在と非存在の狭間で揺れる極微のエネルギー、現れては消え去るような挙動を繰り返す微小な何か、実際には在るのかないのか、とらえどころのない何か・・を見いだしたのだ。

もとはひとつ空(くう)より出でる無限小のエネルギーの振動・波動で、全てが構成され全てが創られていることを知ったのだ。

それは自分とは関係のない、難しい科学の世界の話だとして退けてはなるまい。


<わたし>・・の外側には決して存在しないところの、
・・神の・・目ざめ・・
おのれの無限性に・・気付いている働き・振動・波動のことを・・意識と呼び、その粗大な表現形を物質という。

意識とは・・私個人、あなた個人、誰それの”意識”にも、
また動物の本能的行動や植物や鉱物の姿形や、さまざまな反応にも現れている。

そう、あらゆる存在は・・意識・・である。

あなたの家の猫や犬、小動物のまなざしのその中にも「意識」が感じられるはずだ。

あらゆる存在は・・振動・波動であり、
創造の原初の・・無限の自己への気付き、
おのれへの目ざめから派生する「意識」である。

当然ながら、なじみ深い、あなたわたしの個人の意識にもそれが現れている。

これは人々が毎日、普通はその重要性に気付かずに通過している、
眠り、夢見、そして目が醒めた後の生活にも如実に現れている。

いわゆるこの世的、3次元的常識観念では、
体が眠り、体が夢を観て、体が生活をするとすり替えられている。

つまり(魂)意識が・・肉体次元に隷従しているということなのだが、

意識が眠り、意識が夢を観て、意識が目ざめて肉体次元で生活をするのである。

例えば、
次元上昇というのは・・何が・・次元上昇するのだろうか?
あくまでも、肉体が・・ホヤホヤニなって消えるのだろうか?
あるいは愚かにも、改造されたサイバーボディにでもなるのだろうか?

何が・・誰が・・
肉体や、環境や、世界や・・自分の思考や感情に気付いているのだろうか?
変化・転移・遷移そして転生にも気付いている不変なるものは・・誰?

意識から観れば・・我々の肉体は、意識が目が覚めた後に出現しているのだ。
その同じ肉体と環境の一定の時間と空間の体験が1つの人生であり、
大きな次なるサイクルへの転移、変化が・・転生と言われるもの。
あるいは、
魂意識の様々な自己表現形の移り変わり・・が転生だと言えよう。

ここまで気付いた人たちならば・・

身の回りや環境、人間関係、社会情勢、世界の動向もそれはそれとして、
それらのすべての元にある・・・わたし・・意識に・・最大の意識を向け、
自分自身の・・在るがままを・・深く理解しなければなるまい。

意識が目覚め、起きだしてから現れる幻想世界の信念形
自分は肉体だ、物質だ、脳髄だ・・という日常の想いを浴びるまま、
外側世界の個々人としての肉体の本能の刺激と享楽に酔い、
毎度毎度同じ中に安堵を求め、飯を食うために忙しく動き回るだけでは、

逆に・・だが、今、この世界にいる・・意味がないかもしれない。

せっかくの幻想の中の幻想の世界、
楽に見える苦や、後に苦痛となる愉悦、得れば奪われる富、
真実のような嘘八百の物語で塗り固められたこの3次元世界の幻想を、
見抜き、見破り、観念の殻を壊し去り、そこから、
さらに幸多き自在な自己表現へと上昇するために用意されたこの世界を、

気付かず知らずの無知のせいにして、
無駄にしてしまうのは、実に・・つまらないのではないだろうか。



創造の根源の欠片、一片として、

その根源と絶対に・・切っても切れないところの個々の魂・意識は、

”・・おのれが・・何か?”・・を知ろうとして、

根源から放たれる無数の光(波動)となって未知へと出かけた。

あなたやわたしたちが・・それなのだ。


幾多の人生 --I am THAT・・(わたしはこれだ・・)を通して、

今ここに・・在るのである。



(転生の話   了)