海の日関連の三連休、稚内では各種イベントが一気に開かれました。
今日の稚内は快晴で気温も上がって絶好の行楽日和。稚内海上保安部からは巡視船「れぶん」への体験航海の案内が来て、湾内一周のクルーズをしてきました。
巡視船れぶんは平成26年1月に就役したばかりの新造船で、様々な新しい機能がついています。れぶんはスクリューが二つ付いていて、プロペラの角度でスピードや前後進の進み方を調整するのだそうです。
舵も、大きな輪をイメージしていたのですが今では自動車よりも小さなハンドルが一つあるだけ。技術も進んでいるのですね。
さらにレーダーでは近場の船の航行軌跡を記録する機能があって、夜間にライトもつけずに変な動き方をするような船も捕捉ができるとのこと。
尖閣諸島対応では出動割り当てがあって近々再び尖閣に赴くとのことで、実にご苦労様です。航海の無事をお祈りします。
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れぶんが停泊する埠頭近くにある北防波堤ドームでは、今日は「第13回稚内みなとコンサート」が開かれました。
昭和11年に完成して、今年79歳になる北防波堤ドームは稚内独特の北東からの風を避けて船に乗るための工夫の結果の美しいフォルム。
400メートルにわたって70本の円柱が半円形の壁を支えるこの防波堤ドームは北海道遺産にも認定されています。
ここから樺太の大泊までの間を結んだ稚泊航路は大正12年から昭和20年までの22年間開設されていましたが、戦争終結と共にそれも終わりましたが、昔はこの防波堤ドームに隣接して「稚内桟橋駅」という駅舎があり、そこから船へと乗り移ることができました。
今は不思議なフォルムとして残るこの防波堤ドームの中で行われたコンサートでは、ちびっこから大人まで様々な出演者がパフォーマンスや演奏で来場者を楽しませました。
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れぶんの体験航海には多くのちびっこたちが招待されて乗り込んでいました。
航海を楽しんでいるちびっこたち、次の世代の海を守るのは君なのかもしれませんね。