今日は妻の誕生日ということで、宗谷管内でミニ旅行でお祝いです。
夜の泊りを枝幸町歌登の「うたのぼりグリーンパークホテル」にして、オホーツク海沿いをドライブと釣りで巡りました。
途中で立ち寄ったベニヤ原生花園。サロベツ原野を想像して、野草が一面に咲き連なっているのかと思いきやそうでもなくて、ちょっと期待外れ。
ボランティアガイドさんたちが控える小屋があったのでそこで訊ねてみると、「湿原の中を歩いてみてください。小さいけれどいろいろな花が咲いているのに気が付きますから」と教えてくれたので、整備された園路を歩いてみました。
すると決して前面に同じ花が咲いているということではありませんが、確かにハマナスやアヤメなどが咲いていてやはり賑やかでした。
なかでも2メートルを超えるような背丈のエゾニュウは圧巻で、花を包む「苞(ほう)」も一見グロテスク。夕暮れにいくつも立っているエゾニュウを見ると湿原にお化けか妖怪が現れたように見えることでしょう。
なかなか見られない風景に、やはり旅はよいものだと思いました。
◆
続いて浜頓別町のウソタンナイ砂金公園へと向かいました。こちらは明治時代にが砂金が取れることみつかって一大ゴールドラッシュを経験したところ。今では砂金採り体験ができる観光スポットとして観光客を迎えています。
しかしこの砂金を掘るウソタンナイ川はヤマベのいる川としても有名で、ヤマベ釣りがこぞって入る川でもあります。
砂金堀の道具を貸してくれるゴールドハウスという小屋へ入ってみると、お年寄りが一人休んでいました。
「ヤマベ、まだいますかね」と訊くと、「なに?釣りかい。ヤマベはねえ、やっぱり解禁の(七月)一日さ。みんな待ち構えていて釣っちゃうからね」
「やっぱりそうですか。まだ大丈夫かと思ったんですが」
「あまり期待を持たせるようなことは言えないねえ(笑)釣り残しにあたるといいがねえ(笑)」
やっぱりヤマベのいる川は解禁と同時にエサ釣り師たちがわんさか入っててしまうようで、期待は薄いかも。
それでも川はとても水がきれいです。川に入っているだけでもさわやかな気持ちになります。
川筋を移動しながらちょっと離れたポイントから入ってみると急流もあれば溜まりもあってとても豊かな渓相を見せてくれます。
ここは、と思うポイントに丹念にフライを入れてみましたが、やはりなかなか魚は姿を見せてくれません。最後の最後に小さなたまりに入れてみた時にやっと食いついてくれた魚がいてヒットしたのですが、喜んだ瞬間に空中でバレてしまいました。なんとも残念です。
妻の方は今年になって初めての川歩きで、「キャストの方法を忘れたよ」と言っていましたが、何度も練習を繰り返すうちにかなり勘が戻ってきました。
もう少し魚がいてくれるともっと楽しいのでしょうけれど、鳥の声とせせらぎの音を聞きながらの川歩きはそれだけで癒されます。
道北の自然は豊かだなあと本当に思います。