北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

豊富町のホッキ祭りと浜頓別町の100kmマラソン

2015-07-26 23:20:25 | Weblog

 宗谷の短い夏はいろいろなところでのイベントが重なります。

 今日はまず豊富町で開かれた「ホッキ祭り」を見学。ホッキとは北寄貝のことで、北海道の特産の貝なのですが、鮮度を保ったまま遠くへ運ぶことができないために、東京でもなかなか生の刺身は味わうことができません。

「遠くまで送るとなるとちょっとボイルして送れば、なんとか甘みを残して食べられるようになりますが、新鮮な刺身というわけにはいきませんねえ」とはホッキに詳しい地元の古老。

「ホッキ貝の即売も今年から十個入りの袋でお一人様四袋まで、ということにしました。格安での販売なので、そうしないとすぐに売り切れちゃって変えない人が続出したものですから」
 確かにすれ違う人たちは皆重そうなホッキの入った袋を抱えておりました。

 さらに「ホッキにも暖流と寒流の違いで、黒ホッキと茶ホッキという会の色が違うものがあるんです」と言う。

「どっちがどう美味しいんですか」「私等は寒流の茶ホッキなのでこれが美味いと思っていますがね(笑)」

 ホッキに違いがあるなんて知りませんでした。もっと宣伝すれば良いと思うのですが。


 祭りで人気のイベントが、「ホッキのつかみ取り大会」。これは制限時間十秒以内にマジックハンドでホッキ貝をつかめばもらえるという、やって損のないイベント。

 制限時間十秒とはいかにも短いのですが、それでも皆さん上手なもので3~4個をゲットして満足げ。知り合いの新聞記者の方も取材に来ていて挨拶をしたところ、「このホッキつかみ取り大会くらいしかホッキ貝を写真に取れる芯がないんですよ。袋に入ったホッキ貝はあってもそれでは記事になりにくいん物で(笑)」

 会場ではエゾシカ肉を販売するサロベツベニソンのブースも出ていて、シカ肉ソーセージやサイコロステーキに人気が集まっていました。一応ホッキ祭りだけどこれくらいはいいよね(笑)


       ◆   


 ホッキ祭りの会場を後にして次は昨日も訪れた浜頓別で、北オホーツク100kmマラソンの現場を見てきました。

 わが職場からもボランティアとして給水地点でランナーのお世話をするスタッフが参加しているのでその激励とイベントの様子の見学です。

 途中ですれ違うランナーは、気力充実して目に力のある人もいればその一方で足を引きずったり苦しそうな顔をして走っている人もいて、皆さん気力を振り絞っての激走。

 いくつかの給水ポイントを訪ねてみると、「ボランティアがランナーを支えるのは当たり前として、そのボランティアスタッフを支える支援スタッフがいて、巡回しながら『氷はありますか~?』と確認してくれたりお弁当を配って歩いたりしていました。ボランティアを支える仕組みも考えられているなあ、と感心させられました」とのこと。

 
 ゴール近くで浜頓別の菅原町長さんにお会いすると、「100km先頭の選手は今年で四連勝でした。記録も昨年より伸びていて実力が頭抜けていますね」とのこと。
 
 総じて気温が低めになった今日の浜頓別。雨も混じりましたが総じて走りやすかったのではないでしょうか。

 ゴール付近で丁度50kmの一位の選手がゴールへ飛び込んできました。待ち構えていた関係者の拍手に迎えられて満足とホッとしたような表情が印象的でした。

 コースの途中では地元の町民の皆さんが待ち構えて旗を振りながら声援をする姿が目に入りました。これこそおもてなしの度合いが日本でも指折りに評価されているウルトラマラソンの力の源ですね。

 大会に参加した全てのランナーと、大会を支えてくれた多くの関係者の皆さんに心から敬意を表します。お疲れ様でした

コメント
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