北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

心の年輪は成長の証

2017-01-20 23:16:38 | Weblog

 

 人は飽きる存在です。

 同じものや同じことから得られる快楽は、時と共に少なくなっていく。これが飽きるという事です。

 食事のように、自然になくなっては困るもの、減ってゆくものを補うような、生きていく上で必要なことは飽きるという事とは無縁です。

 しかしそうではなく、生きていく上で必ずしも必要でないものは、どうしたって飽きることがあるのです。

 どんなにもてはやされたアイドルも、どんな名曲も、人はいつしか慣れてしまい、それでは満足が得られなくなって消えてゆきます。

 人気の政治家も人々が当たり前と思っているような制度や体制だって、理性では必要と思っていても、感情として飽きてしまって許せなくなるなんてこともあるでしょう。

 もしかしたら、欧米でのこれまでの態勢のゆらぎも、「怒り」の感情に加えて「飽きる」という心理が働いているように思えてなりません。

 ただそれは悪いことばかりではなく、自分自身が成長し進化するために、新しい何かを取り入れずにはいられないということなのかもしれません。

 物質としての身体が新陳代謝を繰り返すように、心も新陳代謝をしてゆく、そんな心理の一つが「飽きる」ことじゃないでしょうか。

 それに、たとえどうしてもやらねばならなくて、繰り返していると飽きるような代わり映えしないことだって、ちょっとした日々の変化があると喜びが生じます。
 
 常に変化をつけるような工夫と努力をして、人も関係性も、常に新鮮であり続け、飽きることのない人生でありたいと思います。

          ◆ 


 「日に新たに 日々に新たなり」とは、中国古代の殷王朝を開いた湯王が言い始めた言葉と言われていますが、その一瞬一瞬を成長の時間とすることが大切なんじゃないでしょうか。

 昨日よりわずかでも成長した年輪を自分自身に刻み続けましょう。

 

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