今日は仕事上では、全道の舗装関係の会員企業、ならびに発注官庁関係者など約260人をお招きしての新年交礼会を開催しました。
新年一発目の大仕事ですが、関係者が一堂に会して挨拶ができました。
ところで今日から静岡県掛川市から、静岡と北海道を結ぶ『互産互消』プロジェクトを推進するサトー君ほか知人の一行がやってきたので、新年交礼会の後にはこちらの新年会に駆けつけ、懐かしい掛川の話や今の静岡の話などで大いに盛り上がりました。
私が掛川にいた平成14~16年にはまだ静岡空港は開港していなかったため、札幌に帰省するためには羽田まで新幹線で移動する必要があって、ずいぶん時間がかかりました。
それが今なら掛川から静岡空港までは車で30分もあれば着くので、とても楽な旅ができるようになりました。
その静岡空港ですが、開港前には「ちゃんと利用されるのか」と不安な向きもありましたが、国内では福岡、札幌(新千歳)、沖縄、鹿児島との定期便が運航していますし、中国や台湾からの国際定期便も就航しています。
サトー君は、「小松空港とか、地方空港同士の定期便で撤退した路線もあるんですが、いまでもちゃんと繋がっているのが鹿児島便。どうしてこれが繋がっていると思います?」
「鹿児島と静岡と言えば、やっぱりお茶かな」
「そう。お互いにお茶のビジネス便として静岡からも行くし、鹿児島からも来るんです。で、札幌便なんですが、ANAに聞くと、結構苦労している」
「そうみたいですね」
「冬の間にゴルフがしたくて静岡へ来る北海道の人たちって6千人もいるんですが、ゴルフ需要が増えるかな、と思うとちょっと自信がない。二の矢がない感じですが、僕は自転車の旅にその可能性を見ているんですが、やはり観光の需要って不安定です」
「なるほど」
「関係者はなんとか北海道や静岡でのツアーを作ろうと苦労しているんですが、僕はやはりビジネスでの底堅い需要をしっかり作るべきだと思うんです」
「わかるけど、そこが難しいんじゃないのかな」
「いや、北海道のそれなりの銀行の方と話をしていたら、彼らはやはり目線がしっかりしていました。実は静岡って、食品加工機械に関しては全国でもピカイチの集積と実力があるんです。それで、北海道が原料販売で安くたたかれる現状から脱出するために食品加工で付加価値を上げたいと思うと、そうした食品加工機械関係の企業と上手にリンクして経営支援をする。その格好のビジネス相手が実は静岡県と言うわけです」
「はあ、なるほど」
「その北海道の銀行がすごいと思ったのは、北海道の産地と加工機械を結び付けるだけじゃなくて、あわよくば静岡の企業の本社を北海道に移してもらおう、と言うところまで実は狙っている。実際に、静岡から北海道へ本社を移した企業もありますからね」
「ほんと?すごいなあ!」
「頑張るところはそうやって頑張っていますよ。あとは産物の交流もありますし、つまりはせっかく空港を作ってくらたのだから、その果実を得ようと思うと、しっかりしたビジネス需要での交流の種を作っていくことが肝心で、静岡はその相手として申し分ない、ということを言いたいんです」
もうお互いに酔っぱらいながらの静岡談義でしたが、かつて見慣れた掛川の風景が頭に浮かんできました。
静岡ってお茶と富士山だけじゃないぞー(笑)