北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

人工知能が作る笑い ~ 「矢沢永吉の寝言とはいったいなに?」

2017-01-09 23:54:55 | Weblog

 

 NHKに「着信御礼!ケータイ大喜利」という番組があります。

 この番組、司会は今田耕司さんで、スタジオから大喜利形式でお題が出され、視聴者が回答を送信して、この中から千原ジュニアなどの出演者が面白そうなものを選んで回答します。

 その回答の出来を、よしもと興業のお笑い芸人、板尾創路さんが審査して、ケータイの電波の強さのアンテナの数(最大3本)で評価します。
 
 評価の高い回答を積み重ねた回答者は段位認定されて、昇格するというシステムで、NHKによると、この番組は「放送とインターネットの融合のあり方の実験番組」なんだそうで、視聴者がインターネットで番組に参加するという双方向番組として面白く見ています。

 さて、一月七日に放送されたこの番組が興味深かったのは、回答にAI(人工知能)を要する企業の担当者が参加していたことです。

 なんと、その場で出されたお題に、AIが回答を作り、それが面白いのかどうかを判定してもらうというわけで、人工知能が人間が笑えるような回答を出せるかどうかという、斬新な試みです。

 AIの担当者の説明では、過去の膨大な言葉のビッグデータにアクセスして、ある言葉から面白い回答へ至った座標のベクトルを割り出して、お題の単語からスタートするそのベクトルの先にある言葉を作り出すという仕組みなんだそう。

 何題か出されたなかで、最初は一同が笑って良いのかどうか、苦笑いするしかなかったなかで、最後の二つはなかなかに秀逸でした。

 最後から二番目は、「うざいと思われている体育教師の"元気田いくぞう"、スキー合宿でなにをやらかした?」というお題。

 これにAIは「夕日に向かって滑り出して遭難した」と回答。アンテナ2本をゲットして、まあまあ笑える出来です。


 そして最後の問題は、板尾さんが即興で作ったお題で、「有名なロックンローラーの矢沢永吉の寝言は何?」という問題。

 これにAIは「塗り絵は一色で十分」と回答。番組一同の笑いと感心を引き出して、見事にアンテナ3本を獲得しました。

 
 私も見ていて、なかなかの出来と感じました。人工知能が人間の笑いのツボを押さえて、ドラえもんやアトムのようにロボットがひねりながら笑いのとれる答えを作れる時代がすぐそこに近づいているようです。

コメント
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