どうやら台風27号と28号の本体は大幅に東へ針路を変更してくれたようです。
とりあえず台風の直撃は免れましたが、前線を刺激して遠いところで雨が降るということが多いのでまだ油断はできません。
道内でも道央の雨が強まっているようですので、気を付けたいですね。
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今やなんと形容してよいのか、ライフスタイルプロデューサーであり、釣りのカリスマでありまちづくり・地域づくり屋である浜野安宏さんと久しぶりに語り合うことができました。
「最近は名刺に生活探検家と書いていますよ(笑)」という浜野さんですが、最近はご自身の人生の総決算という意気込みで映画の撮影に奔走しています。
「昨日丁度北海道ロケが終わって、今日釧路から飛んできましたよ」と言い、「いい映像が撮れましたよ」と大満足の様子。
映画は、浜野さん自身が主演と監督を務め、せりふ回しも撮影しながら臨機応変に変えてしまうのだそうで、コアの部分は大事にしながら瞬間瞬間のインスピレーションを大事にしている様子がうかがえます。
釣りを中心にしながら人との出会いを描くと言いますが、「映画を出しにして釣りを楽しんでいるんじゃありませんか?」と持ちかけると、笑いながら「そんなことはありませんよ。ちゃんとシーンとして必要な絵を撮っているんですよ」とのこと。
追いかける魚は日本最大の淡水魚イトウで、撮影の中でも90センチ級のイトウが釣れたシーンがあるそうです。
なんともうらやましい限りではあります。
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私も始めるようになった渓流での釣りですが、北海道の渓流釣りの大きな課題は、生活の安全を高める治水事業や牧場化などの産業的土地利用、漁業などを優先にすると、渓流の魚などは優先度が高くはなかったこと。
我々にとっては憧れのイトウですら、かつてはたくさんいたものの河川改修や牧場化で生息環境を失い、さらに漁業者からはサケ・マスの卵を食べる渓流の魚たちは「害魚」と邪魔者にされたことで、顧みられることが少なかったのです。
無造作な砂防ダムはその落差で魚の棲息の連続性を絶ってきましたが、それでも河川法の柱として環境が盛り込まれてからは魚道整備が行われるようになり、改修時にもかなり生き物環境が考慮されるようになってきました。
それでもまだ本州に比べると豊かな自然が身近に残る北海道です。自然環境と人間活動の折り合いをつけて皆が、応分の負担をしながら利益を享受できるような制度ができても良さそうです。
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それにしても、釣りの話から始まって、浜野さんの世界中をまたにかけた釣り行のエピソードには度肝を抜かれます。
アラスカで灰色熊に延々追いかけられて、挙句の果てには釣り上げた魚を狙われて襲われた話には度肝を抜かれます。
釣り上げた魚目当てに熊が襲ってきたのを見て、浜野さんは釣竿を投げ捨てて逃げたそうですが、熊は人間には興味などなく魚めがけてまっしぐら。
ところが魚には釣針と釣り糸がそのままついていたので、熊が鮭をくわえて引っ張ったところ釣り糸がリールからジーーーと音を立てて繰り出されました。
それを見た浜野さんとご友人は二人して、「おお、熊が釣れた!」と叫んだとか。
眉唾とは申しません。まあ愉快で面白い話が満載です。
さて、浜野さんの映画は、来年完成して春にはお目見えする予定だそう。
北海道がどういう映像になって写っているか今からとても楽しみです。