10月28日は今年のししゃもの初水揚げの日。
ししゃも漁は25日から解禁になっていたのですが、時化模様で漁に出られずこの日が初水揚げとなりました。ししゃも漁は午後に出漁して夕方に帰港、5時からセリが始まるというしくみなんだそうで、魚と言えばなんでも朝早くか夜遅くに行われると思いこんでいた私にはちょっと意外。
もう日が落ちようとする頃に、寒い風に吹かれながら船で捕れた魚を岸壁にあげ、魚種を選別して木箱に入れる。ししゃも漁とはいえ、ししゃもだけがねらったように取れるわけではなくいろいろな魚種が混獲されるので、ししゃもだけを分けなくてはいけないのです。

【夕日にししゃも漁とは絵になります】
「ちょっとこの魚の匂いをかいでみてください」案内してくれた水産課の担当者に言われて、ししゃもよりもちょっと大振りの魚の匂いをかいでみるとなにやら青臭い匂いがします。
「キュウリの匂いがしませんか。この魚はキュウリウオ、通称キュウリと言ってます」

【これはキュウリウオ、ししゃもより大振り】
ちょっと大振りなキュウリウオですが、実はししゃもも分類的にはキュウリウオ科の魚で、キュウリに似た匂いがします。安く出回っているカラフトししゃもやノルウェー産ししゃもなどもキュウリウオ科の魚で一見区別がつかないのですが、あちらはカペリンという別な魚。
「ししゃも」とは呼んで欲しくないのだけれど、そこはビジネスの世界。値段の差と味の差の関係が難しい。
※ ※ ※ ※
午後5時から第五魚揚場でセリが始まりました。一箱13kg入りの魚箱が積み上げられて値段が決められます。

【ししゃもの魚箱が積み上げられています】
「ワンワンワン…(何を言っているのかさっぱり分からない)」「ターッ」で値段が決定したらしい。
現場の方にこっそり伺うと「『ターッ』というのは『買ったーっ』の『たーっ』ですよ」とのこと。
ししゃもの場合は下げセリといって、値段がどんどん下げられて行く途中で値が決まるセリの方式なんだとか。今日のししゃも、浜値は590円/kgだったそう。

【セリの緊張した雰囲気】
「理想を言えばキロ千円欲しいところさ。シーズンで300トンくらいの漁獲を期待しているからそれで3億円の売り上げ。キロ800円でもまだ何とかなるけど、590円じゃあねえ…。それじゃ年に1億ちょっとくらいだろ。皆だんだん嫌になってくるさ…」
もっともっと本物のししゃもを味わって食べましょう。今からが旬なんですから。
※ ※ ※ ※
この日は体長40cm以上のマツカワカレイもたくさん上がっていました。
「カレイも刺身が旨いマツカワガレイと煮物が美味しいババガレイ(ナメタカレイ)などの違いがよく理解されていないみたいですね」とは水産の担当者の弁。
「刺身だとやっぱりヒラメが美味しいと思っていましたけど」
「ヒラメは獲ってからは旨味がどんどん落ちて行きますが、マツカワは落ち方が緩やかで旨い状態が長続きするという研究結果もあるみたいですよ」
日高地方では「王蝶」と呼ばれて高級魚として認識も高まりつつあります。
魚をもっと食べましょう。

【マツカワガレイは大きいですね】
ししゃも漁は25日から解禁になっていたのですが、時化模様で漁に出られずこの日が初水揚げとなりました。ししゃも漁は午後に出漁して夕方に帰港、5時からセリが始まるというしくみなんだそうで、魚と言えばなんでも朝早くか夜遅くに行われると思いこんでいた私にはちょっと意外。
もう日が落ちようとする頃に、寒い風に吹かれながら船で捕れた魚を岸壁にあげ、魚種を選別して木箱に入れる。ししゃも漁とはいえ、ししゃもだけがねらったように取れるわけではなくいろいろな魚種が混獲されるので、ししゃもだけを分けなくてはいけないのです。

【夕日にししゃも漁とは絵になります】
「ちょっとこの魚の匂いをかいでみてください」案内してくれた水産課の担当者に言われて、ししゃもよりもちょっと大振りの魚の匂いをかいでみるとなにやら青臭い匂いがします。
「キュウリの匂いがしませんか。この魚はキュウリウオ、通称キュウリと言ってます」

【これはキュウリウオ、ししゃもより大振り】
ちょっと大振りなキュウリウオですが、実はししゃもも分類的にはキュウリウオ科の魚で、キュウリに似た匂いがします。安く出回っているカラフトししゃもやノルウェー産ししゃもなどもキュウリウオ科の魚で一見区別がつかないのですが、あちらはカペリンという別な魚。
「ししゃも」とは呼んで欲しくないのだけれど、そこはビジネスの世界。値段の差と味の差の関係が難しい。
※ ※ ※ ※
午後5時から第五魚揚場でセリが始まりました。一箱13kg入りの魚箱が積み上げられて値段が決められます。

【ししゃもの魚箱が積み上げられています】
「ワンワンワン…(何を言っているのかさっぱり分からない)」「ターッ」で値段が決定したらしい。
現場の方にこっそり伺うと「『ターッ』というのは『買ったーっ』の『たーっ』ですよ」とのこと。
ししゃもの場合は下げセリといって、値段がどんどん下げられて行く途中で値が決まるセリの方式なんだとか。今日のししゃも、浜値は590円/kgだったそう。

【セリの緊張した雰囲気】
「理想を言えばキロ千円欲しいところさ。シーズンで300トンくらいの漁獲を期待しているからそれで3億円の売り上げ。キロ800円でもまだ何とかなるけど、590円じゃあねえ…。それじゃ年に1億ちょっとくらいだろ。皆だんだん嫌になってくるさ…」
もっともっと本物のししゃもを味わって食べましょう。今からが旬なんですから。
※ ※ ※ ※
この日は体長40cm以上のマツカワカレイもたくさん上がっていました。
「カレイも刺身が旨いマツカワガレイと煮物が美味しいババガレイ(ナメタカレイ)などの違いがよく理解されていないみたいですね」とは水産の担当者の弁。
「刺身だとやっぱりヒラメが美味しいと思っていましたけど」
「ヒラメは獲ってからは旨味がどんどん落ちて行きますが、マツカワは落ち方が緩やかで旨い状態が長続きするという研究結果もあるみたいですよ」
日高地方では「王蝶」と呼ばれて高級魚として認識も高まりつつあります。
魚をもっと食べましょう。

【マツカワガレイは大きいですね】