くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」

2017-09-04 22:31:20 | 自然科学
 新潮社さん、よくこんな人みつけてきましたね。
しかも、「新潮45」に一年間連載していたらしいです。
 絶妙の語り口、そのうえ自然に鳥や生物学に詳しくなれる一冊です。もう、明日にでも本屋に走って買い求めたい!
 最初に目に入ったのは、夏休み序盤に仙台に行ったときなんですが、おもしろそうだけど(帯のコピーも秀逸でした)、なにしろ専門的な本は高い。
 でも、地元図書館で新刊棚にあったので借りてきたんです。
 川上和人「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」。小笠原諸島をフィールドワークする鳥類学者の視点と、文章にちりばめられた表現のおもしろさ。
 新種発見のチャンスを手にしながら、つい後回しにしたために他国に先を越されたり。
 島の生態系を観察する上陸のために自転車通勤したり。
 リアルキョロちゃんの考察や、カールチーズ味を愛する日々もおもしろい。
 吸血カラスを大発見! と思ったのに、農業分野では常識だったり。
 随所に様々なメディアからの引用(シェイクスピアからJポップまで!)があり、くすくす笑ってしまいます。
 理科好きの息子に読ませたい! でも、息子は風邪で発熱中です。早くよくなれー。

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